怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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ゴジラS.P、あの緑色の怪獣がガバラではなく新怪獣『サルンガ』だったとは・・・・・。
サルンガのソフビが見たくなってきました。


悪魔を討て!(中編)

少し時を遡ってピリカは町を歩いていた。そこに空から怪獣『ナイトファング』が降りてくるのを間近で見た。

 

「・・・・あれって怪獣⁉︎」

 

町に降り立つナイトファングを見上げるピリカ。そんな時、ピリカの耳に妙な音が聞こえてきた。ナイトファングから発せられたその音はピリカ以外には聞こえないのか誰もその音には反応しなかった。

 

「えっ・・・・この音・・・・・何?」

「どうしたんだ、お嬢さん?」

「えっ、いや、なんか変な音が怪獣から聞こえませんか?」

「・・・・・怪獣から・・・・・何も聞こえないよ。」

「そんな・・・・・?」

 

通りすがりの男性の言葉でピリカは自身にしかその音が聞こえないと分かった。彼女はその音に嫌な予感を感じてイヤホンを付ける。するとピリカの嫌な予感が的中したのか周りの人達が次々と倒れていく。その光景を見て隣にいた男性に駆け寄った。

 

「ちょっと⁉︎大丈夫ですか⁉︎」

「うっ・・・・・ううう・・・・・‼︎」

 

男性は何故かうなされ始める。ピリカはそれを見て現状を確かめるべく周りを見渡すも周りの人達全てがうなされていた。

 

「う・・・‼︎うううう・・・・止めて・・・・くれ・・・。」

「御免・・・・なさい・・・・そんなつもり・・・・・なかったの・・・・。」

「違う・・・・・違うんだ・・・・・俺は・・・・・決して・・・・お前を・・・・・裏切った・・・・訳じゃ・・・・・。」

「何これ・・・・・皆悪魔を見てうなされているみたい・・・・・。まさかあの怪獣のせいで悪夢を⁉︎だとしたら!」

 

ピリカはGIRLSに所属する中学からの親友であるクララに電話をかけ始める。しかし、何度コールがなってもクララは電話に出る事は無かった。

 

『おかけになった電話番号はただいま出ることが出来ません。ピーという発信音の後に』

「どうして⁉︎・・・・緊急事態なのに・・・・・まさかGIRLSまで⁉︎」

 

ピリカは嫌な予感を感じGIRLSの本部にまで向かう。その道中でも倒れてうなされる人々を見て彼女の嫌な予感は強くなり始める。そしてGIRLSに着いて彼女の嫌な予感は的中する事になった。

 

「そんな・・・・・GIRLSまで⁉︎」

 

GIRLS本部に着いた頃、彼女の目に写ったのは既に入り口のロビーや廊下で多くの職員が倒れてうなされている光景だった。GIRLSの制服を着た職員だけでなく怪獣娘本人も悪魔にうなされている。

 

「・・・・・あたしは・・・・・まだ・・・・・走れる・・・・。走れるよ・・・・・。」

「どうして・・・・・どうして・・・・・私から・・・・・。」

「怪獣娘さんまで⁉︎・・・・そんな・・・・。」

 

彼女は一瞬諦めそうになるも、僅かな望みを掛けて大声で叫ぶ。

 

「誰かいませんか⁉︎起きている人はいませんか⁉︎」

 

彼女か叫んだ言葉は建物内に響くも誰も反応するものがいないため無駄だったと思った。しかし彼女が数歩進んだところで足音が聞こえてきた。その足音は確かにこっちに向かっていた。

 

「足音?・・・・・誰かこっちに向かってる‼︎」

 

希望を感じたピリカは足音の方向に走っていく。やがて彼女は自分のいる方向に向かって走るGIRLSの制服を着たメッシュの入ったボーイッシュな印象の少女と出会う。ピリカはその少女を見て歓喜の声を上げる。一方、メッシュの入った少女はピリカを見て驚いた表情をしていた。

 

「あっ、いた‼︎良かった〜‼︎ちゃんと起きている人がいて‼︎」

「あっ、アンタなんで意識が⁉︎」

「あれ、どっかで会ったことある⁉︎」

「あっ、あの時は怪獣娘の姿だったか・・・・。アタシです、ノイズラーですよ!」

「ああ、あの時、クララと一緒にいたギターを持った怪獣娘さん‼︎」

 

ピリカはその少女『ノイズラー』こと『音無ミサオ』が自分を知っていた事に疑問の声を上げたが、前に親友であるクララと一緒にいた事を思い出した。

 

「確かキングジョーさんとヒロキのクラスメートでしたよね?どうして貴方に意識があるんですか、ピリカさん⁉︎」

「今はそれよりこの状況を何とかしないと‼︎クララ達は⁉︎」

「キングジョーさんも倒れちゃって・・・・。キングジョーさんだけじゃない・・・・皆倒れちゃったんだ・・・・。」

「分かった‼︎ちょっと待ってて‼︎」

 

ピリカに意識がある事に対してミサオは疑問を口にするもピリカは現状の事を聞く。ミサオの言葉を聞いた彼女は鞄に入っていたノートパソコンを取り出してキーボードを叩き始める。しばらくするとミサオにある場所について聞き出す。

 

「ねぇ、この施設全体に音を流せる部屋ってある?例えば放送室とかさ。」

「放送室ならありますけど・・・・、一体何を?」

「大丈夫‼︎あたしを信じて‼︎」

 

彼女の行動に疑問を抱くも藁にも縋りたい状況なためピリカを放送室に案内するミサオ。放送室に入るとピリカは放送室のケーブルと自身のパソコンを繋げ始める。やがて放送室の館内アナウンスのスイッチを押すピリカ。ミサオは思わずピリカを問い詰める。

 

「ちょ、ちょっと‼︎何してんだ、アンタ⁉︎」

「大丈夫!皆目を覚ますから‼︎」

 

ピリカの言葉に信じられないような表情をするミサオ。彼女達が放送室を出るとミサオは自身の目を思わず疑った。放送室の近くで倒れていた職員が目を覚ましたのだ。

 

「う、う〜ん・・・・、あれ、一体私は・・・・。」

「う、嘘、皆目を覚ましてる・・・・・。」

「どう?これで信じる気になったでしょ。早くクララの元に行こう!」

「は、はい‼︎」

 

ミサオがピリカを連れてさっきまでいた講義室に戻ると皆が目を覚ましていた。ミサオは歓喜の声を上げる。

 

「ザン、皆、目を覚ましたんだ・・・‼︎」

「ノイノイ・・・・、はい!皆、無事目を覚ましましたよ!ノイノイのお陰で」

「それは違います‼︎アタシだけでは無理でした・・・・。けど、ここにいるピリカさんのお陰で皆を助けられたんです‼︎」

 

ミサオは自身の後ろにいたピリカを紹介する。彼女の友人であるクララとヒロキは驚いた表情でピリカに話しかける。

 

「ピリカ⁉︎どうしてここに・・・・・まさかこの状況ハ・・・・。」

「ピリカさんが助けてくれたのか⁉︎・・・ありがとう、でもどうやって⁉︎」

「あの怪獣が特殊な音波を放ってたの。だからその音波を解析して打ち消す音波を作って放送室からこの建物全体に流したの。」

「マジか・・・・。凄えな・・・。」

「ていうか・・・・君は?」

「旭川ピリカです。クララとヒロくんのクラスメートで2人の友達です。」

 

ベニオとミカヅキの声でその場にいた全員に自己紹介するピリカ。ピリカの事を全員が理解した事で再び怪獣の話題に入る。

 

「にしても・・・・あの怪獣・・・・なんで悪夢なんか・・・・。」

「悪夢を見せる目的が掴めませんね・・・・。」

 

彼女達はナイトファングの行動の意図を読めずにいた。そんな中、タイタスがヒロキに話しかけてくる。

 

「ヒロキ、恐らくだが奴はナイトファングだ。』

「ナイトファング?・・・・・あの怪獣の名前⁉︎タイタス、知ってたの⁉︎」

『噂程度だがな・・・・。奴は人に悪夢を見させてその苦しみをエネルギーにすると言われている。』

「人の苦しみを・・・‼︎だから町に降り立ったのか‼︎」

「ヒロキ、一体何ヲ・・・?」

 

ヒロキはタイタスとの会話で思った事を口走りクララに疑問を抱かれてしまう。ヒロキは誤魔化す様に言い直した。

 

「多分ですが、あの怪獣は悪夢を見させてその苦しみを力に変えているんですよ‼︎」

「悪夢を見させて・・・・苦しみを力に・・・・・確かにそう考えれば人口密集地である市街地に降り立った理由にもなりますね‼︎」

「それだけではありまセン。人柱となる生贄が必要だった理由にもなりマス。」

「きっと人柱は悪夢を永遠に見せられて衰弱死したんだ・・・・。悪夢・・・・・ナイトメアからナイトファングとでもしましょうか。」

「ナイトファング・・・・成る程な・・・・あいつに似合う名前だな・・・。」

「だとしたら・・・・早く町の皆を目覚めさせないと‼︎」

 

ヒロキの言葉に納得するトモミとクララ。ヒロキの言葉にベニオが納得する中、アキが声を上げる。それを聞いてトモミが四角のテーブルの中心にペンを立て、それぞれの角に一本ずつペンを置きながらピリカに質問する。

 

「ピリカさん、ナイトファングが放つ音波を打ち消す音波を作ったと言っていましたよね?」

「はい!」

「この中心のペンをナイトファングとして、この四ヶ所からその音波を流せば悪夢を見せる音波を打ち消す事が出来るのではないでしょうか⁉︎」

「理論上は可能ですよ‼︎」

「お願いします‼︎その音波を私達に提供してください‼︎怪獣のせいで悪魔に苦しむ人達を助ける為に‼︎」

「勿論‼︎そのつもりでGIRLSに来たんですから‼︎」

「ありがとうございます‼︎ではピリカさんの作った音波を流す場所を決めましょう‼︎」

 

トモミは地図を開き説明する。そこにはナイトファングの現在地とそれを囲む4つの四角形が描かれていた。トモミは4つの角について説明する。

 

「ナイトファングの音波を打ち消す音波を4箇所から流します!それぞれ、北、南、東、西に分かれています!そこにある町内放送のスピーカーから音波を流します!キンキンは南に、レッドンは北に、アギアギは東に、ゴモゴモは西に向かって下さい‼︎」

「「「「了解‼︎」」」」

 

彼女達がナイトファングが出現した場所に向かって数十分後、ヒロキはトモミに言葉を発した。

 

「ピグモンさん、あの音波で皆の目を覚ましてもナイトファング自体を何とかしないとまた同じ事の繰り返しです‼︎」

「そうですね・・・・、その後の事はどうしましょうか・・・・。」

『適材適所だ!さっきも言ったがあいつの中には今でも地球の力が眠っている!このお嬢さんがそれを引き出して私達の光エネルギーと合わされば勝機はある‼︎』

「ねぇ・・・何か肩が重いんだけど・・・。」

 

ヒロキとトモミの会話を聞いたタイタスは藍の肩に乗りながら話しかけてきた。自身の気配を感づかれたタイタスは藍の肩から降りる。タイタスが降りた後、ヒロキは藍の顔を見る。すると藍は自分の胸の内を打ち明けた。

 

「ずっと・・・ずっと・・・・あたしは自分の力のせいで周りを不幸にしてきた・・・・。特別な力なんていらない・・・・!それでも・・・あたしの霊能力のせいで人が傷ついてきた・・・・。なのに・・・こんな格好して霊能力系アイドルなんてやってる自分なんか大嫌い‼︎」

「けど・・・・今なら君の力で人々を救える筈だよ。特別な力を手に入れた事には何か意味が」

「そんな事ない!!!あたしの力はいつだって不幸を齎すだけだった‼︎今までもそしてこれからも‼︎」

「そんなの分かんないよ‼︎自分で勝手に決めつけてるだけじゃん‼︎」

 

ヒロキと藍の会話にミコが割って入ってきた。ミコに続いてミク、サチコが会話に入ってくる。

 

「自分の力が怖い気持ちは分かるよ‼︎わたしだって自分が怪獣娘だと知った時は不安だったんだから‼︎この力で誰かを傷つけないかって‼︎」

「でも、この力を受け入れなきゃ何にも始まらないじゃん‼︎あたしも最初は実感なんて無かったよ。でも‼︎」

「それを受け入れたら自分の世界が変わる。あたしは怪獣娘である事を受け入れてそれを実感した。だから、ノイのような新しい友達だって出来たし一緒にバンドを組めたんだから‼︎」

「でも、あなた達怪獣娘は皆から受け入れられて支持されている。あたしなんかと違って・・・・、あたしの持っている力は怪獣娘のものとは違う‼︎あたしの力は周りを笑顔に何か出来ない‼︎」

「そうやって逃げてばかりでいいのかよ‼︎逃げてばかりいて情けなく無いのかよ⁉︎みっともないって思わないのかよ⁉︎アタシは嫌だよ‼︎そんな生き方‼︎」

 

反論してきた藍にミサオが入ってきた。ミサオは言葉を続ける。

 

「アタシ達怪獣娘と同じだよ・・・・。自分に特別な力があるからってそれを否定しちゃいけない。それを受け入れて生きていくしかないんだ・・・。」

「・・・・・・。」

 

ミサオの言葉を聞いた藍は下を向いて黙り込んでしまう。ヒロキは彼女達の言葉を聞いた上で藍に話しかける。

 

「今なら分かるんじゃないかな・・・。よく考えてよ。この状況で君に何が出来るか。」

「ヒロヒロ、何を考えているかは知りませんが幾らなんでも彼女は一般人です。彼女を危険に晒す訳にはいきません。」

「ピグモンさん・・・・・そうですよね・・・・。・・・・僕はクララちゃんを手伝ってきます‼︎」

 

そう言ってヒロキは部屋を出て行った。トモミ達はヒロキの後ろ姿を見送った後、モニターを見つめていた。

 

 

 

 

その頃、クララ達は怪獣娘に変身して各地のスピーカーからピリカの作った音波を流す準備をしていた。尚、ナイトファングの音波を聞かない様に耳にはイヤホンが付いていてピリカの作った音波が流れている。

 

「音波を流すぞ‼︎」

 

レッドキングの声に頷いた3人は音波を流し始める。すると倒れていた人達が意識を取り戻し、起き上がり始めた。

 

「あれ・・・俺達・・・。」

「一体・・・どうして・・・・・ってキングジョーさん⁉︎」

「ゴモたんだ‼︎」

「レッドキングさんもいるぞ‼︎」

「一体どうして・・・・・。」

「良かった・・・皆目を覚ました・・・。」

「浮かれてる暇はねぇぞ・・・・、怪獣が出た、皆、早く逃げろ‼︎」

「安全な場所に避難して下サイ‼︎」

「えっ・・・・うわあああああ、怪獣だああああぁぁぁ‼︎」

「逃げろーーーー‼︎」

「怪獣娘さん、ありがとうございます‼︎」

 

意識を取り戻した人達の避難誘導を始める4人。少し遅れてヒロキが現場に到着した。ヒロキは右腕にタイガスパークを出現させる。

 

〈カモン!〉

 

「光の勇者、タイガ!!」

『はあーっ!ふっ!』

「バディィィゴーーーー!!!」

 

〈ウルトラマンタイガ!〉

 

ウルトラマンタイガが町に降り立つ。タイガはそのままナイトファングに向けてファイティングポーズをとった。

 

「シェアッ‼︎」




戦えセブンガーにも新怪獣が出た様です。
てれびくんが欲しくなってきた・・・・・。
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