この日は最悪な1日だった。家に帰り親友との待ち合わせ場所に行ったが彼はその日現れなかった。
翌日彼の家を訪ねるとご両親は泣きながら僕に泣きながら話してくれた。「君との約束に向かう途中海賊に殺されてしまった」と。当然その日は怒り悲しんだが時は戻らない。
そこで俺は1つ心に決めた。「これから海賊は、悪は徹底的に叩きつぶす」と。そして同時に海軍への入隊を決めた。確か13歳頃だったと思う。
その旨を自分の両親に話すと「そうかい」と静かに一言言ってくれた。続けて目の前に小さな木箱とありったけのお金を出して俺に言った。
「ここには悪魔の実という海の秘宝が入ってる。きっとお前の力になってくれるよ。上手く使いなさい。次にこのお金は今後の生活、そして武器何かを買う為のものだ。好きに使いなさい」
本当にありがとう、何度も何度も感謝を伝え一人で海軍本部へ行くために家を出た。
「あんたの正義を信じなさい」
そう母から言われその言葉を胸に刻んだ。
まず気になったのはこの悪魔の実と言われるものである。
どういったものなのかよく分からないので、とりあえず武器屋に行くついでにでも聞いてみよう。
どの武器を買うか、についてはもう決めていた。
剣を買う予定である。
正直かっこよさも要因の一つだが何より極めれば大きな力になると確信していたからである。
早速近くの武器屋に到着した。
「いらっしゃい、お客さんって、君本当に来る店ここで合ってるかい?」
「合ってますよ。剣を買いに来ました」
「おぉ、そうかい。そりゃ悪かったね。あんまり若く見えるもんだし、そんな年頃で武器屋に入ろうなんて滅多に見ないもんで。どんなの探してんの?」
その人、この店の店主は陽気に笑いながら問いかけた。
「僕あんまり詳しくなくて。おすすめとかってありますか?」
「そうだなー。これなんかどうだ?」
そういって見せてきた刀は綺麗に赤く光るものであった。
「こいつは「紅竜」と言ってな、中々にいい刀さ。名刀じゃないかな?」
「そんな名刀僕にはまだ早いんじゃ?」
すると店主は間髪入れずに答えた。
「いーや、兄ちゃん。俺はね何か君に対して感じるものがあるんだよ。縁なのかなんなのかはよく分からないが、とにかく感じる。佇まいもそこらのチャラチャラしたガキじゃないしな」
「ありがとうございます。そこまで言ってくださるなら。買おうかな。おいくらですか?」
「今どれくらい持ってんだ?」
お金を人に見せるのは少々抵抗があったが正直に袋の中を見せた。
「これくらいですね」
すると店主は飛び上がり驚いた声で答えた。
「おい兄ちゃん、なんでこんなに持ってんだい?まぁ良いなら1000万ベリーでどうだい。おそらく全財産の10分の一だが。名刀なのは保証するぜ」
「買います、お金どうぞ」
「即決だな。じゃあこれは君のものだ。驚いた、一気にお金が入ったな」
買った刀を鞘ごと腰に刺すとその重みを感じた。
「結構重いんですね、あと一つ聞きたいことがあるんですが、この変な果物みたいなやつの事です」