ヤンデレになった彼方から僕はどうすりゃ逃げれますか? 作:桜紅月音@活動停止&読み専
彼方に捕まってしまって、気づけば彼方のベットの上に居た。
そして、そんな僕を捕まえた
捕まえた
でも、この状況だと逃げれるという状況には変わらない。
「よし…この隙に逃げよう…」
と身体を動かそうとすると、何かに引っ張られるような感じがした。
でも、彼方は寝ている。
じゃ…なんで、こんな事になってるんだと引っ張っている方向を見ると、手に鎖が繋がっていた。
そして、その鎖は、ベットに繋がっていた。
「…そりゃ…寝てても平気な訳だ…」
彼方が僕のそばでゆっくりと寝ている理由が分かった。
ベットと僕を鎖で繋げており、力ずくで鎖を引き離そうものなら、鎖は離れるかもしれないが…同時にぼくの皮膚が持っていかれる可能性だってある。そんな状況では、逃げようとは思わない…。
「はぁ…彼方が起きて、鎖を外してもらえるように説得しかないのか…」
とベットの上に横になって、この後の事を考えていると、自然と視界が暗くなっていった。
*****
「○○君?起きて?」
そんな声がうっすらと聞こえてきて、目を開けると、目の前には彼方の顔が見えてきた。
「彼方…どうした?」
ここは、変な事を言って、彼方を下手に刺激しないようにと彼方にそう聞く。
「○○君…ここから…逃げようとした?」
「…いや…今、起きたばっかなんだけど?」
と彼方の目を見て、そう言う。
確かに逃げようとはしたが、手に繋がっている鎖のせいで逃げる事は出来ず、彼方と一緒に寝るしか選択肢はなかったのに、なんでバレたんだ…
「本当に?」
「本当だよ」
と彼方の質問に対して、そう返す。
しかし、彼方は僕の事を疑っているのか、僕の事をじっと見てくる。
そんな状況がしばらく続いて…
先に口を開けたのは彼方だった。
「…嘘だよね?」
「…なんでそう思うの…」
「だってね、鎖が絡まっているから」
と彼方は、ベットと僕を繋いでいる鎖を手に持って、そう言ってくる。
「最初から絡まっていたと違うの?」
「そんな訳ないよ~だって、ここに証拠があるもん」
と彼方は、携帯を取り出してきて、携帯の画面を見せてくる。
そこには、ベットと絡まっていない鎖が僕の手と繋がっている写真だ…
「いつの間にそんな写真を撮ったんだ…」
「ふふふ…いつ撮ったと思う?」
僕を気絶させた後からさっき起きるまでの間しか考えられないな…。
そんな事を言ったって、今更だが…
「そんな事より、勝手に写真撮っていい訳ないんだぞ」
「仕方ないよ~○○君が私の物になってくれないから!」
彼方のオーラがさっきより威力というか…雰囲気が変わった。
これは…かなり不味い気が…
「だから…私の物になってくれる?」
と彼方は、何かを僕の口に放りこんできて、そして水を放り込んできた。
「さっさと飲んでよ~そしたら楽になるから~」
しばらくは抵抗していたのだが、彼方がキスをしてきた、その事にびっくりして、思わず何かが入った水を飲んでしまった。そして、そこから先の記憶がない。