対魔忍になりたかったのにどうして鬼殺なんだ!?   作:Meat Toilet

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感想、評価等ありがとうございます。

たくさんくれるあたり、皆も対魔忍が好きで触手が好きなのだということが解りました。作者は嬉しく思ってます。
この作品を通して触手責めの素晴らしさを知っていただけたら嬉しいです。




第21話

『零ノ型二番 避雷針』

 

 羽織を犠牲にして、私は上弦の壱の攻撃から難を逃れる。まあ、羽織は見るも無残に斬り刻まれてしまったがな。あれが数秒後の自分だと思うと、ゾッとする。

 

「今のを避けるか」

「小手調べにしては本気だったな。女性は優しく扱われるべきだと思うんだが……ああ、そういえば花より男だったな」

 

 スルーして上弦の壱は口を開く。

 

「女子の身でありながら、それほど鍛えた者は初めて見る。痣持ちだな?」

 

 何故、コイツは私が対魔忍として凄惨な凌辱地獄を受けるために鍛えていることを看破できたのだろうか。

 目が六つある。同時に六つある目が私を視姦しているだと? つまり、一人で三人分の野郎の視姦をしているというのか。素晴らし……素て……けしから最高じゃないか! 

 

「痣? ああ、淫紋持ちですが何か?」

「…………はあ?」

 

 何言ってるんだ? という顔をしてくるので私こそ「何言ってるんだ?」と問いたい。

 

「なんの話か知りませんけど、私は生まれついて淫乱になる素質を持たされて紋様が下腹部にあるんだ。ちょうど貴方と同じようなね。同じ淫乱になる適性を持つ者同士仲良くしないか?」

「キサマァ……!」

「目が六つあるし、一人で野郎三人分の目を持って女を視姦できるお前なら才能がある。さあ、お前も淫乱にならないか?」

「誰がなるか!」

 

 あらー、すんごく怒ってる。激怒だね。

 

「逸材だと思い鬼にしようと考えていたがやめだ。貴様は今ここで殺す」

「はぁ。口々に殺すなんて飽きない野郎だ。そんなんだから、童貞……いや、経験済みだったか」

「なに?」

「私、透き通る世界って呼んでるんだけど相手の性行為がどれだけしたか透けて見える特殊な目を持ってるんだ。名付けて性行為スキャンアイってね」

「あああああ!! キサマは!! キサマだけは絶対に殺してやる!!!」

 

 どこに地雷があったんだ!? 

 上弦の壱は独自に編み出した全集中の呼吸を扱い、無数の斬撃を繰り出してくる。いや、これ勝てない。防ぐのがやっとで少しでも気を抜いたら体のどこかしらが泣き別れするぞ。

 何に対して怒ったのか分からない。考えている余裕はない。斬撃の速さは異常。さりとてこちらも本当の意味で全力で挑めば上回ることは出来るかもしれない。

 しかし、今のままでは駄目だ。何とか時間を稼がないと。

 

「ちょっと待った! 待ってくださいお願いします!」

 

 鞘で刃を受け止め、私は上弦の壱に静止を呼びかけた。

 

「待ってどうする?」

「怒りに任せて刃を振るうなんて刀が可愛そうだと思わないか?」

「それだけか」

「お互い知識の違いですれ違いが起きてると思うから、ここは一旦お互いが持つ知識の共有をしようじゃないか」

「貴様から与えられる知識など無駄だ」

「確かに男に尻穴を掘られてれば強くなるんだから、それでいいかもしれないがな」

「衆道を穢すな」

「あっ、すみません」

 

 見たところ侍といった風体の男なので、もしかしたら人間だった頃は武士だったのだろう。

 

「衆道は武家の嗜みだったな。昔、殿様が配下の武士と肉体関係を持つことで忠誠を得ていたくらいですからね。利点は大きいけど、大内義隆みたいに痴情の縺れで殺されるかもしれないので気をつけないといけないから、恋だの愛だのといったものは難しいな。まさか男同士の痴情の縺れで鬼になったのか?」

「違う。痣を持つ者は25になれば例外なく死ぬ。私はこの極めた剣技が失われてしまうのが嫌だったのだ」

「なるほど。25になるまでに女の✕✕✕に✕✕✕を✕✕しないで童貞でいたから鬼になったのか」

「もうお前は口を開くな変態。不愉快だ。黙ってれば見てくれは良いのに、天は二物を与えないのだな」

 

 そこまで言う!? 

 これにはカチンときた私は、ついつい口が悪くなる。

 

「そもそも25で死ぬのが嫌だったなら、痣なんて代物出すなや馬鹿タレ。クソザコナメクジの分際で無駄に努力するんじゃなくて、初めから鬼舞辻無惨に布団の上で尻穴掘られて喘いでろ!」

 

『月の呼吸 陸の型 常夜孤月・無間』

『雷の呼吸 陸の型 電轟雷轟』

 

 互いに繰り出した型を相殺する。

 羽織が斬り刻まれてしまった時に察していたけど、上弦の壱が型を出す度に出る三日月のエフェクトにも当たり判定があった。ヤツの血鬼術だろう。

 

「貴様は……キサマだけは絶対に生かしておけぬ……!」

「長生きし過ぎなんだよ、クソジジイ。どうせ外道に堕ちてまで残した技なんて無意味無価値無駄骨だ。そんなものに無駄にしがみついて阿呆らしい。人の事を変態扱いする前に人から鬼に変態した自分を省みてから言え」

「……貴様には理解できるハズもない!」

「理解される努力してたのが驚きだ。穴掘られすぎて呂律回ってないんじゃない?」

「それ以上はもう口を開くな……!」

 

 ちなみに逃げていい? 駄目ですよね、ハァ。

 というか、ちょっと侮辱されたくらいで殺害予告とか頭沸いてるんじゃなかろうか。言葉で勝てないから暴力に訴えるとか、昔ながらの価値観だから仕方ないんだろうけど、もう少し何とかならないものかね。

 

「少しくらい言い返したらどうだ。否定しないで殺しにかかるということは認めているようなものだぞ」

「元より覚悟の上。謗りは甘んじて受け入れよう」

「そうか。それなら、ここは互いに剣士らしく名乗ろうか。私は秋山凜子だ。お前は?」

「黒死牟」

「酷使棒な。覚えておこう」

「どこまで愚弄するつもりだ?」

「すまない。猗窩座の反応が楽しくてやっていたのを他の鬼にも試してみたのだが、不快にさせたなら申し訳ない」

「悪趣味な……!」

 

 そもそも、自ら進んで鬼になるような奴に言われたくない。

 ともあれ、これ以上の問答は無理だろう。

 ようやく戻ってきた猗窩座が背後に降り立ち、怒り狂った形相で睨んでくる。童磨は知らん。

 上弦の壱と上弦の参のサンドイッチ。3Pは得意だしこれでなす術なくヤラれ、そして鬱憤を晴らすかのように初心者向けの2穴フ○ックによる凄惨な凌辱地獄を味わうのだろう。ああ、ついに私の時代が来たのだな! 

 まあ、実際は即死するのが普通だがな。ガッデム! 

 普通なら恥も外聞も捨て去って逃げるか、命乞いして鬼になる道を選ぶしかないかもしれない。しかし、私は対魔忍だ。対魔忍は敵の規模がどれだけあろうと、敵の罠であろうとそんなの関係ないとばかりに突っ込んでいく頭の悪い集団だ。特に敬愛する秋山凜子様はすぐに裸もしくは破廉恥な格好にさせられて×××突き入れられることで有名だ。つまり、初めからこんなおいしい展開を前にして逃げるのは対魔忍を名乗る資格は無いと断言できる!!

 くっ、最後に竈門家の少年少女たちに一目会いたかった。せめて妄想の中だけでも私に力を貸してくれ……! 

 

『お姉ちゃん頑張れ!』

 

 竈門家の子供たちが可愛すぎて尊い。

 

「何故、鼻血を出してる?」

「自家発電したんだよ。貴方たちだってしてるだろう?」

「もういい。口を開くな」

 

 もはや猗窩座は反応すらしない。

 自家発電、か。さしずめ『雷の呼吸 零の型三番 自家発電』といったところか。しょうもない技シリーズ第三号だな。これは私のモチベーションがアップする至高の型だ。ちなみに一号は『巨乳アタック』で二号は『巨乳防御』だ。

 今の私はかつて猗窩座と戦った時よりも戦意が向上し、例え上弦が何体来ようと叩きのめす自信に溢れている。

 

「かかってこい上弦。朝まで耐え抜く自信はあるか?」

 

 黒死牟と猗窩座が同時に動く。

 

 破壊殺 乱式

 月の呼吸 伍の型 月魄災禍

 雷の呼吸 陸の型 電轟雷轟

 

 無数の斬撃、拳、蹴りを致命傷となる一撃のみを瞬間的に捌き、黒死牟から太刀を持つ手を奪って猗窩座を達磨にする。

 どれだけの人間を胃袋に収めてきたのかは知らないけど、上弦なだけあってすぐに回復してくる。

 すぐに次の技を出してこようとする前に黒死牟へ肉薄する。

 

「なに?」

 

 虚をつき、刀の間合いにしては近すぎる至近距離で私は黒死牟へ魔弾を撃って吹っ飛ばす。

 飛んでった黒死牟へ追撃しようとしたところで、回復してきた不死身の猗窩座が肉薄してくる。

 

 破壊殺 砕式・万葉閃柳

 雷の呼吸 伍の型 熱界雷

 

 確かに全体的な能力は上がっただろう。それがどうしたというのが今の心境だ。

 

「キサマ、本当に人間か!?」

 

 フィストファッカーの猗窩座に言われたくない。

 力負けして打ち上げられた猗窩座の次は、刀を持って猛然と向かってくる黒死牟だった。

 

「よくも……!」

「遅い!」

 

 型を出すため、呼吸しようとした黒死牟の喉目掛けて鞘をぶん投げる。

 弾かれるのは予想通り、本命を決めようと刀を上段に構えて型を出す。

 

 月の呼吸──―

 雷の呼吸 捌の型 迅雷

 

「頸おいてけー!」

 

 型を出して受け止められても、この技は止められない。その防御ごと叩き割る。

 振り下ろした一撃は黒死牟の刀をへし折り、頭から真っ二つに切り裂いた。

 で、勢いそのままに足場となっていたどっかの建造物の屋上すら切り割り、蜘蛛の巣状に亀裂が走った刹那、豪快な音を立てて崩壊し始めた。

 

「やばたにえん」 

 

 刀が折れなかったのがせめてもの救いかもしれない。

 どこからともなく琵琶の音が聞こえ、襖が開いて上弦の鬼が消えていくのを確認して私は瓦礫の下敷きになった。

 

 

 

 

 

 

 

 




ロリとショタに応援された主人公はバグり、緑壱が相手でも善戦しますが触手が相手だと確実に負けて犯されます。つまり、鬼滅の刃における最強キャラは触手だと作者は思います。

無惨様は猗窩座と黒死牟のやりとりを見ており、同情から優しかったらしい。童磨は折檻されました。

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