申し訳ありません。
ちなみに前回、サブタイを探せを入れました。
『ラグストーン・メカレーター』登場
マガバッサー達がレイビーク星人に捕まった頃、ヒロキはトライスクワッドと川原に腰をかけながら話していた。
「ねぇ、タイガ、タイタス、フーマ、君達から見て今のクララちゃんはどう見える?」
『普段の彼女とはかなりかけ離れちまったよな・・・。』
『今の彼女の精神は危険な状態だろう・・・何らかの切っ掛けがあれば暴走の可能性も十分あり得るぞ。』
『でもよ、あの姉ちゃんの心の問題は姉ちゃん自身が解決しなきゃならねぇもんだろ・・・。俺らが出しゃばるもんじゃねぇよ。』
「それがトレギアのせいだとしても・・?」
ヒロキはフーマの言葉に顔をしかめる。フーマもムキにはならず言葉を返す。
『・・・まあ奴に大切なダチを殺されて苦しい気持ちが分からないわけじゃねぇけどよ。・・・けど、今いる奴らを真剣に見ないでただ怒り狂っても仕方ねぇだろ。』
『人によってはその気持ちに蹴りをつけるのに時間がかかる者もいる。ヒロキ、彼女は必ず悲しみと怒りを乗り越えられる。信じるんだ。私もかつて友を失った事があったが、それを乗り越え今がある。』
「タイタス・・・。」
『だからきっと彼女も乗り越えられるさ。』
『そうだぜ‼︎ヒロキ、前にゼロが言ってた。『仲間を信じるのもウルトラマンとして大事な素質』だってな‼︎」
「ありがとう、タイガ。・・・ところでゼロって誰?」
『ウルトラマンゼロだよ。ウルトラセブンの息子の。』
「ああ、成る程ウルトラセブンの・・・・・って、ええええええ⁉︎セブンってあのウルトラセブン⁉︎セブンって息子いるの⁉︎」
『知らなかったのかよ‼︎お・・タロウやウルトラ兄弟についてはそれなりには知ってる癖に・・・。』
『恐らくこの宇宙の地球には訪れた事は無いのだろう。それにしても、君はウルトラ兄弟や彼らが戦った怪獣についてはそれなりに知識があるな。』
「お爺ちゃんが昔慕っていたお兄さんがウルトラマンだったらしくてさ、結構そのウルトラマンと怪獣の戦いを見ていたらしくて。」
『なっ、マジかよ⁉︎』
『何と⁉︎君とウルトラマンにそんな縁があったとは・・・・。』
「あれ、君達に話してなかったっけ?」
『初耳だぞ、おい・・・。』
『うむ・・・。』
「・・・・・そういえば、ウルトラ兄弟で思い出したんだけどタイガってウルトラマンタロウとどんな関係?」
『⁉︎・・・何でそんな事聞くんだよ・・・‼︎』
「だって必殺技の名前もタロウと同じストリウムだし、トレギアが君に対してタロウの息子って言ってたから、前々から気になってたんだよ。タイガ、君とタロウは・・・。」
『・・・・・・。』
『タイガ、別に話してもいいのではないか?』
『このまま隠し通せるものじゃねぇだろ。』
タイタスとフーマの言葉で覚悟を決めた様に言葉を発しようとするタイガ。その時、彼らの頭上をキングジョーに変身したクララが通った。微かに見えた彼女の表情にただ事では無いと感じたヒロキは3人に声を掛ける。
「ねぇ、今クララちゃんが‼︎」
『ああ、確かに通ったぜ‼︎』
「追いかけよう‼︎彼女のあの表情、絶対に何かある‼︎」
『ああ‼︎』
『俺も追いかけた方がいいと思うぜ‼︎何か嫌な予感がする‼︎』
ヒロキ達はキングジョーを追いかける。やがて彼らが道に曲がったところで誰かとぶつかった。
「痛ぇ・・・。すみません、大丈夫ですか・・・・。」
しかしヒロキがぶつかったのは頭がカラスの様な妙な人間だった。それはレイビーク星人だ。レイビーク星人はヒロキに目もくれず走り去る。その姿を見てヒロキはタイガ達に声を掛ける。
「今のって・・・、宇宙人だよね⁉︎」
『ああ、まずいぜ・・・。奴らはレイビーク星人だ。』
「レイビーク星人?それって・・・確か。」
『ネオフロンティアスペースの宇宙人だ。何故ここに?』
『クララが飛んでいった方向と同じ場所に逃げてくぜ‼︎何か関係あるかもしれねぇ‼︎奴を追いかけるぞ‼︎』
フーマの声でレイビーク星人を追いかけるヒロキ。やがてヒロキはレイビーク星人達のアジトになっている使われなくなった銭湯に辿り着く。
「あいつら、一体ここで何を?」
『ヒロキ、アレを見ろ‼︎』
タイガの声を聞いてその指差す方向に顔を向けると、無数のレイビーク星人と怪獣娘達が乱闘していた。その奥には扉がある。レイビーク星人はその扉の先には行かせないとばかりに怪獣娘達と戦う。
「皆、僕達は裏から入ろう‼︎あの扉の向こうを確かめなきゃ‼︎」
ヒロキの声に頷く3人。ヒロキは銭湯の周りを歩き、何処か入れそうな裏口や窓を探す。そしてフーマが裏口を見つけ、声を掛ける。
『見つけたぜ!』
「ありがとう、フーマ‼︎」
フーマが見つけた裏口の扉を蹴って中に入るヒロキ達。するとマガバッサー、マガジャッパ、キングジョーⅡの3人の怪獣娘が鉄のベルトの様なもので拘束されており、彼らにレイビーク星人のリーダーとノワール星人が近付いていた。
「君達の改造手術は円盤で行おう。他の怪獣娘に嗅ぎ付けられた上、キングジョーの怪獣娘によって部下が全滅したのでね。」
「心配する事はない。君達を連れて行った後は大部隊を率いてこの星にやってくるからね。そして全ての怪獣娘をメカレーターに改造して連れて行くのさ。」
「皆、来てくれたんだ‼︎・・・・・ってキングジョーさんによってアンタ達の部下が全滅⁉︎」
「わたし達を星に⁉︎絶対に嫌です‼︎」
「やっぱり・・・・・もうワタシ達は・・・助からナイ・・・・・。」
「心配するな。やがて全ての怪獣娘がメカレーターになるのだから。」
「ふざけんなーーーーっ‼︎」
その時、ヒロキはレイビーク星人のリーダーとノワール星人に飛び蹴りを仕掛ける。2人にはかわされたが、ヒロキは捕われた3人を守るように立ちはだかる。
「話はよく分からないけど、僕の友達のラハナちゃんに物騒なことをするな‼︎」
「ヒロキさん⁉︎」
「どうしてここに⁉︎・・・・それよりもここは危険です‼︎早く逃げてください‼︎」
「ありがとう、心配してくれて。でもこんな状況で逃げる程僕は臆病者じゃないから‼︎」
ヒロキは右足でレイビーク星人のリーダーにキックを仕掛ける。しかし、レイビーク星人はジャンプし、体を空中で一回転させてヒロキの後ろに着地と同時に右回し蹴りを放つ。その回し蹴りでヒロキはふらつくも体勢を整える。
「くっ‼︎」
レイビーク星人が突撃してきた時、ヒロキは少し体勢を低くしてレイビーク星人の腹にパンチを放つ。腹の真ん中に打たれたその拳にはレイビーク星人も流石に応えたのかふらつき始める。追撃をしようとするヒロキに後ろからノワール星人がヒロキの首を右腕で締め、近くにあったテーブルに叩きつける。テーブルに背中をついたヒロキにノワール星人が拳を叩きつける。思った以上に力が強いその拳にヒロキも咳き込んでしまう。
「 ぐっ、ゲホゲホ!」
更にダメ押しをしようとノワール星人は拳をヒロキの腹に落とそうとする。ヒロキはさっきの一撃が来ると感じ、横に回転してその拳をかわす。立ち上がったヒロキはノワール星人の胸に右、左、右と3発のパンチを叩き込むも、屈強なその体にはビクともしない。
「無駄だ、地球人では我々ノワール星人には勝てない。」
4発目のパンチを受け止めたノワール星人はヒロキの腕を捻り、近くにあった段ボールの山に投げつける。そこに回復したレイビーク星人がヒロキに迫り、彼が立ったと同時に彼の腹に膝蹴りをする。
「さっきの仕返しだ‼︎」
レイビーク星人の膝蹴りをまともに食らったヒロキ。しかしヒロキはレイビーク星人を睨みながら立ち上がり、その顔に拳を叩き込む。
「だぁっ‼︎」
突然のその一撃にレイビーク星人は手で殴られた部分を押さえながら後退する。ヒロキは立ち上がると同時にレイビーク星人に膝蹴りからのストレート、そして回し蹴りを食らわせる。レイビーク星人が吹っ飛んだ先にノワール星人もあり、彼らは衝突して壁にぶつかった。その隙を突き、ヒロキは力を込めたキックを2人に放つ。ふらつき始める2人。
「うおりゃああああぁぁ‼︎」
「「ぐあああああぁぁぁぁぁ‼︎」」
2人が何かの機械にまで走ると勢いよく2人に蹴りを放つ。そして2人が機械に激突したと同時に火花が散り、火花に焼かれた2人の宇宙人は更にダメージを負う。その時、3人の怪獣娘を拘束していたベルトが外れ、彼女達は自由の身になった。
「ヒロキ兄さま、強い・・・・。」
「マジで凄え・・・・って外れた‼︎」
「早く脱出しないと!」
彼女達が脱出の準備をしていると扉からミクラスの声が聞こえてきた。声の内容にヒロキ達は驚いた。
「キングジョーさん‼︎止めてください‼︎あたしです‼︎ミクラスですよ‼︎」
「今のってミクラスさんの声だよね⁉︎」
「キングジョーさんに一体何が‼︎」
「僕が見てくるよ‼︎」
そう言ってヒロキは扉まで走る。そこに待ったを掛けたのはキングジョーⅡだ。その後ろからマガバッサーとマガジャッパもついている。キングジョーⅡは2人を見て言葉を放つ。
「ワタシも・・・いえ、ワタシ達も連れて行って下サイ‼︎姉さまがもし苦しんでいるなら・・・ワタシも力になりたいデス!」
キングジョーⅡの言葉にヒロキは頷き、扉を開ける。するとそこにはゴモラの首を掴み持ち上げる赤いキングジョーの姿があった。信じられない光景に4人は驚いていた。
「キングジョーさん‼︎ゴモラさんに何してんの⁉︎」
「ふえええぇぇ⁉︎」
「まさか・・・・姉さまは暴走してイマス‼︎」
「ええっ‼︎」
やがてキングジョーは槍となった右手を首の位置で固定し、ゴモラの喉を貫こうと動く。それを見たヒロキはすかさず飛び出して行った。
「止めろぉぉぉぉぉ‼︎」
「ヒロキさん⁉︎」
「ちょっ⁉︎ヒロキさん‼︎」
「危ないですよ‼︎」
ヒロキはキングジョーに突進した。勢いの強い突進にキングジョーはゴモラを離す。解放されたゴモラは咳き込みながらヒロキに逃げるよう言う。しかしヒロキはキングジョーに正面から向き合い言い返した。
「ゲホゲホ・・・・どうしてここにいるの・・・って危ないから早く逃げて‼︎今、彼女はキンちゃんは暴走しているんだから‼︎」
「逃げられないよ‼︎今のクララちゃんを放って置いたら僕は一生後悔する‼︎」
「ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"‼︎」
キングジョーはヒロキを標的に捉えたのかヒロキに槍を向ける。ヒロキはキングジョーに優しく語りかける。
「クララちゃん、辛かったよね。チビスケを殺されてさ。僕もかなり辛かった。だから」
キングジョーはヒロキの言葉に耳を傾けず槍を構える。その時、3人かゴモラに駆け寄った。
「ゴモラさん‼︎」
「大丈夫ですか⁉︎」
「バッサーちゃんにジャッパちゃん‼︎無事だったんだね。そして君がキンちゃんの妹の・・・。」
「はい・・・、もしかして・・・姉さまは・・・。」
「君が宇宙人にサイボーグに改造されたと思って暴走しちゃったんだよ。」
「ワタシの・・・・ワタシが宇宙人に捕まったせいで・・・姉さまハ・・・。」
「違うよ‼︎」
ヒロキはキングジョーの方を見ながらキングジョーⅡに語りかける。
「悪いのは君達をサイボーグに改造しようとしたあの宇宙人達だ‼︎君が責任を感じる事はない‼︎きっとクララちゃんはまた大切な者を奪われたと思った‼︎その怒りを抑えられず暴走してしまったんだ‼︎けど君も一緒に呼び掛ければきっと」
「ウ"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"‼︎」
ヒロキが言葉を放つ前にキングジョーがヒロキに近づく。キングジョーはヒロキの胸に槍を構える。アギラとエレキングがヒロキに呼び掛ける。
「これ以上は危険だよ‼︎お願いだから離れて‼︎」
「もう彼女を止めるのは無理よ‼︎あなたは離れなさい‼︎」
「絶対に嫌だ‼︎ここで何もしなかったら絶対後悔する‼︎僕は絶対諦めない‼︎・・・クララちゃん、辛かったよね、苦しかったよね。チビスケはもういないけど、君の妹は無事だよ。だから目を覚まして‼︎クララちゃん‼︎」
「ウ"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"‼︎」
「危ない‼︎」
『よせ、ヒロキ‼︎』
キングジョーの右手の槍『ペダニウムランサー』が突き出されヒロキの胸に貫通したと誰もが思っていた。しかし、その槍はヒロキの脇腹を掠っただけだった。ヒロキはキングジョーを抱きしめて優しく語りかける。キングジョーの動きが収まっていく。
「ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"」
「クララちゃん、チビスケを失った苦しみと悲しみだったら僕も一緒に抱えるよ。僕は君の辛い感情全部受け止めるから。・・・だから戻ってきて。君の居場所はここだから。」
「ウ"ウ"ウ"ウウウ‼︎」
「姉さま‼︎」
そこにキングジョーⅡもキングジョーに駆け寄り姉を優しく抱きしめる。彼女もキングジョーに語りかけた。
「姉さま、御免なサイ。いつも・・・迷惑をかけテ。ワタシのせいで暴走してしまって・・・・暴走する姉さまを怖がって何も出来なくて・・・でも暴走する姉さまに向き合い逃げなかったヒロキ兄さまを見てワタシも勇気が出たから・・・、ワタシも姉さまが抱える苦しみを一緒に抱えるから・・・だってワタシ達姉妹だから・・・お互い苦しい事があったらいつでも助け合うカラ・・。だから戻ってきて姉さま‼︎」
「・・・・・ヒロキ・・・・・ラハナ・・・・。ラハナ・・・・無事だったのデスネ・・・。」
妹の思いが決め手となりキングジョーの意識が戻る。ヒロキとキングジョーⅡが顔を見合わせてキングジョーに話しかける。
「クララちゃん‼︎」
「元に戻ったのデスネ‼︎」
「はい・・・・ワタシ、うう・・・・うわあああああああん‼︎」
元に戻り周りを見渡して何があったのか察したキングジョーは泣き出した。
「大丈夫だよ、クララちゃん。皆ちゃんと分かってるから。」
「ここにいる人達は全員姉さまを心配してくれた人達だから、だから顔を上げて下サイ、姉さま。」
その場にいた怪獣娘がキングジョーに駆け寄る。レッドキング、ガッツ星人、ゴモラが彼女に語りかけた。
「良かったぜ、お前が元に戻って。」
「一時期はどうなるかと思ったよ。今度、ご飯奢ってよ、おジョー。」
「いやー、でも滅多に戦う機会がないキンちゃんと戦えて良かったよ。」
「レッドキング・・・・・、ガッツ・・・・・。ゴモラ・・・・本当に御免なサイ・・・・。」
「ここにいる人達全員が気にしてませんから・・・だからキングジョーさんも抱え込みすぎちゃ駄目ですよ。」
「アギラちゃん・・・・・ワタシ、大事な事を忘れていまシタ・・・・。許されないのは分かってイマス。でもやっぱり言わせて下サイ。皆さん本当に御免なサイ。ワタシはモデルどころか怪獣娘失格デス・・・。」
「大丈夫ですよ‼︎あたしだって大怪獣ファイト前に大怪我して、それでもデビューできたんです‼︎キングジョーさんだってやり直せますよ‼︎」
「ミクラスちゃん・・・ありがとうございマス。」
顔を見合わせ笑顔を浮かべるマガバッサーとマガジャッパ。彼女達にレイビーク星人が縮小化銃を持って近づく。ヒロキはそれを察して彼女達に向かって走り出し、レイビーク星人に飛び蹴りを仕掛ける。
「グエッ⁉︎」
「こいつ、まだ‼︎2人とも大丈夫⁉︎」
「はっ、はい‼︎」
「当たり前だ‼︎我々の作戦はまだ終わっていない‼︎ここにいる怪獣娘全員捕まえてメカレーターにしてくれるわ‼︎」
そう言って縮小化銃を構えるレイビーク星人。レイビーク星人が引き金を引く前に縮小化銃を持った手にキックを放ち縮小化銃を叩き落とすヒロキ。ヒロキは地面に落ちた縮小化銃を蹴ってレイビーク星人から引き離す。レイビーク星人は取りに行こうと駆け出すもその前にキングジョーⅡの足が縮小化銃を踏みつけた。重量を持つ踏みつけに縮小化銃は壊れてしまう。驚くレイビーク星人にヒロキが右ストレートを放つ。それはレイビーク星人の顔面に命中する。レイビーク星人は何とかかわすもヒロキと向き合った時、顎に強い衝撃を感じた。ヒロキのアッパーをまともに受けたのだ。レイビーク星人はそのまま後ろに倒れる。
「グエエッ・・・己、こうなれば‼︎」
レイビーク星人は右腕に取り付けた謎の装置を使い、その場から消える。怪獣娘とヒロキはその姿を追って銭湯を出る。
「おい、あれを見ろ‼︎」
レッドキングの指差す方に顔を向ける怪獣娘とヒロキ。すると街の上空に円盤が出現した。ノワール星人の宇宙船だ。
「メカレーター、起動‼︎怪獣娘を何としてでも奪うのだ‼︎」
「グオオオオオオ‼︎」
「怪獣⁉︎」
その時、メカニカルな装甲が張り巡らされた赤い一つ目の怪獣か円盤から現れた。足が刺々しいオレンジ色のその怪獣は『ラグストーン・メカレーター』。人間の感情を奪う催眠魔獣『ラグストーン』を改造した怪獣である。ラグストーンは肩に着いた赤い発光気管から破壊光線を放つ。彼女達は直ちにその攻撃を避ける。そのうち、ヒロキは彼女達とは分かれていた。今がチャンスだと思ったヒロキは右腕にタイガスパークを出現させる。
〈カモン!〉
「光の勇者、タイガ!!」
『はあーっ!ふっ!』
「バディィィゴーーーー!!!」
〈ウルトラマンタイガ!〉
ウルトラマンタイガが街に降り立ち、ファイティングポーズを決める。ラグストーンはタイガを認識するとタックルの姿勢を見せる。
「シャアッ‼︎」
「グオオオオオオオ‼︎」
「ウルトラマンか‼︎我々の計画を邪魔した忌まわしき存在・・・ここで消し去ってくれる‼︎」
「ティガと同じ我々の同胞を葬ったウルトラマン・・・・。ラグストーンには貴様は勝てんわああああ‼︎」
ラグストーンかタックルを仕掛けてきた。タイガは側転して避け、ラグストーンにパンチを打ち込む。しかしラグストーンの機械化された装甲には大したダメージを与えられなかった。タイガは再び1発、2発、3発・・・・と連続でボクシングのようにパンチを打ち込む。しかし、ラグストーンには効かなかった。
(何で硬い怪獣だ‼︎)
『クソッ、それならこれでどうだ‼︎』
ヒロキはタイガスパークのレバーを引く。
〈カモン!〉
〈ギャラクトロンリング、エンゲージ!!〉
タイガは魔法陣からモンスビームレイを放つ。魔法陣から発射された光線は直撃するもラグストーンは平然としている。そしてタイガにタックルを仕掛けてきた。ラグストーンのタックルでタイガの体は大きく吹っ飛んで後ろのビルに叩きつけられる。
『ぐうっ⁉︎』
(凄いパワーだ・・・。)
ラグストーンの肩の発光部分から赤い光線が放たれた。立ち上がったタイガはまともに食らい地面に膝をつく。その隙を突いてラグストーンが再びタックルでタイガを吹っ飛ばした。
『ぐああああああああ‼︎』
『私に任せろ‼︎奴のパワーに対抗するなら私が行くしかない‼︎』
〈カモン!〉
「力の賢者、タイタス!!」
『うおおおおおっ!ふんっ!』
「バディィィゴーーーー!!!」
〈ウルトラマンタイタス!〉
タイタスはラグストーンに向き合う。ラグストーンは再びタックルを放つ。
『来い‼︎』
タイタスの馬鹿力はラグストーンの突進を受け止めた。両者はそのまま取っ組み合いになる。やがてタイタスか押し勝ちラグストーンを後ろに倒した。再び起き上がるラグストーンに拳を打ち込むタイタス。ラグストーンは1発、2発、3発と食らうたびに後ろに後退していく。
「ふん!ふん‼︎ふん!!!」
やがて4発目の拳で完全に背中が地面に付いた。再び起き上がったラグストーンにタックルを放つ。タイタスの右肩のタックルはラグストーンを再び地面に付けた。このまま追撃しようとするタイタスの真上にノワール星人の円盤が現れる。そして円盤から電撃のシャワーが放たれた。
『ぬっ⁉︎ぐおおおおお‼︎』
「ハッハッハ、苦しむがいい、ウルトラマン‼︎」
電撃のシャワーで苦しむタイタスにラグストーンがタックルを仕掛ける。そのタックルはタイタスを吹き飛ばした。
『ぐうっ⁉︎・・・卑怯な手を‼︎』
再び起き上がるタイタスに円盤が真上から電撃のシャワーを浴びせる。その隙にラグストーンが再びタックルでタイタスを吹き飛ばした。その卑怯な戦いに憤りを感じる怪獣娘達。
「あいつら、卑怯な真似を‼︎」
「何とかしてウルトラマンさんを助けないと‼︎」
「ではワタシが行きまショウ‼︎妹が世話になりましたカラネ‼︎」
「姉さま、待って‼︎」
「?」
「ワタシとマガバッサーとマガジャッパが行ク。2人も・・・いいですヨネ。」
「勿論‼︎わたし達もあいつらに目に物見せてやる‼︎」
「わたしを置いて行かないでよ‼︎」
3人はノワール星人の円盤に向かって飛び上がる。飛行能力を持たないマガジャッパはマガバッサーの足に捕まっていた。ノワール星人の円盤に攻撃して中に突入する3人。やがてコックピットに辿り着いた3人は戦闘態勢を取る。
「よくも好き勝手にやってくれたな‼︎」
「あなた達の思い通りにはさせません‼︎」
「まさか・・・・乗り込んでくるとは。我々は絶対に計画を成功させるのだ‼︎」
ノワール星人は額の発光気管から光弾を放つ。マガジャッパの手から放たれた泡がそれを受け止める。
「何っ‼︎」
「驚いている暇はないデス。」
「なっ、ぐわああああああ⁉︎」
驚くノワール星人の後ろにキングジョーⅡが回り込む。キングジョーⅡの至近距離からの光線がノワール星人を吹っ飛ばした。レイビーク星人はマガバッサーと格闘戦を繰り広げていた。しかし、縮小化銃を失い、飛行能力を持つマガバッサーにレイビーク星人は押され始める。
「何という戦闘力だ‼︎こいつらを星に連れて帰り我らの新たな奴隷に出来たらレイビーク星は更に発展するぞ‼︎」
「ふざけんな‼︎他の人を奴隷にするなんて許される訳あるか‼︎」
マガバッサーは飛び上がりながら蹴りを放ちレイビーク星人を壁まで飛ばす。壁に激突したレイビーク星人に空気の刃を放つマガバッサー。レイビーク星人は避けるも後ろにあった機械に命中し、円盤のシステムがダウンし始める。
タイタスに降り注いでいた電撃のシャワーか止まる。電撃から解放されたタイタスは渾身の1発をラグストーンに叩き込む。
「ふん‼︎」
「グオオオオオ⁉︎」
円盤内での戦いにも決着がつこうとしていた。怪獣娘の攻撃に体力を消耗したレイビーク星人とノワール星人は並び立つ。マガバッサー、マガジャッパ、キングジョーⅡはそれぞれ空気の刃、水流、熱線を放ち2人の宇宙人を吹き飛ばした。
「ぐああああああ‼︎」
その衝撃で彼らが腕に取り付けていた腕輪型の転送装置が壊れる。また激しい戦いの影響で円盤が爆発しようとしていた。
「こうなれば・・・貴様らも・・・道連れに・・・・。」
「・・・そうはさせない。」
「ゼットンさん⁉︎」
3人を捕まえて道連れにしようとするノワール星人の前にゼットンが現れた。ゼットンは自分と3人をバリアで包むとテレポートで円盤から脱出する。
「待て‼︎・・・・我々も・・・・・連れて行け‼︎」
レイビーク星人の言葉も虚しく4人の怪獣娘は円盤から消えた。そして円盤が大爆発を起こす。
「「ぐああああああああああああ‼︎」」
その頃、タイタスとラグストーンの戦いにも決着がつこうとしていた。ヒロキはタイガスパークのレバーを引く。
〈カモン!〉
〈エックスレット、コネクトオン‼︎〉
『(エレクトロバスター!!)』
タイタスの放つ電撃の光弾はラグストーンの機械化された部分をショートさせる。続いてタイタスは力をチャージする。
〈カモン!〉
〈ジードレット、コネクトオン!!〉
『(レッキングバスター!!)』
闇の力で破壊力が増したその光弾はラグストーンを木っ端微塵にした。やがてラグストーンか完全に倒された事を確認するとタイタスは空に飛び去っていった。
「皆さん、本当に御免なサイ‼︎今まで迷惑かけテ‼︎」
キングジョーは今もその場にいた怪獣娘に頭を下げていた。その場にはピグモンもいる。
「キンキンが元に戻って良かったです。でも、キンキンは余りにも荒れすぎました。よって今までのモデル活動は暫く停止になります。」
「それはいくら何でもあんまりじゃないですか‼︎」
ピグモンの言葉にヒロキは抗議を立てる。エレキングはヒロキに向き合い言葉を放つ。
「キングジョーはモデルとしても活動してる。彼女は自身の行動に責任を持たなければいけない立場であるにも関わらず、余りにもシャドウとの戦闘で周りに被害を出したり、撮影のスタッフに迷惑をかけた。モデル活動の停止は免れないわ。」
「だからって‼︎」
「いいんデス、ヒロキ。」
エレキングに抗議の声を上げるヒロキをキングジョーが制止する。
「チビスケちゃんの件以来、ワタシは大切な事を見失い周りに迷惑を掛けすぎマシタ。モデルとして周りの人達を笑顔にしたいと思っていたノ二・・・・。モデル活動が謹慎というのならワタシはそれを受け入れマス。」
「クララちゃん・・・。」
「でも、ワタシは諦めた訳ではありまセン。必ずモデルキングジョーとして皆さんの前に帰ってくると決意しまシタ‼︎だから、ワタシはもう一度やり直すつもりデス‼︎やり直してもう一度モデルとして舞台に立って見せマス‼︎」
「流石、姉さま・・・‼︎」
キングジョーの決意に妹が歓喜を上げる。ヒロキは決意を固めた幼馴染に向き合った。
「だったら僕はそれを応援するよ‼︎頑張って、クララちゃん‼︎」
「ヒロキ・・・・ありがとうございマス‼︎」
そう言ってキングジョーはヒロキに抱きついた。思わぬ展開に顔を赤くするヒロキ。
「(む、胸が・・・滅茶苦茶柔らかい・・・・ってそうじゃなくて‼︎)ちょっ、クララちゃん、恥ずかしいよ‼︎皆いるのに‼︎」
「いいじゃないデスカ‼︎」
「・・・・・お取り込み中のところ申し訳ありませんがヒロキさん、貴方にもお話があります。」
ピグモンがヒロキに話しかける。キングジョーはヒロキを離すとヒロキはピグモンに向き合った。
「ヒロキさん、この度はバサバサ達だけじゃなく、キンキンの事も助けて下さってありがとうございます。」
「いえ、僕は何も・・・。」
「何言ってるんですか⁉︎あの時、ヒロキさんが来てくれたからわたし達助かったんですよ‼︎」
「そうですよ、自信持って下さい‼︎」
「マガバッサーさん・・・マガジャッパさん・・・。」
「今回の件でヒロキさんをGIRLSに入れたいと思いました。ヒロキさん、GIRLSに入ってくれませんか?」
「ええっ⁉︎僕がGIRLSにですか⁉︎でも、僕は」
「大丈夫です。GIRLSには男性の職員もいますし、女性職員も全てが怪獣娘である訳ではありません。普通の人間も沢山います。」
「いや、そうじゃなくて・・・何で僕なんですか⁉︎」
「最近地球からいなくなった筈の怪獣や宇宙人が現れる事件が多発しています。ヒロキさんは2人の宇宙人相手に戦ったり、暴走した怪獣娘にも臆する事なく向き合いました。ヒロキさんのような人が必要なのです。ですから・・・GIRLSに入っていただけないでしょうか?」
「・・・・少し時間をください。」
そう言ってヒロキは去っていった。その後、自宅でヒロキはトライスクワッドの3人と相談をしていた。内容はGIRLSに入るか否かだ。
「君達は賛成?それとも反対?」
『正直言って俺は反対だ!俺らの関係があの姉ちゃん達にバレたら怪獣娘達は更に危険な目に遭うぜ‼︎』
『フーマ、彼女達は普段からシャドウと呼ばれる謎の敵と戦っているようじゃないか。彼女達ならどんな敵が来ようと大丈夫だろう。私は反対しないぞ。』
『別にいいんじゃないか、俺の親父も地球にいた頃は防衛組織にいたって話を聞いたからな。ヒロキ、お前の意思に任せるよ。』
「・・・・・僕は・・・・・。」
タイガの言葉でヒロキは覚悟を決めた。
その翌日、GIRLS本場前にヒロキは立っていた。そこにピグモンとキングジョーがやって来る。
「ヒロキさん‼︎」
「ヒロキ、決意は決まったのデスカ?」
「ああ、僕はGIRLSに入るよ!僕が怪獣娘達の為に出来る事があるなら何だってやってみせるさ‼︎」
「本当デスカ⁉︎Thank youデース、ヒロキ‼︎」
ヒロキの答えを聞いたキングジョーがヒロキに抱きつく。顔を赤くしながらヒロキはピグモンに決意を語る。
「こ、これから僕に出来る事は何でもやっていきますのでよろしくお願いします‼︎・・・クララちゃん、離れてよ⁉︎」
「嫌デース!」
「では宜しくお願いしますね〜、ヒロヒロ。」
「嫌って何で・・・・ヒロヒロって僕のこと⁉︎」
ピグモンから付けられた渾名に困惑するヒロキをよそにキングジョーは決意する。
(ヒロキ、ありがとうございマス。ワタシはアナタのお陰で目が覚めまシタ。これから一緒に頑張りまショウ。天国のチビスケちゃんが安心してワタシ達を見てくれるように・・・・・。)
(それから・・・・あの時、ワタシを抱きしめてくれたあの時から更にこの思いが強くなりマシタ。ヒロキ、アナタの事が大好きデス・・・・・。)
次回予告(CV:ウルトラマンタイガ+フーマ)
『太古の伝説が残る地図から消された村、九頭流村。とある調査でこの村にやって来た怪獣娘達は謎のネットアイドルと出会う。しかしそこには彼女を利用した恐怖の計画が蠢いていた‼︎次回‼︎
金髪野郎、覚悟しな‼︎俺はお前より速えぞ‼︎』