魔法剣士のヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

23 / 42
最悪の一夜

合宿3日目。今日も地獄の“個性”伸ばし訓練をやるA組・B組。しかし今夜はあることがある。

 

「クラス対抗肝試しを決行するよ!」

 

ピクシーボブの言う通り、今夜は夕食の後、夏のイベントらしい肝試しなのだ。

 

「楽しみだねー」

「ん!気合一段と入るね!」

 

なのでマホの言う通り気合が入る。こうして本日の夕食後

 

「腹もふくれた皿も洗った!お次は…」

「肝を試す時間だー!!」

 

補習組の芦戸は大喜び。しかしだ。

 

「これから俺と補習授業だ」

「ウソだろ」

 

相澤曰く日中の訓練が疎かになっていたのでこっちを削るらしい。

 

『うわああ堪忍してくれえ試させてくれぇ!!』

 

「ああああああ皆あああああ(汗)」

 

 

相澤に引っ張られていく補習組。マホはその様子が気の毒でしかなかった。今回の肝試しは個性使っても良し!だ。まずは驚かし組としてB組が森へ入る。

 

「それじゃあくじ引きするよー!同じ番号の人と組んで!」

 

ラグドールが箱を差し出す。皆は中の紙を取った。

 

(8)

 

マホは8番。周りを探すと出久は「あ、8番」と言った。

 

「出久君!私も8番!」

「札野さん!よかった!」

 

A組に補習組がいる。なので1人になるんじゃないかと不安だったのだ。

 

全員、組が出来上がったのだが…

 

「おい尻尾…代われ…!」

 

爆豪は轟と組むのが嫌すぎて尾白に言う。一方、尾白と組む峰田は八百万と組む青山に必死にお願いしていた。尾白が可哀想である。こうしてやっと始まった肝試し。マホは一番最後の8番なので出久に話しかける。

 

「出久くん脅かし方どうする。私は肝試しに相応しい魔法があるからそれを使うの」

「どんな魔法なの?」

 

肝試しに相応しい魔法。その内容に出久は興味を示す。

 

「『幻(イリュージョン)』って魔法なんだけど相手が思っている物の幻を見せるの」

「ああ!怖い怖いって思っていれば怖いのが出るんだね!」

 

マホの説明に出久は納得する。確かに使い方によっては肝試しに相応しい魔法だ。

 

「ただね。ちょっと難点もある」

「難点?」

「例えば対象者が「暑いなーアイスでも食べたいなー」って思うでしょ?」

「ま、まさか」

 

思っている物の幻を見せる魔法。つまりだ

 

「ん!特大アイスの幻が出るの」

「うわぁ。それじゃあB組の皆が怖がっていると良いね」

 

 

出久の言う通りB組が怖がっていることを願おう。

 

***

 

進む肝試し。5組目のお茶子・梅雨ペアが森へ入る。少しした時だった。

 

 

「何このこげ臭いの……」

「黒煙……」

 

森から黒煙が出ているのだ。

 

「マンダレイ!虎!ちょっと様子見てくる」

「お願い!」

 

ピクシーボブが様子を見に森へ入ろうとした時だ。

 

バキッ

「あ!!」

『ピクシーボブ!!』

 

峰田は真っ青に青ざめる。だってだ。

 

「何で敵がいるんだよォ!!!」

 

雄英は敵連合に見つからない様に最後まで秘密にしていた。なのに峰田の言う通り敵連合が現れたのだ。

 

敵連合がなぜここに居るのかはわからない。とにかく生徒たちの安全を考え、マンダレイは「委員長引率!」と言い逃がす。しかし

 

「………飯田くん先行ってて」

「緑谷くん!?何を言ってる!?」

「緑谷!?」

「出久くんどうして!?」

 

飯田たちの問いに出久は珍しく無視。マンダレイに「僕知ってます!!」と叫ぶ。

 

「一体どういうことだ!?」

「あ、まさか洸汰くん!?」

 

マホはあることに気づく。洸汰はここに居ない。なのでこの非常事態に気づいていないはず。

 

「まった!出久君!」

「札野さん今それどころじゃ!!」

「違うの!『静』」

 

マホがしー…と静かにポーズをする。

 

「足踏みしてみて」

「?」

 

出久は足踏みしてみると足音が聞こえない

 

「敵にバレない様に足音と呼吸音だけ消した。後時間制限があるから大急ぎで行動ね」

「……うん!ありがと!!」

 

足音・呼吸音を消してもらった出久は急いで洸汰のもとへ向かった。

 

「皆行くよ!」

「けど緑谷大丈夫なのかよ!?」

 

峰田の言う通り心配になる。

 

「確かに不安だけど……勝己くんと比べれば考えて行動は出来る方だから!」

 

確かに洸汰を安全に連れてくるとなると爆豪よりできる方だ。それにより飯田たちは納得。出久を信じ、施設に行くしかなかった。

 

 

「先生!!!」

 

施設に到着すると相澤は交戦中だった。しかし敵は泥水の様になって消えた。

 

「先生今のは…!!」

 

峰田は思わず聞く。そんな峰田に相澤は「中に入っとけ」と言う。

 

「すぐ戻る」

 

そう言った後、森へ入った。生徒たちの保護や敵退治に行くようだ。

 

((A組B組総員戦闘許可をする!))

 

少ししてマンダレイのテレパスが来た。それを聞いた生徒たちは腹を括る。

 

マホたちが補習組と合流した時、またマンダレイのテレパスが届いた。

 

 

((敵の狙いの一つ判明!!生徒の「かっちゃん」!!))

 

『爆豪!!?』

 

敵の狙いがまさかの爆豪ということにA組は驚く。マンダレイはテレパスで爆豪に戦闘を避け、単独で動かないことを伝える。

 

「なんで敵の狙いが爆豪なんだよ!?」

「知らねーよ!!」

 

実は敵連合が狙う理由は体育祭での行動が「ヒーローより敵のほうがふさわしい」と思われていたのだ。

 

「ガキども見っけー!」

『出たァ!!』

 

敵が現れた。

 

「三連突!!!」

「がぁ!!」

 

『剣』を出したマホの三連突によって倒された

 

「マホ~」

「助かった~」

「ん!ケガ無くてよかった!」

 

こうして主にB組担任・ブラドキングとマホが宿泊施設の守備を担当した。ただし

 

「う…」

「札野!?」

「マホどうしたの!?」

「あ!時間切れか!!」

 

合宿のおかげで魔法を使える時間は長くなった。しかしとうとう時間切れになってしまったのだ。

 

「マホ休んでて」

「後は俺たちがなんとかするからよ」

「ん…ありがと」

 

そう言ってマホは気絶した。

 

 

後から聞いた話によると爆豪はなんとか救出できた。しかしその代償とばかりにオールマイトは…………この日の戦闘により引退することになってしまった。

血まみれでガリガリの姿で……

 

 

「次は君だ」

 

そう言い残して

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定