「・・・・・・・・・・」
今、マホは悩んでいる。それの理由はこの仔。
「くぅ~んくぅ~ん」
「どうしよお母さん」
「うーん。こればかりは簡単に行かないわ」
マホの愛犬・ウルシだ。雄英に行く時間なのだが、USJ襲撃事件があったおかげでウルシがとても心配している。全然マホから離れない。そのため出発するのが出来ないのだ。その様子に母もどうしようと考える。
「ウルシ、大丈夫だから。必ず帰って来るから。そしたら沢山遊ぼ?ボール転がしやったり、ウルシが好きなブラッシングしてあげるから。ね?」
「く~ん」
マホはウルシに優しく言い聞かせる。それが功を奏したのかウルシは渋々離れてくれた
「それじゃあお母さん行ってくるね」
「ええ。なにかあったら
母はヒーローである従弟・フェンリルや警察に頼ることを言い聞かせた。
「ん。分かった」
「行ってらっしゃい!」
「ワン!」
こうしてマホはやっと家を出た。
ー雄英高校校門ー
「ああ!マホちゃんだ!!」
「希乃子ちゃん」
B組の友達、小森だ。
「マホちゃん大丈夫!?メールじゃ心配ないってあったけど…やっぱり心配で」
「ん。私は怪我していない。」
やっぱり小森も心配していたようだ。自分のクラスに着くまでマホは安心させるように話すのだった。
ーA組ー
「おはよう」
「マホおはよー」
「やっぱり心配された?」
「ん。かなり心配された」
特にウルシに
にしても今心配なのは相澤である。両腕粉砕骨折、顔面骨折をしているため、しばらくは来れないだろう。そう思っているマホだったが…
「お早う」
『相澤先生復帰早えええ!!!』
包帯グルグル巻きのミイラになって現れたのだ。プロ精神が半端ない。更に彼は表情は見えない(包帯のせい)が真剣な様子であることを伝える。
「戦いは終わってねぇ」
それを聞いて生徒たちは身構える。まさかまた敵が現れたのか。
「雄英体育祭が迫ってる!」
『クソ学校っぽいの来たあああ!!』
学校生活の定番イベントだった。しかし雄英体育祭はただの体育祭ではない。TVでも放送され、スポーツの祭典と呼ばれた「かつてのオリンピック」に代わるビッグイベント。主にヒーロー科の生徒が活躍する為、現役プロヒーローもスカウト目的で大勢観戦に来る。生徒たちにとってアピールできるイベントなのだ。敵に侵入されたとしても中止してはいけないイベントである。
「あんなことあったけど…なんだかんだテンションあがるなオイ!!活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる!」
そのためか皆ノリノリ。気合が入っていた。