早速お気に入り登録してくださった皆さん、ありがとうございます!!
あれから何日経っただろうか。
おそらく十日は経っただろう。
十日も経ったら僕の誕生日も過ぎてるだろうな。
あの惨劇の二日後には僕は13歳の誕生日を迎えるはずだった。
今年もおじいちゃんが盛大にお祝いしてくれるって言っていた。
それももう遥か昔のように感じる。
お腹がすいた。だけど、
「【僕はもうご飯を食べた。栄養バランスが良いものを食べてとても健康的な体をしてるはずだ】」
こう言うだけで僕は死ななくなる。
こう言うだけで僕の空腹感は無くなり、満腹感が得られる。
だけどそれももうどうでも良くなった。
だれも居ない。
だれも来ない。
僕以外誰も生きていない。
ふと、本棚を見た。
おじいちゃんがよく渡してくれて、僕が好きで読んでいた本。
英雄譚を見た。
物語の英雄はかっこよくて、僕はそれに憧れた。
だけど、それももうどうでもいい。
だって僕には英雄が現れなかったから。
英雄は残酷だ。
こんな辺境の村まで助ける余裕が無いのだろうか。
誰も居ない。
誰にも助けを求められない。
誰の所為だろう?
始まりは誰だ?
いや、何だ?
最初の災害はあの隻眼の龍。
あれさえ、あれさえ来なければ僕は平和に暮らせた。
あれのせいでみんなが死んだ。
おじいちゃんが死んだ。
この村は崩壊した。
あれの所為だ。
あれが全ての元凶だ。
あれのせいで僕の生活は失った。
憎い。
あの龍が憎い。
絶対に
「絶対に殺してやる」
弱い自分を捨てろ。
おじいちゃんの、村のみんなの仇を討て。
復讐しろ。
あの災厄に復讐しろ。
もう二度と何も失われないように。
僕のように悲しい思いをしないように。
もう誰にも泣いて欲しく無いから。
「だったら」
立て。
忘れるなこの怒り。
己の中にある黒い炎を燃やし続けろ。
「復讐に必要なのは力」
力が手っ取り早く手に入る場所は
「オラリオ、か」
おじいちゃんが言ってたオラリオ。
この世界の中心。
「そこで
そして何故か持ってるこの謎の
「その前に戦う術を」
そう言えばオラリオによく戦争をしかけてる国があるって聞いたことがある。
「ラキア王国で『技と駆け引き』を奪い取る」
きっとこの
そして
「お金は、みんなの家から少しづつ」
村のみんなの遺品。
本当は使うのもどうかと思うけど、
「復讐が終わったら必ず返します。なので、少しの間お借りします」
借金という形でお金を入手する。
特大のバックパックと地図を用意して、最後に
「【何故かこの村には盗賊等の悪しきものやモンスターは近づかない】」
その能力を使用し、誰も近づかないようにする。
さあ、物語を進めよう。
悲しみの連鎖に終止符を打つために。
力を得るため、黒龍を殺すために。
ベル・クラネル
概要
実は転生者。
【虚飾魔王】と【超神権能】は転生特典であり、種族はそのおまけみたいなもの。
転生前の記憶は特典の強大さ故に代償として持っていかれた。
なので心は原作ベル君よりだが、今回の事があり、前世の部分が出てきた。
魔法
スキル
【虚飾魔王】
・事象改変
・概念操作
【超神権能】
・