アークナイツRTA トロフィー『テラの生命』獲得ルート 作:ゲルゲルググ
もしかしたら作者の力不足でサリア姉貴をカッコよく見せられていないかもしれない。本当にすまない(すまないさん)
私は今、目の前の研究者と話していた。正直、この男と話していると気分が悪かった。すぐにでもこの男との話しを終えたかったが、確認せねばならない事がある。
「今朝急死した患者の事は知っているな」
「ンンンン勿論で御座いまする。何せ拙僧、あの患者を救う為、ありとあらゆる策を講じておった故。ですが……拙僧では力不足でした様で…」
言っている言葉は正常だ。死に近づく患者に尽力し、助ける事が出来ず、己の力不足を嘆く医者兼研究者。だが、この男は何をどうしようが悪印象が拭えない。まるで邪悪が人の形をした様な奴だ。
「それは残念だったな………では次の質問だ。侵入者についても知っているか?」
「………えぇ。ですが、それとこれとは関係無い話では?」
「そうかもしれないな、だが関係はある。あの時、私は侵入者の顔を見た」
ほんの一瞬、男の顔が無になり、直ぐに取り繕った様な笑顔に変わった。矢張りコイツは……いや、証拠がまだ不十分だ。
「そうですか、そ~ですか……一つ教えて欲しいのですが」
「……何をだ?」
「それは勿論、貴方が侵入者に出会った晩の事を」
何かがおかしいと思ったのは、皆が寝静まった真夜中だった。
一部の区画を担当している警備員からの定期連絡が来ていなかった。例え忘れていても、定期連絡の時は私が全員に呼びかける。だから必ず連絡が来る筈なのだが………。
うたた寝をしている、と言う可能性は無いだろう。私の部下だ。そんな軟な育て方はしていないし、堂々とそんな事をする奴らでも無い。
「カメラ班、ステージ2付近にいる警備員から連絡が来ない。そっちにはなにか映っているか?」
『少し待ってください…………いえ、特に異常はありません。担当の警備員達も警備にあたっています』
異常が無いだと?ならば何故?
「カメラ班、少しで良い。なにか変わった事は起きてないか?」
『…………いえ、何処もおかしな場所はありません。………いえ、待ってください』
「なにかわかったか」
『自分の気にしすぎかもしれませんが……警備員が、身じろぎの一つもしていない様に見えます』
「上出来だ。記録を巻き戻して、他に異常が無いか確認を続けろ」
『了解しました』
「こちらサリア。今から連絡が無い区画へ様子を見に行く。お前たちは、そのまま担当の警備を維持しろ」
『『『『了解です』』』』
それぞれの区画担当の部下から返事が入る。ソレを聞いた私は、その場から離れた。なるべく速く、なるべく静かに目的の場所へ向かう。
途中、カメラ班から連絡があった。どうやら少し前に、連絡が来なくなった区画の監視カメラに軽いノイズが起きたそうだ。コレで更に怪しくなった。
そして、目的の区画へ到着した。
「……やはりか」
予想通り、警備員が廊下に倒れている光景が目に入った。
「こちらサリア。倒れている警備員を数人発見。手の空いている者は至急担架を持って来るように。それとカメラ班。一応聞くが、カメラに私の姿は映っているか?」
『いいえ、映ってません』
「だろうな。カメラ班はハッキングの解除を…一応警報システムも見ておいてくれ。私は周囲の安全確認を行う」
『了解しました!』
周囲を警戒しながら、廊下を進む。最低限の月明かりに照らされた廊下は、いつもよりも数段不気味に見えた。
月明かりが強くなり、影が濃くなる。影は猫の様な形で実体化すると、後ろから首を―――
「ハァッ!」
私は振り返ると同時に、襲いかかる影へ向かってシールドバッシュを喰らわせる。
「逃さん!」
シールドバッシュをモロに喰らって吹き飛んだ影。影はそのまま逃げようとするが、私がソレを逃す訳がない。影に急接近し、シールドバッシュで壁に叩きつける。そして、そのままシールドと壁で影を押し潰した。
少しして、ゆっくりとシールドをどかす。すると、シールドと壁の間から、なにかがヒラヒラと廊下へ落ちた。
「コレは…紙?」
落ちたのは、おかしな形をした紙だった。紙の表と裏には、不気味な目が一つ描かれている。
「コレが、この付近に近づく者を襲っていたのか?」
ふと、横を見ると、裏口に続く非常階段の扉が目に入った。もしかしたら、コレの持ち主は逃げたのかもしれない。だが、その可能性は低いだろう。何故なら、既に逃げたのであれば、私をコレに襲わせる理由は余り無いだろう。
それに、これだけ音を起てたにも関わらず、人が出てくる気配が無いのは、恐らくこの事を起こした犯人が、何かしらのアーツを使っているのだろうと予想出来る。つまり犯人はまだいる可能性が高いのだ。
「唯一、相手のアーツがわからんな。監視カメラなどの警備システムをハッキングし、恐らく周囲の音を遮断する………まさか複数のアーツを使う事が出来るのか?」
そんな事を考えていると、遠くから足音が聞こえてきた。どうやら向こうから来てくれるらしい。
足音は段々大きくなり、遂に足音の主が姿を表す。
「動くな」
私は単発銃を相手へ向けて、警告した。
「中々やる様だな」
「フッ―――!」
槍と盾がぶつかり、火花を散らす。男が槍を突き出し、ソレを私は踏みつけジャンプし、男へシールドバッシュを仕掛ける。
男は私の攻撃を避けず、逆に真正面から受け止め、空いた片手で盾ごと私を殴り飛ばす。
「チッ――!」
先程から同じ様な事の繰り返しだ。奴の攻撃を避け、カウンターで奴を攻撃する。奴はソレを真正面から受け止め、私を盾ごと攻撃して吹き飛ばす。恐らく、奴の目的は……
「ふむ、中々頑丈だな。大人しく壊れてくれないものか」
「無駄だ。貴様如きに私の盾は破れはしない」
「フッ、惜しいものだ。しがらみがなければ、納得の行くまで手合わせ願いたい所だったのだがな」
「知らん」
奴は槍を引き抜き、構える。私も盾を構え、何時でも攻撃を仕掛ける態勢になる。
「だが俺にはやるべき事をせねばならん。そろそろ通して貰うぞ、ヴィーヴルの戦士よ」
「やらせると思うか」
男が仕掛ける。今回も直線的な攻撃だ、今度こそ逃しはしない。
槍と盾がぶつかる瞬間、私は盾を勢いよく動かし、槍を弾く。突然弾かれた事により、男の態勢が崩れた。逃すものか。私は男の懐に飛び込み、単発銃を押し当てる。
「終わりだ」
男の懐に、単発銃を撃ち込んだ。甲高い発砲音と共に、視界に血液であろうものが広がる。
ふと、嫌な予感がした。私は急いで男から離れる。それと同時に、男の両肩についていた円盤がパージし、回転しながら突っ込んで来た。
私は咄嗟に盾を構える。アーツでカルシウムを操り、盾を更に硬くする。
円盤が盾に衝突した。ギャリギャリと音を立てながら、盾を削る。コレは流石に不味いかもしれないと思い、私は態勢を直すため、力を入れた瞬間……盾に軽い衝撃が伝わる。まさかと思ったが、遅かった。
「言っただろう、通して貰うと」
私の盾を踏み台に、非常階段の扉までジャンプしたのだ。奴はフードが取れた事も気にせず、そのまま非常階段の扉を蹴破り、階段の踊り場に着地する。円盤も私の横を通り過ぎ、男の肩へと戻って行った。
「待てッ!」
「穏便に行きたい所だったが、止むを得ん」
男は拳に炎を纏わせ、拳を打ち付け勢いよく壁を破壊する。そして、男はなんの躊躇も無く飛び降りていった。
「その後、侵入者は近くに留めてあった車で逃げ、それと同時に警報システムが作動したと……ンンンン、残念でしたねェ」
「………………」
「ンンン失礼、そんなに睨んでも何も出ませぬぞ」
「わかっている」
いちいち癇に触る発言をするのはわざとだろうか。
「それで、その時見えた顔が、今朝急死した拙僧の患者と同じだったと。それでその患者の看病をしていた拙僧に矛先が向いたと言うので?」
「そう言う事だ。だが、まだお前が犯人と関わっていると決まった訳じゃ無い。あの夜、お前が何をしていたか教えてくれるだけでいい」
「ンンンンン、えぇ、わかっておりますとも。拙僧、他の方と同じく部屋でぐっすりしておりましたので。まぁ、アリバイ証明をしてくれる者はおりませぬが」
やはりこの男も白に近いだろう。アリバイ証明が出来ないと言っていたが、監視カメラに寝ている所はちゃんと映っている。
「最後に一つ。さっきの話に出てきたが、この紙については?」
「いえ、見た事ありませんな」
「……そうか。協力ありがとう。長い時間すまなかった」
「いえいえ滅相も無い」
はぁ…やっと終わった。やはりあの男からは、嫌なものを敏感に感じてしまう。本当に何者なんだ?
「…………ンンンンそうですねェ、よければコレをお使いくだされ」
リンボは、袖からUSBを取り出して私に渡してきた。
「……コレは?」
「大したものではありませぬ。ですがもしかすれば、貴方の助けになる情報が入っておるかもしれませぬぞ」
そう言って、あの男は部屋から出ていった。
「………ものは試しか」
私はパソコンを起動する。USBを挿入し、中のデータを開いた。
ンンンンン、少々早めですが仕方なし。貴方には早めに知って貰うとしましょう。真実を知った貴方は、今の立場であの娘を守れるのでしょうかねェ?
「ロドス・アイランド。出身、経歴、鉱石病の有無は問わず、求めるものは実力と強い意志…か。ここにするとしよう」
割とリンボの中身に気づきかけてるサリア姉貴である。
それと、オリキャラ君ちゃん達ですが、カレナ君の様な元ネタがあったりするキャラと、今回のフレイちゃんの様な半分以上オリジナルなキャラがいますゾ。変な深読みさせてしまってすまない(竜殺し)。許してください!何でもしますから!(何でもするとは言っていない)
あっそうだ(唐突)。カレナ君のステっていります?いらない?あっそう(´・ω・`)