その後も続けた戦闘訓練。一回戦以降の生徒たちは自分や周りが危険にならない方法で戦闘訓練をする。中でも一番は半冷半燃(つまり半分氷、半分炎)の個性を持つ男子、轟焦凍。彼は同じチームの両肩から膜のある2対の触手を生やした長身の男子・障子目蔵から情報を聞いた後、建物全部を氷漬けにしたのだ。敵を動けなくし、安全に核を回収は見事である。そしてとうとう生徒たちが一番興味ある戦闘が開始される。
「札野対オールマイト!」
「どっちが勝つかなー」
「うーん。札野は入試1位だったみてぇだし…わからん!」
「さて札野少女!どっちがヒーローをやろうか!」
「それじゃあじゃんけんで勝った方にしましょう」
公平にじゃんけんで決めることにした。
「最初はグー!!」
「じゃんけん」
「「ポン!」」
オールマイトはグー。マホはチョキだ。
「私の勝利!!」
なのでオールマイトがヒーロー役。マホが敵役になり、飯田が審判することになった。すると八百万が手を上げた。
「よろしいでしょうか?」
「どうぞ!!」
八百万は言う。
「飯田さんは無線の声が聞けるのでお二人の様子がさらに分かります。でも私達は聞けません。なのでスピーカーを用意してもよろしいでしょうか?」
「あー確かに」
「画像だけだとなー」
「んーそうだな。よろしい!許可します!札野少女もいいよね」
「ん。大丈夫」
許可をもらったので八百万は自らの個性・創造でスピーカーを造った。
***
核(ハリボテ)の前に到着したマホ。マホは言う。
「『剣』」
剣を出し、切っ先を核に向けると
「『盾』」
今度はオールマイトが回収できないよう盾を出す。
「それじゃあ後は…『
人差し指を立て「静かに」のポーズをとる。それをやった後、マホは剣で周りの壁をつつく。音は聞こえない。
***
「ええ!?剣を出した!?」
「盾も出したし」
「音も聞こえないよ!?」
「あぁ!札野の個性!」
「何々?」
「つまり魔法だ!」
「じゃあマホちゃんが何かを言う度に起こったのは…」
「呪文かー」
生徒たちは納得する。すると
《飯田少年!準備はOKだ!》
「は、はい!それではヒーロー対敵開始します!」
そう言ってタイマーを付けた。
***
それを聞いたマホは走る。『静』のおかげで足音は無い。隠密行動にもってこいだ。
「おっと敵発見!!」
「!」
オールマイトが現れた。
「さあ敵よ!大人しく捕まるのだ!!」
「~~!!~~~~!!」
マホは叫ぶが『静』をやっているため声が聞こえない
「………聞こえないぞ!!(汗)」
「Σ(・□・;)」
マホは「静かに」ポーズをした後、すぐにそれをやめる。
「大人しく捕まらないぞヒーロー!!」
声が聞こえた。
「(あーやっと聞こえた)くらえ!」
オールマイトは走る。技は使わない。建物の中でやったら確実に崩壊するからだ。
「
ガガガ
「むむ!?」
覚えのある技に驚くオールマイト。マホは聞く。
「降参する!?」
「しない!!」
***
「すっげー!」
「魔法剣士だ!!」
魔法を扱えるからまさに魔法剣士のマホ。その姿に驚く。
「オールマイトが押されてる」
「マホちゃん強ーい」
「少し違う」
『え?』
言ったのは轟だ。
「オールマイトは力が強い。いつもの必殺技を使えば崩壊は確実だ。それをわかっているから札野って言ったか。あいつは攻撃をしてはすぐに柱の傍に居るんだ。」
「じゃあマホが押しているのは場所が建物の中だからってこと?」
芦戸の問いに轟は頷く。そのオールマイトはというと…
「(う~んやりづらい。札野少女よくわかっている。………こうなったら)では!!」
「ん!?」
マホを相手するんではなく核を回収に切り替えたのだ。マホは『駆』で追いかけるがやはりオールマイトの方が速い。とうとう見つけてしまった。
「よーし私の勝利!」
オールマイトが核に触れようとしたら
バチバチ
「む!?」
『盾』により弾かれた。
(ま、マズイ)
「オールマイト覚悟!!」
マホが確保テープを巻こうとしたら
ジリリリリリリリリリリリ!!
《あ、時間切れ!敵勝利!》
飯田が慌てて言った。
「どっちが強いかまだわからないけど」
「オールマイトが手加減しているとはいえ」
「マホちゃん凄いねー!」
「入試1位は伊達じゃないってことか」
一方で爆豪はショックを受けていた。幼いころから道端の石ころ。でくの坊も同然の出久に負けた。ビル全体を凍らせる轟の個性に自分は敵わないと思ってしまった。手加減してもらっているとはいえオールマイトといい勝負をしたマホの足元に及ばないと思ってしまったから