俺と剣丞君で料理を終えてみんなは待っていたので待たせたと言いながら持ってきて宴の準備も終えて久遠が指導の下で宴が始まったのである。俺はみんなから感謝を言われながらゆっくりとしていた。
みんなとても元気そうで何よりだ、もう長年生きている俺はそこまでの元気はないよと思いながら見ていた。剣丞君もこの度の働きで追放は免除になったことだしと思っていると
「烏、疲れたのか。先ほどから目をつぶっているが・・・せっかくなのだから話でもしないか」
「そうだな、このままだと本当に寝てしまいそうだから悪い提案ではないね」
俺はその提案に乗り久遠と話を始めていた。
「それにしても烏があの八咫烏であり、一度ならず二度も世界を救うことになるとはな、流石我の幼馴染であるぞ」
「おいおい、久遠。まだ完全に救っていないからそんなことを言うなよ。まだみんなを生き返すという大きな作業が残っているだし」
「それをなしにしてもすごいではないか・・・本当に我はお前に迷惑をかけていて何も返せないでいる。そんな我を許してほしい」
「なんだ、久遠らしくないではないか。いつもならば・・・よし、ならば次はこんなこともできるのかと聞いてくるばかりだと思っていたのだけどな」
「我を何だと思っているのか、烏は」
そう言いながら言ってきたので好奇心が大変強くて普通のことを嫌がるうつけまで言ったら何だとと涙目でなっていたがそこの後にでも面白くて一人にさせられない大切な幼馴染かなと言うと嬉しそうにしながらそうかと言っていた。
俺はせっかくなのでほかのところにも回り始めた、この後のことを考えてみんなと楽しく話せる最後の機会になるからと思いでまずは三若のところに向かってみると楽しそうにしているのを見えていた。
何か雛が料理にイタズラをして激辛にしているのを見えたので俺も雛に対してイタズラしようと思い三人に話しかけながら俺は和奏の料理に激辛をかけられたものと雛の料理を交換した。
三人とも話で気がついていないみたいで良かったと思いながら少し食べながら話をしようと言い俺はもちろん雛や犬子、和奏たちも食べ始めた。すると雛の顔がどんどん赤くなりそして燃え出して雛が熱いーーーと言いながら走り出していた。
それを見た俺は笑ってみていた、犬子と和奏は流石、雛にイタズラを教えただけはあると言いながら見ていた。そうだろう、やはりイタズラは面白いからやめられないよと言っていると久遠が烏、と言い料理を渡してきたので俺は警戒しないで食べると久遠の罠にはまり辛さで痛みが出て来て俺も辛いーーと言いながら近くの川に飛び込み水を飲みながら必死に治そうとしていた。
くそ、忘れていたぜ。久遠もイタズラが好きだったことを油断もあったものではないと思っていた。最後の最後まで久遠のイタズラに付き合わせられたなと思いながら戻ってくると
「どうしたの主様、そんなに濡れて・・・余とどこかで温まりに向かわないか」
いやいや、宴中に何を言い出すのと思いながら聞いていた、流石にこの状況で行くのはまずいでしょうと思っていた。そうしたら幽と双葉ちゃんが来てくれて
「幽、主様が余に構ってもらいのじゃ。どうすれば良いのじゃ」
「全く、公方様はまたいつでも構ってくれるでしょうが我儘を言うのではありません。向こうは神様なのですよ」
「そうですよ、お姉さま。またの機会にしてもらいましょうよ」
だがその言葉を聞いた俺はもう次などの機会はないと知っているので俺はすぐに一葉たちを引き留めて一葉に一緒にならば回るかと誘った。すると一葉は飛びつくようにこちらに来た。
本人も満足そうな顔をしていた、これを見た幽はすみませんがどうか公方様をお願いしますと言ってその場から双葉ちゃんと共に立ち去った。すると一葉が今日の主様は何でも聞いてくれるのじゃと嬉しそうにしていた。
それも・・・負い目を感じていることなど一葉は知る由もなかった。そんなことで久遠に一葉も加わって更に回り始めていた。みんな元気そうで何より何よりだと思いで歩いていると
「将希殿、いつもよりみんなに優しくて何か理由でもあるのですか」
そう言ってきたので詩乃でありやはり詩乃は何か勘づかれたみたいだ、俺はまあ、そうだないろいろとあるけどまずはこの場を楽しくして良い思い出にしたいからと言った。別に嘘ではない、この時間を大切な思い出にしたいから嘘を言ってはないから誤魔化せるかと思いで見ているとわかりましたと言ってその場から立ち去った。
とりあえず今は凌げたと思いでまた回りながら歩いていると久遠と一葉が
「良いか、我が一番の妻だからな。それだけは譲るつもりはないと覚えておくがいい一葉よ」
「ほう、そんなことを言っても良いのか。そんなに束縛してくる女性はすぐに愛想を尽かされるのじゃ、ある程度自由にさせてそれを認めるのが本妻と言うものではないかのう、主様はどちらが良いのじゃ」
そんなどちらにせよ片方が怒る内容ではないですか、でもどちらかと言うと・・・やはり一葉のほうかな。余りにも束縛してくる相手は少し困るかなと言うと久遠はガーンとした顔になって一葉は勝ち誇った顔になっていた。
すると負けてたまるかと思いで久遠は俺の腕を掴み引っ張ってきた、一葉もそれに応じるように反対の腕を持ち引っ張り合いが行われていた。本当にこんなかわいい子たちからこうもさせられると良い気分だが・・・どうしよう二人とも強いから痛いのですけど俺はどうすれば良いの。
そうもしながら何とかやめてもらったが体は痛くなっていた。全くと思いながら歩いていたがそんなことをされるのもあとわずかと思うと悲しくなってきていた。
でも悲しい表情を出すとバレるので出さないとしていた、今は楽しもうと思いで切り替えて楽しんでいた。時間もかなり経過してみんなはその場でゆっくりと寝ていた。俺だけまだ起きてこれからのことを考えていた。
もしこれで世界を再編成してもまた異変が起きたら困るからそのためにも今よりも更に修行をしないといけないと感じていた。もう圧巻させるぐらいの修行をしないと親友も世界の安定もできないと感じながら月夜を見ていた。
でもきっとみんなは反対するだろうな、でもそうしないと多くの命は助けられない。誰かが犠牲をしないといけない、その犠牲者が俺になっただけだ。それにみんなの記憶からは俺のことは消える、悲しむはずがない。
だが同時にこれに反対する者たちが一斉に俺と戦っても止めようとしてくるだろうだから俺はその者たちに戦いに勝ってしないといけない。そうなるとほかの世界の住民も止めに来るだろうな・・・でも俺がやらなければ誰が世界を救うと言うのだ。
もう誰かが悲しんでいる姿を見るのはもう嫌だ。ならばせめてその悲しみや苦しみが俺に来ればいい、それだけでもこちらは楽になる。もうそのようなことばかりを考えていた。
宴も終えて翌日に実はみんなに話をしたいことがあると言ってみんなを呼び寄せていた。もちろん真実を話そうと決意をして呼び出していた。
「どうしたのか、烏。急にみんなを呼び出して何か異変でも起きたのか」
「いいや、異変ではないよ。でもねとても重要な話をするから来ていてほしいだ」
「なんじゃ、それは愛の告白かなのじゃ」
そうとしながら楽しんでいる一葉や久遠たちがほとんどでありわずかに詩乃、昌恒や虎繁など古参の者や何か勘づいた人たちは不安そうな表情で見ていた。そうして俺は話を始めた。
「もしだ、もしどちらしか救えませんがあなたは世界の人たちと一人の男ならばどちらを選ぶ。もちろん二つともはなしだよ」
そう言うとみんなはそれは世界の人々でしょうと言ってくれたならば答えても良いかなと思いで思い口を開けた。
「ではその男が俺だったらどうしますか」
それを聞くとみんな言葉を失って考えていた、剣丞君がどうしてそんな質問をしているのかと聞いてきたので俺はここですべてを話した。
「実はね世界をすべてを救うには世界の再編成をしないといけないのだけどこれを行った神は・・その世界に最初から存在しなかったことになるから。つまり荒木将希村重という人物は最初から存在していなかったことになる。もちろん人々からの記憶からも消える。これから生き返る人たち・・・そして無論ここにいるみんなも記憶から俺が居なくなるだろう。俺を覚えてくれる者は誰もいなくなる」
それを聞いてすぐに久遠がそれ以外はないのかと聞いてきたが俺はすぐにないと答えた。もうこれしか道は残されていない、すべてを救うには俺を犠牲にしないといけないと言うと一葉が
「ふざけるなのじゃ・・・なんで一番頑張っている主様が・・・主様がそんな辛い目に遭わないといけないのじゃ。その後は誰にも感謝などされないのは分かっているのにどうしてなのじゃ」
珍しく泣いている一葉をみて俺はそんなに愛されているのか俺は嬉しいと思いと同時に真剣な表情をして言い返した。
「俺は・・・世界のために、生きている者たちのためにこれから生まれてくる者のたちのためにそして久遠や一葉たちのために俺はそうすると決めた。このままでは多くの者たちがいなくなった世界では何も残せない、何もできないから最後に俺ができることをしたい。俺など忘れても良いからそれでもみんなには明るい未来を見せてあげたいのだ」
真剣な思いを受けて一葉は少し後退したがそれでも嫌なのじゃと言っていた。そしてここで結菜が
「あなたの覚悟は分かったわ・・・でもね、こんな世界でも私たちは生きていく覚悟はあるわ。少なくてもこの場にいる者たちはだから思い止まってほしい。私たちのためにも・・・お願いします」
そう言いながら結菜は頭を下げてお願いをしてきたがそれでも俺の答えは変わりはないと返したら今度は剣丞君が頭を床につけて必死の声で
「お願いします、自分も彼女たちの意見に賛成します。万が一仮に将希さんの言う通りにして世界が再編成されても誰が彼女たちの夫が務められますか。誰が将希さんの代わりになれると思っているのですか。どうか、彼女たちのためにもどうかそれだけはしないでください」
俺はそれならば剣丞君がいるではないかと言った、今の剣丞君ならば記憶が消えてもその優しい心は消えることないだろう。彼女たちと暮らしていけば自然と安定するとみていた。
けれど剣丞君は俺にそんな役割は務まりませんと言って泣きながら止めようとしていた。これは正直にわかっていた、昌恒も虎繁も反対していた、理由はすべての軍隊をこの世界に置いていくというのだからそれも無理もないと感じていた。
そう、周りすべてが反対をしてきた。だから俺はある提案を出すのであった。明日から一か月後にとある場所で決戦をしようではないか。それで勝った方の考えをしようではないかと伝えた。
「では殿、ほかの世界の志願者たちも集めても良いのですか」
虎繁がそう言ってきたのでもちろんだと答えた。これから多くの世界の運命を決めるのだ当たり前だと思いで承諾した。そして俺は今よりもさらに強くなるべく修行しに出る前に久遠たちに伝えるのであった。
「そして決戦の地は・・・美濃の国にある・・・関ヶ原という場所で今後の運命を決める戦いをする。ではさらばだ、みんな・・・久遠よ」
俺はそう伝えて翼を広げて飛び出した、もう俺自身もここにいるのは辛かった、のでそれを誤魔化すように早く修行をしないとと思いで久遠たちを後にしたのだった。