怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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この話は原作が面白かっただけに不安が多いですが何とか頑張って書きました。
それと後書きのほうで重大な発表があります。

それではどうぞ。

追記

それと話の都合上、少し変更した事があります。
ご了承下さい。



夕映えの戦士(前編)

その日、ヒロキはトモミとランに怒られていた。というのも新宿で大怪獣ファイトのイベントがあり、ヒロキはそれの手伝いをしていたがその時に宇宙人が乱入、応戦するもヒロキはその戦いで周りに大きな被害を出してしまった。それでトモミ達に怒られているのだ。

 

「ヒロヒロ、市民を守る為に戦う事はいい事です。けど、もう少し周りを見ながら戦って下さい‼︎」

「今回の宇宙人との乱闘で建物の窓ガラスが5枚、建物のドアが2枚、椅子8脚、机5脚と被害も大きいわ。私達もシャドウとの戦いの時は周りの被害を最小限に抑えて戦っているの。もう少し、周りに気を配りなさい。」

「待ってください‼︎そうしなければあの時は」

「だとしても、周りの被害を抑えられる戦いがあった筈です‼︎とにかく、今後宇宙人と戦う時は周りに気を付けて行動して下さい‼︎」

 

トモミの言葉で解放されるヒロキ。部屋を出ると廊下にはミカヅキがいた。彼女達はヒロキに声を掛ける。

 

「お疲れー、ヒロちゃん‼︎」

「・・・ゴモラさん。」

「もう、ゴモたんでいいってば。ピグちゃんとエレちゃんに怒られてたの?」

「ええ・・・・。」

「そんなに落ち込まなくても、今度同じ失敗をしない様にすればいいんだから‼︎ねえ、これからアギちゃん達と遊びに行くんだけどヒロ」

「すいません、大変申し訳ないのですか、今日は帰らせて下さい。」

 

ヒロキはミカヅキの言葉を遮り、その場を後にしてしまった。ミカヅキはその後ろ姿を見て不安な気持ちになる。

 

「あちゃー、いつまでも引きずってなきゃいいけど・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

その後、ヒロキは公園のベンチに腰をかけて黄昏ていた。今の彼はとても気落ちしていたのだ。そんな中、2人の少女と複数の男女のグループが言い争っているのが目に映る。うち、1人は胸にカラータイマーの様なクリスタルが付いた怪獣娘だ。

 

「ちょっと、今なんて言ったのよ⁉︎」

「俺達の前に顔を出すな‼︎公園で走るな‼︎って言ったんだよ‼︎」

「怪獣が再び現れる様になったのはアンタ達怪獣娘のせいでしょ‼︎この間も公園の辺りに現れたわよ‼︎」

「何よ‼︎怪獣が現れたのが怪獣娘のせいだっていうの‼︎どう考えたらそんな風に思うのよ‼︎」

「ジ、ジュンちゃん、ちょっと落ち着いて・‼︎」

「ラン、貴方も何か言い返さないと‼︎こういう人は更につけ込んで来るんだから‼︎」

「お前ら怪獣娘のせいで再び怪獣が現れて俺達は迷惑してんだよ‼︎だからこの公園に」

「煩いですよ、公共の場で。」

 

そこにヒロキが2人の少女の前に立って複数の男女グループの前に現れる。グループのうち1人がヒロキを睨むが気にせず、ヒロキは更に言葉を彼らに言い放つ。

 

「何だ、お前‼︎何の用だ‼︎」

「怪獣が再び出たのが怪獣娘のせい・・・。それ、本気で言ってるんですか?」

「それ以外に何があるんだよ‼︎俺の弟は怪獣災害に巻き込まれて寝たきりになったんだぞ‼︎それの原因の」

「怪獣娘が怪獣出現の原因なら・・・もうとっくの昔に怪獣が現れてますよ。大体、怪獣の出現が怪獣娘のせいだって誰が言ったんです?」

「そ、それは・・・。」

「勝手な思い込みかよ・・・。そんな理由で彼女達にイチャモンつけてるくらいならこの公園から出てって下さい‼︎周りの人達にも迷惑なんだよ‼︎」

 

ヒロキが彼らに怒鳴る。それを聞いた周りの人達が彼女達にイチャモンつけていたあの人達を見て冷たい目でヒソヒソ話をしていた。それを見て彼らは走り去っていく。その後、2人はヒロキにお礼を言った。

 

「ありがとうございます‼︎助かりました‼︎」

「別にいいよ。僕の幼馴染も怪獣娘がいて、ああいう人達に本気で頭にきたからさ。」

「怪獣娘が幼馴染に⁉︎・・・それで。」

「ジュンちゃんもありがとう。あたしのために怒ってくれて。」

「何言ってるのよ。友達のために怒るのは当たり前でしょ。」

 

2人の少女は顔を見合わせた後、ヒロキに自己紹介する。

 

「私、日吉ジュンです‼︎」

「あたし、柴崎ランっていいます‼︎『ガーディー』の怪獣娘です‼︎」

「ガーディー?・・・ああ、陸上やってる怪獣娘の‼︎」

「知ってるんですか⁉︎」

「一応、僕もGIRLSの一員だから。」

「ああ‼︎もしかして最近GIRLSに入ったキングジョーさんの幼馴染の白鳥ヒロキさんですか⁉︎こんなところで会うなんて‼︎」

「知ってたんだ・・・。よろしく、2人とも。」

 

ヒロキとジュンと超古代狛犬怪獣『ガーディー』の怪獣娘はその場にあったベンチに腰をかける。ヒロキの顔がどことなく落ち込んでいる様に見えたガーディーはヒロキに話しかける。

 

「どうしたの?なんか落ち込んでいるように見えるけど・・・。」

「いや・・・、この前の大怪獣ファイトのイベントでやりすぎて・・・。」

「怒られたの?」

 

ガーディーの言葉に頷くヒロキ。そこに隣のベンチに腰を掛けた口の回りに髭を生やした男がヒロキに話しかけてきた。

 

「おーい、どうした?そんな表情をして?さては何かやらかしたか〜?」

「お、小田さん⁉︎べ、別に何でもないですよ⁉︎」

「えっと・・・誰?」

 

隣のベンチに座ったのはヒロキが東京に越してきて知り合いになった男だった。その男性の名は小田というらしい。小田はガーディーとジュンに挨拶した後、ヒロキに再び話しかける。

 

「やあ、怪獣娘さんかな?俺は画家の小田だ。ここで夕陽の景色を描いてる内にヒロキ君とは友達になってね。」

「画家さんですか〜。あっ、あたし、怪獣娘のガーディー、柴崎ランです‼︎」

「日吉ジュンです。」

「ランちゃんにジュンちゃんか。よろしくね。・・・ヒロキ君、君の顔を見れば分かるぞー。何か怒られたんだろ〜。」

「茶化さないで下さいよ‼︎僕は普通の人間ですけど・・・まだGIRLSに入って間もないですけど・・・僕なりに一生懸命に頑張っているんです‼︎」

 

ヒロキの言葉を聞いた小田は鞄からキャンバスを取り出してそこに一枚の絵を取り付ける。ガーディーがそれを見て思わず声を上げる。

 

「うわぁ‼︎綺麗な夕陽の絵ですね‼︎あたし、美術とか本当駄目だから羨ましいですよ‼︎」

「ラン、この間の美術、散々だったもんね。」

「ちょっと〜、酷いよ、ジュンちゃん!」

「ははは、ありがとう。でも、この絵はまだ未完成なんだ。」

「「えっ⁉︎未完成⁉︎」」

 

思わず同時に声を上げる2人の少女を横に小田は筆を手に取り夕陽の絵を塗り始める。そしてヒロキ達に語り始める。

 

「絵って不思議でな。中々この夕陽の色が完成しなくてさ。こうして何度も塗り直して完成するもんなんだ。・・・いわばヒロキ君はこの塗りかけの絵と同じだ。失敗したって何度もやり直せばいいんだよ。」

「小田さん・・・。」

「君達も同じさ。怪獣の出現が怪獣娘のせいじゃないって何度も言えばいいんだよ。そうすれば、必ず分かってくれる筈さ。」

「・・・さっきの・・・聞かれてたんですね・・・。・・・でも、小田さんのお陰で何か勇気出ました‼︎ありがとうございます‼︎」

「いいってことよ。」

 

そうして会話を続けているうちに夕陽の色が変わりつつあった。小田は思わず手を止めていた。

 

「おっと、こりゃまた塗り直しだ。三歩進んで日本猿ってね。」

「何ですか?その親父ギャグ。」

 

そう言って、4人は笑い合っていた。小田がそこを去ろうとして、ガーディーは小田を呼び止める。

 

「小田さん‼︎」

「?」

「また来てもいいですか?」

「いいよ。」

「ありがとうございます‼︎今度はあたしの友達も連れて来ますね‼︎」

 

その会話で彼らは公園を後にした。

 

 

 

 

 

 

それから3日後、あの公園にヒロキと小田が談笑しながら話していた。そこにガーディーの人間の姿である『柴崎ラン』が1人の少女を連れてやってくる。その少女は癖毛がついた物静かな雰囲気の少女だ。彼女の名は『黒柳ナミ』。ランの陸上を競い合うライバルであり親友である怪獣娘だ。

 

「小田さーん‼︎ヒロキさんも‼︎」

「やあ、ナミちゃん‼︎」

「ガーディーさん‼︎その人って確か・・・。」

「紹介します‼︎あたしの親友で陸上仲間のナミさんです‼︎」

「黒柳ナミです。よろしくお願いします。」

 

ランの隣でナミはヒロキと小田に挨拶する。そして小田のキャンパスの周りに彼女達は集まる。

 

「ナミさん、この人がここの夕陽を描いてる小田さんだよ‼︎」

「ランさんから話は聞いています。よろしくお願いします。」

「ああ、よろしく。」

「・・・・・本当に綺麗な絵ですね。これで未完成なのが信じられないです。」

「中々夕陽の色が完成しなくてね。」

「えっと・・・ナミさんは確か・・・・ランさんとチームメイトの怪獣娘でしたよね?それで宿しているカイジューソウルは確か・・・。」

「用心棒怪獣『ブラックキング』です。」

「⁉︎」

 

ナミが自身に宿るカイジューソウルの怪獣を話した途端、小田は目を見開いた表情で筆を落としてしまう。そんな小田を見てヒロキとランは心配になり呼びかける。

 

「ああ、そうそう!陸上をやってる怪獣娘の中で有名な2人の・・・って小田さん、どうしたんですか?」

「急に筆を落としちゃいましたけど、何か驚かせる事言いました?」

「ああ、いや、何でもない。」

 

小田が少し驚いていた表情を崩して明るく話す。その後、気を取り直した小田はヒロキ、ラン、ナミとたわいもない話題で盛り上がっていた。そしてそれぞれの帰路につく頃、小田は去っていくナミの後ろ姿を見て一言呟いた。

 

「ランちゃんの友達の怪獣娘が・・・まさか・・・ブラックキングだったとは・・・・。」

 

 

 

 

 

 

その3日後、レイカとラン(エレキング)はトモミから任務を受けていた。トモミが2人に内容を伝える。

 

「市役所からの依頼で謎の地鳴りがする原因を突き止めてほしいそうです。」

「分かりました。」

「僕も連れて行ってください‼︎」

 

そこにヒロキが入ってくる。レイカとランはトモミの顔を見る。するとトモミは頷いた。調査メンバーを決まり、ランは2人に呼びかける。

 

「行くわよ、2人とも!」

「「はい‼︎」」

 

3人の後ろ姿をトモミが見つめる。隣にやってきたミカヅキはヒロキの様子を見て安心していた。

 

「良かった・・・。ヒロちゃん、引きずってなくて。」

「はい、それになんだか張り切っているように見えます。ヒロヒロならきっと2人とも上手くやれるでしょう。」

 

 

 

 

 

 

その頃、何処かの倉庫で霧崎が立っていた。その目の前には黄色い光る丸い物が置かれていた。そこに誰かが入ってくる。それは小田だった。

 

「おい、あんたここで何をしている?」

「はじめまして、夕映えの戦士、『ナックル星人オデッサ』。」

「⁉︎・・・何故俺のことを⁉︎」

 

そう、小田は実は地球人ではない。彼は暗殺宇宙人『ナックル星人』だったのだ。自身の正体を知る霧崎に警戒する小田。霧崎は小田と向き合い話し始める。

 

「私は霧崎・・・貴方の願いを叶えにきた・・・。」

「願い?」

「ブラックキングと共にもう一度戦いに明け暮れること・・・それがあなたの願い・・・。」

「俺はな・・・もう戦いは沢山なんだ‼︎」

「ならば何故このブラックキングの卵を持っている‼︎」

 

霧崎は後ろの光る物を指して発言する。実は霧崎の後ろにある物の正体は用心棒怪獣『ブラックキング』の卵だったのだ。小田は自身のブラックキングをその卵を封印していた。そして霧崎は指パッチンをして小田のスケッチブックの中身をぶちまける。

 

「‼︎」

 

するとそこには夕陽の中、自身の本当の姿とブラックキングが1人のウルトラマンと戦う絵が幾つも描かれていた。霧崎はそれを見て言葉を続ける。

 

「夕映えの戦士と言われた貴方が地球で隠遁生活とは余りにも惜しい・・・。」

「黙れ‼︎もう戦いは沢山だ‼︎」

「それはどうかな、今も貴方は戦いを望んでいる筈だ!この地球に再び現れた怪獣と戦うウルトラマンを見て貴方自身の本能が叫んでいる、そうだろう‼︎」

「煩い‼︎」

 

 

 

 

 

その頃、ラン、レイカ、ヒロキの3人はとある工業地帯にいた。そしてある倉庫に近づくとソウルライザーが反応を示した。

 

「ソウルライザーが‼︎」

「まさか、この倉庫から‼︎」

 

3人は倉庫の中に向かっていく。倉庫は地鳴りが響いている。そして倉庫に突入するものの中には何もいなかった。しかし、それでも地鳴りが止まらなかった。

 

「グオオオオオオオオオ‼︎」

「何ですか、この地鳴りは‼︎」

「これは・・・聞くからにただの地鳴りじゃないわね。」

『怪獣の呻き声・・・?』

「じゃあ・・・この下に怪獣が⁉︎」

 

 

 

 

小田はブラックキングの卵に手をかざす。霧崎は彼の耳元で悪魔の囁きを呟く。

 

「さぁ、貴方自身はどうなんだぁ‼︎」

「・・・・‼︎」

 

霧崎の言葉を無視し、ブラックキングの卵を抑える小田。やがてブラックキングの卵は光らなくなる。それと同時に地鳴りは収まっていった。

 

「地鳴りが収まった?」

「一体何だったのでしょう?」

「あの地鳴りは録音したわ。本部に戻るわよ。」

 

ランの言葉で3人は倉庫を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

その後、GIRLSで地鳴りのあった倉庫の付近を調べるトモミとクララ。そして講義室のモニターにとある映像が写し出される。

 

「皆さん、これを見て下さい。」

「これは?」

 

そこには小田が倉庫の入り口に写っていた。トモミは説明を続ける。

 

「地鳴りがする数分前の映像なのですが・・・問題はここからです。」

 

ヒロキ達はその映像を見続ける。すると小田の姿が一瞬にして消えてしまった。その事に驚くレイカとラン。

 

「消えた⁉︎どういう事ですか⁉︎」

「一瞬で消える男・・・。」

「このカメラは故障などは見られませんデシタ。この映像は本物デス。」

 

その一方でヒロキは映像に写っていた知り合いの姿に驚いて何も言えないでいた。そしてヒロキは席を立った。

 

「ヒロキさん⁉︎何処へ行くんですか⁉︎」

「あの倉庫にもう一度行ってくる‼︎」

 

そう言ってヒロキは部屋を出て行った。4人はそのままヒロキが出ていった扉を見つめていた。

 

 

 

「ヒロキさん?どうしたの⁉︎」

「何やら焦っているようですが?」

 

GIRLSを出たヒロキ。そこでラン(ガーディー)とナミと偶然出会う。ヒロキは先程の事を2人に話す。

 

「ええっ⁉︎怪獣の呻き声らしい地鳴りがした場所に小田さんが⁉︎」

「・・・本当なのですか?」

「ええ、2人とも」

「行くよ‼︎小田さんに何かあったら・・・・ナミさんも力を貸して‼︎」

「はい‼︎」

 

3人は地鳴りがしたあの倉庫に向かって走っていった。




前にやりたいと言っていた怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバースのスピンオフですが

















タイガの話が前半まで終わったらスピンオフを本格的に連載しようと思います。

皆さんはスピンオフで次のうち最初にどれが見たいですか?


ヒロキが祖父の日記を読んでタロウ後、ヒロキの祖父である「彼」が人生をどう生きたのか振り返る『Memory Of Grandfather Message For Taro』。



怪獣娘Zの方はハルキが転校先の学校でミコと会う『学校の彼ら!』。



怪獣娘がモニターでウルトラマンと怪獣の戦いを振り返ってそれをただひたすら実況するだけの『実況:怪獣娘によるウルトラファイト‼︎』。
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