fortissimo EXA Diejenigen, die den Kampf fortsetzen(戦い続ける者) 作:鴉鍵
パソコンゲームのfortissimo EXAのその後のお話みたいな感じで書かせていただいております。
EXSでは、サクラ√のその後のお話となりますかね
もしかしたら、個人的に好きなキャラばかり出してしまうかもしれませんが、温かい目で見守ってくださいな
男性キャラ:オーディン(武骨な感じが好き)
女性キャラ:ワルキューレこと雨宮(自分的には一番可愛いと思った(性格はともかく))
もちろん、他にも好きなキャラが大勢いますので、出番もなるべく多く出そうと思います。
ちなみにオリキャラも何人か出ます。出来る限りfortissimoの世界観を壊さないように頑張りまっす!
応援よろしくです!
〜Flammen der Rache〜(炎の復讐者)
かつて、月読島にて起きた十年戦争……『大いなる冬(フィンブルヴェド)』
『召喚せし者(マホウツカイ)』同士の争いは熾烈を極め、大勢の『召喚せし者』の命が散って行った。しかし、それだけでは止まらず、ローゲの炎使いと呼ばれる"最凶"の『召喚せし者』により無関係の一般人にまで被害が及んだ。
しかし、それは一人の英雄……"最凶"を超えた"究極"の『召喚せし者』により、終戦を迎えた。
そんな中、一人の少年が灼熱の豪華の中、膝をおり失意に暮れていた。
「守れなかった……」
少年はそう呟く。
少年は病人が着るような白い服を着ており、腕には何らかの番号が刻まれた腕輪がつけられていた。まるで実験体のように……
否、少年は正真正銘の実験体だった。元は周りの人と何ら変わりない少年だったのに、『戦略破壊魔術兵器(マホウ)』と適合したという理由で家族から切り離され、『予言の巫女(ウォルスパー)』月読島に構える本部に連行され、様々な実験を繰り返されて来た。
されど、少年の瞳に憎しみと怒りの炎は灯る事は無かった。何故なら、少年の担当者である女性の管理員が優しく、少年の世話係を勤めていたからだ。その女性は少年の実験を心から悲しく思い、過激な実験の後は必ず少年を抱きしめ、涙したという。
いつしか、少年にとってその女性は母親のような存在になり、姉のような信頼を持ち……そして、一人の女性として思いを寄せるようになる。
しかし、そんな中悲劇が起きたのである。それが『大いなる冬』
まだ半覚醒だった少年も戦争に駆り出され、女性もまたサポートに徹した。それは自ずと二人の時間を減少させ、少年はそれを心寂しく思う。
それでも、少年はいつしか戦争を終え、再び思いを寄せる女性に会える事を夢見て、命をかける。
だが、そんな少年の理想を嘲笑うかのように現れた"最凶"の『召喚せし者』、ローゲの炎使い。
悲しくもローゲの炎使いは『召喚せし者』だけでなく、一般人、力を持たない者にまでその禁忌の力を振るう。例外なく大勢の人が殺され、その中には少年の思いを寄せる女性の姿もあった。
少年は直視出来ない現実を突きつけられ、『予言の巫女』に来てから心を閉ざし、涙を流せなかったはずの少年の頬を一粒の涙が流れ落ちる。
「ーーあーー」
炎に焼かれ、原形を留めていないにも関わらず、少年はソレが女性だと一眼で理解し、現実を……最悪の結末を見せつけられる。
「っ……あぁぁぁぁぁぁぁっっ」
女性の周りに群がる誰とも知れない亡骸をかき分け、まだ残っているローゲの炎で身を焼かれながらその女性の元へ一心不乱に駆け寄る。半分焦げていて、それでも上半身は綺麗な状態のままだった。
その表情が安らかなものであれば、少年の心は悲しみや絶望だけだったのかも知れない……だが、その女性の亡骸は炎に身を焼かれ、苦悶の表情を浮かべていた。
いつも優しいあの女性が、こんな顔をしている……
それだけでも、少年の心を崩壊させるには充分すぎる光景だった。
「うが、がぁぁぁぁぁ‼︎ 何でだよ! なんでぇぇぇぇ」
声にならない悲鳴をあげ、女性の亡骸を抱きしめる。ここ数年間溜め込んでいた感情を吐き出すように少年は天に向かって叫び散らす。
皮肉にもその後すぐにオーディンの覚醒によりローゲの炎使いは倒され、永きに渡る戦争は終結した。