イナズマイレブン Fast Feet 作:いないいないはぁー
誤字訂正をしてくださりありがとうございました!
鬼道含む帝国イレブンと俺達が向かった先は帝国学園の総帥、影山の下だった。
「総帥、これが貴方のやり方ですか!!」
「フム……何の事だ?」
「とぼけないで下さい! 天に唾すれば自分にかかる。あの言葉はこの事を意味していたのですね」
鬼道は影山に食って掛かるが、影山は大して気にもしていない様だ。
「どこかに、私が細工をしたという証拠でもあるのかね?」
「証拠ならあるぞ!!」
ふと、俺達の背後から声が聞こえたのでそちらを見てみると、顔怖の刑事さんが立っていた。
そして彼が手にしているのは壁山が響木監督に手渡したボルト。
「工事関係者が洗いざらい吐いてくれたよ。あらかじめボルトを緩めていたそうだな!!」
「俺達はもう貴方の指示では戦いません」
「そうか、勝手にすると良い」
鬼道は影山に離反の意を示すが、影山は特に気にする様子なく刑事さんについていった。
そのまま刑事さんに連れて行かれた影山だったが、まだ何か策があるのか?
もう既にこの時からプロジェクトZの計画が始まってたのか?
いつから、影山はプロジェクトZについて計画をしていたのか?影山ほどの男なら態々捕まるようなことはしないはず.......
そう考えていた俺だったが、鬼道の声で現実に意識を引き戻される。
「こんな事になった以上、俺達に試合をする資格は無いだろう。今回の結果は雷門中の不戦勝と言う形で構わない」
「な、何言ってるんだ鬼道!?」
鬼道の唐突な提案に驚く円堂。
そこに響木監督が説明を付け加える。
「要は今回の件の責任を取るのに雷門中の不戦勝と言う形を取りたいんだろう。だが決めるのはお前だ、円堂。試合をせずに勝敗を決めようと、お前が選ぶんならどちらでも構わん」
「だったら決まってる......やろう!!俺達はお前達とサッカーをしに来たんだからな!」
円堂ならそう言うよな。ほんと、円堂は太陽みたいな存在だな。
「前までの俺達と同じだと思うなよ? 前回の借りは返させて貰うからな」
「フッ……良いだろう。望むところだ」
どうやら互いにやる気になったようだな。
鉄骨が刺さったグラウンドはどうやら作業員を呼んで鉄骨を除去するらしく、あっという間にグラウンドは元通りに修復されてしまった。
結構ガッツリ目に刺さってたはずの鉄骨の修復速度の速さも超次元なのかよ......
「見せるぞ!生まれ変わった帝国のサッカーを!」
『ああ!』
「行くぞ!全力でぶつけるんだ!俺たちの熱い雷門魂を!!」
『おう!』
今回のスターティングメンバーは御影専農の時と同じだ。まぁ、現時点ではこの面子がベストだろうし。
ピィーー!
ホイッスルと同時に試合開始。雷門ボールで始まった帝国戦。まずは豪炎寺がドリブルで上がっていく。ディフェンス二人がスライディングを仕掛けて来たが、ボールを横にいる染岡に渡し、自身は跳んで躱した。
『ドラゴントルネード!』
早速オレたちのシュート。すると、源田は大きく飛び上がって、拳を地面に叩きつけ……
「パワーシールド!」
地面からオーラの壁が出てきた。……なるほど。力を込めた拳を地面に打ち付ければ壁が出てくる仕組みだろう
「パワーシールドにはどんなシュートも通用しない」
連携シュートを簡単に止められ動揺する染岡達。だが、相手はそんなことはお構い無しにボールは帝国ディフェンダーの五条に。そこから鬼道に渡りカウンターが始まる。
「百裂ショット!」
ボールは鬼道から寺門に渡り必殺シュートを放つ。最初の頃なら止めるのも難しかったが今の円堂なら止められるはずだ。
「熱血パンチ!」
熱血パンチで止めようとするが上手いこと弾けずボールは後ろへ。幸いゴールポストに当たって点にはならなかったが…………まさかな。
で、帝国のコーナーキック。それに佐久間がヘディングで合わせる。今度は円堂の正面で簡単に取れるボールだったが
「円堂!」
キャッチし損ねて前に落としてしまう。俺はすぐに円堂のフォローに入り落としたボールを蹴り飛ばした。
だがボールは再び帝国ボールとなりボールは鬼道へと渡る。鬼道はドリブルで壁山、影野を抜き残っているのは俺と円堂だけだった。今の円堂と1体1で戦わせる訳には行かない。
「何かあの時と同じだな」
「ふっ、ならあの時と同じように抜いてやろう!」
鬼道はドリブルを仕掛けてくる。フェイントを混ぜ抜こうとしてくるが俺も鬼道のフェイントに対応し抜かせないようディフェンスをした。
暫くは拮抗していたが、一瞬の隙をつかれ鬼道に突破されてしまった。
突破に成功した鬼道はそのまま足を大きく振り上げボールを蹴ろうとしていた。
「行かせるか!」
後ろから聞こえた豪炎寺の声。聞こえたと同時に後ろを振り向くと豪炎寺がスライディングをし、鬼道と打ち合う感じになっていた。流石は豪炎寺、戻ってきていたのか。
ボールは後方に行た洞面のもとへ。しかし、打ち合いのせいで痛めた足を抑える鬼道。それを見た洞面は試合を中断すべくボールを外に出した。
「サンキュー、豪炎寺!」
豪炎寺は何も言わずに前線へ走っていった。誰もが円堂の不調に気付いている。
だが、誰も円堂には声を掛けなかった。
それでも心に思っていることは一緒だった。
『円堂が不調ならみんなでカバーをするんだと』
「大丈夫か?鬼道」
「ああ、問題ない」
「肩ぐらい貸すさ。とりあえず外に行くぞ」
「…………すまない」
試合が続行する中、俺は鬼道に肩を貸しフィールドから外へと出す。
「今、何か冷やす……」
俺がベンチに保冷剤を取りに行こうと動く前に既に動いてる人物がいた。
「春奈、どうして」
ここは二人で話せるよう邪魔者はフィールドに戻るか。
まずはあのパワーシールドを破らないとな。
「風丸。鬼道は?」
「酷すぎる怪我ではなかったが、激しい運動をすると悪化するだろう。けどアイツのことだ、必ずフィールドに帰って来るだろうな」
「そうか……」
先程よりも酷く落ち込んでいた。このまま俺が円堂に声を掛けた所で今の円堂には響かないだろうし。
ここはあいつに治療をお願いするか。
そんな中、鬼道がフィールドに戻ってきた。
「ドラゴンクラッシュ!」
染岡がシュートを放つ
「パワーシールド!」
源田によって弾かれる。弾かれたボールを、
「ファイアトルネード!」
豪炎寺が押し込もうとする。だが、
「パワーシールド!」
再び弾かれた。
「残念だったな。パワーシールドは連続で出せる」
連続で出すことが可能で拳を地面に叩きつけて発生させる技……あれは壁というより衝撃波だな。
弾かれたボールは五条、そして咲山へと渡りそこから鬼道へパスが通る。
すると、佐久間と寺門が鬼道の脇から前線へダッシュ。そして、指を口元に持っていって吹く……まさか!
「アレは……!」
地面から五匹のペンギンが出てきて、鬼道がシュート。ペンギンも打ち出されその、シュートにさらに佐久間と寺門が同時に蹴りをいれ威力アップ。
「皇帝ペンギン――」
「「2号!」」
「円堂!!」
ペンギン五匹を纏ったシュートは円堂の下へ。
今の円堂にあのシュートは止められない.....
「勝負だ!鬼道!ゴッドハンド!」
円堂のゴッドハンド。その指一本に付き一羽のペンギンが突き刺さる。そのペンギンたちはゴッドハンドを打ち破り、シュートは円堂ごとゴールに刺さった。
「まさか……敗れるとはな……」
円堂のゴッドハンドが初めて破られた。円堂を含めみんなの表情が暗くなった。
ピ、ピィーーー!
ここで前半終了。帝国の先制。破られたゴッドハンド。円堂の不調。
このまま後半戦戦えるのだろうか。
閲覧ありがとうございました。
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