対魔忍になりたかったのにどうして鬼殺なんだ!?   作:Meat Toilet

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次から原作開始したいと思います。人体改造ネタをぶちこみたいけど、ある意味で人間から鬼になるのって人体改造だと思う。
つまり、鬼舞辻無惨は老若男女問わず人体改造をする人体改造プレイが好きな変態であると作者は思います。



第30話

 師範との打ち合いは私が叩き直される性根を持ち合わせていないことから、勝敗がつくことはなくてその日は師範の家に泊まった。

 そこで善逸を抱き枕にして眠ったら、彼は鼻血を流して失神してしまった。何故か師範には怒られ、獪岳は呆れていた。ちょっと羨ましげにしていたから、後で抱き枕にしてやろう。

 そんなこんなで獪岳に稽古をつけてあげようと、真菰ちゃんにもやってあげた『鬼ごっこEX』をすることにした。

 で、ここで問題が発生した。

 

「ひっ」

 

 獪岳が青褪める。

 彼の視線の先には、陥没してクレーターとなった地が存在していた。

 更地の前には木刀を持った私がいて、全力の捌の型で身の丈くらいの巨岩に放った結果、岩は真っ二つになって消し飛んで爆発が起きたみたく地面が陥没していた。雷でも落ちたかのような凄まじい轟音が鳴り響き、師範も善逸も開いた口が塞がらない状態になっていた。ちなみに私の持っていた木刀は根本から消し飛んでいる。

 これだけなら、単純に驚いただけで済む話だ。

 

「十分間、どんな事をしてでも逃げ切れ。私もある程度全力で追いかけるから捕捉された末路はこの岩のようになるから頑張って逃げてくれ」

 

 これを言ったのが原因だ。

 鬼殺隊に入るということは、十二鬼月と戦闘しなきゃいけないということ。先ず戦うことが重要だが、相手が初見殺しの技を持っていたら大変面倒なことになるのは確実なので回避訓練を積んで損はない。

 

「ウワァァァァあああぁァァァァァァあああぁぁァァァ!!!」

 

 当たったらポップコーンみたく弾け飛んで死ぬ、と生命の危機を本能的に察した獪岳は全力で逃走を始めた。普通に考えたら、鬼でないとポップコーンみたく弾け飛んだら死ぬしかないから仕方ない。

 まあ、すぐに追いついて威力を抑えた捌の型を振り落としていく。精々、クモの巣状に地面に亀裂が走る程度だ。

 寸前で躱した獪岳はクモの巣状に亀裂の走った地面を見て青褪め、這々の体で後退る。腰が抜けたらしい。

 

「腰が抜けたか。そこで逃げるんじゃなくて立ち向かう精神が必要だ。後ろに逃げるな、前へ逃げろ。関ヶ原の戦いで島津家は前へ活路を見出したんだ。命を惜しむなら、敵から決して目を離すな。勝たなければならないのは鬼ではなく己自身だと思え」

「は、はいっ」

 

 そして、立ち向かう獪岳は雷の呼吸の剣士としては優秀だ。本人次第では柱になれる可能性があるくらい素質はある。鍛錬を積んでいけば下弦なら勝てるかもしれないけど、上弦なら勝てない。まあ、上弦に勝てる柱なんていないから大丈夫だと思われるけどね。

 そもそも、今の鬼殺隊に鬼を滅する覚悟はガンギマリしていても上弦や鬼舞辻無惨を倒せるだけの人間っているのかな。悲鳴嶼さんなら上弦を殺れそうだが、それ以外となると厳しいかもしれない。上弦と遭遇するのが稀だと言われてるらしいけど、私の遭遇率を考えてから言ってほしい。上弦の上位三名と遭遇した私は一体何なんだろう。誰かさんのフラグが全部私に降り掛かってきてるような感じがしてきて、その内とんでもないフラグが私に立ちそうで困る。私は対魔忍されたいだけなんだよ。対魔忍プレイさせろよ。

 

「ゴルァッ!! 逃げないで戦えやゴルァッ!! 小便漏らしてんじゃねぇぞゴルァッ!!」

「ひぃっ! た、助けてくれぇー!!」

 

 やりきれない思いを逃げる獪岳にひたすらぶつける対魔忍のなり損ないがいた。私だった。

 その後、無事に逃げ切った獪岳は息も絶え絶えにトラウマを植え付けられて縁側で伸びていた。その頭を膝の上に乗せようと、私も縁側に腰掛ける。

 

「いい汗かいたな、師範」

「ワシは何もしとらん。お前、いつの間に人間をやめたのじゃ?」

「師範も大概だろう? 箪笥の奥底にある春画の趣味は普通だが、呼吸を極めているだけあって人間辞めてると思うがな」

「何故お前がワシのお宝の場所を知ってるかについては何も聞かん。凜子。本当に善逸を引き取るのか?」

「善逸に聞いたらどうだ? 善逸はどうしたい?」

「……え、ええと、俺は……」

 

 善逸は分かりやすく迷い始めた。そこで迷わず「お姉ちゃんの弟になる」と言えば、寝取られルートに入れるんだがな。秋山凜子といえば、やはり大好きで処女を貰ってほしい弟がいるのにも関わらず、AV女優になったり娼婦になったりと、近親相姦できないで違う男と致す寝取られ系ヒロインだ。寝取られ成分がたりないと思う今日この頃です。

 

「男なら迷うな、善逸。自分のしたいことをしたいようにしろ。どうせたった1度の人生だ。恥を上塗りしたところで問題ない」

「女として恥を晒しながら生きてる奴が言うことは違うのぉ」

「黙れ、ハゲジジイ。善逸だってこのクソジジイみたく嫁も孫もいない余生を生きたくないだろう?」

「ワシにだっていたわい!」

「そうだったか。まあ、そんな事より善逸はどうしたい?」

「俺……俺は、姉さんと一緒がいい」

「ん!」

 

 背筋がゾワゾワときた。胸キュンならぬ子宮がキュンした私は顔を背け、健全な青少年にはとても見せられないとてつもないアダルティな顔になってるのを見られないようにする。

 

「ブ──―ッ」

「善逸ゥ────────────────!!!」

 

 善逸は鼻血を派手に噴射して血の海に沈んだ。

 

 彼は耳がとても良いらしい。色々と聞こえるらしく、私がショタコンの火が燃え上がって発情した音を聞いてしまったのかもしれない。

 尚、被害者は善逸だけではなかった。

 

「ブハッ」

 

 たまたま目を覚ました獪岳が私の顔こそ見てないものの、視界一杯に映った巨乳を直視してしまって鼻血を噴射して再度落ちた。

 

「獪岳────────────────―!!!」

 

 師範がまたしても叫び声を上げ、ほのぼのとした空間が一転して血みどろの凄惨な殺人現場になってしまった。

 1つここで大事なことを言っておきたい。

 

「先ずは鬼狩りよりも女慣れすることが必要だ」

「お前の刺激が強すぎるんじゃよ」

 

 まあ、対魔忍だからね。

 この頃の私はまだここがどういう世界か知らなかった。陽だまりにいたと言える。

 好きなように生きてきたツケは最悪の形で迎えるなんて、この時はまだ知らなかった。

 

 

 

 約2年後。

 

 

『カァー! 鳴柱・秋山凜子! 鬼舞辻無惨と遭遇シ死亡! カァー! 繰リ返ス──―』

 

 その訃報は鬼殺隊に暗い影を落とすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 






変態の死因 鬼舞辻無惨へのセクハラ

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