決めよう!ヒーロー名!
「よーしよーし気持ちいい?」
「くぅん♪」
体育祭の翌日、今日と明日は振替休日だ。なのでマホはウルシにブラッシングをしてあげている。ウルシもマホによるブラッシングが気持ちいいのかご機嫌だ。
「マホ—!剣くんからお電話よー!」
「! ウルシおじさんからだって!」
「ワン!」
マホは急いで電話がある場所へ向かう。
「はいどうぞ」
「ん!」
マホは受話器を耳に当てる。
「おじさん久しぶり!」
《おう!久しぶりだなマホ!!2位おめでとう!よく頑張った!!皆も褒めてたぞ!!》
「ん!!」
フェンリルの言葉にマホは嬉しそうだ。
《それでマホ。明日か明後日は学校に行く日だろ?》
「ん!先生が今日と明日はお休みって言ってた!」
《そうか…実は体育祭が終った後は色んな人に囲まれるんだ》
真剣な感じにマホに教える。
「か、囲まれるの?」
《TVに出たからな!しかもお前はトップ3になっている!なので確実に色んな奴らに囲まれるだろう》
「おじさんも囲まれたの?」
マホはフェンリルに聞く。フェンリルも雄英OB。しかも3年の体育祭で1位を取ったのだ。
《ああ。普通に出ただけでも色んな奴らに話しかけられた。しかしそれは序の口。3年で優勝した時はそれはもう色んな奴らに囲まれた。そのせいで思うように進めず遅刻してしまった。なのでマホ!!》
「ん!」
《行くときは普段より早めに出ろ!そうすれば時間ギリギリにはつくだろ!》
「ん!分かった!」
フェンリルの助言にしっかり頷くマホであった。
ー登校日ー
「え!?あなた雄英のマホちゃん!?」
「ん!」
「わあ!ホントに「ん!」って言った!!」
「君凄かったよ!」
「ホントかっこよかったわ!」
「ん!」
「わあ!魔法のお姉ちゃんだ!!」
「本物だ!!」
「ステキ—!!」
「ん」
「お姉ちゃんゲームのキャラみたいでカッコ良かった!」
「…ん」
「2位なんて女の子なのに凄いな!」
「家の娘「おねーちゃんかっこいい」ってファンになったんだ!」
『頑張れよ!ヒーロー!』
「………ん」
フェンリルの言う通り、たくさんの人たちに囲まれたマホであった。
ー雄英高・下駄箱付近ー
(おじさんの言う通り凄かった)
マホは登校しただけで疲れ気味だ。
「札野」
「! 焦凍くん」
話しかけてきたのは轟だった。彼も少々疲れ気味である。確実に轟も囲まれたことがよく分かった。
「お母さんに会って来た」
「上手くいった?」
「ああ。お母さんもあの日を後悔していたのか泣いて謝ってくれて………和解した。これからは積極的にお見舞いに行く予定だ」
「おお!」
和解出来たおかげか何だか丸くなった雰囲気だ。エンデヴァーの虐待レベルの教育がなかったらこっちが素のようだ。
「おはよう」
『おはようございます!!』
包帯が取れた相澤が現れた。怪我の具合はもう大丈夫みたいだ。
「んなもんより今日の”ヒーロー情報学”ちょっと特別だぞ」
その言葉にA組は身構える。まさか小テストか?点数が低い者は除籍処分か?
「「コードネーム」ヒーロー名の考案だ」
『胸ふくらむヤツきたああああ!!』
大声を出す生徒たちを睨んで黙らせた後、相澤は説明する。プロの活動を実際に体験して より実りある訓練をするために「職場体験」をしに行くのだ。ヒーロー名考案はそのためである。
「まぁ仮ではあるが適当なもんは……「つけたら地獄を見ちゃうよ!!」
現れたのはミッドナイト。彼女曰くそのまま世に認知されプロ名になってる人が多いらしい。実際、相澤も当時のプレゼント・マイク命名「イレイザー・ヘッド(消しゴム頭)」のままだ。
ー15分後ー
「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね!」
トップバッターはへそからビームを出す個性・青山。彼は自信満々に見せる。
「輝きヒーロー、"I can not stop twinking."」
『短文!!!』
まさかの短文。しかも和訳が「キラキラが止められないよ☆」だった。ちなみにミッドナイトの判定は「Iを取ってCan'tに省略した方が呼びやすい」だった。
「じゃあ次アタシね!」
芦戸が自信満々にホワイトボードを見せた
「エイリアンクイーン!!」
「2!!」
血が強酸性の危険な奴だった。ミッドナイトも青ざめながら「やめときな!!」と叫ぶ。(その後、芦戸はピンキーになった。(良かった))とりあえずこの空気はかなりマズイ。悩む生徒たち。すると梅雨がヒーロー名を発表した。
「フロッピー」
「カワイイ!!親しみやすくて良いわ!!」
こうしてやっと変な空気が無くなった。この後、生徒たちは憧れのヒーローのリスペクト。自分の容姿。個性にあったもの。自分の名前そのまま等のヒーロー名を発表する。どれもなかなか良かった。ただし…
「爆殺王」
「そういうのはやめた方が良いわね」
爆豪は敵名だった。
「ボ〇バーマンの方がまだマシだと思う」
「あら!懐かしいわねボ〇バーマン!」
「ゲームじゃねぇか!」
昔のゲーム・ボ〇バーマン。マホの言う通りネーミングだったらそっちがまだマシだ。
「札野さん、なんで昔のゲーム知ってるの?」
「ん?おじさんゲーマーだから一緒にやった。」
「Σ(・□・;)」
フェンリルがゲーマーだという事に緑谷は驚いてしまった。
「爆豪くんは後にすることにして…札野さんいけるかしら?」
「ん!大丈夫!」
マホはホワイトボードを持って前に出る。
「魔法剣士ヒーロー・フラン!」
「かわいい!!しかもサインオシャレ!」
『おお!!』
名前の傍にサインを描いたマホ。ミッドナイトの言う通りサインのデザインはオシャレだった。A組は思わず声を上げ、(確かにサインも必要)と考える。こうしてヒーロー名発表会は終わった(ただし爆豪は「爆殺卿」と意味ないので後回しだった)