対魔忍になりたかったのにどうして鬼殺なんだ!?   作:大栗須

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下ネタ注意です。今更ですが。


第19話

 そういえば、いつだったか人妻について考察していた時があった。

 男を知って熟れた感じが最高だと思っていたが、あれから更に追加してナニをしてもイタズラで済ませて赦してくれそうな優しさがエロいと思う。

 男を知り、子供を産んで母親となり、女であることより母親であることを選んだ女は、自分が女として求められることを諦めている節がある、そうした女性が女として求められ、メスに目覚める瞬間が堪らんと思う。

 夫のナニの味しか知らず、夫のみ受け入れてきた穴に別の男が割り込んでメスの悦びを刻み込んでヨガって堕ちていくのは最高のヌキ所だろう。寝取られの良いところはただ一人の男の味しか知らない女が、メスとなって他の男へ堕ちていく過程にある。必死に抗うというのが大切だ。口では拒んでも、体が拒めないというのは寝取られ系エロゲーの醍醐味だと私は思う。

 

 ここまでが『人妻』と『NTR』の私なりの考えだ。

 

 ここに新たな一石を投じたい。

 

 そう『未亡人』だ。

 

 未亡人も人妻も似たような感じだ。男を知って熟れた感じが最高だと思う。そして、男を知っているが故に男の味を無意識に求めて色香を振り撒いてるのが至高だと思う。

 自らに男を教え込んだ男はこの世を去り、男への未練を残していながらも、男の味を知っているが故に他の男を無意識に求めて色気を醸し出す姿は淫乱であり、淫靡であり、官能的な美しさがある。私が尊敬する水城不知火師匠は未亡人で、娘持ちのマッマであり、対魔忍随一と言っても過言でない爆乳の持ち主である。そして、熟れた妖艶な魅力に溢れた女性だ。夜のお供でした。

 凛としたカッコいい美女も良いけど、熟れて妖艶な美女も中々捨て難い。対魔忍には性的な魅力に溢れた女しかいないから、私は羨ましい。

 何故こんな事を言い出したか気になる人たちは多いかもしれない。

 何故かと問われれば、私はこう答える。

 

珠世様は美しい

 

 ただそれだけだった。

 人妻で未亡人だという彼女には、息子みたいな扱いをしている兪史郎くんがいる。

 私の性癖に合致する女性と会合を果たせたのは本当に嬉しい。しかし、残念なのが胸が小さ──―

 

「貴様、珠世様に対して失礼なことを考えただろうっ?」

「何の話だ?」

「とぼけるな!」

「兪史郎、やめなさい」

 

 私はここまでの事を回想しようと思う。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆

 

 東京のどこか。

 私は鬼が潜んでいるとの情報を得て街中をナンパされながら歩いていた。

 私は対魔忍だし、野郎の性的な目に晒されるのは確実だったので特に問題なく捌ける。しかし、面倒なので気配を消して歩こう。

 そうして探索してると、ある書店が目に入った。成人向けの本を取り扱ってる店だ。

 最初に言っておくが、私はムッツリスケベでないし耳年増でもない。至って普通の対魔忍だ。どこぞのクルセイダーよりマイルドな女だ。

 この書店には私が書き上げたエロ本が置いてあるのだ。

 勿論、それだけなら目に留めない。それ以外にもあったのだ。

 

 鬼舞辻無惨がいた。

 

 あの鬼の首魁にして、男の尻にしか興味のなさそうな顔をしている男がエロ本売ってる店にいたのだ。おまけに興味深そうにエロ本を手にとって読んでいた。

 さり気なくを装って店内に入った私は、これまたさり気なく無惨が読んでいる本を確認する。

 

 私の書いた本だった。

 

 そうか、無惨も志を共にする男だったのか。対魔忍には性転換する男もいたから、さしずめ性転換枠だな! 

 

「その本に興味がお有りでしょうか?」

 

 同志に出会えて歓喜した私は、無惨に話し掛けていた。

 

「貴方もでしょうか?」

「私、この本が大好きなんです! 触手になす術なく犯される姿こそが至高の領域だと思ってます。もう透き通ってますね! 芸術的とすら言えます! 貴方はどうですか?」

「……は、はい。私もそう思います。失礼ですが、貴方の名前を伺っても?」

「申し遅れましたね。私は秋山凜子です。よろしく同志よ」

「ドウシ、ですか?」

「志を同じくする者だから、同志ですよ。貴方も大好蛸触(おおよしたこしょく)先生の書いた『くノ一・鬼辻舞の官能任務』が好きなんでしょう?」

「……そうですね。一体どこの誰が書いたのか顔が知りたいです」

 

 うん、これはガチオコしてる。

 鬼舞辻をもじっただけだって思ってる可能性が大だろう。実際そうなんだけど、どこの世界に自分が性転換させられて凄惨な凌辱のネタにされてるのを知って怒らない人間や鬼は存在しないだろう。私は未来で対魔忍されてるので除外しておくとして、普通なら歓喜すべき事柄なのにナゼ怒るのだろうか。

 

「私も会えたら是非サインが欲しいですね。最高の作品をありがとうってね。美女も美少女も鬼辻舞のように触手に犯されるべきだと思います。偉い人にはそれが解らんのです」

「変態か貴様」

「直球ですね。しかし、官能も触手も文化です。これは人類共通にして不変の法則です! 官能は世界を救うんです! この不変は愛されるべきでしょう!」

『よく言った別嬪さん!』

 

 店主もその場にいた店員も客も同意した。ここには志を同じくする者たちが多いようだ。ありがとう。

 触手と美女の話で店内は大盛り上がりだ。

 

「そんな不変は嫌だ」

 

 無惨は立ち去った。うむ、命は一先ず繋がったようだ。

 やはり、鬼舞辻無惨は作者(私)を捜しているらしい。絶対に殺したいだろうな。そして、こんな変態の巣窟で騒ぎを起こしたくないし、一刻も早くいなくなりたいから誰も殺すことなく離脱した。私だってこんな変態の巣窟にいたくないよ。

 とりあえず、年齢を誤魔化して凌辱系エロ本を購入して店を出て鬼を探索する。無惨と出会ったなんて報告したいけど、なんて報告すればいいんだろうな。たまたま立ち寄ったエロ本店で出会した、なんて言って信じてもらえるか不安だ。逆に私が叱られるかもしれない。私にフラグが立ち過ぎじゃなかろうか。

 そんなこんなで広場でベンチに座って買ったばかりのエロ本を広げて読んでいた時だ。

 

「およっ?」

「女の子がこんなところでそんな本を読んではいけません」

 

 本を取り上げられたのだ。

 アニメで見たことある。確か珠世様と兪史郎くんだ。片方は未亡人だ。エロい。

 そして、未亡人は静かに怒っていた。エロい。

 

「大体、貴方は未成年に見えます。こんな危ない本に手を出してはいけません。もう少し健全なものを読みなさい」

「返してください。なんなんですか、人の性癖に口を出すとか。いいじゃないですか、凌辱されて人体改造されて色々と異常な性行為していることの何が悪いんですか? いいですか、これらは保存されなければならない文化です。それが偉い人にも誰にも分からんのです。それを頭ごなしに否定するとは、この人でなし。大体、私からしてみれば充分健全な本だと思いますよ」

「どこがですか。明らかに普通じゃありません」

「鬼狩りもついにこんな変態も受け入れるようになったのか」

 

 兪史郎くんが吐き捨てるように言い、ちょっと傷つく。クソガキだった。

 

「聞こえてるぞ。まあ、たまたま私の本性を知られてしまったが、本来ならもっと上手く隠しているぞ。ところで、だ。貴方たちは鬼のハズだ。鬼狩りの前に出ても大丈夫なのか?」

「気づいてたくせによく言う」

「まさか私が買った本を奪うために出てくるとは思わなかった。それで、頸を斬られたい? それとも話し合いたい?」

「ふざけるな。誰が貴様みたいな変態に──―」

「よしなさい、兪史郎」

 

 人を変態呼ばわりとはいい度胸だな、おい。私は寝取られ系ヒロインで本職はA○女優の対魔忍だぞ。長兄風に言わせれば、私はNTRを司る神様だぞ。

 兪史郎くんを宥めた珠世様は私を見据える。珠世様が自身と兪史郎くんの名前を言い、私も名前を伝えて自己紹介し合う。珠世様は美しい。これでノーパンのノーブラ美女なんだぜ。うん、エロい。

 

「私達の家に案内します。そこでお話しませんか?」

「いいですよ。こちらこそ、よろしくお願いします」

「フンッ、早く付いてこい不細工」

「アハハ、わからせたいのかクソガキ」

 

 ウネウネと手指を触手みたく動かすと、彼はドン引きしていた。

 

「気持ち悪い動きするな」

「これでも、街を歩けば男にナンパされてるんだ。普通に考えて美人に決まっているだろう」

「節穴だろう」

「ヒドいことを言うね。珠世様、私ってそんなに外見が悪いんですか? 珠世様から見て、どっちが節穴だと思いますか?」

「兪史郎、凜子さんに謝りなさい」

「珠世様!?」

 

 私がニヤリと口端を吊り上げ、兪史郎にデカイ面を見せると彼はぐぬぬと唸る。

 対魔忍は美女と美少女の集まりだぞ。そして、私は敬愛する秋山凜子神と同じなんだぞ。普通に考えて美人に決まっているだろうが。

 兪史郎をわからせる事が出来た私は満足し、彼らに案内されて拠点に移動した。

 医学に精通しているから、薬でも治療でもして収入を得ているのだろう。ここ最近は洋風の建築が出てきているので、鬼も流行りには敏感らしい。無惨もエロ本買うくらいだし。

 そして、冒頭に繋がる。

 

「普段はどんな食生活をしているのですか?」

「貴様……!」

「兪史郎。私たちは輸血と称して血を買い取って暮らしてます。凜子さん、貴方は他の鬼狩りとは違うのですね」

「まあ、私は鬼に身内を殺された訳じゃないからね。仕事で鬼を斬ってるけど、珠世様は私怨で動いてそうだ。そんなに鬼舞辻無惨を殺したい?」

「はい。この身がどうなってでもあの男だけは絶対に殺したい」

 

 憎悪に歪んだ珠世様は美しい。これでノーパンノーブラなんだぜ。

 ふざけるのはやめて、私も対魔忍させてくれない無惨は赦せないので何とか協力関係を結びたい。

 

「珠世様、鬼舞辻無惨を倒したいのは私も一緒です。ですが、私は上弦の鬼と戦って思うのですが、鬼舞辻無惨は恐らく日光に晒さないと死なないでしょう。それに鬼舞辻無惨自体もとんでもなく強いので、鬼舞辻無惨を倒す有効的かつ効率的に倒せる手段がほしい」

「それなら、鬼舞辻の血を調べる必要があります。凜子さん、難しいかもしれませんが貴方に鬼舞辻に最も近い鬼……十二鬼月の鬼たちの血を採取してもらえませんか?」

「任せておいてください。あと、これは珠世様と兪史郎くんと私だけの協力関係なので他の鬼殺隊の人間は関わっていません。決して他の鬼殺隊の人間に見つからないようお願いする」

「つまり、これまで通りということですね」

 

 ぶっちゃけグレーゾーンも良いところだろう。お館様なら気づきそうだけど、きっと黙認するだろう。こういうのは沈黙が利益になるからな。

 それにしても、十二鬼月かぁ。要するに鬼舞辻無惨の✕✕✕の虜から白く濁った液体を採らないといけないんだよな。寝取られになったりしないかな。

 なんて心配していた時だ。

 

 ──―ドオォォォンッ!! 

 

 派手な地響きが伝わってきた。

 

「お客様が来たようだ」

 

 珠世様と兪史郎くんは隠れてるようにと伝え、私は外へ出る。

 

「また会ったな」

 

 猗窩座がいた。

 ゴリゴリのムキムキのマッチョマンになってだ。

 

「オークかな」

 

 さぞやナニがデカくなってるんだろう。

 

 

 

 

 





無惨様「奴は異常者の中でも特に異常な奴だった」



鬼辻舞の凌辱地獄は文中においてヒントがあります。
次回、理不尽なセクハラが猗窩座を苦しめます。大好蛸触先生の次回作を乞うご期待ください。


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