シンオウ地方を旅してみればポケモンたちの声がする 作:かれいの煮物
ーーポケットモンスター、縮めて『ポケモン』この星に住む不思議な不思議な生き物。
森に、海に、空に、ポケモンたちはあらゆる環境に生息している。その生態や姿形は多種多様。
さまざまなポケモンたちと人は昔から互いに協力し暮らしてきた。
その中に『ポケモントレーナー』と呼ばれ、ポケモンに指示を出し、
彼らと共に戦うーー『ポケモンバトル』をする人々がいる。
彼らトレーナーは相棒のポケモンたちと共に各地方にあるジムに挑戦し、
ジムを制した証である『ジムバッチ』を8つ集める。
そして、各地方に存在するポケモン協会という組織が開催する
『ポケモンリーグ』と呼ばれる大会に出場し、その地方のチャンピオンになる事を目指す。
『チャンピオン』はその地方最強のポケモントレーナーであるという称号。
多くの少年少女達はそんな数々のポケモントレーナー達に憧れて、
10歳になるとポケモンと共に旅に出る。
旅の中で子供達はポケモンと共に笑い、悲しみ、喜び、様々な経験を経て成長するのだ。
そして、ここシンオウ地方のミオシティにも一人、チャンピオンに憧れる一人の少年がいた。
彼の名前は『トオル』同郷の親友である『ハルト』と『ユキ』の3人で旅に出た少年だ。
彼らはシンオウ地方のポケモン研究者、ナナカマド博士から旅の最初のポケモンとして
『ポッチャマ』、『ナエトル』、『ヒコザル』の三匹をもらった。
トオルはポッチャマ、ハルトはヒコザル、ユキはナエトルを選び、10歳で一緒に旅に出た。
彼らはそれぞれのポケモンとシンオウ中を周り、ポケモンを加え、ジムへと挑んでいった。
彼らが八つ目のジムを制覇した時5年が過ぎ、人として、トレーナーとして、立派に成長した。
そうして彼らは自らの相棒達と共にシンオウリーグへと挑んだ。
最初の頃はまだ予選で敗退していたがやがて彼らは成長し、本戦へと進む。
順調に勝ち上がっていくトオルにまず、ユキと彼女のポケモン、ドダイトスが立ち塞がった。
彼女のポケモンとのコンビネーションはトオルの相棒、エンペルトと彼のポケモンを苦しめた。
しかし、彼のポケモンに対する絆は彼を勝利へと導き、決勝へと駒を進める。
迎えた決勝戦、トオルはハルトと対峙した。
トオルとハルトのポケモン達の一進一退の攻防はついに、
彼らの相棒であるエンペルトとゴウカザルの一対一の勝負となった。
エンペルトとゴウカザルは力の限りを尽くして戦い、最後に立っていたのはエンペルトだった。
審判がゴウカザルの戦闘不能を告げた瞬間、会場ははちきれんばかりの歓声に包まれ、
素晴らしいバトルと新たなシンオウチャンピオンに賞賛の声を浴びせた。
そうしてシンオウチャンピオンとなったトオルは五年間、挑戦者を退け五年もの間王座に座り続けた。
他の地方のポケモントレーナーやチャンピオン達とも互角に渡り合い、
いつしか彼はシンオウリーグ始まって以来の天才トレーナーと呼ばれるようになった。
しかし、彼の前に一人の少女が現れる。
シンオウ地方のカンナギタウンという町から来た史上最年少でジムを制覇した若き天才、
そして彼がチャンピオンに就いてから五年目のリーグに出場した彼女は
目にも留まらぬ速さで勝ち上がって行き、
ついにトオルが待つ決勝へと駒を進めた。
しかし、トオルには彼女を止める力がなかった。
トオルが弱いわけではなく、彼女が強すぎたのだ。
彼女のよく育てられたポケモン達やその中でも一際異様な強さを放つガブリアスによって
彼のポケモン達は叩きのめされ敗北を喫した。
そうしてトオルはチャンピオンの座を降り、彼の故郷であるミオへと帰った。
親友の二人や友人達、親は久しぶりの帰郷に温かく迎えてくれた。
久しぶりの故郷は10年前、三人が旅に出た時と変わらず、最初の1、2週間はポケモン達と遊んだり、
近所の子供達にバトルの先生の真似事をしていたりしていた。
そうやってミオでゆっくりしている間に彼は一つ、やりたいことができた。
『見たことないようなポケモン達と出会い、遊び、彼らを知りたい。』
早速彼は自分の思いとまた旅をする旨を両親に伝えて旅に出た。
ホウエンやカントー、イッシュやカロスといった世界の様々な場所に行き、
現地で出会った人達とポケモンの研究をすることをして研究所をミオの近辺に構え、
チャンピオン時代の使用タイプ、みずタイプのポケモンを研究し、学会で発表していた。
その時に出会ったナナカマド博士の弟子だというカロスの青年や、イッシュから来た科学者
などとポケモンの研究をして過ごしていた。
最初にポケモンを貰って12年、22歳になったトオルはミオで久しぶりにハルトと再会する。
その時、ハルトはある一つの頼み事をトオルにする。
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