紅閻魔サンタのクリスマスを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
初めてのFGO二次小説を書くにあたって、悪戦苦闘の連続でした。原作の雰囲気をできる限り出したいと考えた結果、文章が難しいのなんの……。
原作では藤丸立香が喋らずに、サーヴァントたちばかりが喋るのですが……それを小説ですると、藤丸が完全なる空気になってしまうのが最初の壁でした。本来ならマシュが話しそうな場面や台詞を、藤丸に言わせることで解決しましたが、その分マシュの存在が稀薄になってしまったなと思います。
存在感が薄いと言うと、フォウくんとダヴィンチがそれでした。物語の途中から、彼らの存在を忘れていて、慌てて台詞を追加したことが何度もありました。
原作と異なって、キャラの立ち絵がないため、一度に何人も登場させるのが難しい。これは小説でも漫画でも言えることですが、1シーンに登場する人が多くなると制御がつかなかったり、1人あたりの存在感や役目が薄くなるのが辛いところでした。最後に多くのサーヴァントたちが集まったシーンなんて地獄でした。
書き終わってみて思うのは「色々なキャラを描写できて楽しかった」と嬉しい反面「もっと面白くできたのではないか」と言う力不足を感じました。カーマの戦いは蛇足だったような、けれど紅閻魔の決意として大事なシーンでもあるし……。
なにより物語の着地点が微妙だった気がします。紅閻魔には「自分の目的の為に力強く踏み出す」という成長を与えたいという一方で、それは「原作のキャラの改変ではないか?」という気持ちの板挟みになりました。結局、今回の着地点に落ち着きました。もう少し考えてから書き出すべきだったかなと反省しております。
なにはともあれ、私がFGOで一番好きな紅閻魔とマンドリカルドの活躍を描けたので、その点は満足しております。
今回の話、完成度は5、60点かな……もっと面白くできたはずなのに……。心残りな作品です。
そんな反省こそ残りましたが、最後まで読んでくださった皆様には感謝の言葉しかありません。
本当にありがとうございました。
また別の作品でお会いしましょう。
それでは。
以下、没ネタです。
○イアソンとメディアリリィ
サンタ候補としてこのペアも考えていました。アルゴー号の形をしたソリにのったメディアリリィが、イアソンにトナカイ役をさせてソリを引かせ「もっと力強く引かないと、轢かれてしまいますよ」というブラックジョークを言わせたかった。ですが、イアソンは絶対にトナカイになることを了承しないと気づき、ボツにしました。
○始皇帝と赤兎馬と秦良玉
こちらもサンタ候補の予定でした。始皇帝が「麦を栽培することの大切さと楽しみを知ってもらいたい」と麦をプレゼントしようとするという展開を考えていました。クリスマスプレゼントに教材を買ってくる親かと言う……。
ですが、始皇帝がいくら現世の娯楽に疎くとも、そのようなことはしないだろうと考え、そもそも始皇帝がサンタに立候補するだろうかと考え、ボツにしました。
○エレナと二コラ&エジソン
アーケードでサンタになったエレナが、こちらでもサンタになろうと出てくる展開を考えました。ですが、そこから紅閻魔たちとどう組み合わせようかというのが思いつかず、ボツにしました。
○沖田、土方、斎藤(新選組)
これもサンタ候補メンバー。当初は円卓騎士団ではなく、彼らを参加させる予定でした。沖田いわく「水着は先を越され、アヴェンジャーになって実装されて星5という有利すら抜かれた。加えてノッブ専用強化の信勝くんが実装? こうなったらサンタになって見返すしかない!」という動機でした。
しかし、斎藤一はともかく、土方歳三がトナカイ役に応じるのだろうか? そしてノッブと信勝が負けじと参戦して戦争になるなと……。
これはこれで面白いのですが、馬鹿やらかす連中を止めるという展開は、ネロとカリギュラのペアでやっているため、展開に変化が無い。その後にはジャンヌと鮫たちの討伐もある。
3回目ともなると、ただただくどいと考えて、ボツにしました。
○マンドリカルドとロビンフッド
6節のあとがきにも書きましたが、ロビンフッドはエリザベートと共に参加させる予定でした。ロビンフッドは絶対にエリザベートのいうことを聞かないと考えて、ボツにしましたが。
ネロと一緒に討伐された後は、ロビンフッドは償いとして紅閻魔たちに協力させる予定でした。その後、マンドリカルドが紅閻魔に語るシーンで、ロビンフッドがマンドリカルドに「それはお前の自己満足じゃねえ……と言えるのか?」と問いかけるシーンを考えていました。
これをボツにした理由は先ほど語った通りですが、このシーンをすると、話の主軸が紅閻魔からマンドリカルドに移ってしまうし、藤丸立香とマンドリカルドの距離感を描けなくなっていた可能性が高い。ボツにして正解だったなと思うシーンです。