【完結】がっこうぐらし!特殊キャラ使用END実績『みんなここにいる』獲得ルート   作:赤い彗星@本職はpixiv

8 / 21
(なんとか毎日投稿しているので)初投稿です。
おきにいり数150件overありがとうございます!!
これもひとえに皆様の応援で書けています。ありがとうございます。


8三日目終わり~オリチャー発動

「自衛隊は······たぶん····いや、警察や消防、病院も····行政は、全て確実に『崩壊した』」

 

 冷徹に放たれた言葉。その言葉はどれほどに二人の少女に傷を入れたのだろうか。

 蝋燭に灯る火のように小さな希望。吹き消すのは簡単だった。

 タイミング悪く、そこに彼女は帰ってきてしまう。

 真壁亮子、出会ってから彼女達の為に外に生き続ける少し先を生きる者。

 話がまだ終わっていないことも忘れて、直樹美紀は彼女に駆け寄り、胸に飛びついた。そんな関係じゃなかったはずなのに、既に彼女は真壁亮子という存在に依存し始めていた──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なにやら不穏な動きになっているがっこうぐらし!行きまーす!!(連邦の白いテンパ)

 前回の続きです。前回はお外に行って、帰ってきたら目に涙を貯めたみーくんに良質タックルされました。

 ······うそだよ。正直良質タックルではありません(白目)

 ····クォレハ、皆城君何かやらかしましたね?

 じとじと見てみるとお目目を逸らします。

 

 ······。

 ······。

 

 おい、デスポエマー?お前何やってんじゃぁああああ!!!!!おまえ自衛隊免許ほんとに持ってんのか???

 

 ん”ん”(咳の音)······失礼、取り乱しました。

 ステ画面を確認しましょう。······みーくんとけーちゃんのSAN値が下がってるやん?どうしてくれんの、これ?

 あのさぁ······はぁ~ほんまつっかえ!!

 最近空気だなぁ~とか思って、前回は荷物持ちさせてやって、『お、こいつ有能だな』とか思ってたのにさぁ······

 

「ねえ、先輩····救援、は······救援はッ······」

 

 わかった!!わかった!!!わかったよ!!!!もう!!

 胸元でずっとこれ繰り返してくるのいやぁ~きついっす(素)

 しかもゲームのキャラなのに声付きで迫真の演技をしてくるものですから、こっちの心臓こわれちゃ^~う。

 愉悦部兄貴達だと逆に心臓高鳴りすぎて死ぬんじゃないんですかね?

 (僕は愉悦部じゃ)ないです。かわいそうなのではぬけない。

 え?このゲームしてる時点でお前も愉悦部だって?そうだよ(便乗大納言)

 

 う~ん······どうしたもんでしょうかね······クォレハ。

 とりあえずみーくんの背中をなでなでしてお話するために座りましょうかね。

 みーくんおすわり!!ついでにけーちゃんとやらかしデスポエマーもおすわり!!

 まりこちゃんの目の前で三人は正座してくれました。三人はどういう関係なんだっけ?

 ほならね、みなしろくんあやまっ(説明し)て、どうぞ。

 

「僕は····ただ、真実を伝えて······」

 

 は?は?は?えぇ~······(困惑)なんで言う必要があるんですか?(正論)

 あっ····(察し)これって、みなしろ君なりのやさしさだった可能性が微レ存······?

 お前こっちでも不器用だったのか······*1

 けーちゃん?もともとなんの話してたん?

 

「美紀が『先輩たちはなんでそこまで私たちを助けてくれるのか』って聞いて······」

 

 あ、そっかぁ······

 事の発端を第三者目線で見ていたっぽいけーちゃんに聞いてみましたが、冷静に答えてくれましたね。

 お前なかなかやるやん。ええやん、気に入ったわ。

 これ多分事実を伝えてからなんでか言うつもりだったんですねクォレハ······

 

 ······。

 ······。

 

 やめたら、この仕事(自衛官)?

 

 でもこれはお話終わってないから、まりこちゃんが今生殺与奪の権を握っているのでは······?

 致し方ありません。私が全てを終わらせましょう。

 だから前回(昨日)いったじゃん?お前らには今を生きていてほしいんだよぉ!!

 

「それはもう、聞きました!!私たちは······私たちは、私たちはどこにいればいいんですかね!?」

 

 ファッ!!う~ん······聞きませんね。

 どうしましょうどうしましょう?これかなりまずいのでは?

 う~ん。でも、これは最後の言葉がヒントかもしれませんね?

 言葉を変えてみましょうか······

 ほならね、私たちは『今』ここにいるんですよ!!ほいで戦える私たちが、非力な君たちを守ろうと思っただけなんだって!!いい加減納得してよ(棒読み)

 

「······わかり、ました。少し落ち着きました。私も取り乱していたみたいです····」

 

 お、わかればええんやで。

 でも珍しいですね。普段は怒涛のマジレスコミュニケーションブレイクダンス*2で人のSAN値を削るみーくんがこ↑こ↓まで取り乱すなんて······

 あっ····(NT)まさか······”太郎丸(SAN値回復天使)”がここにいなかったから?

 これは······蒼穹(そうきゅう)(もど)らせる必要がありますね······

 でも、太郎丸イベは明日まで進めることは出来ません。う~んしょうがにゃいな~。

 今日は晩飯食って、終わり!!でいいんじゃない?ラブ&ピース!!非常事態こそ平和が一番!!

 

 あ、そうだ。(池沼)

 みんなのお洋服と下着拾ってきたからあげるわあなたに。

 まず、みーくんにはドスケベ下着をいっぱいおっぱい。

 

「先輩····こんなに過激なの······」

 

 いや、もう既にガーターベルト(それ)はいてるやん。

 そんなのが一枚二枚増えたところで変わんないって。

 とりあえずお着替え出来ないのは苦しいでしょ?じゃけん綺麗な下着着ときましょうね^~

 

「もう····先輩」

 

 ん?なんか今回のみーくんおかしいっすね。

 ままえあろ。けーちゃんにもあげるわ。

 かわいい下着はいてんね!!どうりでね!!白色のリボンついたやつとかかわいすぎんよ^~

 

「あ、ありがとうございます····真壁先輩」

 

 さらっと先輩から真壁先輩に呼称がワンランクアップしてますね。てれてれしてるでこ広美少女いいゾ^~これ。

 けーちゃんかわいいから許せるぞ!!

 あ、オッスオッス!!そこにいたんですね皆城君(戦犯兄貴)

 じゃあ、お前はこれだけはいとけ(Tバック)

 

「僕はTバックははかないぞ。ブリーフ派だ」

 

 はぇ^~知らなかった······まぁ、地雷兄貴のパンツの好みなんてどうでもいいんですけどね(冷たい目)

 いちよう皆城君も大事な仲間なので持ってきたパンツ全部渡しておきましょうね。

 ままえあろ。じゃけんさっき取ってきたお総菜食べましょうねぇ^~

 電気来てないので多分これがラスト総菜です。

 段ボール箱の上に今晩のディナーを並べて、手を合わせてください。いただきます!!

 

「········」

「········」

「········」

 

 いや、暗すぎるわ!!!(千鳥)

 昼間のちょっと希望が見えてた感じはどこに行ったんですかね······

 あ~もうめちゃくちゃだよ~

 う~ん····これはオリチャー発動しなければならないかもしれませんね。

 

 ······分の悪い掛けですが、わかりました。ここでオリチャー変更!!

 モールからの出発は明後日から明日に変更します。多分明日一日こ↑こ↓に閉じ込めておくと、ワンちゃんみーくん辺りがやばいと思います。

 なのでいっそ、お外に出て現実を見せて(鬼畜)折り合いをつけてもらいつつ、セーフゾーンである巡ヶ丘高校に送り届けようということです。

 なんていう華麗なガバ回収なのだろうか······みなしろくんあやまって(TMM)

 

 さて、そういうことなのでご飯食べたあとにお話しを再びしましょう。

 明日、お外に出発するからぁ~

 みーくんとけーちゃんの顔が見るからに曇ってらっしゃる。

 

「でも、救援はもう······」

 

 高校に人が生きてるっぽいゾ^~これ*3

 じゃけん昼行きましょうねぇ~

 う~ん、やはりロジカル思考に皆城君のいらぬ一言がかなり効いているようで頷いてくれなさ······うん?

 

「····わかりました。ここに居続けていてもいつかは食料も尽きてしまいますし、それに高校が無事ならまた生活ができるかもしれません」

 

 ん?おや、みーくんのようすが····!

 流れ変わりましたねクォレハ。(例のBGM)

 めっちゃ綺麗な青い瞳に、強い意思感じるんでしたよね?

 

「私も戦わせてください。圭を守りたいから」

 

 ん?とりあえずここはコクコク頷いておきましょう。

 明日の用事が増えましたね。みーくん用の武器を調達しなければ。

 そうだ。ちょっとみーくんのステ値を覗いてみましょうかね。

 

 ファッ!?みーくんなんか覚醒していますね!!!!!!

 やったぜ。(完全勝利)

 ······えぇ~、取り乱しちゃいました。

 覚醒イベントをまさか引いてしまいました。覚醒イベントとはゲーム内キャラが苦難に遭遇したとき、一定確率で起こるイベントです。

 

 キャラが苦難を乗り越え覚醒に成功すると、ボーナスとして各ステ値が上がり強くなります。

 ゴリラ(KRM)姉貴はゲームスタート時に大体覚醒してますね。あとはマニュアルを読んだめぐねえが確率で目覚めたり*4、ゆきちゃん化してたゆきちゃんが覚醒したり····と学園生活部以外のキャラももろちん覚醒します。

 見分けるポイントとしては、ステ値のキャラのSAN値上限が上がっていることです。

 大体のキャラのSAN値上限は100までなのですが、覚醒キャラはその上限が引き上げられます。

 りーさんは元から60とかそこらなので、80弱あたりでしょうか?

 

 そしてこれを引き起こしたファクターは······

 やっぱ、皆城君(ブリーフ派)が世界一や!!(ホモ特有の熱い掌返し)

 まあでも戦う戦わない以前に、まりこちゃんが全部♰死ノ恐怖スケベィス♰で葬るんですけどね、初見さん。

 

「ちょっと待って」

 

 あ、おでこちゃんオッスオッス。

 どしたんや?あ、これみーくんにお話しみたいですね。

 

「美紀だけが戦うんじゃないよ。私も美紀を守るから」

 

 共依存百合かな?

 さっき確認しましたが、けーちゃんは覚醒してないみたいでした。

 あともう一押しくらいでしょうか?半覚を吐き出せ(チンパン動物園)

 じゃあ、今日はこの辺で。明日ここ出ますし、オネンネ(いつもの)しましょうかね。

 んじゃ、サラダバー!!(糞みたいな終末世界)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オッハー!!(激寒)オッハー!!(ぜったいれいど)

 

 四日目の朝です。レバガチャしましょう。レバガチャでまりこちゃんを起こします。

 お、起きましたね。時刻は八時くらいです。みんな健康的ですね。既に起きているみたいです。えらいえらい。

 では、ごはんといいたいところですが、(食うご飯が水ふやかしコーンフレークしか)ないです。

 なので、菓子パンを今から取りに行きます。

 それじゃあ、イクゾー!!デッデッデデデン!!

 あ、みーくんガードありましたね。覚醒したのと友好度が上がったのがあります。

 

「先輩、私も戦うって····」

 

 お前お腹減ってんのに戦うとかできんの?

 そんなんは午後からがんばってもらっていいから、今は休めるときに休んで、どうぞ。

 じゃけん夜行きましょうね^~(正しい用法)

 

「亮子先輩は····大丈夫なんですか?」

 

 こっちもさらっと呼称変えてきましたね。かわいい。

 おう、慣れてるからへーきへーき。ほならね、待機しててどうぞ。

 

「わかりました」

 

 さあて、みーくんガードも打ち破ったので、♰死ノ恐怖スケベィス♰と共に菓子パンを取りに行きます。

 けど、その前にいくつか用事を済ませます。

 まずは太郎丸の確保、次に禁断の書(がっこうぐらし!)一冊の確保です。

 この先これがないとまりこちゃんのSAN値は常にピンチになると予測したので、リスクもありますが確保しておくことにしておきました。

 

 倍速しながら進めていきますよ~イクイク····

 菓子パンとがっこうぐらし!も確保しました。ちなみにこの日辺りからまりこちゃんの適合の副作用が現れ始めます。

 エグイほどの飢餓感。なのでリュックいっぱいにご飯を詰め込んでおきます。

 さて、場所は再び地下一階のシャッター前です。

 地下一階のシャッター前でやることはただ一つです。

 

 

 すぅ~······(ハ長調ラ音)

 いいよ····来いよ····胸にかけて胸に······俺は····ここにいる!!スケェェェェェェイス!!!!

 

 ······。

 ······。

 ······。

 

 

「わぉー~~······ん」

 

 そこに(生きて)いましたね。やったぜ。

 え?スケィスってなんだよって?.fack//シリーズ流行らせコラ!!(大胆な布教)

 というか視聴者兄貴達に.fack//シリーズわかる兄貴いるんですかね······

 ほならね、またおやつあげて身体検査しましょうねぇ^~

 

 ······怪我なし!!SAN値回復ヨシ!!一日一回、計二回これをすると太郎丸がテイムされて後ろを付いてくるようになります。はっはっはっは、いいながら尻尾振って付いてくる姿はめちゃくちゃかわいいです(犬派)

 やったわ。癒し効果もうん、おいしい!!

 では、籠城部屋に戻ります。

 戻ってゆっくりするのはこれで最後になりそうです。

 

 たでーまぁ~疲れたもぉおん!!

 太郎丸もこんにちはできてえらいですねぇ^~

 かわいいわんこがついてきていることに気が付いたけーちゃん、目をぱーっと輝かせます!!お前らがかわいかったんだよ!!

 

「わぁ~わんこだぁ~!!」

 

 わんこ呼びめちゃくちゃかわいいですね。

 太郎丸の名前が判明していないときの呼称です。さらっとレアですね。

 変なところで運を使うのはNG。はっきりわかんだね。

 では、今日のもきゅもきゅタイムです。太郎丸にはコーンフレークを食べさしておきましょう。

 こ↑こ↓から出ると決まっているので、決戦前夜的な空気になっています。

 実際の決戦は三日後なんだよなぁ······

 

「そういえば先輩、この犬の名前ってなんでしょうかね?」

 

 みーくん気づきましたね。ここで割り込めば命名できます。

 今回は通常プレイなので太郎丸以外の名前で行きたいと思います。

 こ↑こ↓は中の人ネタで『ちくわ』にしましょう。実況ではわかりやすいように太郎丸と言いますけどね。

 ゆるキャン△はいいぞ。*5

 

 さて、ごはんを食べ終わったので行動に移ります。

 このメンバーの中だと運転できるのはまりこちゃんと皆城君しかいません。

 ので、そこそこ戦闘可能な皆城君はけーちゃんと共に上層階で頼んだアイテムの回収とリュック詰め。

 まりこちゃんとみーくんは車の確保と横づけをしましょう。

 では、イクゾー!!

 

 だが、無慈悲なまでにカットだ。

 今回拾えたクルルァはワゴン車です。

 六人乗れるタイプのやつで、後ろの席を畳めば沢山荷物が置けます。さらっとここでも運が来てますね······

 クォレハ····ガバじゃな?(逃れられぬカルマ)

 

 持ち運びに便利なリュックはモールだと沢山落ちてるので、それで食料などを運び込みましょう。

 あとみーくんには武器であるバットを持たせています。

 ほんとはスコップ辺りが耐久度とかがいいのですが、モールにスコップはないので妥協のバットです。

 

 車の音でかれらが近寄ってくるので、エンジンは止めておきます(114敗)

 移動でついてきたかれらはまりこちゃんの♰死ノ恐怖スケベィス♰の血肉としました。

 さて、ここまで来ればあとは荷物を運ぶだけです。

 こ↑こ↓の様子はプレイ感を出したいので敢えてカットしません!!倍速はしますけどね(3.64倍) 

 

 えっほ えっほ(ドンガラガッシャーン!!)

 わっせ わっせ(ドンガラガッシャーン!!)

 よいしょ よいしょ(ドンガラガッシャーン!!)

 

 ちなみに上層で拾ってもらったものは、籠城部屋で沢山のリュックに小分けしてしまうように指示してあります。

 なので、四人はずっとリュックを背負ってきてたんですね~。

 ちなみにまりこちゃんと皆城君はもちちからなので、いっぱいいっぱい裕次郎(運んで)ます。

 三個一気に運ぶとかちょっとやばすぎんよ~

 

 さて、籠城部屋の荷物は無くなったとの報告をけーちゃんからいただきました。

 ので、皆城君と二人に車を任せて、まりこちゃんは残りの荷物搬入です。

 学園生活部用の私服と、キャンプ用品店からペグを持っていきます。

 なんでペグを回収するんだよ?という兄貴達。ペグがかなり強くてですね、投擲スキルで使える武器としてはたぶん最大火力を誇ると思います。

 おまけに武器の耐久値も高いので、回収してリサイクルも出来ます。

 なにより普通に武器としても使用可能なので、武器をまだ持っていないけーちゃんや皆城君辺りに持たせると活躍間違いなしです。

 

 これらも回収して車まで無事に戻れたので出発していきましょう。

 運転は自分でやりま「真壁さん。ちょっといいか」

 皆城君?なんですかね?みーくん覚醒RTA世界レヴェルのあなた様のためならなんでもしますよ?*6

 

「近くに駐屯基地があるんだ。そこで武器弾薬を補充したいんだが····そうすれば、僕たちやこれから合流するであろう高校の人たちを守ることができる」

 

 お、これは確率で起こる自衛隊駐屯地イベですね。

 こ↑こ↓から少し行った先に自衛隊の駐屯地があります。

 重火器とかが確定の場所でうまあじも多いですが、デメリットももろちんございます。

 重武装で攻撃が通らない自衛隊かれらがうようよしています。

 でも、それは人間ならと言う話で、♰死ノ恐怖スケベィス♰と共にあるまりこちゃんには障害にすらなりません。

 経験値稼ぎも出来て皆城君の武器の確保も出来るとかうまあじしかないので、イきますよ~イクイク······。

 

「ありがとう。君には極めて感謝している。これからもよろしく頼むよ真壁さん」

 

 みなしろくんもさらっと呼称変わってますね。ええや──

 といったところで今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。

 


 

 外からやってきた先輩は言った。『私たちが今ここにいる君たちを守りたい』と。

 直樹美紀は布団に頭から丸ごと被って考えていた。このまま守られるだけでいいのだろうか?と。

 いずれ、彼女達と別れてしまうときが来るかもしれない。圭との別れも来るのかもしれない。──あまり考えたくないことなのだが。

 布団から頭を出して、隣で寝ている先輩を眺める。

 苦しそうだった。悪夢にうなされているのだろうか?彼女はその手を握ろうとした。振り払われたのだ。まるで自分に寄りそうなと言わんばかりに。

 

「先輩は····どうして······」

 

 それ以上の言葉は出なかった。

 彼女は再び布団をかぶり眠りにつく。

 明日この狭い部屋(偽りの楽園)から飛び出していくのだ。

 休めるときには休まなければ。

 

 ······でも、あの時踏み出してよかったと今は思っている。

 今まではただただ圭に引っ張られ、ずるずると生き残ってきただけだった。

 これはこの事態になってから初めて一歩踏み出したことなのかもしれない。

 なにより、圭が自分を守ってくれると言ってくれた。それは素直にうれしかったし、これからも友達として共にいたい、そう思わせた。

 

 

 朝目覚める。時刻はもうすぐ八時くらい。既に圭と皆城浩平は目覚めており、窓の外を眺めたり装備を整えていたりとそれぞれの時間を過ごしていた。

 最後に目覚めてきたのは真壁亮子。だが、直樹美紀と僅差で起きた彼女は眠い目をこすって、さっそく外へ出る準備をし始める。

 準備が整い、朝ごはんを取ってくるといとも簡単に言いのけたのだ。

 

 いままでなら暗い顔をしていたのかもしれない。

 でも、昨日のあの時から彼女は変わろうと決意したのだ。

 答えはわかっていた。でも『ついていきたい』と彼女に訴えた。

 彼女には首を振られる。でもこういってくれたのだ。『ご飯食べてから、一緒にがんばってほしい』と。

 真壁亮子は自分の決意をないがしろにしているわけではない。自分の全力を尽くせる環境を用意してくれると言ってくれた。

 少し先を生きる者との差、改めて彼女は先輩なんだと思わされた。

 

 救援はもう来ないのかもしれない。

 しかし、彼女は思ったのだ。『考えて動くだけじゃどうにもできない。だから立ち止まる必要もある』と。

 

「······よし、がんばるぞ」

 

 直樹美紀、17歳。彼女の時間は動き出した。

 少し前まで、彼女に依存しかかっていた姿はもうどこにもない。

 

*1
蒼穹のファッ!?フナー流行らせコラ!!

*2
感想欄から勝手にコピペ

*3
自分が助けた命

*4
大体失敗する

*5
 い  き  が  い 

*6
なんでもするとは言っていない




次回の動画も、がんばります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。