その日はいつもの何も変わらないなんてことの無い日だった。
いつものように起床し、おじいちゃんとご飯を食べ、畑を耕したり、村にいる同年代の友達と遊んだり。
本当になんてことの無い日だった。
だけどそんな日々もつい先程終わりを迎えた。
たった一匹の隻眼の龍によって。
その真っ黒な龍の手によって。
気まぐれに目覚め、気まぐれに飛び、偶々見つけた村を気まぐれに潰して去っていった。
僕も殺されてしまった。
おじいちゃんは僕に逃げろと叫んでいた。
村の人達も子供を逃がそうと必死になっていた。
だけどそんなことも知らずに一匹の龍はその全てを等しく蹂躙する。
ある者は踏み潰され、ある者は薙ぎ払われ、ある者は
僕はどんな死に方をしたんだろう。
わからなかった。
ただ気づいた時には死んでいて、
そして、生き返っていた。
□■
「……。え?」
わけがわからない。
なんであんなのが急にこの村に来たのか。
なんで周りの家が崩壊してるのか。
なんで辺りから血と肉の焼けた匂いがするのか。
なんで僕だけが生き残っているのか。
「な、んで?」
分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。分からない。
「あ、」
そして視線を移した先には崩壊した元僕の家。
おじいちゃんは探してもいなかった。
おじいちゃんは原型も残らないほど潰されたのだろうか?
「う、」
それを想像した瞬間、僕は吐いた。
胃の中の物を全て吐いた。
そして、
「【違う、絶対に違う。なにか悪い夢に違いない。何かの見間違えだ】」
自分の中にある何かを意識しながらそう言った。
それが何かは分からない。
分かったのは、崩壊していた村の家が全て元通りになっている事だけだった。
「え?」
戻った。
戻ったんだ。
あれはきっと夢だったんだ。
だけど辺りにはまだ血と肉の焼けた匂いがする。
「【そうだよ。本当は全部悪い夢でおじいちゃんや村のみんなも生きてるはずなんだ】」
だけど、どれだけ言っても、どれだけ願ってももう二度とみんなが戻ってくることは無かった。
ベル・クラネル
種族:
年齢:12歳
Lv.0
魔法
スキル
【虚飾魔王】
・事象改変
・概念操作
【超神権能】
・