ブオオオオオオオ!!!
「キャ―――――!!」
「わ―――――!!」
「あ!バッグがぁ!!」
町中で響きわたる轟音と悲鳴。バイクに乗り、個性を使って暴れ回る敵が現れたのだ。
「ひゃっほう!楽しいねぇ!!」
「そうそう!!」
「個性あるのに使わせない法律最低!!」
「ストレス溜まるっつうの!!」
「個性を使えばバッグ奪えるし!」
「バイクで暴走!!個性使いまくり最高!!」
暴走と盗みを楽しむ敵たち。するとだ
「逃がさない!!」
連絡を聞き、マホが『翔』で追いかけてきた。
「逃げるよバーカ!」
「これ以上進ませない!!『
マホは最近考えた魔法。空間を無限ループさせる『輪』を発動させようとする。しかしだ。
ドドドドドドドド
飛んできたのはたくさんの羽根。そのおかげで暴走行為をしていた敵は気絶した。
「あれ?俺がいなくても大丈夫だった?」
「え?」
敵たちを仕留めたのは常闇のインターン先であり、ちょっと前、オールマイト引退後のヒーロービルボードチャートJPでNo.2ヒーローに任命されたホークスだった(No.1ヒーローはエンデヴァー)。
「ホ、ホークス?え、じゃあ踏陰くんも?」
「あれ?ホークスこっちに来てたのか?」
「あ、フェンリルさんどうも」
ホークスはフェンリルに挨拶する。
「あいつは留守番!今日はフェンリルさん達に渡しておきたい物がありまして!」
「ん?」
「渡しておきたい物?」
ホークスの言葉にマホとフェンリルは疑問符を浮かべる。
「これです」
ホークスが見せたのは『異能解放戦線』というタイトルの本。まだ個性が"異能"と一般的に呼ばれていた時代に、自分と同じ解放主義者達をまとめ上げ異能解放軍を結成したデストロという敵の自伝だ。
「最近本屋で売っている奴か」
「店頭に並んであるよね」
「そうです!とりあえず事務所に帰ったら読んでみてください。特にマーカーが引いてあるとこ!2番のおすすめなんですから!あ、フランちゃんもどうぞ!ニュース見たよーヴァイオリン上手だった!」
そう言ってホークスは凄いスピードでマホとフェンリルに『異能解放戦線』を渡す。
「あー…じゃあ後で見るよ」
「ありがとうございます」
「それじゃ!」
そう言ってホークスは自分の個性”剛翼”で飛んで行った。
「………なんだったんだろうね」
「さあな。とりあえず読んでやるか」
『異能解放戦線』を受け取ったマホとフェンリルはホークスによって気絶した敵たちを警察に引き渡した。
3月…
学業とインターンを両立しながら数か月。そろそろ春休みが終る頃だった。
♪~
マホはメールを開く。
《魔法剣士ヒーロー・フランへ 3月〇日のインターンは遠征である。心してかかるように。フェンリルより》
今度のインターンが遠征だった。しかもA組全員、その日は遠征という。間違いなくエリちゃんの時の様に合同任務だ。
数日後…
「お前達にとてつもなく大事な話がある。」
教室で相澤に言われるA組。思わずゴクリと喉を鳴らす
「敵連合のアジトが判明した」
『えええええぇぇぇぇぇぇ!?』
思わず声を上げる。そんなA組に相澤は当然
ギロ
しーん
睨み付け静かにさせた。
「あるヒーローが潜入調査した結果分かった事だ。当然、俺たちヒーローはそれを逃すわけにいかない。そして当日、間違いなく戦闘になる。神野区・泥花市のように極力犠牲者を出したくない。なので一般市民の避難をお前達生徒とプロヒーローの相棒たちに任すことになった。」
『…………。』
真剣に聞くA組。さらに相澤は言う。
「明日その作戦会議をヒーローの下でやる。絶対その内容を忘れるな」
『はい!!』
A組はしっかりと応えた。
そして当日
エンデヴァーの相棒・バーニンが山を指さしながら説明する。
「あの麓のヒーローたちがいる!我々は後方で住民の避難誘導だ!」
とうとう作戦が決行されることになった。ヒーローが勝つか。敵が勝つか。
この場にいる全員はわからない。分かるのは神だけだ。
終