合宿3日目。今日も地獄の“個性”伸ばし訓練をやるA組・B組。しかし今夜はあることがある。
「クラス対抗肝試しを決行するよ!」
ピクシーボブの言う通り、今夜は夕食の後、夏のイベントらしい肝試しなのだ。
「楽しみだねー」
「ん!気合一段と入るね!」
なのでマホの言う通り気合が入る。こうして本日の夕食後
「腹もふくれた皿も洗った!お次は…」
「肝を試す時間だー!!」
補習組の芦戸は大喜び。しかしだ。
「これから俺と補習授業だ」
「ウソだろ」
相澤曰く日中の訓練が疎かになっていたのでこっちを削るらしい。
『うわああ堪忍してくれえ試させてくれぇ!!』
「ああああああ皆あああああ(汗)」
相澤に引っ張られていく補習組。マホはその様子が気の毒でしかなかった。今回の肝試しは個性使っても良し!だ。まずは驚かし組としてB組が森へ入る。
「それじゃあくじ引きするよー!同じ番号の人と組んで!」
ラグドールが箱を差し出す。皆は中の紙を取った。
(8)
マホは8番。周りを探すと出久は「あ、8番」と言った。
「出久君!私も8番!」
「札野さん!よかった!」
A組に補習組がいる。なので1人になるんじゃないかと不安だったのだ。
全員、組が出来上がったのだが…
「おい尻尾…代われ…!」
爆豪は轟と組むのが嫌すぎて尾白に言う。一方、尾白と組む峰田は八百万と組む青山に必死にお願いしていた。尾白が可哀想である。こうしてやっと始まった肝試し。マホは一番最後の8番なので出久に話しかける。
「出久くん脅かし方どうする。私は肝試しに相応しい魔法があるからそれを使うの」
「どんな魔法なの?」
肝試しに相応しい魔法。その内容に出久は興味を示す。
「『
「ああ!怖い怖いって思っていれば怖いのが出るんだね!」
マホの説明に出久は納得する。確かに使い方によっては肝試しに相応しい魔法だ。
「ただね。ちょっと難点もある」
「難点?」
「例えば対象者が「暑いなーアイスでも食べたいなー」って思うでしょ?」
「ま、まさか」
思っている物の幻を見せる魔法。つまりだ
「ん!特大アイスの幻が出るの」
「うわぁ。それじゃあB組の皆が怖がっていると良いね」
出久の言う通りB組が怖がっていることを願おう。
***
進む肝試し。5組目のお茶子・梅雨ペアが森へ入る。少しした時だった。
「何このこげ臭いの……」
「黒煙……」
森から黒煙が出ているのだ。
「マンダレイ!虎!ちょっと様子見てくる」
「お願い!」
ピクシーボブが様子を見に森へ入ろうとした時だ。
バキッ
「あ!!」
『ピクシーボブ!!』
峰田は真っ青に青ざめる。だってだ。
「何で敵がいるんだよォ!!!」
雄英は敵連合に見つからない様に最後まで秘密にしていた。なのに峰田の言う通り敵連合が現れたのだ。
敵連合がなぜここに居るのかはわからない。とにかく生徒たちの安全を考え、マンダレイは「委員長引率!」と言い逃がす。しかし
「………飯田くん先行ってて」
「緑谷くん!?何を言ってる!?」
「緑谷!?」
「出久くんどうして!?」
飯田たちの問いに出久は珍しく無視。マンダレイに「僕知ってます!!」と叫ぶ。
「一体どういうことだ!?」
「あ、まさか洸汰くん!?」
マホはあることに気づく。洸汰はここに居ない。なのでこの非常事態に気づいていないはず。
「まった!出久君!」
「札野さん今それどころじゃ!!」
「違うの!『静』」
マホがしー…と静かにポーズをする。
「足踏みしてみて」
「?」
出久は足踏みしてみると足音が聞こえない
「敵にバレない様に足音と呼吸音だけ消した。後時間制限があるから大急ぎで行動ね」
「……うん!ありがと!!」
足音・呼吸音を消してもらった出久は急いで洸汰のもとへ向かった。
「皆行くよ!」
「けど緑谷大丈夫なのかよ!?」
峰田の言う通り心配になる。
「確かに不安だけど……勝己くんと比べれば考えて行動は出来る方だから!」
確かに洸汰を安全に連れてくるとなると爆豪よりできる方だ。それにより飯田たちは納得。出久を信じ、施設に行くしかなかった。
「先生!!!」
施設に到着すると相澤は交戦中だった。しかし敵は泥水の様になって消えた。
「先生今のは…!!」
峰田は思わず聞く。そんな峰田に相澤は「中に入っとけ」と言う。
「すぐ戻る」
そう言った後、森へ入った。生徒たちの保護や敵退治に行くようだ。
((A組B組総員戦闘許可をする!))
少ししてマンダレイのテレパスが来た。それを聞いた生徒たちは腹を括る。
マホたちが補習組と合流した時、またマンダレイのテレパスが届いた。
((敵の狙いの一つ判明!!生徒の「かっちゃん」!!))
『爆豪!!?』
敵の狙いがまさかの爆豪ということにA組は驚く。マンダレイはテレパスで爆豪に戦闘を避け、単独で動かないことを伝える。
「なんで敵の狙いが爆豪なんだよ!?」
「知らねーよ!!」
実は敵連合が狙う理由は体育祭での行動が「ヒーローより敵のほうがふさわしい」と思われていたのだ。
「ガキども見っけー!」
『出たァ!!』
敵が現れた。
「三連突!!!」
「がぁ!!」
『剣』を出したマホの三連突によって倒された
「マホ~」
「助かった~」
「ん!ケガ無くてよかった!」
こうして主にB組担任・ブラドキングとマホが宿泊施設の守備を担当した。ただし
「う…」
「札野!?」
「マホどうしたの!?」
「あ!時間切れか!!」
合宿のおかげで魔法を使える時間は長くなった。しかしとうとう時間切れになってしまったのだ。
「マホ休んでて」
「後は俺たちがなんとかするからよ」
「ん…ありがと」
そう言ってマホは気絶した。
後から聞いた話によると爆豪はなんとか救出できた。しかしその代償とばかりにオールマイトは…………この日の戦闘により引退することになってしまった。
血まみれでガリガリの姿で……
「次は君だ」
そう言い残して