【完結】がっこうぐらし!特殊キャラ使用END実績『みんなここにいる』獲得ルート   作:赤い彗星@本職はpixiv

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(一番しっくり来るのは)初投稿です



19黄~れいめい~昏

 手に持った赤い十字架が煌めく。

 奴が振りかぶる拳が寸前のところを通り過ぎる。

 あれが少しでも掠れば、きっと私の命は削り取られるだろう。

 もう一度やってくる殴打を、十字架の交わる部分を支えている円で受けた。

 ヤツのほうが図体が一回り大きく、伝わるパワーはかなり強い。

 

 ずっと履きっぱなしでボロボロの靴が、Ωによって強化された自身の身体が、悲鳴を上げる。

 これでも数日前より強くなっている自身の体、前回戦った時よりはましだった。

 砂の煙上げ、私は吹っ飛ばされる。足はまだこの地に立っていた。

 まだだ、私はあのばしょを守らなければならないのだ。何より、こんな私を慕ってくれている後輩を死なせるわけにはいかない。

 これがわたしの贖罪、わたしが今ここにいる理由なのだから。

 

 ────ここで彼女たちを守って私が消えるなら、それでいいんじゃないか?

 

 それが怖くて、ワクチンを使ってしまった。

 誰か一人が助かるものを、自分が死にたくないというエゴで使ってしまった。

 この世に未練なんてない思っていたのに、あれを使ってしまった。

 ヤツの咆哮が私のセミロングの髪を揺らす。

 

 みんなを守る。たとえこの命が消えても、私が消えても。

 自分の身体を巡る、熱い本流。これを解放すればあるいは──

 迷っている暇なんてないんだ。私は力の本流を早める。その瞬間、私の力が何倍にも膨れ上がる。

 イメージは蛇口を捻って水を出すような感じ。心臓が大きく跳ねた。

 それと同じくして始まったのは、記憶の欠落。それによって私が私であるためのアイデンティティが失われ始める。

 

 親がいたことは覚えている、だけど顔や親に関する記憶が、思い出せなくなっていた。

 このままいけば、『みんな』のことも忘れてしまうのだろう。

 でも、それでも私は戦う。私はいい、みんなには生きていて欲しいから。

 だから、私はこの十字架を振るう。赤色と拳が交じり合って、火花を散らす。

 私の最後の時間が、始まった。

 


 

 まさかのまさかの、狂戦士君二回目の殴り込みで困惑するがっこうぐらし!はっじまるよ~(原点回帰)

 前回までのあらすじです。前回は学校脱出できる!!と思っていたら、あいさつの通りになりました。はぁ~つっかえ!!

 今、まりこちゃんのブンブンで対抗していますが、流石B.O.W.(生物兵器)前回の戦闘から学習しているのか攻撃があんまり刺さりません。おまけに相手は確実に勝っているであろうパワー(暴力)で押してきます。

 ゲームバランスこわれるわ。

 

 だけど、こっちにも切り札はありますねぇ!!ではいっちょ行ってみましょうか。

 最後なのでぱーっとやっちゃいます?やっちゃいましょうよ!!(F覚)

 イキますよぉいいですかぁ?(ボタンポチ)

 

アンロック

 

 Foo↑~きもちいぃ~(身体能力の一時的な向上)

 狂戦士君とガンガン打ち合っていきます。

 おう、打ってこい打ってこい。まずは正拳突きからだ(死)

 ファッ!?地面が抉れてまずいですよ!!

 こわいなぁ~戸締りしとこ~*1

 

「真壁亮子!!無事か?」

「先輩!!」

「亮子先輩!!」

「亮子!!」

 

 あぁ~(みんな来たら)ダメダメダメ。

 みんな(この戦闘に巻き込まれたら)こわれちゃ^~う!!

 皆城君がサブマシを乱射して、みきけいくるみちゃんが得物を掲げてやぁ~っと来ています。

 やめてくれよ······(迫真)

 今はまりこちゃんにタゲが行っているのでいいのですが、あっちにタゲがいくと一瞬で壊滅してしまうんだよなぁ······

 ただの人間じゃ手に負えない相手ってはっきりわかんだね。

 

「バケモノ!!こっちに来やがれ!!」

 

 (いかなくて)いいです。というかいかないで、行くな(迫真)

 とりあえずこちらにタゲを取らせておけば、銃火器(豆鉄砲)でちょびちょびダメージ入るので、がんばります。

 でもなんか怪しいんですよね~主にまりこちゃんの動きが。

 う~ん、なんというか動きにキレがないというか······

 

 あ゛っ!?まりこちゃんまさかのすってんころりんと行きました。

 QTEが出たので急いで入力······ギリ立て直しまし──グハァッ!?

 QTEのあとの隙を突かれただとぉ!?(語録無視)まりこちゃんグラウンドをぐるぐる(縦回転)して転がります。

 あっ······気絶した(画面真っ暗)

 

 ······。

 

 ············。

 

 ··················。

 

 ························。

 

 

 

 

 

 


 

 ──君は知るだろう。一度始まってしまったガバは時空を越えて続くという事を。何故始まり、いつ終わるか知らぬまま、今を生きる戦いが、終わってしまった────

 


 

 て、笹食(ポエム)ってる場合じゃねぇ!!

 今絶賛レバガチャ中ですが、(まりこちゃん目覚める気配が一切)ないです。

 起きろー、起床だぞ~起きろ~(師範代)

 

 ······。ダメみたいですね(諦観)

 気絶状態になると、周囲の状態の把握が難しくなるので、とてもまず味ですし今この状況でこれだと、戦いに来てくれたメンバーが危ないです。

 メニュー画面がまだ開けるので止めは刺されておりません。コロコロされるとGameOvreという表記が出てきます。

 ついでに確認していた直感の値がそろそろ無に等しいんですが、えっそれは······

 先程のアンロックが効いてきてますね······

 隠しステの意思がすっからかんのまりこちゃんは、起きたら即暴走確定、補填するためのレベラップポイントもなし。

 

 

 

 

 

 クォレハ······詰み()じゃな?(名推理)

 


 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おちていく

 

                      おちていく

 

    どこまでも、おちていく

 

                           まっくらやみ、さかさまに

 

 

 

               ここはどこ?わたしはだれ?

 

 

 

 

     にごっていくいしき、わたしはどこにいくの────

 

 

 

 

                             『······お····て』

 

 

         『····きろ!!』

 

  また······いったいだれ?こんなわたしに、なにがいいたいの?

 

 

 『····おきて······』

 『····起きろ!!』

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 声に導かれて、私は目覚める。

 目覚めて直ぐに、思い出した。バケモノに襲われてみんなが戦ってくれていることを。

 まだ、この体が動くなら私がやらないと。自分自身の存在を掛けて私がみんなを守らないと───

 でも、駆けつけようにもここはさっきまでいたグラウンドとは違う場所だった。

 それに、みんなって誰だっけ?

 

 私は横になっていた体を起き上がらせる。

 茶色のベンチに寝かされていたようであった。

 辺りを見回してみる。ここは荘厳な教会、ガラスから差し込む光はオレンジ色。

 

 昔一度ここで寝泊まりしたことがある気がする。誰とかはわからないけど、でも暖かい気持ちになったことは覚えている。

 何も持っていない私は一体なんなのだろうか。

 なんで、私はこの教会にいるのだろう?

 私は十字架のステンドグラスから背を向けて出口に向かう。

 早くここから出ないと、ここから出て────

 

「おいちょっと待て」

 

 静寂と停滞が支配していたこの場所に声が響く。

 誰?私は声の方に目線を向ける。

 そこにいたのは一人の少年。私と同じ巡ヶ丘高校の制服を着た。

 その雰囲気は誰かに似ている。

 彼は私に向かってすたすたと歩いてきた。

 

「今戻って君は何ができる?」

「何って······」

 

 何ってなんだろうか。

 私はみんなを守ろうと······

 

「ねえ、あなたはだぁれ?」

 

 もう一人、今度は出ていこうとしていたほうから。

 小柄でおどおどしている少女、頑なに自分と目線を逸らしているのがよく目立つ。

 そして、その姿は限りなく誰かに似ていた。既視感を感じた。

 身長以外、まるでたいせつなもの(そのひと)の双子の妹のように瓜二つ。

 紫の修道女のような服は私と同じ。

 私の大事なところ(きおく)を触られているような感覚。

 

 ────『あなたが私に言ってくれました。『みんなの居場所になってほしい』と』

 

 風のように通り過ぎていく。

 そうだ、その人に私はそんなこと言ったんだっけか。

 確か、私がその時に庇って、噛まれて────

 もう一度小柄な少女を見る。じっと見られてどうすればいいのか困っている姿。

 長い黒髪と髪に隠れてあまり見えない金色の瞳。

 

「······佐倉先生!!」

 

 そうだ、佐倉慈先生だ。高校の国語教師、みんなを優しく支えてくれる人。

 少年のほうが私を見て頷いて、小柄な少女は小さく揺れた。

 正解と受け取っていいのだろうか。

 

「君もめぐねえと知り合いなんだな」

「めぐねえと······」

 

 目の前にいる二人はめぐねえこと佐倉先生の親族なのだろうか?

 なら、私について知っていることがあるかもしれない。

 

「ねえ、私のこと知ってる?」

 

 二人は首を横に振る。

 それから、恐る恐ると言わんばかりに小さなめぐねえが言った。

 

「それは、あなた自身で思い出すことだから。だから、私たちはしらない」

 

 私にそんな記憶残っているんだろうか?

 感染して、身体がそれに馴染んで、でも力を振るう度に自分を作っているものが消えていって。

 でも、糸はある。佐倉先生を辿っていけばもしかしたら。

 そういえば、一度みんなに怒られたような気がする。確か────

 

 ────『おねえちゃんとまたあえてうれしい』

 ────『私は真壁、アンタに救われたよ。あの時トイレから出なかったら──』

 ────『僕も君に助けられた。任務から逃げて彷徨っていた僕を、僕に生きる理由をくれた』

 

 ······そっか、私はどうやらたくさんのことを忘れていたみたい。

 るーちゃんに、貴依ちゃんに皆城さん。

 どんどん、きおくがあふれてくる。

 

 ────『だからね、ありがとう······ずっと、ずっと言いたかったんだ』 

 ────『守るって、私たちも守るんだよ、お前のことをさ』

 『今はあなたのことが受け入れられません。でも、るーちゃんを助けてくれたあなたを信じたい』

 

 ゆきちゃんに、くるみちゃんに、悠里さん。

 そして──

 

 ────『私も、あの部屋から連れ出してくれた真壁先輩には感謝してもしきれません!!』

 

 モールで出会った圭ちゃんと、私を一番心配してくれた人。

 

 ────『私······先輩とこれからも一緒にいたいです』

 

 私のたいせつな後輩、直樹美紀。

 全て思い出した。思い出せた。

 まるで記憶の棚が頑なに封印されてるようであった。

 でも──

 

「私、私は······」

 

 私は本当にあそこにいてもいいのだろうか?

 もともとこの世界に”いなかった”であろうこの私が。

 モールで見かけた漫画、一冊だけ持ち帰ってきたけど何度読んでも私の姿は何処にもなかった。

 それに貴依さんや皆城さんや、ほかの人たちもみんな。

 最初めぐねえ達がいればそれでいい、そう思っていた。

 でも、今は────

 

「俺さ、最後にドジっちゃって、先にいなくなっちゃったんだ」

 

 めぐねえ達を残して──

 少年は遠い昔を思い出す様に、静かに言った。

 彼は続ける。

 

「俺もワクチン打ってどうにかしようと思ったんだけどさ、全然間に合わなくて······だからさ、今はあっちに残していっためぐねえ達だけが心残りなんだ」

「········」

「だからさ、俺は聞きたいんだ。『お前は誰で、何処にいたいのか』って」

 

 小さなめぐねえはこくこくと頷くのみ。

 もともとの性格が弱気なのもあるのだろうか?

 でも、彼女も私の答えを待っているようであった。

 私はあの場所に本当にいてもいいんだろうか?

 

「····わたしは、おかあさん(みんな)がわたしを作ってくれた。あなたは······どう?」

 

 小さなめぐねえはそういうと、晴れやかに笑った。

 遠くに置いてきた大切なものを思い出しているような笑い方。

 だからこそ、わかってしまった。彼らは、彼女たちは、私と”同じ存在”なんだと──

 そうか······名前すら忘れかけていた私も望んでいいんだ。私の居場所を。

 消えかけていた自分のかけらたちも、今はここにある。

 

「············私は、私の名前は『真壁亮子』」

 

 ぽろぽろと目から流れ落ちる。

 私が悪い、私のせいだ。そう言って押し殺して、でもほんとは欲しくて。

 胸に押し込めていたものが、一番欲しいものがあふれ出してくる。

 私が本当に欲しかったものは──

 

「私はみんなと····めぐねえ達と、美紀ちゃんと!!これからも一緒にいたいから!!」

 

 教会の扉が開く。光があふれ出す。

 オレンジに染まった教会、少年と少女は笑っていた。

 そして、二人は初めて名乗る。

 今まで目を逸らしていた小さなめぐねえは、私のことをしっかりと見てくれた。

 

「初めまして、俺の名前は『本城(ほんじょう)幹久(もとひさ)』めぐねえ達をよろしくな、真壁さん」

「私のなまえは『千翼(ちひろ)優衣(ゆい)』あの······これ」

 

 優衣ちゃんが自分のポケットを物色し、袋に包まれた飴玉一つをくれた。

 人と触れ合うのが苦手だからなのか、私が両手を差し出して上からポトっと落とす感じだったけど。

 一方幹久(もとひさ)君はいつ持ち出したのだろうか、リュックサックからうんまい棒を一本取り出して私の手に握らせた。

 これから旅立つ私への餞別の品なのだろうか?

 

「そういえば、みーくんが言ってた。とわいらいと?って『たそがれ』と『はくめい』って意味があるんだって。だからね、りょうこちゃん──」

 

 彼女が首に下げた指輪を通した小さな十字架を握らせてくる、初めて会った私に。

 これはきっと、とても大事な品だとみてわかるものなのに。

 彼女なりに勇気を出してくれたのかもしれない。

 

「だからね、あなたが後悔しないようにさけんで。『わたしたちはここにいるよ』って」

 

 終わりと始まりは表裏一体。

 今まで、私は自分自身終わりに向かっていた。

 でも、今からは違う。私は新たに始めるのだ。

 

「ありがとう······幹久(もとひさ)優衣(ゆい)ちゃん」

「おう、お前も頑張れよ!!」

「めぐねえたちを、よろしくね」

 

 私は薄明の光に歩を進めた。

 きっと、この夢は目覚めても消えない。もちろん、みんなとの記憶もだ。

 いや、消えないじゃない。このつながりは私が”消えさせない”

 こっちでみんなが呼んでいる。

 今度は心に課した鎖じゃない、私自身のこころで守りたいと思ったから。

 手に持った赤い十字架がキラリと輝く。

 ──これが、私が初めて始める最初で最後の戦いだ。

 

 

*1
(戸締りできる戸が)ないです。




次回の料理も頑張ります。
色々言うべきことがありますが、最後まで取っておきます。
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