ボリボリ
「このハリボーって美味しいですね!」
「だろー?しっかり食べて体力回復させな!」
しばし気絶していたマホは保険医・リカバリーガールから貰ったハリボーを食べている。リカバリーガール曰く「体力が消費しているだけならこれがいい」らしい。ちなみに爆豪と轟はというとだ
「デカリボン気絶なんていい度胸だなゴラ!!!」
「まて札野は個性を使い過ぎたんだ。怒るな」
「てめーもそうだ舐めプ野郎!!炎出したと思えば消したなんてふざけんじゃねー!!!」
マホは気絶。轟は炎を消したのだ。(尻もちは曰く札野の技の衝撃が凄かったの事)なので爆豪は怒り狂っている。余りの暴れっぷりにリカバリーガールは生活指導のハウンドドッグを呼び、鎖でグルグル巻きにしてもらった。
「それじゃあ轟君、札野さん。ついてきてね」
「「はい」」
「ん”~~(怒)」
轟とマホは素直にミッドナイトについていき、爆豪はハウンドドッグに俵担ぎされていた。表彰台は地下にあり、トップ3人はそれに乗って地上に出るそうだ。すると轟がマホに話しかける。
「札野…オレお母さんに会いに行く」
「ん!?……行くの?」
その問いに轟は頷く。
「緑谷が抱えている物壊してくれたおかげだと思う。だが俺が吹っ切れて終わりじゃダメだと思って……」
「お母さんを助けようとしてるんだね?」
「ああ。………ただ正直不安だ」
もう何年も会っていない母に会いに行く。ちゃんと話ができるかどうか不安そうだ。
ぽん
「!」
「宣誓で私言ったよね。不安な時は?」
「………『絶対に大丈夫』」
「ん!」
『絶対に大丈夫』
その言葉のお陰で落ち着いたようだ。
***
轟とマホは束縛されている爆豪の隣の表彰台に立った。しばらくして花火の音が聞こえ、天井が開き、三人が乗った表彰台が地上に現れた。やっぱり生徒たちは爆豪の姿にドン引きである。
(ん。気持ちはよくわかる)
「メダル授与よ! 今年メダルを授与するのはもちろんこの人!」
「私が、メダルを「我らがヒーローオールマイト!」来た!!!」
・・・・・・・・・・。
カッコよく出てきたのにセリフがミッドナイトと被ったオールマイト。悲しみのあまり震えていた。察したミッドナイトは「かぶった」と手を合わせて謝罪する。とりあえず気を取り直してメダル授与をすることになった。まずは3位になった爆豪。
「爆豪少年 ……っとこりゃあんまりだ。」
(確かに)
オールマイトの言葉にマホは思わず頷いてしまう。流石にガチガチの拘束具に猿轡は可哀想。なので猿轡だけ取ってあげた。……が
「3番なんてなんの価値もねえんだよ!ゴミなんだよ!!」
爆豪本人にとっては3位はゴミ当然なのだ。まあ女子に負けたから納得する。オールマイトは「メダルは受け取っとけよ。自分の傷として!決して忘れぬよう」と銅メダルを首にかけようとする。当然嫌がったが
「セイ」
「!!!」
下の歯に挟まるようにしておさまった。
「次は札野少女!宣誓良かったよー!『絶対に大丈夫』!良いね!その後の競技も凄かった!」
「ん!ありがとうございます!」
オールマイトは2位になったマホの首に銀メダルを掛ける。
「今度は力の配分に注意しよう!そしたら次は金メダルだ!!」
「ん!必ず1位の表彰台に立って見せます!」
「その粋だ!」
最後は1位になった轟。
「轟少年、おめでとう。決勝で左側を収めてしまったのはワケがあるのかな?」
その問いに金メダルを首にかけた轟は答える。すべてを答えた轟にオールマイトは抱きしめる。
「今の君ならきっと清算できる」
そう言って。
「今回の勝者は彼らだった! しかし皆さん! この場の誰にもここに立つ可能性はあった! 競い、高め合い、さらに先へと登っていくその姿! 次代のヒーローは確実にその芽を伸ばしている! てな感じで最後に一言! 皆さんご唱和下さい!」
そして「せーのっ!」に合わせて皆は叫ぶ
『プル「お疲れさまでした!!!」トラ!!!……え?
そこはプルスウルトラでしょオールマイト!!』
締めもかっこよく決められなかったオールマイト。とりあえず。雄英体育祭は終了した。