中編、後編はしばしお待ち下さい。
タイガはナイトファングの火球を受けて地面に倒れてしまう。ナイトファングは地面に倒れたタイガをそのまま踏みつける。
『ぐっ、がっ、ぐあああっ⁉︎』
「ギイイイィィィオオオォォォアアアァァァァ‼︎」
そんな中、再び周りが明るくなり始める。実は今まで皆既日食が起こっており、辺りが暗くなっていたのだが皆既日食が過ぎて周りが明るい日差しに覆われ始めたのだ。潮時だと感じたのかナイトファングは背中の大きな翼を広げて空に飛び去っていく。
『逃がすか‼︎』
〈カモン!〉
ヒロキはタイガスパークのレバーを引き、左腕に意識を集中する。すると兄弟ウルトラマンの弟『ウルトラマンブル』から授かったブレスレット『ブルレット』が現れた。ヒロキはブルレットが装着された左手を右手に重ね、その力をタイガスパークに読み込ませる。
〈ブルレット、コネクトオン‼︎〉
するとタイガにブルのビジョンが重なった。タイガはストリウムブラスターを撃つチャージを取り、ブルの水の力が込められた光線を発射する。
『(アクアブラスター‼︎)』
その光線は見事にナイトファングの背中に命中するも体力を消耗したタイガの放った必殺光線はナイトファングを打ち落とさず、ただダメージを与えただけだった。ナイトファングはアクアブラスターを受けながら飛び去っていく。タイガはナイトファングの姿を見送る事しか出来なかった。
それから暫くしてヒロキはキングジョー達に合流する事が出来た。その横では藍が蹲っている。アギラとゴモラがさっきまでの出来事を思い出して呟く。
「まさか本当に村人達が幽霊だったなんて・・・・。」
「幽霊って実在してたんだね・・・・。」
「幽霊はいるよ。今更じゃん。怪獣とか宇宙人だっているんだし。」
その横で藍が怪獣娘に向けて言葉を放つ。藍は言葉を続ける。
「まぁ、あれは幽霊なんて可愛いもんじゃないよ。あれは完全に悪霊だからさ。」
「悪霊・・・・。成る程ね・・・・・そりゃあ宇宙人と結託して成仏したがるわけだよ・・・・。」
「それにしても・・・・、お前、本当の霊能力者だったんだな・・・・・。」
「・・・・・あたしの力はいつも不幸を齎す。あなた達怪獣娘とは違って・・・。今回もそう・・・。あたしのせいで・・・・。」
「ししょー‼︎」
藍の言葉に納得するガッツ星人とレッドキング。そこにザンドリアスが空を飛んで駆けつけてきた。その後ろにはエレキング達がいる。
「ザンドリアス、来てたのか⁉︎」
「はい、それより一体何があったんですか⁉︎」
「先程怪獣のようなものが飛び去っていくのを見たわ。村で一体何が起きたの?」
「実は・・・・・。」
ヒロキとキングジョーが登ってきたメンバーに先程までの出来事を伝える。話を一通り聞いたミクラスとザンドリアスは震え上がっていた。
「う、嘘・・・・・村人全員が幽霊って・・・・・。」
「そんな・・・・・事・・・・・あるわけ・・・・・。」
「信じられないかもしれないけどマジだ。」
「皆さん、それよりもあの怪獣を何とかしないと‼︎一体何が起こるか分かりませんよ‼︎」
「そうね・・・・。ピグモンには私が連絡するわ。」
「お願いします。」
ミクラスとザンドリアスの相手をするレッドキングを横にヒロキは現れた怪獣について話す。エレキングがその言葉に頷きソウルライザーで麓にいるピグモンに連絡を入れ始めた。
その翌日、GIRLS東京支部の講義室に怪獣娘にヒロキ、それに加えて藍が座っていた。モニターには岩山から目覚めた怪獣『ナイトファング』が写っている。その映像を見てトモミが言葉を放つ。
「皆さん、昨日は大変ご苦労様でした。しかし、再び緊急事態が発生しています‼︎あの山に封印されていた怪獣が復活し、飛び去ってしまいました‼︎」
「あの怪獣は過去のデータにはありましたか?」
「それが・・・・.確認出来ませんでした。恐らくあの怪獣も新種の怪獣だと見ていいでしょう。」
レイカの質問に答えるトモミ。そこでヒロキも疑問に思った事を口に出す。
「ピグモンさん、怪獣は飛び去っていきましたがその後、追跡は⁉︎」
「それが・・・・特定できていません・・・・。」
「じゃあ、何処に現れるのかも予測できないって事かよ⁉︎」
「せめてどこかの人工衛星が特定してくれていれば・・・・・。」
トモミの言葉にベニオとヒロキが重い表情で言葉を放つ。その時、ミコとアキはあの村にいたババルウ星人の言葉を思い出し、藍に問い詰める。
「あのババルウ星人は君が怪獣を封印したシャーマンの子孫だと言ってた‼︎」
「何か怪獣を止める方法を知りませんか⁉︎貴方だけが頼りなんです‼︎」
ミコとアキの言葉を聞いて藍は俯きながら村で起こった事を思い出しながら話す。
「・・・・・あの時、確かにあたしの中に先祖の記憶が流れてきた・・・・。確かにあたしに瓜二つのシャーマンが怪獣を封印してたよ。」
「本当ですか⁉︎どうやって封印していたんですか⁉︎」
「お願い、教えて⁉︎怪獣を止める唯一の手掛かりなんだから‼︎」
藍に詰め寄るレイカとミカヅキ。彼女達に押されながらも藍は昨日流れてきた先祖の記憶を話す。
「オーロラみたいなのがシャーマンに集まって剣のようになってた。・・・・・多分だけど・・・・・あれは・・・地球的エネルギーだと思う。」
「地球的エネルギー?」
『ほう、お嬢さんも同じ考えか。』
「タイタス?どういう事?」
彼女の言葉にタイタスも頷く。その言葉にヒロキは詳しく聞こうと思い、タイタスに話しかけた。
『麗しきシャーマンは祠を媒介に地球の光エネルギーを具現化させたんだ。その力であの怪獣は封印された。恐らく今も奴の中には地球的エネルギーが残っている筈だ。』
「成る程・・・・。」
「つまり、あの怪獣の中にはその地球的エネルギーがまだあって、それを呼び起こすのが怪獣を止める鍵になるんですね‼︎」
ヒロキがタイタスの話を一通り聞いた同時に藍の話を聞いたトモミも結論をつけていた。そこでランが疑問を口にする。
「それで、どうやってその地球的エネルギーとやらを解放するのかしら?」
「それは・・・・多分ですけど・・・・・。」
ランの言葉にレイカが藍を見る。その時、警報が鳴り響いた。
『市街地に怪獣が出現しました‼︎昨日九頭流村から現れた怪獣と同一のものと思われます‼︎』
「ピグモン‼︎」
「はい‼︎」
ランの言葉でトモミはモニターの映像を切り替える。そこには昨日復活したナイトファングが街に降り立つところが写っていた。
「大変‼︎怪獣が‼︎」
ヒロキは講義室を出ようとする。それをクララが呼び止めた。
「ヒロキ、どこに行くんデスカ⁉︎」
「決まってる‼︎怪獣を何とかしないと‼︎」
「まだ具体的な対策も決まっていまセン‼︎今出て行ってもワタシ達に出来る事はありまセン‼︎」
「くっ‼︎」
ヒロキはクララの言葉を聞いてその場に留まる。トモミ達はモニターに写るナイトファングを見ていた。
「どうして市街地に降りたんでしょうか?」
「分からないわ。何か目的があるのかしら?」
その頃、ナイトファングは第三の目を開く。街の人々は怪獣を眺めているが途端に倒れ出す。1人、また1人と次々と倒れていく。そして倒れた人達はうなされ始める。そして人々から紫色のオーラが出てきてナイトファングの第三の目に集まっていく。
その頃、GIRLSではミサオが妙な音を感じていた。彼女はその音を聞いて立ち上がる。
「待って、何か聞こえる・・・。何か変な音が・・・・。」
「変な音・・・・・?」
「GIRLS 1耳がいいノイノイが言うんですから間違いないでしょうが・・・一体どんな音が・・・・?」
『おい、ヒロキ‼︎耳を塞げ‼︎この音はヤバい‼︎』
「その音を聞いたら駄目だ‼︎皆も耳を塞いで」
ヒロキの声を聞いたミサオはヘッドフォンをつけるも、耳が普通の人間よりいいミサオはヘッドフォンをつけてもその音を防げないと察し音楽をかけ始める。しかし、ミサオ以外は全員倒れてしまった。
「皆⁉︎どうしたんだよ⁉︎おい、しっかり・・・・まさか・・・・この音の影響か・・・・。」
ヒロキの脳裏に浮かんできたのはトレギアの攻撃から自分を庇い、チビスケが爆殺される瞬間だった。
「チビスケ・・・・ごめん・・・・本当に・・・・・助けてやらなくて・・・・・本当にごめんよ・・・・。」
クララの脳裏にもヒロキと同じ光景が浮かんでいた。
「チビスケちゃん・・・・・どうして・・・・・本当にごめんなサイ・・・・。」
チビスケがトレギアに殺される光景の後、彼女の脳裏に浮かんだのは暴走した自分がゴモラの首を持ち上げてその首に槍を突き立てる光景だった。
『ウ"ウ"ウ"ゥゥァ"ァ"ッ・・・‼︎』
『ぐ・・・・う・・・・。や・・・や・・・止めて。目を・・・・覚ましてよ・・・・。』
『ゴモたん‼︎止めて、キングジョーさん‼︎』
『おジョー‼︎駄目、ゴモだよ‼︎』
『ウ"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"‼︎』
「あ・・・・・あああ・・・・・御免なサイ・・・・ゴモラ・・・・・。ヒロキが・・・・・来てくれなければ・・・・・ワタシは・・・・・アナタヲ・・・・・。」
ミクの脳裏にはヴォルクの最期が浮かび上がる。
『そうか・・・・・。お前は・・・・笑顔で・・・・明るく生きろ・・・・・。お前らの・・・・・家族と出会えて・・・・・良かったぜ・・・。故郷で・・・失った・・・・家族が・・・・・。』
「止めて・・・・・お願い・・・・御免なさい・・・・・ヴォルクお兄ちゃん・・・・・うわあああああああああああああああ‼︎」
レイカの脳裏には葵の最期が浮かび上がる。
『そんな顔しないで・・・。私達はずっと友達だから・・・。』
「葵さん・・・・あ・・・・あ・・・・あああ・・・・・あああああああああああああ‼︎」
藍の脳裏には自身の霊能力のせいで救急車に運ばれていく高校時代のクラスメートが写った。
『アンタのせいで、アンタが霊を呼んだせいで・・・・・彼は‼︎彼は‼︎』
「違う・・・・・違うの・・・・・あたしのせいじゃ‼︎」
ミサオを除く講義室にいたメンバー全員が倒れうなされる。その光景にミサオは慌てふためいていた。いくら怪獣娘とはいえまだ中学生であるミサオはこの状況で何も出来ずにいた。
「皆、どうしたんだよ‼︎・・・・まさか、この音・・・・・あの怪獣が‼︎・・・・・とにかく皆を起こさないと‼︎」
ミサオが落ち着いた末、講義室を出る。しかし、廊下も倒れてうなされている職員が多く目に写る。
「マジかよ・・・・。こんなのもうアタシ1人の手には負えないよ・・・。一体どうしたら・・・・。」
その頃、人々から溢れる紫色のオーラを吸収するナイトファングを見ながらトランプをシャッフルする男がいた。白と黒のブラウスに身を包んだ男『霧崎』だ。彼はシャッフルしながら笑みを浮かべて呟いた。
「苦しみを糧にする。・・・最高だね・・・・私好みだ・・・。」
その頃、GIRLS本部ではミサオが他に起きている人がいないか探し回っていた。しかし、建物内だけでなく窓を開けて外を確認しても視界に映る人々は倒れてうなされている。その光景にミサオは座り込んでしまう。
「冗談だろ・・・アタシだけかよ・・・・・。アタシ1人で・・・・どうしろっていうんだよ・・・・アタシは怪獣娘って事を除けば・・・・ただの中学生なのに・・・・。」
ミサオは外と中の光景を見て思わず弱音を吐いてしまう。彼女がどうにも出来ず座り込んでいるその時、異変が起こった。
「誰かいませんか⁉︎起きている人はいませんか⁉︎」
「今ここには・・・・って・・・・えっ⁉︎」
突然人を呼ぶ声が聞こえたのだ。ミサオは自分以外に意識がある人がいると知り、驚いて思わず立ち上がる。
「嘘だろ・・・・アタシ以外に意識がある人が・・・・。」
ミサオは希望を感じて声のした方向に向かう。するとそこには見覚えがある人が立っていた。
「あっ、いた‼︎良かった〜‼︎ちゃんと起きている人がいて‼︎」
「あっ、アンタなんで意識が⁉︎」
ミサオはその人物を見て驚いていた。その人物もミサオが自身を知っていることに疑問を口にする。
「あれ、どっかで会ったことある⁉︎」
「あっ、あの時は怪獣娘の姿だったか・・・・。アタシです、ノイズラーですよ!」
「ああ、あの時、クララと一緒にいたギターを持った怪獣娘さん‼︎」
その人物はミサオの怪獣娘としての姿『ノイズラー』を知っていたようでミサオの言葉で彼女が誰なのか思い出したようだ。ミサオはそのままその人物に疑問を口にする。
「確かキングジョーさんとヒロキのクラスメートでしたよね?どうして貴方に意識があるんですか、ピリカさん⁉︎」
そこにいたのはヒロキとクララのクラスメートであり、2人の友人でもある旭川ピリカだった。
トリガーのメインヴィランはアブソリューティアンではなさそうですね。彼らはTVシリーズには出る事は無いのでしょうか?