文化祭準備 その1
エリちゃんが入院してしばらくしてだ。
「文化祭があります」
『ガッポォオォイ!!(学校っぽいの略)』
文化祭が始まるのだ。A組はさっそくどうするかと考える。しかしアイディアが多い。不適切、実現不可、よくわからない物。お堅い物があるため全然決まらない。無情にもチャイムが鳴ってしまった
「実に非合理的な会だったな。明日、朝までに決めておけ。決まらなかった場合公開座学とする」
『(公開座学…!!)』
まさに恐怖でしかない。早く決めないといけないのだがインターン組は補習。なので決めるのは他の皆に託した。
「それじゃあ補習始めるぞ。その前に」
『?』
「緑谷、エリちゃんが、お前に会いたがってる」
正確には出久とミリオを気にしているそうだ。意識が戻ってから始めて言った要望。暴走する気配もないので面会が許されたのだ。その言葉に出久は行くことを決める。
こうして面会当日。
「みーどりやくーん!!行くよ―――!!!」
フルーツセットを持ったミリオが出久を呼ぶ。その声に出久は「はい!」と応え、玄関を出た。
「それじゃあ行ってきます!」
「まった出久くん!」
リボンをつけた紙筒を持ったマホが待ったをかけた。
「札野さん?」
「どうしたんだい札野さん!!」
「『
ぶわ
「わ!?花だ!」
「おー!!すごいねこれ!!」
紙筒の中から色んな種類の花が沢山現れた。その光景に出久は驚き、ミリオは興味津々。
「魔法の一つ『花』です。お見舞いに行くなら花は大事でしょ?全部お見舞いに相応しい花にしたから!」
「うん!ありがとう!必ず渡すね!」
マホが出してくれた花はとても綺麗で尚且つお見舞いに相応しい。出久は笑顔で受け取った。
数日後
「うーす」
「補習今日でようやく穴埋まりました本格参加するよー」
「何に決まったの?」
インターン組の補習はようやく終わりちゃんと参加することが出来るようになった。マホの問いに芦戸が「ダンスとライブに決まった!」と答える。
「ダンスチームと演出チームとバンドチームに分かれてやるの!」
「今は歌う人決めてる!」
「へ?うたは耳郎ちゃんじゃないの?」
耳郎の趣味は音楽。実際部屋は楽器だらけ。なのでボーカルは耳郎がいいとお茶子は思ったのだ。しかしなぜか耳郎はやりたがらない。なので切島、峰田、青山がやりたがったがジャンル違う。音痴。わけわからんなので却下になった。
「札野は上手いぞ」
『え?』
言ったのは轟だった。
「え!轟どういうことだ!?」
上鳴が聞く。
「ジャンルは違うがとても上手い」
「そう言えば札野さんヴァイオリンをしていましたわ」
八百万の言葉を聞いて周りはマホを見る。
「札野ちょっと歌ってみてくれ!」
「ん」
切島からマイクを受け取り、マホは歌う。
「♪~♫~」
「Σ(・□・;)」
「♬~……おしまい。」
「うま!たしかに上手い!!」
「ジャンル違うの残念!!」
「札野!ロック系は歌った事あるか!?」
瀬呂の問いにマホは「ない!」と正直に答える。
「そっかー」
「そりゃ残念だ」
すると葉隠が「今回は耳郎ちゃんだと思うんだよ!!」と推薦する。だって耳郎も歌が上手いからだ。実際、耳郎本人が歌うと
ゴォ!!
「耳が幸せ―!!」
「ハスキーセクシーボイス!」
ハスキーボイスでハートを鷲掴みにし、満場一致にさせた。こうしてボーカルは決まったので耳郎と楽器をやるバンド隊、演出隊、ダンス隊を決めたA組。明日から一段と忙しくなるだろう