対魔忍になりたかったのにどうして鬼殺なんだ!?   作:大栗須

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私が匿名で投稿してる理由―――それは本来のアカウントはR-18小説を手掛けているからだ。私の性癖がバレてしまうではないか。


第11話

 半月くらい寝込んでいたらしい。

 その間、水しか与えられなかった様子で起きたら起きたでどちゃくそ腹が減った。

 嫁三人衆が交代で面倒を見てくれていたのは良いが、寝起きの病人に一斉に抱きついて体液まみれにするのは如何なものだろうか。長兄が来てくれなかったら、もっと酷いことになっていたかもしれない。本当に見苦しいものを見せてしまった。

 一般論として、秋山凜子は弟大好きの拗らせたブラコン女だ。決して妹属性を拗らせたお兄ちゃん大好きっ子ではない。そうさ、私はロリコンのショタコンだ! 

 ところでこの病院みたいな所は一体どこだと思えば、孤児院と病院を複合した蝶屋敷らしい。

 1か月の約半分寝込んでいる間に胡蝶しのぶ……は年齢的に不可能だから、確か姉がいたハズなので姉が鬼殺隊に入ってもう柱になったのだろう。一緒にはいなかったハズなので、先に入ってたのだろうか。そもそも、私は誰かと連携プレイしたことないのでどんな人間がいるか知らん。これも藤襲山の木を伐採して薪にした報いか。

 そして、今は産屋敷家の屋敷でお館様と対談中だ。

 

「こうして顔を合わせるのは初めてだね、凜子」

 

 どこまでも優しく、穏やかで父親のようなこの人のためなら、どこまでも付き従ってしまいそうな……そんな声色の男だ。

 お館様といえば、対魔忍RPGのプレイヤー諸君を総称して付けられる呼び方だ。実際は、ふうまの若き主君の事だ。ゲーム中では、私を寝取ってたな。

 妻帯者なようで、夜中のお勤めは若いながら回数は多めだった。でも、病弱らしいので搾り取られてるのかもしれない。

 

「貴方がお館様ですか。はじめまして、秋山凜子と申します」

「目覚めてくれてよかった。本当は私もお見舞いに行きたかったんだけど、何分病弱の身でね。申し訳ない」

「いえ、お気になさらないでください」

 

 お館様が頭を下げてくるものだから、対応に苦慮してしまう。というか、お館様って言ってると、あの鬼畜プレイしてくるふうまのお館様と混同するから大変だ。

 何故だろう。この人で歪んだ性癖による妄想したら、とてつもなく申し訳なくて割腹したくなってしまう衝動に駆られる。この人の前では、歪みまくった性癖を出せない。むしろ、無理矢理にでも抑え込まねばならない気がするのは何故だ。

 馬鹿な、この私が妄想するのを抑え込もうとするだと? 夢なら覚め──―! 

 

「それで、師範がですね──―」

 

 どうでもいい話をしつつ、そろそろ本題に入ろう。ついつい話し込んでしまった。どうでもいい話を聞いてくれるので、ついつい饒舌になってしまう。

 

「凜子は柱になるつもりはあるかい?」

「柱になれるのですか?」

「君はあの上弦の参と戦い、圧倒していた。充分、柱になれるだけの功績だよ。むしろ、柱となって鬼殺隊に貢献してほしいとお願いしたいくらいだ」

「解りました。謹んでお受けします」

 

 即答した。それはもう清々しいくらいの即答だ。頭対魔忍だから、例え無理難題出されようと応えるのだ。

 

「それで柱合会議では、君と錆兎が戦った上弦の参について皆に教えてあげてほしい」

「わかりました」

 

 話していいものだろうか。士気を下げる結果になったら、責任は取ろう。

 お館様との話が終わり、程なくして柱合会議とやらが行われた。緊急で招集して行うらしい。

 内容としては、交戦した上弦の参の情報共有だ。

 長兄には「上弦の強さに上限は無いねぇ」と言ったら、拳骨されたので大真面目に淡々と述べる。

 改めて交戦して思うことは、あれは反射神経が良いとか未来が見えるとかじゃないだろう。何かに反応して対応していたのを察するに、ナニに反応したのだろうか。要すれば、この時代でいうなら電探といったところか。範囲はあの雪の結晶のような陣だけだろう。ヤケに高性能だが、棒立ちして切り刻まれたように何らかの穴があるのは確かだ。そういえば、透ける目……性行為スキャンアイを使って戦ったから、棒立ちになっていたのかもしれない。勿論、そんな酷い名前で言えないので色々と透き通っちゃってるので『透き通る世界』とでもしておいて話しても信じないので伏せておく。あくまで事実を述べるだけに留め、最後に頸を斬っても死なないので太陽光で炙らないと死なないだろうと付け加える。

 反応は戦慄する者、好戦的な笑みを浮かべる狂戦士、涙を流すと様々だ。

 

「よく生きて戻ってくれたね」

「ありがとうございます。私も彼―――錆兎に助けてもらってなかったら、今この場にいることは出来ませんでした」

 

 頸を斬っても微塵切りしても死なないなら、日が昇るまで再生できなくなるまで斬り殺すしかなくなる。上弦の鬼と遭遇するのは稀だろうし、もし遭遇したとして単独であれば厳しい持久戦を強いられて撃破されるだろう。どうにかして複数戦に持ち込んで、ローテーションしながらのバトルにしないといけない。数で押し切るのは、頸を斬られて死ぬ鬼だけだろう。しかし、私は連携すると戦闘力が半減するデメリットがあるから、サシで闘うしかないので恋雪さんとの約束もあるので死ぬ気で鍛錬しないといけない。

 おかしい。私は対魔忍のハズなのに、真面目に戦って処女のままだ。触手責めも輪姦も人体改造もリョナも何もされることなく、大真面目に戦っている。それもこれも全て鬼舞辻無惨って野郎の仕業なんだろう。

 

 おのれ、ゆ゛る゛さ゛ん゛!! 

 

「彼女を鬼殺隊の柱に任命したいんだけど、異論はあるかな?」

 

私は決意を新たに『鳴柱』となるのだった。

 

 

 

 

 

 




その頃、猗窩座さんは酷いパワハラを受けて「奴だけは俺が絶対に殺す」と公言して童磨に釘を刺しておきましたとさ。

エロが欲しいけど、お館様でエロい妄想をしたいけど圧倒的なカリスマ性と父性の前ではどうしても無理でした。
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