怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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電王牙さんの意見を参考にした部分があります。
電王牙さん、本当にありがとうございます。



それでも宇宙は夢を見る(前編)

タイガとギマイラは睨み合う。しかし、タイガは途中で足を崩してしまった。タイガのカラータイマーは変身して間もなく点滅している。

 

(どうしてカラータイマーが‼︎まだ変身したばかりなのに‼︎)

『駄目だ‼︎さっきのダメージが‼︎』

(さっきの・・・ダロンに足を締め付けられた時か‼︎)

「クワアアアアァァァァ‼︎」

 

ギマイラはタイガを認識して敵だと判断し、タイガの方に向かってくる。タイガはこっちに向かってきたギマイラに向かって行き、そのまま両者は取っ組み合う。しかし、ギマイラに押し負けたタイガは首を掴まれてしまう。タイガの首を右手で掴んだギマイラは左腕を2度タイガに打ち付けた。その衝撃でタイガが右手から離れるとギマイラはタイガに右手でパンチを放つ。再びタイガが離れると今度はタイガの足に尻尾を打ち付けた。足を痛めていたタイガはその一撃に苦しみながら倒れる。タイガは1度起き上がるが足の痛みで倒れてしまう。

 

『ぐううっ‼︎』

「クワアアアアァァァァァァ‼︎」

 

ギマイラは倒れたタイガの足を何度も踏みつけタイガの足に苦痛を与えていく。ギマイラはタイガの首の後ろを掴んで立ち上がらせるとそのまま右手で放り投げた。

 

「クワアアアアアアアアァァァァァァ‼︎」

『うわあぁぁぁ⁉︎』

 

地面に倒れたタイガに向かってギマイラは口から長い舌を伸ばす。タイガは虹色に光るとストリウムブラスターを放った。タイガの必殺光線はギマイラの舌に直撃する。

 

「クワアアァァァァァァ⁉︎」

 

その一撃に怯んだギマイラは角を光らせて破壊光線を放つ。それは立ち上がったタイガに直撃する。タイガは宙で3回転しながら地面に倒れて光の粒子となって消えていく。そしてヒロキの姿に戻ってしまった。

 

「くっ⁉︎」

 

ヒロキは足を引き摺りながら後退する。するとギマイラもタイガのストリウムブラスターを受けてダメージを負ったのか地中に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっとあの怪獣の種類を特定すべきでした。まさかギマイラが再び現れるとは・・・。」

「ギマイラには他の生物を怪獣に出来る能力がある。ダロンは蛸がギマイラに怪獣にされた姿だからあの怪獣が現れたということは・・・。」

「ギマイラが関与していると考えた方がよかったデスネ・・・。」

 

その頃、ダロンが沈んだ海をピグモン、ガッツ星人、キングジョーが見つめている。その横には本部から再び合流したザンドリアスとノイズラーもいた。そこにホー、麻璃亜、ヒロキが合流する。

 

「何だか蛸さんがかわいそうですね・・・。怪獣にされて強制的にウルトラマンと戦わされて・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、地下空間ではギマイラが長い舌で地下水を飲んでいた。それを見たオショロはギマイラの取り扱い説明書のような巻物を取り出す。そして説明書の一文を読んで叫び出した。

 

「冷水で傷を癒している間はそっとしておく・・・・・いつまでかかるんだよーーー⁉︎んな悠長な事やってられっかよー‼︎」

「目覚めるまで数千年とか数万年とか言われても困るしな・・・。」

 

そこに声が聞こえてきた。オショロは思わず警戒しながら後ろを振り向き声の主を確認する。その声の主は霧崎だった。どうやらオショロと霧崎は知り合いだったようだ。霧崎の姿を見たオショロは安堵して霧崎に問いかける。

 

「何だ、アンタか⁉︎何しに来た⁉︎」

「この星では魔法と呼ばれる宇宙の力、それを人間から切り離すためにギマイラを使う・・・・その発想は面白いと思ってね・・・。」

「・・・・・だろー‼︎残るは夢見る力を失った無気力な人間だけになる。怪獣娘も同じだ!夢を見る力を奪えば何も出来ねぇからな‼︎」

「そうなればこの星を自由にする事は簡単だな・・・・。」

「ああ、完璧な計画だった!けど折角見つけた魔法使いは魔法が使えなくなっちまったし!ギマイラはこんな状態だし‼︎八方塞がりだ!!!」

「魔法使い・・・?」

 

オショロの『魔法使い』という言葉を思わず復唱する霧崎。オショロは霧崎にギマイラの取り扱い説明書を見せる。すると霧崎はオショロの後ろに回りながら言葉を放つ。

 

「宇宙に満ちる魔法を吸い取るギマイラ・・・。そいつを飼い慣らせるのは魔法を操れる者・・・つまり魔法使いだけ・・・・・そう書いてあるんだろう。」

「よくご存知のようだが、やっと本物の魔法使いを見つけたってのにウルトラマンのせいで台無しだ‼︎」

「フフフフフフ、ハハハハハハハハ‼︎ハーハッハッハッハッハッ‼︎」

 

突然オショロの後ろで笑い出す霧崎。オショロは不愉快な顔で後ろを振り向き霧崎を問い詰める。

 

「おい、何だ!気にいらねぇな‼︎何がおかしい‼︎」

「ハハハハハハ!いや、失敬。もっと面白い計画を思いついてね。」

「もっと面白い計画?」

「そして私ならたちどころにギマイラを復活させられる。」

「おお、流石だな!アンタ、ギマイラを元に戻せるのか⁉︎」

 

霧崎はトレギアアイを取り出して開き、目の位置にかざす。霧崎の姿はトレギアに変わり、それを見たオショロは驚いた。

 

「トレギア⁉︎あ、アンタがあのトレギアだったのか⁉︎」

『さぁ、選ぶのは君自身だ。私に協力して全て差し出すか・・・このまま自分1人で計画を進めて全てを失うか・・・。』

「おい、それってどっちを選んでも俺は結局何も得られねえじゃねぇか‼︎」

『正解だ。』

 

トレギアは手から電撃をオショロの頭に流してオショロを気絶させる。オショロは白目を向きながら地面に倒れた。オショロを見てトレギアは言葉を吐き捨てる。

 

『元に戻す?笑わせるな。それ以上の力をお前に与えてやる。』

 

トレギアはそう言ってギマイラに手から光線を放つ。その光線は怪獣に力を与えるものだったらしく力が回復していくギマイラは高く吠えた。

 

「クワアアアアアァァァァァァァァ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、地上では地震が起こっていた。ヒロキ達はそれがギマイラの仕業だと確信する。

 

「この地震って・・・まさか。」

「ギマイラが再び地上に出ようとしているのか⁉︎」

「で、でもどうして⁉︎さっきのタイガとの戦いでギマイラも舌に傷を負った筈なのに⁉︎」

 

アギラが疑問を問いかける中、麻璃亜が言葉を放つ。

 

「力を取り戻さなくちゃ‼︎このままではこの星の人々から夢見る力が奪われてしまいます‼︎」

「も、もしそうなったら・・・・一体どうなるのよ⁉︎」

「夢を失った世界は必ず滅びます‼︎」

「星が・・・・滅びる⁉︎」

「ちょっと⁉︎アンタ、本当に魔法使いなの⁉︎もしそうだったらあんな怪獣や宇宙人やっつけてよ‼︎それで解決出来るでしょ‼︎それが出来ないから皆が困ったんでしょーが‼︎」

「そうだ!今までの怪獣事件や宇宙人の事件だって解決出来た筈だろ‼︎」

「反論する事は出来るけど、今は目先の問題だよ‼︎」

 

言い立てるザンドリアスとノイズラーに麻璃亜はそう言ってその場を走り去っていく。ヒロキはその姿を追いかける。それを追ってキングジョーもその場から飛び去っていった。

 

「マリアさん‼︎」

「待って下サイ‼︎」

「ちょっと⁉︎ヒロキにキングジョーさんまで⁉︎」

「何もアンタが行く必要ねぇだろ‼︎キングジョーさんも追う必要無いって‼︎」

「ザンザン‼︎ノイノイ‼︎そこまでです‼︎」

 

ピグモンがザンドリアスとノイズラーを咎める。ピグモンはその場にいるメンバーの中で1番年下の2人に言い聞かせる。

 

「2人とも、必死になってる人に対してそんな事言っちゃ駄目ですよ‼︎どうせなら疑うよりも信じましょう‼︎2人だった疑われるより信じてくれる方がいいでしょう。」

「でも、ピグモンさん‼︎」

「あの人の魔法なんて胡散臭い話信じるんですか⁉︎」

「私も最初は半信半疑でした。けど、ホーホーから聞いた話は嘘を言っている様には思いません。だから私はホーホーから聞いた話を信じることにしました。」

 

そう言ってピグモンはヒロキ達が走って行った方向を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

走り去っていった麻璃亜に追い付いたヒロキ。彼女はしゃがみながら一輪の花を見つめていた。その花はもう枯れかけていた。麻璃亜はその花に意識を集中させる。すると花は青く光り出した。しかし、その先は何も起こらなかった。ヒロキに気付いた麻璃亜は思わず自虐してしまう。

 

「こんな簡単な事も出来ないなんて・・・・魔法使いなんて信じないですよね・・・。」

 

ヒロキは麻璃亜の言葉に答えを返せずにいた。暫くしてタイガに話しかける。

 

「タイガは魔法の事知ってた?」

『宇宙は様々なエネルギーで溢れている。彼女はそれを魔法と呼んでるんだろう。』

「宇宙は魔法で溢れているって事か・・・。昔、レオと戦ったプレッシャーも同じだったのかな・・・・?」

『それは違うと思うぞ。確かにプレッシャーは様々な能力でレオを苦しめた強敵だ。けど、奴の能力は自前の力だ。恐らくだが、ギマイラとかに宇宙の魔法を奪われても奴は魔法を使えるだろう。』

「そうですよ‼︎わたし達サラサ星人をプレッシャーと一緒にしないで下さい‼︎」

『ほら、この姉ちゃんもそう言って・・・・え⁉︎』

 

タイタスの解説を聞いた麻璃亜はヒロキとトライスクワッドの会話に割り込んだ。その際、麻璃亜から放たれた言葉にフーマは驚く。麻璃亜は口を滑らせてしまったことからもう隠しきれないと悟り、自身について話し始める。

 

『ちょっ、魔法使いの姉ちゃん⁉︎アンタ、まさか⁉︎』

「あっ・・・・・もう隠せないか・・・・。実はわたし、宇宙人なんです。・・・御免・・・キモいよね・・・。」

「そんな事無いよ‼︎色々な宇宙人の事件と遭遇したけどいい人達だっていたし‼︎」

「本当⁉︎・・・ありがとう・・・・。」

 

麻璃亜はヒロキの顔を見た後、海に視線を眺める。そのまま海を見つめる麻璃亜にヒロキは質問した。

 

「どうしたの?海を見つめてさ。」

「私の故郷は海の星だったんだ・・・・。」

『そうか・・・惑星サラサは綺麗な海の星だったと聞いているからな。』

「タイタス、知ってるの⁉︎その・・・惑星サラサについて。」

『俺も聞いた事があるぜ。生体エネルギーを喰らい尽くす謎の存在によって滅ぼされた星だ。』

「星の生体エネルギーを・・・・喰らい尽くす存在⁉︎」

「魔法があっても防げない悲劇だってあるんです・・・。決して魔法は万能なんかじゃない・・・・。それに魔法を使える種族という事もあってわたし達サラサ星人は言われのない迫害や言葉の暴力を受けた事がありますから。」

「どうして⁉︎そんな事・・・・。」

 

ヒロキは思わず口を濁す。麻璃亜はヒロキの問いに答えた。

 

「先程話していたじゃないですか、プレッシャーの事。彼らの種族の影響です。宇宙の魔法を使える種族は多くありませんが、その中でプレッシャーの種族は魔法の力で様々な星を荒らしていました。」

「知ってるよ。お爺ちゃんの手帳に書いてあった。確かレオもウルトラマンキングの力が無ければ勝てなかった相手だったって。」

「彼らはその高い戦闘力と様々な力で宇宙中の星を荒らしまわっていた。・・・・わたし達サラサ星人だけじゃない・・・・。宇宙の魔法が使える種族はそのせいでプレッシャーが訪れた星から追い出される事もありました・・・・。」

「・・・・・大変だったんだね・・・・。」

『確かにプレッシャーはウルトラマンでも苦戦する相手だからな・・・。』

「わたし達以上に強い魔法を使える種族であるにも関わらず、彼らはその力を自分の欲望を満たすだけにしか使わない・・・。だから魔法使いと言われても彼らとだけは一緒にされたくはないんです・・・・。」

「ご、御免・・・。・・・でも、麻璃亜さんは優しい人じゃないか‼︎さっきだってあの子の笑顔を守るために魔法を使ったんでしょ‼︎そんな麻璃亜さんがそんな言われのない迫害を受ける事無いよ‼︎」

「ヒロキさん・・・・ありがとうございます‼︎」

 

2人で海を見ながら会話をするヒロキとマリア。その2人に遅れて到着した人影がいた。キングジョーだ。

 

「2人ともこんなところにいたんデスカ?」

「クララちゃん⁉︎」

「さっきのロボット怪獣の怪獣娘さん‼︎」

「2人とも、先程から地面の下から大きな生物が活性化してイマス‼︎ここから今すぐに離れた方がいいでショウ‼︎」

「大きな生物・・・・・・ってさっきの怪獣ですか⁉︎」

「ギマイラが⁉︎それってヤバくないか‼︎早く街の人達を避難させなきゃ‼︎」

 

ヒロキの言葉と同時に地面が揺れ出した。ヒロキが麻璃亜を抱き寄せる中、地面からギマイラが飛び出してきた。

 

「クワアアアアアアアアァァァァァァァァ‼︎」

 

地面から現れたギマイラは復活の雄叫びを上げるように大きく吠えた。




怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバースの方で怪獣娘×ウルトラマントリガーを書く予定ですがこちらはかなり遅くなると思いますので何分ご承知下さい。
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