魔法剣士のヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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少女救出作戦

ある屋敷の前。マホ、出久、切島、お茶子、梅雨は雄英ビッグ3と呼ばれる3年先輩の通形ミリオ、天喰環、波動ねじれ。フェンリル等の沢山のヒーローと警察官と共にいた。この屋敷は死穢八斎會邸宅。いわゆる極道と呼ばれる組織団体の一つで その組織に”エリちゃん”という小さな女の子がおり、死穢八斎會はその子の肉体を原料に薬を作るという非道な計画を行っていたことが判明した。ヒーローたちはエリちゃんを救うために集まったのだ。

 

 

刑事がインターホンを鳴らそうとしたら

 

ガォン

 

 

「何なんですかァ」

 

いきなり体格が良すぎる男が戸を壊し、暴れるがお茶子、梅雨、ねじれのインターン先・リューキュウ事務所が対処することになった。敷地内に入ると切島曰くこてこての人が現れる。

 

「来るんじゃねぇ!!」

 

個性を発動するヤクザたち。

 

「邪魔ですよ」

「控えよヤクザ共!」

 

クリムトとジャンが倒す。それでも現れるヤクザ。そんなヤクザは

 

「「「邪魔!」」」

 

フェンリル、アマンダ、ドナドロンドが一気に倒した。

 

「すっげー」

「さすがチームアレッサ!」

 

「ここは任せてください」

「エリちゃんは頼んだぞ!!」

「ありがとよ!!」

 

クリムトとジャンが足止めをしてくれた。

 

「さーてエリちゃん助けに行くわよー!!」

 

アマンダは結構ノリノリだ。

 

「さすが子供の守護者!」

 

アマンダは「子供の守護者」と言われるほどの子供好き。なので小さい女の子であるエリちゃん救出はかなり本気だ。

 

「ふ、札野さん危ない!」

「! 『剣』」

 

天喰に言われ、マホは『剣』を出す。

 

気刃斬(オーラ・ブレード)!」

 

ズバァ!!

 

 

「グハ!!」

 

ヤクザは無動作で飛ばす不可視の刃・気刃斬で撃退された。

 

「先輩ありがとうございます!」

「う、うん」

 

 

「火急の用や土足で失礼するで!!」

 

一気に入り込むヒーローと警官たち。するとオールマイトの元相棒。サー・ナイトアイが「ここだ」と言う。そこにあったのは花が活けてある花瓶。エリちゃんの元へ進む隠し通路がこの下にある。隠し通路を開き、一気に下に降りる一行。相手の個性でぶ厚い壁が出来ているがマホ、出久、切島からすればどうってことない。

 

 

「ワン・フォー・オール フルカウル!!シュートスタイル!!!」

烈怒頑斗裂屠(レッドガントレット)!!!」

「三連突!!!」

 

ドゴオオォォン!!

 

3人の技によって壁は破壊された。進もうとした時だ。

 

ズズズ

 

「道が!!うねって変わっていく!!」

 

地下を形成するコンクリに入り込んで”生き迷宮”になっているのだ。ここは透過の個性を持つミリオが先に行くことになった。すると床が大きく開く。落ちるとそこは広間だった。

 

「おいおいおいおい空から国家権力が…」

「!」

 

やつらは本当に全面戦争をしたいようだ。それを見たフェンリルとファットガムが戦闘準備をしようとしたが天喰が「俺一人で充分だ」と言う。何人ものヒーローがこの場に留まっている状況が相手の思うつぼだからだ。天喰の説得と「ミリオを頼むよ」の言葉を受け、一行は先に進む。だが…

 

「先輩…大丈夫かな…やっぱ気になっちまう」

「うん…」

「ん…メンタル弱いし」

 

マホの言う通り、天喰はメンタルが弱い。どれほど弱いのかと言うとねじれに「ノミの心臓」と言われるほどだ。切島と出久とマホは心配してしまう。

 

「大丈夫だ!」

「「え?」」

「おじさん?」

 

心配する3人にフェンリルは言う。

 

「ビッグ3って呼ばれてるんだろ!?」

「それに雄英に入ったのよ!?」

「メンタル弱いって言うならは入れねぇよ!!」

 

フェンリルに続いてアマンダとドナドロンドが言う。確かに名門校である雄英に入れるならそれなりに度胸があるということだ。3人の言葉に同意したのかファットガムが大声で聞かせる。

 

「背中預けたら信じて任せるのが男の筋やで!!!」

 

「先輩なら大丈夫だぜ!!」

「逆に流されやすい人っぽい」

「ん!ちょろいね」

 

更に進んだ時だった。相澤の近くの壁が動き始めた。邪魔な個性を持つ相澤を確実に一人にするためだ。

 

しかしファットガムが相澤を突き飛ばして強引に救出する。相澤は助かったが代わりにファットガムがどこかに連れていかれた。

 

「フェンリル!鋭児郎くんも一緒に行っちゃった!!」

「Σマジか!?」

 

実は切島も助けに行ったのだがファットガムの肉布団に埋まってしまったのだ

 

「切島くん抜け出せてるかな」

「ん。せめて顔だけでも出してほしい」

 

「ファットガムが傍にいるなら生きているはずよ。」

「アマンダの言う通りだ。合流したいなら行くぞ。その方が合理的だ」

 

グニャリ

 

『わあ!?』

天井、壁、地面が勢いよくグニャグニャ動き始めた。思うように進めなくなる一行。更には全体が迫って来るのだ。錠前ヒーロー・ロックロックがしばらく動かせないようにしたが…

 

「ホラ!また!来るぞ!!」

 

でもそれは出久が破壊した。エリちゃんを救うために紡いだ道を止めないためにも。

 

ブアッ

 

「開いた!?」

 

今度は広くした瞬間

 

ドドドドド

 

一行を分断した。

 

「お前ら大丈夫かー!?」

「デク―!?イレイザー!?アマンダ―!?ドナドロンドー!?」

 

フェンリルとマホが叫ぶと

 

「フランちゃーん!!私とドナドロンドは大丈夫よー!!」

「おい!!皆!!無事か!?」

 

アマンダとロックロックが応えてくれた。更に他から警官の声が聞こえてくる。

 

ゴゴゴゴ

 

「ん!?また!?」

「フラン!とりあえず肉壁から脱出するぞ!!」

 

フェンリルは魔剣を構える。マホも「ん!」と応え、『剣』を構えた。

 

 

「「竜牙突!!!」」

 

ドゴオォォン

 

 

「ふー」

「やっぱり竜牙突はすごいね」

 

「フェンリル!!フラン嬢ちゃん!!」

「フランちゃん無事でよかったー!!」

 

その後もエリちゃん達を探すチームアレッサ。

 

「あ!見ろ!」

 

外に出てしまったがエリちゃんを見つけた。傍に出久がいるのだが2人の様子がおかしい

 

おそらくエリちゃんの個性の暴走。しかしだ。

 

とさ

 

あっさりと倒れたのだ。

 

「デクちゃん」

 

現れたのは相澤を支える梅雨。相澤の個性で暴走を消したのだ。

 

「エリちゃん!」

「デクくん!」

 

マホとフェンリルが慌てて2人の傍による。

 

「う…エリ、ちゃんは」

「ひどい熱を出してる!」

「個性の使い過ぎのようだ!医者に診せないといけない!!」

 

エリちゃんは救急車で病院に運ばれた。しかし隔離させるらしい。出久の情報なのだがエリちゃんの個性は巻き戻し。ケガ人を怪我をする前の時間に戻すなど良い使い方もあるのだが治崎は彼女の血や細胞を使用して、「“個性”を破壊する銃弾」を作ると悪用していた。それにエリちゃんは反抗できない様に治崎に脅された。「お前のせいでまた死ぬぞ」と。精神的なケアも必要なのだ。

 

 


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