魔法剣士のヒーローアカデミア   作:WATAHUWA

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騎馬戦と過去

 障害物競争を通過した生徒たちにミッドナイトが教える。今度の種目は

 

「コレよ!!!」

 

 騎馬戦

 

 

 これはチーム戦。さっきの障害物競争の結果にしたがって各自にポイントが振り当てられる。そして1位は

 

「10000万!!!!」

 

 この競技は下克上なのだ。

 

(出久君大丈夫かなー)

 

 友好的な出久。マホは虎視眈々と狙う視線に耐えられるかと心配そうに見ていた。ミッドナイトは生徒たちに説明する。

 

 チームを決める時間は15分。出来上がった騎馬に全員の合計ポイントが書かれたハチマキが与えられる(しかも取りやすい)。最終的に奪ったハチマキのポイントで結果を競うのだ。更に重要な説明が一つ。

 

「ハチマキを取られてもまた騎馬が崩れてもアウトにならないってところ!」

 

 

 なので一旦奪われて身軽になる作戦もできるのだ。こうして交渉が開始された。

 

(といっても私はどうするか)

 

 マホの個性・魔法は基本的にいろいろできる。誰とでも組んでも大丈夫なのだ。

 

(…………なら私は頭がいい人。私の個性を使いこなせる人にしよう)

 

 ならあの人に決めた。マホはすぐさまその人物の下へ向かう。するとその人物も近づいてきた

 

「札野」

「焦凍くん」

 

「やるか」

「ん」

 

 轟は戦闘訓練の時、一番の成績だった。彼ならできると思ったのだ。彼も組むなら色んなことが出来るマホならいいだろうと思ったようだ。

 

「次は八百万と飯田にする」

「私の個性対策と機動力だね?」

「ああ」

 

 マホの個性の一つ『雷』などの対策が出来る人物。なので絶縁シートなど作り出せる八百万が適任。そして猛スピードで行動できる機動力は飯田が適任だ。

 

「百ちゃんの説得は私に任せて」

「ああ。俺は飯田のとこへ行ってくる」

 

 マホの視線には考える八百万。マホは彼女に近づいた。

 

「百ちゃん。一緒にやろ」

「札野さん! いいのですか私で!?」

「ん! USJで電気くんの個性を防いだんでしょ。なら私の『雷』もできるはずだよ」

 

 じーんときた八百万は「お任せくださいな!」と応えた。

 

「札野。飯田も許可取れたぞ」

「ん」

「轟さん!? 飯田さん!?」

 

 まさか轟と飯田を引き入れていたことに驚く八百万だった。

 

 こうして15分後……

 

 全チームが完成した。

 

《いくぜ!! 残虐バトルロイヤルカウントダウン!! 

 

 3!!! 

 

 2!! 

 

 1……! 

 

 START!》

 

 殆どが出久チームを狙うだろう。なので轟チームは後半になったら狙うことにした。なので、

 

 ゴオオオオオオ

 

「おお!?」

「なんだ!?」

 

 飯田のエンジンと八百万が作ったローラーブレードで逃げている。するとプレゼントマイクが《残り時間半分を切った》と連絡してきた。それを聞いた飯田は方向転換する。そこに居たのは出久チームだ。

 

「そろそろ奪るぞ」

 

 睨み合う轟と出久。轟はマホたちに指示をする。

 

「飯田前進」

「ああ!」

「八百万ガードと伝導の準備」

「ええ!」

「札野やれ」

「ん! 『雷』!」

 

 ぱち……ぱち……

 

『うん?』

 

 周りは疑問符を浮かべる。轟達が絶縁シートを被った瞬間だった。

 

「スタン・ボルト!!」

 

 

バリバリバリバリバリバリバリ

 

 轟チームに近づく騎馬たちは電気ショックで気絶寸前。さらには轟によって足を凍らせられた。

 

「一応貰っておく」

「皆ごめんねー!」

 

 何チームかのハチマキを奪う轟。今度は出久チームを狙うがギリギリ氷を避けられていたため逃げ回る。しかも逃げ方がよく考えていた。すると飯田がある事を言う。なぜか「使えなくなる」というんだ。

 

「トルクオーバーレシプロ バースト」

 

 超加速で出久チームのポイント全部を奪った。

 

 

《10! 

 9

 8

 7

 6

 5

 4

 3

 2

 1

 TIME UP!》

 

 1位 轟チーム

 

 2位轟チームを狙って来た爆豪チーム

 

 3位 宣戦布告した普通科、心操チーム(騎馬を組んだ上鳴、尾白、庄田はなぜか疑問符を浮かべている)

 

 そして4位は 轟の元ポイントを奪えた出久チームだった。

 

 

 

《以上4組が最終種目へ……進出だああ──────!!》

 

 

 こうして終わった騎馬戦。生徒たちはお昼休憩に入ろうとした時だ。

 

「札野」

「焦凍くん?」

 

 なぜか轟が待ったを掛けた。そばにはなぜか緊張気味の出久がいる。

 

「話したいことがあるんだ。……時間あるか?」

「ん。いいよ」

 

 人気のない場所で轟はマホと出久に言う。曰く騎馬戦の最後の場面、出久の気迫はまるで本気のオールマイトみたいに思ったらしい。轟は真剣な表情で出久に聞く。

 

「オールマイトの隠し子か何かか?」

「えぇ!?」

 

 轟の言葉にマホは隣に立つ出久を見る。確かに出久の個性はオールマイトの個性に似ている。隠し子の可能性が高い。

 

「出久君そうだったんだ。…………内緒にしておくね」

 

 出久の人生を心配したマホは内緒にすることを約束する。その言葉に我に戻ったのか「違うよそれは……」と慌てて否定する(隠し子じゃなかった)。マホは疑問に思う事が出来た。先ほど出久が「そんなんじゃなくて……」と言ったから。つまり繋がりがあるということ。轟もそこを指摘した後、自分の父のことを言う。彼の父はNo2ヒーロー・エンデヴァーだ。生ける伝説オールマイトが目障りで、越えられないと思ったエンデヴァーはある策にでたらしい。

 

 個性婚

 

 昔、問題視された倫理観の欠落した前時代的発想をエンデヴァーはやった。轟の個性が半冷半燃なのは母の個性を受け継いでいるからだ。そのせいで母は精神的な苦痛に陥り、熱湯を炎が出る左側に浴びせたそうだ。轟が出久につっかかるのは母に酷いことをしたエンデヴァーを見返すため。エンデヴァーの個性を使わず一番になることで完全否定するため。壮絶な過去、壮絶な決意に出久は口を閉ざしてしまう。

 

「札野に話したのはそれが理由だ」

「「え!?」」

 

 マホに話したのがそれが理由という事にマホと出久は驚いた。

 

「あいつの事だ。今度は俺と強い女子に個性婚させるつもりだ」

 

 今度は息子に個性婚をさせようとすることにマホと出久は固まる。

 

「それで俺の中では札野。お前が一番強い。狙うのは確実だ。もし親父が「息子の嫁に来ないか」って言って来たら即拒否しろ。ぶん殴っていい。俺が許す」

 

 轟は同級生を母と同じ目に遭わせたくないと思い、可能性の高いマホに聞かせたようだ。

 

「わ、わかった! 思いっきり殴るし蹴る!! 水ぶっかけて少しの間個性を使えないようにするから!!」

 

 まさに女の敵。マホはしっかりと応えた。マホの様子に轟は頷く。これなら大丈夫だろうと分かったようだ。

 

 

 *

 

 昼休憩終了

 

《さァさァ皆楽しく競えよレクリエーション!》

 

 プレゼント・マイクが放送する。

 

《それが終われば最終種目 進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!! 一対一のガチバトルだ!!》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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