怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

17 / 93
てれびくんでセブンガー主役の漫画が連載するようです。
しかも脚本が田口監督だそうで、もう完全に新作じゃん・・・。

まさかこの年でてれびくんを買いたいと思う時が来るとは・・・。


円盤が来ない(中編)

廃墟の中に一つだけ椅子があり、そこに座っている男がいた。それは『ガピヤ星人アベル』をこの星に呼んだ霧崎だった。そこにアベルが姿を現した。

 

「お待たせ〜。随分待ったでしょ」

「な〜に・・・。」

「一応自己紹介ね。時空を股にかけるヒットマンガピヤ星人のアベルよ。」

「随分派手にやるそうだね・・・。」

「まぁね。兄貴に似せて作らせたこの特注のボディにかかれば、どんな奴でもイチコロよ!しかも相手は兄貴を殺したウルトラの一族というじゃない!腕が鳴るわ!」

 

実はアベルには兄がいる。彼の名は『ガピヤ星人サデス』。彼はかつてウルトラマンオーブと二度に渡り戦いその果てに敗れた。アベルはそんなサデスをリスペクトして自分の体を機械化したのだ。

 

「出来るだけ追い込んだ上で事を運んでもらいたい。」

「OK!それじゃあ契約成立・・・・・と言いたいところだけど・・・そのうすらっ顔じゃやーよ‼︎あるんでしょ、真の姿ってやつ‼︎」

 

アベルは霧崎に正体を表すよう言い放つ。すると霧崎は笑い出した。

 

「ハハハハハハハッ、流石は手慣れのヒットマン・・・・。正体を見透かされたのは初めてだよ!」

 

実は霧崎は今まで誰にも今の自分の姿が仮の姿だと明確に暴かれた事は無かった。そのため目の前のヒットマンが自分があくまで地球人に化けているだけだと気付かれ満足そうにトレギアアイを取り出し、顔に翳す。そして霧崎は本当の姿であるトレギアに戻った。

相手もターゲットと同じウルトラマンである事に驚いたアベルは言葉を放つ。

 

「あらヤダ!アンタもウルトラマンなんじゃない‼︎」

『昔の話さ。今はしがない悪魔としておこう・・・・。』

「悪魔との契約・・・・ヤダもう、ドキドキしちゃう!」

 

そう言ってアベルはトレギアと握手をする。やがてトレギアの手を両手で掴んだ。暫くしてトレギアがアベルの手を引き離す。

 

『長いな・・・・。』

「ヤダもう、照れちゃって可愛い!」

 

アベルはトレギアに背を向けて言い放つ。

 

「近いうちに吉報をお届けするわ。」

 

トレギアは何処からともなくハンカチを取り出し手に付いた液体を拭き取る。アベルの手は機械化された影響で手が油塗れだったらしい。中々取れずにへばりついた油にトレギアは思わず呟く。

 

『取れない・・・・・。』

「そういえば・・・!」

 

アベルは思い出した様にトレギアの方に振り向いて言葉を続ける。

 

「ここに来る前に変な輩に姿を見られたのよね。先にそっち片付けさせてくれる?」

『構わないよ。せいぜい苦しめてやるといい・・・・。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、GIRLSの仮眠室でタイガ達がヒロキに呼び掛けていた。その様子から彼らは慌てた表情でヒロキを起こす。

 

『おい!大変だ!ヒロキ、起きろ!』

「うっ、う〜ん、タイガ?皆おはよう・・・・。」

『寝ぼけてる場合じゃないぞ、ヒロキ!あのペロリンガ星人がいない!』

「えっ⁉︎」

 

途端にヒロキは隣のベッドを見る。そこには昨日の夜まで隣のベッドで寝ていたあのペロリンガ星人の男がいなくなっていた。ヒロキも慌てて周りを見渡すもペロリンガ星人の男の姿が見当たらなかった。

ヒロキは3人に昨日の夜の事について聞く。ヒロキの質問にはフーマが答えて説明した。

 

「昨日の夜は確かにいたよね⁉︎」

『ああ、昨日の夜、俺たちが寝た時はまだ確かにいたぜ‼︎あのペロリンガ星人はよ‼︎』

「とにかく探さないと‼︎」

ヒロキは仮眠室を出て走り出す。そこでばったりトモミと遭遇した。

 

「あっ、ヒロキさん。おはようご」

「ピグモンさん、あのペロリンガ星人がいません‼︎」

「ええっ⁉︎」

 

そう言ってトモミはヒロキと一緒に仮眠室を確認する。すると確かに昨日出会ったあのペロリンガ星人の姿が見えない事に唖然とするトモミ。

そこにゼットンも合流して現在の状況を把握する。

 

「嘘でしょう・・・・。一体何処に⁉︎」

「どうしたの?」

「ゼットン‼︎あのペロリンガ星人がいなくなったんです‼︎」

「・・・・・‼︎成る程・・・。」

「探しましょう‼︎ヒロキさんも手伝ってくれますか⁉︎」

「勿論‼︎」

「・・・・・・わたしも・・・・・・探す。」

 

ピグモンの問いかけにヒロキとゼットンは頷きGIRLSを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

ヒロキはあの高台の周りを探し回っていた。タイガ、タイタスと話しながらペロリンガ星人を探す。

 

「駄目だ‼︎この近くにはいない・・・・‼︎・・・・・まさかもう宇宙に帰ったなんて事はないよね⁉︎」

『それは考えづらいな。ペロリンガ星人は宇宙空間でも活動できるがペロリンガ星は地球からかなり離れた場所にある。』

『それに彼らは巨大化が出来ない種族だ。長い宇宙を旅する体力は無いだろう。』

 

そんな会話をしている横でフーマは何か考えている様子だった。それを見てヒロキが話しかける。

 

「フーマ、どうしたの?」

『あっ、いやあのサイボーグ野郎がガピヤ星人に似ていたからな、少し気になってよ。」

「ガピヤ星人?」

『今はあのペロリンガ星人を探そうぜ。あのサイボーグ野郎に関しては後だ。』

 

タイガの言葉を筆頭にヒロキ達は高台を去って行った。

 

 

 

 

 

 

その頃、ゼットンはビルの上でソウルライザーで誰かとソウルライザーで電話をしていた。

 

「・・・・・ええ、お願い。」

『分かりました、ゼットンさん。』

 

相手がゼットンの話を理解し、電話を切るとゼットンは町の方を見る。

下を向いて人を探すもあのペロリンガ星人は見つからなかった。ゼットンは瞬間移動して何処かに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、トモミはランニングをしていた通りすがりの主婦からペロリンガ星人の男の話を聞いていた。

 

「ああ、あの人ね。確かこの川辺で結構黄昏ていたわよ。」

「あの人ね、うちの子供達がキャッチボールして来た時に混ぜてくれって言ったらしいのよ。それでねその時に言ったらしいの、自分はずっと前からこの星にいる宇宙人だって‼︎」

「ヤバくない⁉︎不審者じゃん、それ⁉︎」

「でしょー‼︎」

「で、あの人がどうしたんですか⁉︎」

「あっ、いえありがとうございます。」

 

あのペロリンガ星人に対して好き勝手に言う主婦達にトモミは驚きとお礼の言葉を述べる。去り際に主婦の方を振り向く。

 

「あのっ、多分あの人はそんな悪い人じゃないですよ。」

 

トモミはそう言って去っていく。

その頃ペロリンガ星人の男は川辺で体育座りをしながら川を越えた先の町を見ていた。

そこにトモミがやって来て、隣に座る。

 

「ここにいたんですね〜。探しましたよ〜。」

「放っておいてくれればいいのに・・・・。」

「そんな事言わないで下さいよ。何か力になれる事があるかもしれませんから。」

 

一緒に座りながら会話する2人。男はトモミの方を見ずに言葉を続ける。

 

「こんなに僕に話しかけて来た地球人は君が初めてだよ。長い間地球にいるけどあんまり楽しくは無かったなぁ・・・・。」

「そんな事無いですよ。わたし達怪獣娘が生まれる前からずっと長い間この星で暮らしていたんです。1つでも何かいい思い出もある筈ですよ。」

「いい思い出か・・・・・。・・・・・強いて言えば蕎麦が美味かったかな。」

「お蕎麦ですか〜。わたしもGIRLSに入ってから本格的な蕎麦を食べましたがあれは美味しかったですよ。ちなみに盛り派ですか?かけ派ですか。」

「断然盛り派!あれは美味いよ!最初はつゆにかけずにズズっとさ!」

「分かります!分かりますよ!わたしも最初は蕎麦に何もかけないなんてなんて思っていましたが、最初つゆをかけないで食べると蕎麦の旨味がよく分かるんですよね!」

「そうそう!・・・・・それくらいかな・・・・。でも星の世界に比べたらこの星は・・・・・。」

 

ペロリンガ星人の男が俯きながら言葉を濁した時、彼らの前に思わぬ来訪者が来る。

 

「だからアタシが送って行ってあげるって言ってるでしょ‼︎」

「あっ‼︎あの時の宇宙人‼︎」

「どうして僕を殺そうとするんだよ⁉︎」

「目撃者は消す。これ、ヒットマンの鉄則ね!」

 

アベルはそう言って2人を右手のレールガンで銃撃する。咄嗟にトモミとペロリンガ星人の男は逃げ出した。

 

「もういいよ!君だけでも先に逃げて‼︎」

「そんな事言わないで下さい‼︎まだまだ地球には楽しい事が沢山あります‼︎美味しいものだって沢山ありますよ‼︎パンケーキとかパフェとか‼︎」

「逃げて逃げて‼︎じゃないと当てちゃうわよ‼︎」

 

2人が逃げる中アベルは銃撃を続ける。途中でペロリンガ星人の男が石につまずき転ぶ。

 

「もう十分だよ‼︎僕の事はいいから‼︎」

「駄目です‼︎わたしは絶対に諦めません‼︎まだまだ沢山やりたい事があるんです‼︎男の子とデートだってしたいですし、まだ食べてない美味しいものが沢山ありますから‼︎ソウルライド、『ピグモン』‼︎」

 

トモミは怪獣娘『ピグモン』に変身して隣にあった鉄パイプでアベルに殴りかかるもアベルは呆気なく受け止めてしまう。

 

「あらヤダ‼︎ちっとも全然痛くないじゃない‼︎変身しても全然弱いままね‼︎」

「うう、わたしにもっと戦う力が有れば・・・・。」

 

アベルはピグモンを振り払い、銃撃する。なんとか一発はは避けるも2発目が彼女の足を掠る。

 

「きゃあ‼︎」

「ラッキーだわ‼︎じゃあグッバイ‼︎」

 

アベルが次の一撃を放とうとした時、アギラがアベルに突進する。続いてミクラスとウインダムがやって来る。実はゼットンはアギラに昨日の事と今朝起こった事を伝えていたのだ。そしてアギラからミクラス、ウインダム・・・と情報が伝達されていたのだ。

 

「ぐうぅっ⁉︎」

「大丈夫ですか、ピグモンさん⁉︎」

「アギアギ、ミクミクにウインウインも‼︎来てくれたんですね!」

「はい、ゼットンさんから連絡を貰って・・・・・ってピグモンさん、怪我してるじゃないですか!」

「アギちゃんはピグモンさんの手当てをお願い‼︎こいつはあたしとウインちゃんが倒すから‼︎」

「何よアンタ達‼︎怪獣のコスプレなんかしちゃって‼︎」

「これはコスプレじゃなーい‼︎」

 

ミクラスが叫びながらアベルにパンチを浴びせる。アベルも典型的なパワータイプのミクラスのパンチにはダメージを喰らう。

 

「くうっ⁉︎」

 

続いてウインダムがレーザーでアベルを攻撃する。レーザーが着弾しアベルは後ろに倒れた。

しかし、アベルは起き上がると右手のレールガンで銃撃して来た。ミクラスは最初の1発と2発目は咄嗟にかわすも3発目はまともに食らってしまう。

 

「うわあっ⁉︎」

「ミクさん、きゃあっ⁉︎」

「ウフフ、隙ありよ‼︎」

 

ウインダムがミクラスに駆け寄った隙を突きアベルは2人を銃撃する。アベルの光弾を食らってウインダムの体は地面に着いた。アベルは2人に更に追い討ちをかけようとするも空からキングジョーがアベルを踏みつけようとアベルの真上に降りて来た。

 

「ちょっ⁉︎何よアンタ‼︎」

「「キングジョーさん⁉︎」」

「・・・・・・・。」

 

アベルは右手のレールガンを発射し、キングジョーを攻撃する。しかし、キングジョーはものともせずアベルに向かって進んでいく。

 

「嘘でしょ⁉︎ぐっ‼︎」

 

キングジョーがアベルの頭を掴み力を入れ始める。このままいけばアベルの頭を握り潰せる勢いに。

 

「何故ピグモンを襲ったんデスカ・・・・。」

「当たり・・・・・前で・・・・ぐぅ・・・・・しょ・・・・・・・、アタシは・・・・ヒ・・・・・ヒットマン・・・・・。ぐっ・・・・アタシの・・・・・姿を・・・・見た・・・・・奴・・・・は」

「そんな理由で・・・・・アナタは人の命を・・・・・、絶対に許しまセン‼︎」

 

やがてキングジョーの獣殻が黒く染まり始める。キングジョーはアベルを投げ飛ばすとランチャーになった右手をアベルに向ける。

 

「黒くなったからってなんだっていうのよ‼︎」

「黙って・・・・・消えなサイ‼︎」

 

やがて『キングジョーブラック』のように黒くなったキングジョーは右手のランチャーをぶっ放す。1発、2発、3発、4発、5発・・・と光弾をアベルに叩き込む。

 

「ちょっ⁉︎ぐっ、ぐああああああ‼︎」

「ねぇ。ウインちゃん、あれって・・・・・。」

「いくら何でもやりすぎなのでは・・・・。」

「お待たせ・・・・ってこれってどういう状況⁉︎」

「おい、どうしたんだ、キングジョーの奴⁉︎」

「ゴモたん‼︎レッドキング先輩‼︎」

「私にも分かりません‼︎けど、キングジョーさんの様子が・・・・!」

 

アギラから伝達を受けたゴモラとレッドキングが到着した。しかし、2人は火力でアベルを圧倒するキングジョーを見て自分達の目を疑っている。当然だ。彼女のこれまでのシャドウとの戦いでも行わなかったような威圧する戦い方なのだから。

 

「ぐあああっ⁉︎い、いい加減に・・・・。」

「黙りなサイ。」

『お前は・・・・笑顔で・・・・明るく生きろ・・・・・。』

『私達、ずっと友達だから・・・。』

「‼︎」

 

キングジョーは無表情でただただ右手のランチャーを乱射する。彼女の銃撃で苦しむアベルを見てミクラスとウインダムの脳裏にウォルグと葵の姿が思い浮かんだ。彼らの最期を思い出した2人はキングジョーに全身でぶつかる。

 

「「辞めて(下さい)ーーーーーー‼︎」」

「ミクちゃん⁉︎ダム子⁉︎」

「・・・‼︎何するんデスカ‼︎ミクラスちゃん、ウインダムちゃん‼︎」

「ごっ、御免なさい・・・‼︎でも、キングジョーさん、様子が変だったから・・・・‼︎」

「ミクラスの言う通りだ。このままじゃお前暴走してたぞ‼︎」

「ちょっとアンタ達‼︎アタシを無視してんじゃないわよ‼︎」

 

アベルがレールガンから光弾を放つ。怪獣娘達はそれを避けるとレッドキングがミクラスとウインダムに指示を出す。

 

「ミクラス、ウインダム、悪いがキングジョーを下がらせてくれ‼︎このまま戦わせたら何が起こるか分からねえ‼︎」

「了解です、ほら、行きますよキングジョーさん‼︎」

「離しなサイ‼︎ワタシはまだ・・・・‼︎」

「行くぜゴモラ‼︎」

「うん‼︎」

 

まずはレッドキングが拳をアベルに叩き込む。続いてゴモラが回転しながら尻尾をアベルに叩き付けた。

 

「オラァ‼︎」

「どりゃあ‼︎」

「ぐっ‼︎」

 

アベルは態勢を整えレッドキングを銃撃する。レッドキングはジャンプで避けるとアベルに向かって行進する。アベルが右手を突き出した瞬間彼女はアベルの右腕を掴み回転する。

 

「うおりゃああああああ‼︎」

「あー、目が、目が回るーーー‼︎」

 

そしてアベルを投げ飛ばす。アベルが吹っ飛んだ先に地中に潜っていたゴモラがアベルが近づいたタイミングで地上に飛び出す。

 

「行くでーーーー‼︎メガトンテール‼︎」

「ぐふぅ⁉︎」

 

そしてゴモラの尻尾の一撃がアベルに直撃する。アベルはその威力に吹っ飛ぶも起き上がると2人に怒鳴る。

 

「調子に乗るんじゃねえっつうの!!!!!」

「「‼︎」」

 

起き上がったアベルは自分達よりも巨大な姿になっていた。その大きさは怪獣やウルトラマンと同じ大きさだった。




前にも書きましたが生身で戦える怪獣娘って誰がいると思います?
坂本監督風生身アクションシーンを書きたいんですよね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。