詳しくは公式小説第二弾で。
奇機械怪獣『デアボリック(MB)』登場
時計が午後2時を指した殺された、ヒロキはお台場に到着し、先程の宇宙人達が話していた使われていない倉庫を探す。
「爆発まで後1時間しかないっ‼︎急がないと‼︎」
ヒロキは手に持っていたスマホで使われていない倉庫を探し、そこに向かって走っていた。
「今はもう閉まった倉庫は2つ・・・1つは・・・ここから近い‼︎急がないと!」
『急げ!ヒロキ!』
やがて、倉庫に辿り着いたヒロキは入口の近くを観察する。見張りがいないか確認するためだ。
数分経って見張りが来ない事を確認すると、ヒロキは入口の前に立った。
「人がいる気配がない・・・。ここじゃないって事か・・。怪獣爆弾が仕掛けられたのは・・・・。」
ヒロキは人がいないので、思わず呟いた。しかし、この行動が彼の命取りだった。ヒロキは呟いた瞬間、何者かに背後を取られてしまう。
タイガとタイタスが呼び掛けるも、ヒロキは後ろから何者かに殴られてしまう。
『ヒロキ!後ろだ‼︎』
『奴らは後ろにいるぞ‼︎』
「えっ・・・なっ⁉︎」
ヒロキはまともに頭に衝撃を受けてしまい、気絶した。
彼を気絶させた男は思わず呟いた。
「この餓鬼!俺達の計画を探り回りやがって‼︎おい、こいつを連れて行け!」
「「はいっ‼︎」
こうしてヒロキは怪獣爆弾を仕掛けた宇宙人に捕らえられてしまった。
その少し前、ミクもお台場に到着していた。GIRLSは東京中を手分けして、探す事にしたのだ。その中でミクはお台場辺りで怪獣爆弾を捜索していた。
「早く探さないと、もう後1時間もなくなっちゃう‼︎」
ミクは手元のソウルライザーで時刻を確認していた。ソウルライザーの画面には1時45分を示していた。思ったより、時間が経っていた事に焦り始めるミク。
「本当にどうしよう?あたし、考えるの苦手なのに・・・手掛かりが少なすぎる爆弾の在り処なんて、このままじゃ無理だよ・・・。」
弱音を呟き、辺りを見渡すミク。その時、後ろからミクを呼ぶ声がした。
「お前、・・・・ミクか?」
「えっ?」
ミクが振り返るとそこには黒い服を着た20代前半くらいの青年がいた。ミクはその男を見て、驚いた表情で叫ぶ。
「ヴォルクお兄ちゃん⁉︎」
「やっぱりミクかなんだな⁉︎ミク、久しぶりだな‼︎暫く会わなかったから俺の顔なんて忘れてると思ってたぜ。」
「何言ってるの⁉︎お兄ちゃんの友達でしょっちゅう家に遊びに来てくれて、あたしだけじゃなく、弟と妹の面倒を見てくれた優しいお兄さんを忘れるわけないよ‼︎本当に久しぶりだね。っていうかこの3年間何をしてたの⁉︎全く連絡くれなくなったからお兄ちゃんもあたしも皆心配してたんだよ‼︎」
「悪い悪い‼︎色々事情があってな。」
牛丸ミクは兄弟がかなり多い大家族の1人である。そんな彼女は兄弟の友人の中にもかなり親睦を深めた者達がいた。今ミクの前にいる男『ヴォルク』はミクの兄の昔からの友人の1人でミク自身もかなり世話になった兄弟の友人の1人である。
彼等は3年ぶりに再会してミクはヴォルクとの再会を喜んでいたが、自分の仕事を思い出して、立ち去ろうとする。
ヴォルグはそんな彼女を引き止めるが、よく見ると彼女がGIRLSの制服を着ている事を知り、表情をしかめる。
「ヴォルクお兄ちゃん‼︎ごめん‼︎あたし、やらなきゃいけない事があるから、また後で‼︎」
「一体何をそんなに慌てて・・・ってお前、それGIRLSの制服だよな?何でお前がそれを?」
「今、あたし怪獣娘なの‼︎東京の何処かで悪い事企んでいる奴がいて、そいつを捕まえなくちゃいけないの‼︎だから、お願い‼︎今は構わないで!後で幾らでも付き合うから‼︎」
「‼︎怪獣娘・・・?ミクが・・・?・・・分かった。・・・気を付けろよ・・・・。」
「うん‼︎」
「・・・・・・GIRLSの奴ら・・・・・・まさかな。」
ミクは頷き、走り去っていった。ヴォルクは思わず呟き、彼女に気づかれない様にその姿を追い始める。
やがて、そのミクに追いついたヴォルクはミクに気づかれない様に隠れて、その様子を見ていた。
ミクのソウルライザーに着信が掛かり、ミクは電話に出る。ヴォルクは彼女の会話に聞き耳を立てていた。
「ピグモンさん、やっぱり無理ですよ‼︎東京の何処かしか手掛かりの無い怪獣爆弾を見つけ出せなんて‼︎広すぎて、何処にあるかも分からないのに‼︎」
『それでも探してください‼︎ピグモンも必死に東京中を探し回っていますから‼︎それで、ミクミクはまだなのですね⁉︎』
「今探しています‼︎」
「‼︎怪獣爆弾を・・・・・。GIRLSの奴ら・・・・・‼︎」
その会話を聞いたヴォルクは複雑そうな表情をしながら、ミクに近づいていた。ミクの電話が終わる。
「とにかく、お台場をもう少し探したら、別の場所に向かいますから‼︎」
『お願いします‼︎』
「ミク・・・・・。」
「一体どうしたら・・・・・ってヴォルクお兄ちゃん⁉︎」
ミクは先程別れた筈のヴォルクか近くにいた事に驚く。そして、今の電話を聞かれた事に対して青ざめる。一方、ヴォルクはミクを複雑そうな目で見ていた。
「あ、あの・・・さっきの電話・・・・。」
「聞いていた。」
「マジか・・・・。」
「ああ、まさか俺達が・・・・・ヴィラン・ギルドから・・・・・盗み出した怪獣爆弾を仕掛けた事をお前ら・・・・・GIRLSが知っていたとはな。」
「へっ⁉︎い、今何て言ったの⁉︎・・・・・怪獣爆弾を仕掛けたってどういう事・・・・・まさか・・・ヴォルクお兄ちゃんが・・・・・。」
「ミク・・・・・悪く思うな・・・・・。」
「へっ⁉︎どうい・・・・・ぐっ‼︎」
ヴォルクはミクの背後を取り、首元に手刀を浴びせる。ミクはその一撃に気絶してしまう。そしてヴォルクはミクを何処かに連れて行くのであった。
ヒロキは目を覚ますと何処か暗い空間にいた。しかもその体は鎖に縛り上げられている。更に隣にもう1人鎖に縛られている人物を見つけた。
「う、うう・・・・って何コレ⁉︎縛られている⁉︎・・・・・ってもう1人いる⁉︎」
ヒロキの隣にいたのはGIRLSの制服を着たミクだった。ヒロキはミクに呼び掛ける。
「しっかり、しっかりして‼︎」
「うっ、う〜んって・・・・君は⁉︎確かヒロキさん⁉︎」
「えっ、何処かで会った事ある?」
「あっ、そうか!あたしだよ‼︎怪獣娘のミクラス!」
「えっ・・・・・ってああ‼︎」
ヒロキはミクラスと顔合わせしているが、変身前の人間の姿で会ったのは初めてだったため、相手が自分を知っていた事に疑問を浮かべるも、彼女の言葉でミクラスの面影と重なり、納得する。
「ヒロキさん、どうしてここにいるの⁉︎ここは一体何処⁉︎っていうかあたし、縛られてる⁉︎」
「僕にも分からないんだ。けど、どうやら怪獣爆弾を仕掛けた宇宙人に捕まったというのは確かなんだけど。」
「えっ、何でヒロキさんがそれを・・・.って明かりが‼︎」
空間に明かりがついた。そこには4人の男達がいた。先陣にいたのがミクの知り合いのヴォルクだ。
ヴォルクは2人に話しかける。
「よぉ、ミク。それに知らない小僧。」
「お前が怪獣爆弾を仕掛けた宇宙人か⁉︎」
「ああ、そしてそこの怪獣娘とは昔からの付き合いだ。」
「ヴォルクお兄ちゃんって宇宙人だったの⁉︎しかも、ヴィラン・ギルドのメンバーで政府に脅迫してきたって事⁉︎」
「そうだ、ミク、俺は地球人じゃない。その証拠がこれだ。」
ヴォルクは自分の腕を刃物で切る。すると血が流れてきた。しかし、その血は人間の物とは違い、オレンジ色のものだった。
「本当に・・・宇宙人だったんだ。」
「ミク、お前の言葉は殆ど正解だが、俺厳密に言えば俺は元ヴィラン・ギルドだ。奴らを裏切り、この怪獣爆弾を盗み出したのさ!」
ヴォルクの後ろには丸い金属の物体があった。それにはタイマーが付いており、爆発まで後30分しかない事を示していた。
ミクは必死にヴォルクを説得する。
「どうして、こんな事をしたの⁉︎こんな事して一体何になるの⁉︎お願いだからやめてよ‼︎」
「ミク、お前には分からないさ。俺達宇宙人がこの星でどれだけ暮らしにくいかな・・・・・・‼︎」
そう言ってヴォルクは自分に起きた事を話し始めた。
「俺の故郷は美しい星だった。しかし、突然宇宙から怪獣が襲来した。その怪獣は星にあるもの全てを喰らい尽くした。家族も仲間も星の自然も全て喰らい尽くし、俺の故郷を滅ぼした。そして、この地球に流れ着いたんだ。」
「怪獣に故郷を・・・。それがアンタがこの星に来た理由か。」
「そして、初めて地球に来て友達になったのがお前の兄だ‼︎」
「ええっ⁉︎それじゃあお兄ちゃんはヴォルクさんが宇宙人だって知ってたの⁉︎」
「知っていたさ。オレンジ色の血を流す俺を恐れずに手当てして食事まで与えてくれた。あいつのお陰で俺はこの星を第二の故郷にしようと思ったよ。そして、この星でお前の兄と親交を深める内にあいつに恩返ししたくて、住み込みで働ける工事現場の仕事に就いた。最初は大変だったさ。けど、仕事にも慣れてようやくあいつに恩返し出来る日が来ると思った。けど・・・・・‼︎」
ヴォルクは悔しさと怒りを噛みしめながら言葉を続ける。
「けど、工事現場でしくって、怪我してしまった時に俺の人間じゃない血を見られたんだ‼︎そしたら一緒に工事をしていた仲間は俺を君悪がって、鉄パイプや煉瓦で殴り付けてきやがった!『きみ悪い化け物め!お前なんか仲間と思うんじゃなかった‼︎』そんな言葉で俺を罵りながら、暴力を加え、俺を強制的に追い出したんだ!これがその時に付けられた傷だ!」
ヴォルクは髪の毛を捲り上げる。すると見るも痛々しい傷跡が残っていた。
「しかも工事現場の奴らがGIRLSに俺の事を通報したせいでGIRLSに追われる事になったよ。それからは本当に生きていくのが大変だったよ。汚い川の魚やザリガニを採って食べたりして生活していたさ。そんな中、あいつが現れた。」
ヴォルクはその脳裏に白と黒のブラウスを着た青年が自分に話しかけてきたのを思い出した。
『ヴィラン・ギルド?』
『ああ、そうさ。彼等が持つ怪獣爆弾を手に入れれば君と同じ境遇の宇宙人を助ける事が出来る。この星には君と同じ境遇の宇宙人達が沢山いる。彼らを助けたくはないかい?』
『この星に俺と同じ境遇の宇宙人が沢山・・・・。』
『ヴィラン・ギルドに潜入すれば怪獣が手に入る上に、怪獣娘の排除も出来るぞ。』
『俺は・・・・。』
ヴォルクはかつて自分がヒッポリト星人とテンペラー星人の怪獣娘に追われた日々を思い出した。他にも、災害現場や事故の現場で人々を助ける怪獣娘が人々から感謝の言葉を言われるのに、自分だけは人々から化け物扱いされる宇宙人を助けた日を思い出して、悔しさを噛みしめながらミクに言葉を言い放つ。
「何故だ・・・・・!何故なんだ・・・・・‼︎何故、怪獣の力が使えるお前達怪獣娘は受け入れられると言うのに俺達宇宙人は受け入れられないんだ・・・・・・‼︎ガッツ星人の様な俺達以上の力を持つ宇宙人の魂を持った怪獣娘が何故受け入れられるんだ・・・・・‼︎何故、・・・・・、ゼットンやキングジョーの様な星を滅ぼせる位の怪獣の力を持つ怪獣娘が受け入れられて、何故・・・・・俺達本物の宇宙人は受け入れられないんだーーーー!!!!!」
ヒロキとミクはその言葉を噛みしめる様に聞く。そしてミクが口を開いた。
「あたし達怪獣娘だって、最初から人々に受け入れられた訳じゃないよ‼︎最初は衝突もあったらしいけど、今に至るまで色々な事があったから、今の時代があるんだよ‼︎だから・・・・・・。」
「だから、きっと宇宙人を受け入れてくれる時代が来るよ‼︎・・・・・お願い・・・・・考え直して。暴力で解決しようとしたって何にもならないよ‼︎」
「黙れ‼︎黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇぇ‼︎怪獣娘も所詮地球人、俺達宇宙人の気持ちなんて分からない‼︎分かる訳も無い‼︎」
「そんな事無い‼︎」
ヒロキが口を開いて、ヴォルクに言い放つ。
「今の話を聞いて、思った事があるよ‼︎きっと、僕達地球人が何らかの形で地球を離れ、他の星に流れ着いた時、僕達もヴォルクさんの様な目に合わないとは限らないって!」
「何だと!」
「仮に他の星に流れ着いた時、その星の人達が僕達と同じ血の色とは限らない!もし、彼等の血が地球人の色と違う事が宇宙人に知られたら迫害されるかもしれない‼︎けど、だからといって、この様な手段に出るのだけは絶対に間違ってる‼︎」
「黙れ‼︎お前には絶対に「黙らない‼︎」
「今、アンタらが怪獣爆弾を爆発させたら、この星で生きるのに必死な宇宙人が更に肩身が狭い思いをするんだぞ‼︎それでもいいのかよ⁉︎」
「ぐっ、それは「大変です‼︎ヴィラン・ギルドの手先が追ってきた様です‼︎何だと‼︎」
ヴォルクが口を開こうとした時、見張りからの通信を聞いた部下が自分に話しかけてきた。その内容にヴォルクは指示を出す。指示を聞いた部下が外に出た隙にヒロキはヴォルクに体当たりを仕掛ける。
「お前ら全員行け‼︎奴らをここに近づけさせるな‼︎」
「「「はい‼︎」」」
「(奴の部下が全員行った!今だ‼︎)うおおおお‼︎」
「なっ⁉︎くっ⁉︎」
それはヴォルクに命中し、地面にヴォルクが転がる。その時、彼がミクから奪ったソウルライザーが懐から落ちた。
ミクも下半身までは縛られていなかったので、ソウルライザーに駆け出す。そしてミクはソウルライザーを手に取ると叫ぶ。
「ソウルライド『ミクラス』‼︎」
怪獣娘『ミクラス』に変身した彼女は自身を縛っていた鎖を引きちぎると立ち上がったヴォルクに拳を向ける。
「うおりゃあああああ‼︎」
「なっ⁉︎」
ヴォルクは避けるとミクラスに銃を向け、引き金を引く。ミクラスはそれをかわし、ヒロキを縛った鎖を引きちぎった。ヒロキは真っ直ぐ爆弾に向かう。
「爆弾は僕が何とかする‼︎」
「分かった。」
ヴォルクは再びミクラスに銃を放つも、ミクラスは腕で銃から放たれた光線を弾く。
ヴォルクはミクラスに銃を連射し、突進してくる。ミクラスはそれを全て弾くと、自身もヴォルクに向かって走り出す。
ミクラスはヴォルクと格闘戦を始める。ヴォルクはミクラスの右ストレートをかわし、ミクラスに膝蹴りをする。ミクラスは腕を組んで受け止め、拳を放つ。その一撃でヴォルクの胸に命中し、ヴォルクは後ろに倒れた。
ミクラスはヒロキを気遣いながら、ヴォルクに笑いかけ、優しく手を差し伸べる。
「ヒロキさん、大丈夫?怪我とかしてない?」
「大丈夫だよ。」
「そうか・・・良かった・・・・。・・・・ヴォルクお兄ちゃん、あたし達怪獣娘も再び怪獣が出た事で人々から敬遠されそうなんだ。だからさ、あたし達と一緒に頑張ろうよ!お兄ちゃんみたいにヴォルクお兄ちゃん達宇宙人を受け入れてくれる人は絶対いるはずだもん‼︎」
ヴォルクはミクラスを見て、唖然としていたがすぐに笑い、爆弾解除のコードを教えた。
「フッ。暫く会わない内に大きくなったもんだな、ミク。俺の負けだ。小僧、解除コードを教えてやるよ。解除コードは『シゲル、マンス、モンス』だ・・・・。」
ヒロキは爆弾を操作して解除コードを入力する画面を出す。ヒロキはパスコードを入力する。すると爆弾のタイマーが止まった。
タイマーは爆発まで後10分を示していた。ギリギリだ。
ヒロキは肩身がかなり緊張していたのか、地面に座り込む。ミクラスはヒロキに駆け寄り、ヒロキを労る。
「ヒロキさん、お疲れさん‼︎」
「ありがとう、ミクラスさん。」
彼等が安心しきった時、爆弾のタイマーに異変が起こった。何と止まっていた筈のタイマーが高速で動き出したのだ。
ヒロキとミクラスだけでなく、ヴォルクも驚いた顔で爆弾に詰め寄る。
「爆弾のタイマーが動いてる⁉︎」
「ヴォルクお兄ちゃん‼︎どう言う事⁉︎」
「分からん‼︎兎に角止めなければ‼︎」
ヴォルクは爆弾を操作するもタイマーは止まらない。やがてタイマーは0を表していた。
「「なっ⁉︎」」
「お前ら、伏せろーーーーー!!」
その途端、怪獣爆弾は大爆発を起こした。
その頃、アキとレイカはお台場に来ていた。実はミクラスと連絡がつかなくなったため、2人はピグモンから頼まれてお台場に来ていたのだった。
「ミクちゃんとここで連絡がつかなくなったみたい。」
「一体ミクさんの身に何が・・・。」
その時、お台場の一部が大爆発を起こした。アキとレイカはその方向とソウルライザーに示された時間を見て驚く。
「まさか、このお台場に爆弾が・・・・・。」
「だ、だとしてもまだ2時50分です!爆発まで後10分はある筈ですよ!」
驚くレイカを前に爆発した煙は逆再生したかの様に戻っていく。そして煙は怪獣の姿になる。
丸っこい体に手と足があるが、その特徴は全身に様々な機械が付いている。右目にはスコープ、両肩にも武装がされた機械が付いていた。両腕も右腕に3本の爪と中心に赤い結晶が埋め込まれたロボットアーム、巨大な機関銃を付けたアサルトアームと武器と両腕が一体になった正しくサイボーグ怪獣というべき怪獣だった。
奇機械怪獣『デアボリック(MB)』が咆哮を上げながらお台場を進撃し始めた。
怪獣娘の世界は過去に怪獣が暴れていた頃、沢山の宇宙人が侵略してきたから何らかの形で地球に流れ着いた宇宙人が住みにくい世界ではないかと思い、今回のお話を書きました。
皆さんの感想、お待ちしてます。私にとっても励みになりますから。