俺はそれからすぐに城攻めをして大いに戦果を上げられた。もちろんこれに久遠は誉めてくれたがほかの織田家のみんなからは結構冷たい目で見られていた。
一応、戦果を上げたのだから少しは誉めてくださいよと思いながら見ていたらここで剣丞がこれ以上無駄に目立たないほうが良いですよと言ってきた。そうなのかと思いながら俺は久遠に先に一葉のところに向かって安全を確保するから良いかと許可を貰ってから進軍を再開した。
一番の理由はこの場の空気が重たいと理由で先に急ぎたかったのとこの前、別れる前に元気がなさそうにしていた一葉のところに向かい、話を聞こうとしていた。
そうしてその日のうちになんとか京の都に到着して俺は一葉たちがいる二条城に来ていた。そこで幽にお願いをして一葉に会っても良いかと聞いたがどうやら今は一葉は誰にも会いたくないということで会わしてくれなかった。
俺はせめてどうして会いたくないのかだけでも教えてほしかったが結局、教えてくれることはなかった。けれどもあの落ち込み具合はこの後の戦いにも響くと思いどうしても知っておかなければならなかった。
そこで俺はバレないように潜入するために一旦、諦めたふりをして外に出たから烏の姿に変身をした・・・いや性格だと足が三本あるから良く見ると違うとバレるけどこの暗い夜では大丈夫だろうと思い空から二条城に潜入して一葉の様子を見ていた。
そこでは一葉が泣き崩れていた、それも見るからに泣き続けていることが分かった。これは尋常ではないことが理解できた。俺はゆっくりと近づきそこで変身を解除して俺は優しく一葉に対して声をかけた。
「どうしたんだ、一葉。お前がそんなに泣いているなんて珍しいじゃないか。良ければ相談になるけど」
その言葉に驚いて泣き止んだが一葉は今は会いたくもないし話したくもないと言って俺を追い出そうとしていた。しかし、こんなに泣いている人を見過ごすわけにはいかない。これで見過ごすことをすればおそらく後悔をするだろうと考えていた。
それでも意地でも話したくないのか暴れだそうとしていたので俺はすぐに一葉を捕まえてからわかった何もお前から言わなくても良い。俺が一葉の記憶を覗いてみるからと言ってから俺は一葉のおでこと俺のおでこを合わせて一葉の記憶を読み取っていた。
するとある記憶の中にこれではないかという物を見つけた、それは剣丞が一葉に無理やりに言うことを聞かせようとしている場面がありそして記憶の中にあるあの巻物は天照詔の巻物ではないか。どうして剣丞君がそんなに危ないものを持っているのだ。
これは決して人が持っては良いものではない、これがあるだけで日ノ本の民をすべて自在に操ることもできる品物であり危険が多いもの。たとえで言えばどんなに仲がいい関係でもこれにその人物たちの名前に破局と書くだけでそうなってしまうものであり神さえも使うことはほとんどないと言われているぐらいである。
ついでに俺も八咫烏詔の巻物も存在している。使ったときは改心をさせたい人に悪事ができないと書いたり他人を考えるようになるようになると書いたことはある。もちろん俺の信仰している民や式神、家臣たちぐらいしか聞かないけど持っている。
それでもそれ以外では使ったことはない、そんな力を持てば誰もがそれを利用すると思われる。それに剣丞君は今度、一葉と出会ったら一夜を過ごせと言っていたのでこればかりは流石に怒らないといけない。
いくら一葉が魅力的で襲いたくもなってその巻物を使いたくなってもこれは許されない行為である。神として日ノ本の民の間違いを正しく導いてやらねばと俺は決意を固めながら今は不安でしょうがない一葉に対して抱きしめながら
「怖かっただろ・・・何も言わなくても良い。今はゆっくりと休め、後はこの八咫烏が何とかするからさ」
そう言うと一葉は暴れるのおやめて静かに甘えるように泣いていた。本当に怖かっただろう、下級の神でさえも使われたら怖いのに人ではなおさら怖いよな。でも必ず何とかして見せる。
俺はそうして泣き疲れて寝てしまった一葉を見届けたら一葉の服に八咫烏のお守りを入れてそして存在に気がついた幽が俺を見ていたので幽に
「恐らく下手にすれば明日辺りでも剣丞が来るかもしれないからこれを持っておいてください。後、一つは双葉ちゃんのやつです。これは俺のお守りです、効果は持っていれば分かると思います。幽さん、必ず双葉ちゃんに渡してください」
俺は真剣な目で幽に伝えて幽も承諾して双葉様に渡しますと言いその場から立ち去った。さて、俺はまた烏の姿に変わって城から出た。理由はいろいろとあるけど一番は剣丞君がどこにいるのかを知る必要があったから。
そして案の定に剣丞君は明日には京の都に到着する位置にいた。俺はそれを見てため息をつきながら明日は剣丞君に説教かと思いながら俺も戻って休むことにしたのだった。
翌日に俺は朝早くから二条城に烏姿で忍び込んでいた。もちろん一葉、幽、双葉ちゃんにはバレているけど烏の姿で見守っているからと言って安心させていた。
昼ぐらいに剣丞がこの二条城に到着して中に入ってきたので俺もついに来たかと思いで見守っていた。始まった話の内容はこれからのことで別に今のところはおかしな話ではないかなと思っていたがそれが終えると内容が
「さて、一葉。もう言わなくても分かっているけどこの前のことは承諾をしてくれるよな。まあ、しなかったらどうなるかはわかってはいると思うけど」
剣丞君は今まで見せたこともないような表情と態度で一葉に向かってそう言っていた。嘘でしょう、あんな良さそうな剣丞君がこんな表情をするのと思いながら一葉は大きく息を吸ってから静かにただ真剣な目でこう言い返した。
「断るのじゃ」
それを聞いた剣丞は持っていた巻物を出して書いた、これでもう一度わからせてやると言って書いていた。内容は一葉と双葉の服を脱がせるというものでおい、ダメだろうが。年頃の女の子にそんなことをさせるなと思いながら見ていたがやはり俺が私たお守りが効いたようだ。
二人とも巻物の神力を受けずに行動を出していなかった。剣丞は可笑しい、可笑しいと言いまた別のことを書いたがそれも行動に出なくどうしてだと言い放ったので俺は烏の姿で
「それはこの八咫烏の加護のおかげだからさ、さて剣丞君よ。どうして君がそんな危険な巻物を持っているのか」
「か、烏が喋った・・・もしかして八咫烏か。それはこちらのセリフだ。どうして八咫烏がこの女たちの味方なのだ。自分は天照大御神が自ら頼んできてこの世界に来た天の使いだぞ」
「確かにそれは間違いないだろう・・・けれど巻物をそのような使い方をするのは同じ神として見過ごせないからな・・・そして周りの者たちにも不幸をさせるからね。剣丞君はもちろんのこと一葉たちにほかの者たち・・・そして久遠のためにもな」
俺はそう言いながら変身を解き、姿を現した。それを見ると剣丞はお前は将希かと言ってきたのでそうだけどと言い返した。そしてここから俺の説教を始めた。
「さて、言わせてもらうけど。その巻物は大変危険だから俺が預かって後に天照大御神に対して巻物の危険を話をしてから返却をさせてもらう。この巻物は下手にすれば人の人生を壊しかねない品物であり今でもそれが起きそうになっていた。すべてが剣丞君は悪いとは言わない、けれどその巻物を使う意味を考えてほしい」
俺はこう言ったが剣丞は反抗してきたので仕方がないと思い俺は瞬時に剣丞君が持っていた巻物を奪い、そして巻物に剣丞は自ら首の近くに刀を向けると書いてすぐに剣丞君が反応して持っていた刀で己の首元まで刃を向けていた。
「これで分かったでしょう、この巻物は本当に恐ろしい品物であることに。人の命など簡単に奪えるし平和もすぐに壊せる品物であり人などに手に入れてはいけないと・・・だから同じ神様である俺が預かって後で天照大御神に返しておきますから。無論、剣丞君以上に天照大御神には説教をさせていただきますけど・・ね」
そう言い終えると書いていた場所はすべて斬ってから神の火属性の魔法、炎気で燃やした。そしてすぐに剣丞君は自由となりその場に崩れた、俺はそれを見てから剣丞君に近づき
「良いか、失敗はすることは誰でもあるけどもう二度と同じことをしないようにそして一葉たちにはしっかりと謝ること、良いですね」
そう言ったが剣丞君はお前などの言うことを聞くかよと言いながら俺に対して頭突きをしてきた。俺はそれをされていたいという気持ちよりも頭突きをされて剣丞君の記憶を読み取ってしまった。その記憶は正直に言って俺から見ても辛いものであった。
「・・・剣丞君、君は生まれてすぐに母親でも失ったのか」
それを聞いた瞬間、剣丞君はものすごい勢いで殴って来てから怒鳴り声を上げながら言い放った。
「そうだよ、お前らと違って母親はすぐに死んで父親からには母親を殺したと殺人呼ばわりされる。友達もできないでクラスからは殺人鬼とも呼ばわれている。そんな自分の気持ちがお前みたいなやつらにわかってたまるかよ」
言い終えた剣丞はすぐにその場から立ち去り一葉たちはすぐに俺の場所に向かってきて大丈夫だったのじゃと言われたが俺は無事だと言って安心させた。
すると一葉が剣丞に向かって何が母親がいないだけでそんなことをしても良いと思っているのじゃと言っていたが俺はそんなことを言っている一葉に対して
「一葉、確かに剣丞君はひどいことをしていた・・・けど、けどね。俺はあの子を恨めない、だって母親を赤ん坊の時に失った者同士だから気持ちが嫌なほどわかる。一葉・・・お前は母親がいない辛さを本当にわかっているのか。父親からお前など生まれてこなければよかったなど言われたことがあるのか」
俺はこの世界でも数少ないほどの号泣に近い涙に泣き声を出していた。それを見た三人は驚きのあまりに言葉を失ってただ静かに俺を見守っているだけだった。一葉は特に俺を泣かしてしまったことを思いただ下を見て俺の顔を見ないようにしているのであった。
剣丞君・・・俺はわかるよ。お前の気持ちが母親がいない悲しさ、父親から受けた虐待の辛さを・・・