感情・愛情・CRAZY 作:ENDLICHERI
初めまして、ENDLICHERIです。そうじゃない人には、「んだよ、また来やがったのか。」を送るよ。
さて、今回のバンドリ恋愛小説の内容は、リクエストがあった友希那とリサがヒロインです。・・・・・・美咲はまた今度な。
んじゃ、どぞ~。
僕はたまに、家の近くの公園のベンチに座り、ヘッドホンを使って音楽を聴いている。端から見れば『家で聴けばいいのに・・・・・・。』と思われているだろう。だが、家だと静かに音楽を聴くことができない。だから、僕はここに来る。
ここにいる時は、音楽を聴きながら脳内にその音楽の世界を創り、その音楽のストーリーをイメージしたり、もしもライブ等で披露されるならどんなダンス・照明なのかとイメージしたりしている。僕にとってはそれが一番楽しい時間だ。
「・・・・・・。」
「今日はここにいたのね。」
「・・・・・・?」
顔を上げると、
「こんにちは。今日はバンド練習はないんですか?」
「えぇ。リサがバイトだから、今日は各自自主練習にしたのよ。そんな事より、今日は何を聴いているの?」
「・・・・・・。」
この人とは、喋れる範囲の個人情報を話し合っている。友希那さんからは、『
「僕がジャンル問わず気に入った音楽を聴いているのはご存知でしょう?」
「えぇ、だから聴かせてほしいのだけれど。」
「申し訳ない、最近イヤホンを変えまして──」
僕は首からかけていたイヤホンを見せつける。
「このように、一人で聴くのを前提としたイヤホンに変えてしまってますし、ウォークマンで聴いているので、音楽を聴く手段がね・・・・・・。」
「大丈夫よ。」
そう言うと、友希那さんはカバンを開けて何かを取り出し始めた。・・・・・・若干嫌な予感がするのは気のせいだろうか・・・?
「あなたの音楽プレーヤーに対応したイヤホンがあるわ。」
「あっ・・・・・・はぁ、降参です・・・・・・。」
ため息しか出なかった。僕のウォークマンには『ハイレゾ機能』が付いていて、ハイレゾじゃない曲でも設定によってはハイレゾ相当で聴けるんだけど、それに合わせて持ってきているとは・・・・・・。
僕はウォークマンに友希那さんのイヤホンを繋げて、僕もそれで聴けるように、片耳ずつ着けて音楽を流し始めた。
「・・・・・・この機械っぽい歌声は何かしら?」
「ボカロですよ。と言っても、僕も詳しくはないんですけど。」
「ボカロ?」
「正式には『
「そういうものね、分かったわ。」
あ、それなら分かるんだ・・・・・・。『ゲーム』ってワードで分かったのかな・・・?友希那さんが何を知っていて何を知らないのか、僕には全くっていうほど分からないんだよね・・・・・・。
「・・・・・・この歌詞の意味は?」
「この辺の曲は、有名作詞者や作曲者が作った曲じゃないから、あまり歌詞の意味を深く考えない方がいいですよ。」
「そういうものなのね・・・・・・。」
こうやって話してるけど、今僕と友希那さんは一つのイヤホンを互いの耳に着けているから、結構距離が近い。下手すると、肩が触れ合ってそうなぐらい近い。でも、胸の鼓動が早くなることはない。何故なら、何回もやってるし、向こうが意識をしてないから。最初はドキドキしたけど、何度もやるから慣れて、友希那さんに恋愛などの意識がないのを知れたから。・・・・・・恋愛の知識があるかどうかも怪しいけど。
今羨ましいと思った人、恋愛系の知識が皆無のような人にされて嬉しいと思いますか?僕は思いませんけどね!
学校からまっすぐ家に帰る時にある公園の前を通る。そこに、ヘッドホンかイヤホンを着けて楽しそうに、周りに迷惑をかけずにベンチに座っている男性がいた。名前は『
ある日、その公園のベンチに座っていたら堂本さんが横に座ってきた。私はちょっと勇気を出して彼に話しかけてみた。彼はここでずっと音楽を聴いているらしい。そして、何故か自分の悩みを彼に聞いてもらった。その時は、Roseliaが再び一つになった時に『どうすればバンドの結束力が高まるか?』だったかしら?でも、納得のいく回答は帰って来なかったわ・・・・・・。
「・・・・・・!」
今日はRoseliaの練習は休みで、まっすぐ家に帰ることにした。その途中、やっぱりというか、公園のベンチに目を向けてしまう。そこに彼がいて、ふとカバンの中を確認してしまった。
「・・・・・・ある、わね。よし・・・!」
カバンの中に、彼のハイレゾ機能のある音楽プレーヤーに対応したイヤホンがあることを確認した私は、公園に足を踏み入れ、すぐに彼の前に立った。いつものように、私に気付かない。
「今日はここにいたのね。」
「・・・・・・?」
ここで気付いたという事は、そのヘッドホン内がタイミングよく静かだったということかしら?
「こんにちは。今日はバンド練習はないんですか?」
「えぇ。リサがバイトだから、今日は各自自主練習にしたのよ。そんな事より、今日は何を聴いているの?」
「・・・・・・。僕がジャンル問わず気に入った音楽を聴いているのはご存知でしょう?」
これは・・・・・・また私から逃げようとしているのね。
彼はたまに気まぐれで私に音楽を聴かせないようにする時がある。前に何回もこの手を使って逃げられた時がある。
でも、今日の私には逃げ道を失くす手段がある。
「えぇ。だから聴かせてほしいのだけれど。」
「申し訳ない、最近イヤホンを変えまして・・・・・・このように、一人で聴くのを前提としたイヤホンに変えてしまってますし、ウォークマンで聴いているので、音楽を聴く手段がね・・・・・・。」
「大丈夫よ。・・・・・・あなたの音楽プレーヤーに対応したイヤホンがあるわ。」
「あっ・・・・・・はぁ、降参です・・・・・・。」
堂本さんは諦めて私のイヤホンを音楽プレーヤーに繋げて、ぶつぶつと言いながら音楽を流す準備をしてくれた。私は彼の隣に座り、イヤホンを片耳ずつ着けて音楽を流す。
私は今流れている音楽の質問をしながら、自分の内心の状態を彼に見せないようにしている。前からこんな事をしてきたけど、最近彼の隣にいると、胸の鼓動が早くなる。でも、それは本当に最近のことだから、下手に今までとは違う行動が取れなかった。
リサに聞いたら、『それは恋だよ』と言われたけど、あまり実感が湧かない。でも、堂本さんを見ていると、彼が好きなのかもしれない。そう思えてしまう。
この気持ち、彼に通じているのだろうか・・・・・・?
いかがでした?リサ、一言も喋ってなかったね。次回ぐらいには出すよ。