fortissimo EXA Diejenigen, die den Kampf fortsetzen(戦い続ける者)   作:鴉鍵

48 / 49
お久しぶりですm(_ _)m

久しぶりの投稿になります。m(_ _)m

前回やら前々回やら、色々と投稿予定日を書いたのに守れなくてほんとに申し訳ございません。

すべて、私の実力不足と注意不足が招いた問題です。ここしばらくは不定期投稿とさせていただきますが、余裕が出来たら、再度毎日投稿に戻ろうと思います。

私の軽率な発言で皆様を混乱させてしまい申し訳ございませんでしたm(_ _)m

こんな未熟で駄目な私ですが、完結まで付き合っていただければありがたいです。

よろしくお願いします。m(_ _)m


思いがけない救援

 アストレが紅葉の服の中に手を入れようとした瞬間

 

「真田さん!」

 

 可憐な少女の声とともに放たれた鋭い切れ味の何か……

 

「っと! あっぶねぇ!」

 

 それを紙一重で躱すアストレ。まさか、別方向から攻撃が来るとは思わず、安堵の息を漏らす。

 

 突然の攻撃……その方向へ目を向けると、そこには可憐な少女と黒服の男性がそれぞれの『戦略破壊魔術兵器(マホウ)』を召喚して立ち構えていた。

 

 少女の方は光り輝いていてどこか儚げな鳥籠。黒服の方は多数あるカードにそれぞれ異なる絵柄が描かれた模様。アレはいわゆるトランプというものだろう。

 

「ふーん、あんたらもまほーつかい?」

 

「………………」

 

「真田さん……」

 

 アストレ余裕そうな笑みを浮かべ、二人の方へ目を向けると再度プリズム状の爆弾を顕現化する。

 

 そんなアストレに対し、真田と呼ばれた黒服の男性は少女を庇うように立ち、身の回りにトランプの形をした『戦略破壊魔術兵器』を展開させる。

 

「お嬢、援護、お願いします」

 

「はい、真田さん!」

 

 と、どこか嬉しそうに少女は頷き、その『戦略破壊魔術兵器』を稼働させる。

 

「………………」

 

 アストレが少女の動作を注視している隙を突き、真田卿介はその五十四枚のカードをアストレ目掛けて放つ。

 

「クソが!」

 

対抗するは多数の爆弾。しかし、広範囲の攻撃が可能であり、迫り来る五十四枚のカードを防ぎきる。

 

「もらったぁぁ!」

 

 そして、五十四枚のカードを全て蹴散らした後、アストレは真田と少女を狙い、その爆弾を投げる。

 

「『高潔なる処女(アイギスメイデン)』!」

 

 瞬間、黄色い円型の魔道陣が現れ、爆弾を爆撃ごと防いだ。

 

「っはぁぁぁ?」

 

「……真田さんは、やらせない!」

 

「クソがクソがぁぁぁ! こんのクソガキィィィィ」

 

「ひっ!」

 

 アストレの威圧に気圧され、後ずさる少女。そんな少女を庇うかのように前に立つ真田。

 

「お嬢はクソガキではない。高嶺 陽菜子と言う名前が存在する!」

 

 再度放たれるは五十四枚のカード。

 

「っ! 俺と同じ複製可能の『戦略破壊魔術兵器』かよぉぉ、めんどくせぇぇなぁぁぁぁ!」

 

 迫り来る五十四枚のカードにアストレは微動だにせず、己の爆弾を展開させる。

 

「くらいやがれぇぇぇ!」

 

 複製した多数の手榴弾を宙に浮かべ、超能力で操ってるかのように、自動であの二人に向かっていく。

 

「遅い……」

 

 しかし、真田はそう何度も同じ誤ちは繰り返さない。向かわせたのは五十四枚ではなく四十六枚。あえて向かわせなかった残り七枚のカードをアストレの背後に忍び込ませ……時とタイミングを見張らかって突進させる。

 

「なっ!」

 

 完全に不意を突かれたアストレはなすすべもなく、その七枚のカードを受ける。

 

「んだよ、これぇぇ!」

 

 刺さった箇所から生命力が奪われるような感じがし……いや、吸われている。

 

「てめぇ、これは……」

 

「お前の生命力、頂くぞ」

 

 『傷だらけの忠誠心(ストームブレディンガー)』

 

 『戦略破壊魔術兵器』に触れた箇所から生命力を奪う能力。

 

「クソが……クソがぁぁぁぁ!」

 

 怒りのボルテージが満タンだと言わんばかりに喉を潰すぐらいの大声で叫ぶ。

 

「遊んでやったからって、いい気になりやがってぇ……見せてやるよぉ、俺の俺様の『戦略破壊魔術兵器』ってヤツをなぁぁ!」

 

 瞬間、周りの大気が震えるのをその場にいる紅葉、真田、陽菜子は感じ取った。

 

「『深緑の……(アベ……)』」

 

「そこまでだ、アストレ」

 

「あぁ?」

 

 声がした方へ振り返ると、そこにはかなりの長身で、茶色い髪を長く伸ばし、それを束ねた男性が闊歩しながら現れてきた。傍らには卿介と似たようや黒スーツを着こなしているメガネの女性がついてきている。

 

「っ、灼ぁ!」

 

「落ち着け、アストレ」

 

「落ち着けるかよ! このクソどもをぶち殺すまで俺は辞めねぇぞぉぉぉ!」

 

「また、昔のように戻るつもりか?」

 

「っ!」

 

 荒ぶっていたはずのアストレがまるで嘘のように顔を青ざめる。

 

「っははは! いやぁぁ、見苦しいとこお見せして、お恥ずかしいぃやぁぁ」

 

 と、今までのことがまるでなかったかのように何時もの調子に戻るアストレ。

 

「で、こいつらはどうすんのぉ? あーらたちゃん」

 

「あと五日……あと五日で全員消すさ」

 

「なんだぁ、今は遊ばないんだ……つまんねぇーなぁ」

 

 と、灼とアストレがその場を去ろうとすると

 

「待ってください……灼さん」

 

「なんだ? 梢」

 

 灼の退却を阻止したのは灼の同郷の仲でもあり、かつてその場にいる真田のパートナーだった二宮 梢。

 

「私の能力によると、この男、真田 卿介はかなり危険です。今の内に倒しておくべきかと」

 

「なに?」

 

「こずえちゃーん、そんなの別に五日後でいいんじゃね?」

 

「ええ、真田 卿介単体ならそれもいいでしょうけど、現在この場にいる『召喚せし者(マホウツカイ)』は計三人。その内一人は弱っており、もう一人は真田 卿介にとって大事な存在です。灼さんの力が不完全だとしても今の私たちにとってこの状況は優勢だと思われますが?」

 

「そうか……分かった。お前を信じよう」

 

 と、立ち去ろうとするその足を止め、振り返り、真田と対峙する。

 

「そうか、お前が瀬道 灼。今回の事件の元凶か」

 

「あっれー、案外有名人じゃん、あーらたちゃん」

 

「知っているのなら、自己紹介する必要はないな。とっとと終わらせようか。『堕ちた煉獄の業火(イフリート)』!」

 

 灼の髪が紅く燃えるように染まり、本来の力より四分の一程度の『堕ちた煉獄の業火』を発動する。

 

「アストレ、気が変わった。遊んでいいぞ」

 

「りょーーかいっと、さすがあーらたちゃん。話が……分かるぜぇぇぇ」

 

 アストレもまた先ほどと全く同じ形状の手榴弾を虚空より召喚する。

 

「申し訳ございませんが、私は戦闘タイプじゃありませんので、傍観に徹します」

 

「好きにしろ」

 

「はい」

 

 そう言って、梢はその場からやや離れ、様子を見守ってくる。

 

「灼、あの男は俺がぶち殺す……」

 

 どうやら、アストレはあの男、真田に対して、油断せずに戦うつもりのようだ。何時ものおちゃらけた調子が全く感じられない。

 

「……好きにしろ」

 

 灼はそう言い、その体を未だに体感速度の変化で苦しんでいる紅葉へと向ける。

 

「っ……」

 

 紅葉もまた、灼の注意がこちらに向いたと言うことを察知し、身構える。

 

 一週間の猶予時間の約束はほんの二日の夜にて打ち破られたのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。