尾白と庄田が棄権する(上鳴は二人の分までがんばるとのこと)というひと悶着があったもののトーナメントが決まった。内容は以下の通り。
・緑谷VS心操
・轟VS瀬呂
・上鳴VS芦戸
・飯田VS発目
・塩崎VS札野
・常闇VS八百万
・鉄哲VS切島
・麗日VS爆豪
この順番になった。
「茨ちゃーん!私とだね!」
「はい。お互いに頑張りましょう」
マホは希乃子を通じてB組女子とも仲が良い。なので髪が茨の対戦相手・塩崎茨に話しかけた。
出久VS心操
出久は尾白から心操の個性を教えられたが。心操がわざと怒らせたために彼の個性・洗脳に陥った。もうダメかと思ったが、尾白が教えた正気に戻る方法、「衝撃を喰らう」を実行。出久の執念と今までの授業で培った体力によって心操は場外。出久の勝利だ。
轟VS瀬呂
「次は轟と瀬呂か!」
「どっち勝つと思う?」
A組のみんなでどちらが勝つか予想する。
「マホちゃんはどっちだと思うかしら」
梅雨の問いにマホは考える。
「範太くんは遠距離はできるからね。開始直後に焦凍くんを捕まえて場外に出せば勝てるけど…」
「轟ちゃんの氷もすごいものね」
「ん。範太くん以上の速さで来られたら即終了になっちゃう」
一体どちらが勝つか。するとプレゼントマイクの合図が出る。マホの予想通り、瀬呂は轟を自分の個性・テープを使って捕まえる。その勢いで場外に出そうとしたのだが
キィン
バカでかい氷山を一瞬で作り出し、瀬呂とミッドナイトを氷漬けにした。
「どーんまい」
「どーんまい」
(……焦凍くん)
母から受け継いだ個性を嫌いな父から受け継いだ炎で溶かす轟の姿。事情を聞かされたマホと出久から見ればひどく悲しく見えた。
上鳴VS芦戸
《スタート!!》
「おりゃああ!!」
「おっと!!」
酸ボールを投げる芦戸。慌てて避ける上鳴。
「場外に逃げてくれよ?」
バチバチバチ
放電する上鳴。しかし芦戸は
「当たらないよー!!」
フィールドをわずかに溶かし、滑りやすくする。そうして出来上がった機動力で上手く逃げている。しばらくして
「ウェーイ」
個性の使い過ぎで上鳴は馬鹿になった。なので
「てい!」
どん
「ウェイ」
「上鳴君場外!!芦戸さんの勝利!」
芦戸が勝った。
飯田VS発目
「何だアレ」
「あの子出久君たちと組んでた子だよね?」
「う、うん。発目さんはサポート科なんだけど…」
サポート科は自分が作った物(しかも事前に申請)したものを使える。なので彼女自身も装備していたのだが飯田もなぜか装備していた。飯田曰く「対等に戦いたいとアイテムを渡して来た」とのこと。無下にできなかったそうだ。
「天哉くんらしいね!」
「うーん。発目さんてそんなこと言う人かな」
出久はなぜか疑問に思っている。
「ん?どんな人なの?」
「実は彼女が僕と組んでくれた理由。僕といれば目立つからって」
彼女は自分が作ったサポートアイテムを見せつけるために一番目立つ出久と組んだそうだ。
「………まさか」
その説明にマホはなんとなくわかった。
《私の「オートバランサー」があってこその動きです!》
マホの思った通り自ら作ったサポートアイテムを売り出すために利用しただけだった。
塩崎VS札野
《今度は女子同士の対決だ!!B組からの刺客!!キレイなアレにはトゲがある!?塩崎茨!
対
色んな魔法を披露!魔法剣士!札野マホ!》
すると塩崎は根は真面目なのか「刺客とはどういうことでしょう」とプレゼント・マイクの方へ振り向いた。
「茨ちゃん待った!私が敵だったらどうするの!?」
慌てて塩崎に話しかけるマホ。すると塩崎は真顔で一言
「貴方は敵ではないじゃないですか」
「まあそうだけど」
《START!!》
ゴオオオオオオ!!!
襲い掛かる塩崎の茨。マホは落ち着いている。
「『剣』!」
『剣』を出し襲い掛かる茨を切ったマホ。彼女はそのまま塩崎を場外にするため走ろうとするとだ。
ずる
ずる
「! 切ったのが」
マホが切った茨が動き始めたのだ。
「私の髪は切り離しも可能です。棄権してください」
《どうする札野!出すか魔法!》
「茨ちゃん。私は棄権しないよ。むしろ茨ちゃんがした方が良い」
「え?」
「『
ゴオオオオオオ
「な!?」
《火が出たぁ!!火が出たぞ!!切られた茨が燃えていく!!》
《相手が植物なら火は有効だな》
「茨ちゃん棄権して」
「………はぁ分かりました」
流石に相性が悪すぎる。塩崎は棄権することになった。
「札野さんの勝利!」
「『水』!」
マホは水を出し、燃えている茨にアクア・クリエイトをする。
《おー。消火された!火災現場でも活躍しそう!》
常闇VS八百万
「
「創造!」
次は常闇対八百万。先手を打ってきた黒影に対抗し、盾などを出したが弾き飛ばされる。何とか対抗しようとするが
バシ!
「あ!」
「八百万さん場外!!」
力に押し出されてしまった。
切島VS鉄哲
「「おおおおおりゃああああああ」」
バキィ
「「グハ!!」」
切島の個性は硬化。鉄哲は金属化。個性ただ被り。
「「おおおおおりゃああああああ」」
ドゴ
「「グハ!!」」
殴り合いの実力もほぼ同じ。なので
《全然決まんね―――!!!》
プレゼントマイクの言う通り全然決まらない。しばらくして
「両者ダウン!!引き分け!!」
回復後、腕相撲をすることになった。そしてとうとう一回戦最後の組が始まる。
麗日VS爆豪
「次ある意味最も不穏な組ね」
「ウチなんか見たくないなー」
梅雨は心配そうに、耳郎は恐ろしく感じるのか腕をさする。
「私も。どうみても仔猫対虎にしか見えないよ」
マホの例えに周りは納得する。爆豪とお茶子。不安でしかない。
《START》
プレゼント・マイクの合図が出た瞬間、お茶子は速攻を仕掛ける。しかしそれでも爆豪の方が断然上。観客のヒーローたちは「女の子をいたぶるな」とブーイングを出す。すると相澤がマイクと通じて《帰って転職サイトで見てろ》と言ったのだ。理由はある。
「勝あァつ!!」
それを合図に瓦礫が流星群の様に降り注いできた。姿勢を低くし、突撃しまくった理由。それは武器になる瓦礫を爆豪に「作らせていた」からだ。
ボオオオオオン!!!
しかし爆豪は大爆破をして瓦礫を回避した。爆風で倒れてしまったお茶子はなんとか立ち上がり、走ろうとしたが
バタ
限界が来たせいで倒れ、爆豪の勝利になった。そして最後…切島と鉄哲による腕相撲の結果はというと
「「んんんんんんんんんんんん」」
「ガァ」
ガン!!
《引き分けの末キップを勝ち取ったのは切島!!》
「うおおおおおおお」
切島の勝利だった。こうして一回戦は一通り終わった。