そう言って僕は木箱を開け店主に見せた。
奪われる心配もあったが話していて悪い人ではないと感じたのだ。
「ほう、またレアなもん持ってるな。こいつぁ悪魔の実だよ。ちょっと待ってな、今図鑑持ってくるから」
そう言い残し店の奥に消えていった。しばらくすると巨大な本を抱えテーブルに置いて続けた。
「えーと、俺の記憶が正しけりゃ、この辺に...おし!あったぞ。この黄色の実はセルセルの実だな。細胞に直接、攻撃を与える事ができる。この一文だ、解説は。まだまだ未開拓の実ってことだな」
「ありがとうございます。そうですか。この実とこの剣相性的にどうなんだろう」
そう剣 紅竜と悪魔の実 セルセルの実を近づけたときである。
なんとセルセルの実が紅竜に吸い込まれてしまったのである。
「ふぇっ」
思わず間抜けな声を出してしまった。
「おぉ兄ちゃん、すげえな。俺も聞いたことしかないんだが悪魔の実は人間だけじゃなくその他物品にも使えるらしい。つまりその悪魔の実の能力はその紅竜に宿ったってわけだ」
「えぇーそんな...使ってみたかったのに」
「そんなことねぇよ。君は悪魔の実を食ってねえぇんだから海では泳げるし。うまく使えばめちゃめちゃ強くなるぜ」
そういうものなのかと無理やり自分を納得させ、そろそろかと店を出ることにした。
「何から何までありがとうございました。そろそろ船に乗らなくてはならないので」
「そうかい、頑張ってな。その剣は本当に名刀だからな。実力が伴えばきっと大きな力になるぞ」
「はい。それでは、また機会があれば会いましょう」
さて買い物を終えたことだし、と港へ向かい海軍マリージョア本部到着に向けて乗船しようとしたわけであるが、予定を変更することにした。なぜならこの町に海軍の方々が来ていると分かったからである。入隊したいが向こうから来てくれるとは好都合。絶対に会わなければと足を動かした。
彼らが訪ねていたのは村長であった。本当は今すぐにでも飛び出して、話をしたいところであるが、何やら真剣に話し込んでいるためそうもいかない。そう立ち止まっていると話の内容が耳に入ってきた。
「本当にここで見かけなかったのか?こいつは危険なやつじゃけぇ、一刻も早く取らにゃならん。海軍の威厳がかかっちょるじゃ、早よ答えんか!」
「本当にそんな奴は知らん。大体こんな小さい子が賞金首だなんて可哀想じゃ」
どうやら罪人がここに逃げ込んでいないか追及しているらしい。
「ふん、まぁいい。あんたら万一匿っとったら後悔することになるけぇの」
「サカズキ中将、落ち着いて下さ...」
「落ち着けだ?ふざけるのも大概にせぇよおんどれ!」
「ひー、すみません」
話すなら今しかない、そう判断し俺は飛び出した。
「突然申し訳ない、僕を海軍に入隊させといただきたい」
「あぁ、誰じゃい貴様?」
この時、俺は相手は相当厳しいのだと悟ったのである。