幼馴染が有名人すぎる人の件について   作:人中の蝮

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模擬戦闘の準備ですが・・・自覚はなしです

それから数日は尾張の城下町で休んで傷に完治を待って暮らしていた。俺はあの時に剣丞に言われた言葉がどうしても頭から離れないのである、本当に俺は久遠を苦しめているだけなのか。

 

 

俺が良いと思っていることが逆効果になっているのではないかと思いただひたすらに傷を癒しながら考えていただけであった。そんな時に一人の尋ね者が来たのである。それは雛で俺が帰りが遅いので心配で尾張まで来てくれたというわけだ。

 

 

本当に雛には心配させたなと思いながら迎え入れた。するとすぐに雛が心配そうにしながら俺に対して最近、何か食事と言える食事をしたと言われて俺はそう言えばしていないかもしれないと言って雛にもうしないといけないよと言われて食事の準備をしてくれることになった。

 

 

「本当にすまないな、雛。俺一人では別に良いかなと思ってあんまり食べていなかったよ。でも雛、料理にイタズラはしないようにね」

 

 

「大丈夫だよ~、流石に料理にはイタズラはしないから~でもね、将希が元気になったらまたイタズラをするかもよ~」

 

 

俺は少し笑いながらそうかと返した、そうだな俺にはまだ必要としてくれる者がいるのだまだまだ頑張らないといけないと思いながら考えていると料理ができたので食べているときに雛が俺に対して

 

 

「将希さんは心から好きな人はいるのかな~、雛は興味があるだよね~」

 

 

恋愛の話かな、確かに雛もそんな年に入ろうとしているのだ興味はあるだろう。でも俺にそんなことを言われてもそんなことはないわけではないが話ができるはずがないと思い俺は雛に対してないと答えた。すると雛が俺に対して

 

 

「ならね~雛が将希さんのお嫁さんになってあげるよ~うれしい?」

 

 

俺はそんな風に思ってくれるのはうれしいけどでも雛にはもっといい相手がいるはずだ。こんな俺よりもきっといい相手が見つかるはずだ、少なくても俺とでは釣り合わないと考えていると雛が寂しそうにしながら

 

 

「雛が元々は奴隷商人に売られていた少女だから嫌なの」

 

 

俺は雛の言葉を聞いて昔のことを思い出して雛との出会い、それはまだ雛が今よりも更に幼いころに物として売られていた時に出会い、俺はその時に持っていた財産の半分と言ってもお金で言うならば百貫だが相場の倍で買い取って家に引き取って育てたのである。

 

 

この時の雛はすべてに怯えていて俺に対しても行動するたびに顔色を見ていることが分かるぐらいにひどく怯えていた。俺は明るい子になってほしいと思いいろんなことをした。その結果、イタズラに繋がったのだがそれで雛は少しずつであるが明るくなり今の雛になったというわけだ。

 

 

だから雛には幼いころ苦労をしたからその分幸せになってほしいと思っている。そしてその幸せは俺にすることができない、だから雛には良い人を見つけてその人と幸せになってほしい。

 

 

それが俺の願いである、それ以上でもないしそれ以下でもない。俺の本心だ、けれど雛は相変わらず俺から離れる気がないのである。困ったものだと感じている。

 

 

「やはり、将希さんは久遠様のことが好きなの・・・」

 

 

どうだろうな、確かに久遠とは幼いころの付き合いだが好きかと言われるとわからない。いや、わかろうとしていないと言うべきだろうな。本当は好きかもしれないがそれは勝手に俺自身が無理やり表面に出さないようにしているだけかもしれないな、昔に・・・あの二つの出来事以来、女性と深いかかわりを持つことを嫌がるようになってしまったかもしれない。

 

 

そうなると剣丞が言っていたことは間違いではないかもしれないな、こんな俺が考えるよりも正しいことかもしれない。少なからず俺には何も言える立場ではないなと感じながら食事をした。

 

 

食事を終えると雛はでは元気でねと言って家から立ち去ったのである。すると入れ替わりの様に今度は秋山虎繁が入ってきた。虎繁は入ってすぐに俺に対して強い声で話してきた。

 

 

「殿、雛殿に何を言ったのですか。某がこの家に来る前に会ったときには泣いておりましたぞ。どんなことが起きたのでござるか」

 

 

俺は今までのことを話し虎繁に伝えると虎繁はどうして雛殿の思いを受け取らないのですかと聞いていたが俺は何も言えずにただ無言でいると虎繁が

 

 

「やはり、殿は昔のことを引きずっております。某が殿をこんな風にさせた主犯を討ち取ってきます」

 

 

「虎繁、もういいことだ。もうすべて遅いのだ、今更あの男を殺したところで何も変わらない・・・いや、彼女たちが悲しむだけだ」

 

 

「だからと言ってこのままで良いのですか。某もあの主犯格を殺さないと気が済みませんぞ、それに殿のことを信頼していた者たちもあの時に多く殺されているのでござるよ。殿が信頼していた友の部下たちも多くが殺されました、それでいいのでござるか」

 

 

俺はその言葉を聞いて何も言えずにただ目をつぶって考えていた。確かにあの男は俺のすべてを奪ったと言っていいことをした。そして最後は俺の命も奪い取って亡くなってそしてこの世界に転生したわけだ。

 

 

でもすべては終わったことだ、今更殺してもしょうがない。仮に殺しても彼女たちが悲しむだけで何も残らないと虎繁にそう伝えたら俺の服を掴み

 

 

「では殿はあの男に最愛の女性を寝取られたままで良いというのでござるか・・・桃香を寝取った、あの北郷一刀を許しておくというのでござるか、殿」

 

 

もう良いとかなり強く言い虎繁は手を放してくれたが虎繁は分かりましたと言って家から立ち去ったのである。いなくなったのを確認して俺は独り言を言うのだった。

 

 

 

「俺はどこに行っても結局は不要な奴なのか・・・雛、虎繁・・・すまない」

 

 

俺はそう嘆いてはどこにも行く気が無くなりその日は家に引きこもることにした。考えてみれば俺は家族と言うべき存在を見つけられずに今だに生きている。これがいけないことかもしれないな・・・家族か・・・俺も欲しいよ。

 

 

そして家にいるはずなのにまた雨が降り始めたのである、本当に屋根があっても意味がないよ、この雨を誰か止めてくれる者はいないのか・・・紅龍よ、教えてくれ俺はどうすればいいのだ。

 

 

亡き友に助けを求めても何も変わらないのは理解していたがそれでもあいつならばもしかしてと思いがそう考えてしまうのであった。おそらく神という長い生きてきた道で一番家族と呼べる存在に助けを求めるばかりだった。

 

 

結局、何も変わることはなく数日が過ぎた時に城から評定を開くから来るようにと使いの者が来たので俺は清州城に向かって歩き出した。

 

 

そして評定の場所ではすでに久遠以外はみんなが揃っており俺も急いで座って待っていると麦穂さんが俺に対して

 

 

「将希さん、最近元気がないように見えますが大丈夫ですか」

 

 

「すみません、少し考え事をしていましてそれで寝不足になったかもしれません。また休めばいつもみたいに元気になりますから麦穂さん、安心してください」

 

 

それを聞いて犬子と和奏は何を考えていたのですかと聞いてみたので俺は秘密と言ってごまかした。そして久遠がついに登場して評定が行われた。内容は斎藤家がどれぐらいの力を残しているのかというもので話し合いが行われてその結果、稲葉山城の目の前で模擬戦闘をしようということになった。

 

 

流石に危ないじゃないかと言ってみたが久遠は採用することはなかった。その理由はもともと斎藤家家臣であった竹中詩乃重治の言葉が大きかっただろう。なるほど剣丞は本当にすごい人物を配下に加えることができたのだなと感心していた。

 

 

それにこの竹中詩乃は今孔明と呼ばれていて確かに朱里に通じるものを感じた、この子は今はまだまだであるがいつかは朱里に並ぶほどの軍師になると考えていた。

 

 

それだけにあって怖いところであるがな、もし剣丞が俺と敵対でもしたら俺はどうなってしまうのだろうか。下手にすれば死ぬかもしれない、そのようにも感じ捕らえることができた。

 

 

そして剣丞側と見られる人物は多く、いつかは・・・いや、今はそんなことを考えるのは良そう。とりあえず今は斎藤家がもし出て来てもいい様に準備をしながら模擬戦闘に勝つことを考えよう。

 

 

そして軍を二つに分けて戦うことになった。その配分はこのようになった。

 

 

東軍、丹羽麦穂、剣丞隊、滝川雛

 

西軍、柴田壬月、前田犬子、佐々和奏、荒木将希

 

 

なるほど意外に面白い別れた方をしたなと思った。特に雛と分かれたのは久遠が今後雛を一人前の武将にするために俺から離れたさせたとみるべき。こちらが一見有利に見えるが犬子と和奏はまだまだ猪武者であり未熟なところがあり竹中詩乃がいる以上は二人には申し訳ないけどあっという間に負けるだろう。

 

 

そうなると実際に残るのは柴田壬月さんと俺だけになる。面白い、久しぶりに燃える勝負ができると思い気合を入れていた。最近は暗いことばかりで嫌な日々があっただけにこれはうれしい、それに雛がどれぐらい成長したのかもこの目で見られるというおまけ付きだ。

 

 

俺はこの日に向けて久しぶりに体を動かして勝負に備えようと修行を始めるのだった。もちろん錘は自分の体重×二倍をして修行を始めた。そして修行をして俺は本当に修行が好きなのだなと感じながらするのであった。

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