怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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今回の話は電王牙さんと霜降さんの意見を参考にしました。

電王牙さん、霜降さん、本当にありがとうございます‼︎


GIRLS超会議(前編)

その日、GIRLSの休憩室でヒロキはお茶を飲みながら祖父の肩身である怪獣や宇宙人の記録が記された手帳を見ていた。ヒロキは1ページ1ページ確認しながら手帳をめくっていく。そんなヒロキにタイガが話しかけてきた。

 

『どうしたんだよ?そんなにお前の爺ちゃんの肩身を真剣な眼差しで見て。』

「えっ・・・いや・・・昔の記録にある怪獣の中で今まで僕達が戦ってきた怪獣を調べていたんだ‼︎ほら、ここにギマイラの写真があるぜ‼︎」

 

そう言ってヒロキはタイガにギマイラの記録が記されたページを見せる。それにはギマイラの写真と当時の記録が残っていた。タイタスはそれを見て歓喜な声を上げる。

 

『ほほう、よく纏めてあるじゃないか‼︎写真も比較的鮮明な物も多く、ギマイラについて知るにはうってつけだぞ‼︎』

『けどよ、なんでお前の爺ちゃんはそんなもん残したんだ?』

「もし、再び地球に怪獣が現れた時のために自身の見た数多くの怪獣との戦いが息子や孫である僕にとって少しでも役に立てるならばと思ったらしいよ。」

『へ〜。』

「ヒロキ、ここにいたのデスカ?」

 

フーマの疑問に答えたヒロキの前にクララが入ってくる。ヒロキはトライスクワッドとの会話を終えると幼馴染の方に振り向いた。

 

「クララちゃん、どうしたの?」

「ピグモンが皆に聞きたいことがあると言って講義室に集まってイマス。ヒロキも来て下さサーイ。」

「分かった。」

 

ヒロキはクララと共に講義室に向かう。2人が講義室につくと既にいつものメンバーが集まっていた。その中にはマコの姿もある。2人が着席するとピグモンが話を切り出した。

 

「皆さ〜ん、集まって頂いてありがとうございま〜す。皆をここに集めたのは皆さんの意見を聞きたいからです〜。」

「意見って・・・なんでアタシ達の意見が必要なの?」

 

ミクの言葉にトモミは再び口を切り出した。

 

「はい。実は再び地球に現れた3人のウルトラマン・・・彼らをGIRLSのイメージキャラクターに決めたいと思っています。」

「ウルトラマンをGIRLSのイメージキャラクターに⁉︎」

「で、でもそれってあたし達全員必要なの?」

「ミクミクの言うことも一理あります。しかし、最初はタイガさんだけが来ていたのに後にタイタスさんとフーマさんが加わり、3人のウルトラマンがこの星に現れる事になりました。3人もいれば皆さんの中で1番お気に入りのウルトラマンもいると思います。」

「確かにねー・・・。わたしもGIRLSのイメージに近いウルトラマンが自分の推しじゃなかったらショック受けそうだもんねー。」

「ゴモゴモの言う通りです。皆さんの中でお気に入りのウルトラマンが選ばれなかったら不平や不満があるだろうと思い、皆の中で『イメージキャラクターはこのウルトラマンだろう』と不平を生まないためにも皆の意見を聞いて決めたいのです。」

「ちょっ、ちょっと待って下さい‼︎」

 

トモミの発言を聞いたヒロキが席から立ち上がる。そしてトモミに疑問をぶつけた。

 

「GIRLSって確か国際『怪獣』救助指導組織ですよね?」

「はい、そうですよ。それがどうかしましたか?」

「国際『怪獣』救助指導組織であるGIRLSのイメージキャラクターを怪獣とは真逆の存在であるウルトラマンにしていいんですか⁉︎」

 

ヒロキはGIRLSの成り立ちからウルトラマンをGIRLSのイメージキャラクターにするのは違うのではないかと思い、自身の疑問をトモミにぶつける。トモミはヒロキの言葉を聞くと語り始めた。

 

「確かに怪獣とウルトラマンは正反対の存在と言えますね・・・。怪獣娘はかつて過去にウルトラマンと戦った怪獣達の魂を宿した女の子達であり、かつてウルトラマン達と戦った怪獣の生まれ変わりとも言える存在・・・私もその1人です。」

「えっ・・・ピグモンさんの元の怪獣はウルトラマンと戦った怪獣には当てはまらないんじゃ・・・。私やアギさん、ミクさんの元の怪獣なんかウルトラセブンと共に戦ったと聞いてますけど?」

 

レイカはトモミの最後の言葉に自身と親友に宿るカイジューソウルの怪獣を話題に挙げて疑問を口にする。トモミは目を瞑りながら発言した。

 

「確かにその通りです。ですが怪獣に対する人々のイメージはいいものではない筈です。最近はその怪獣が再び出現して多くの事件が発生し、怪獣娘やGIRLSに恐怖を抱く人が増えてきています。GIRLSが、そして怪獣娘が安全であると証明するためにはやはりウルトラマンをイメージキャラクターにしようと考えた訳です。」

「そうなんだ・・・。」

「だから皆さんの中でGIRLSのイメージキャラクターに相応しいウルトラマンを決めたいと思いま〜す。皆さんはどのウルトラマンが相応しいですか〜?」

「だったら・・・ピグっち、わたしは疾風怒濤、風の速さで敵を倒す華麗な動きが格好いいウルトラマンフーマを挙げるよ‼︎覚醒したばかりの怪獣娘の保護・・・シャドウの対処・・・全て素早く出動して対処するわたし達の活動にはフーマ以上の適任はいないよ‼︎」

 

トモミの言葉にミコが挙手して発言する。ミコがフーマを立候補にした時、レイカ、ラン、ミサオ、ヨウも手を挙げてフーマを推し始めた。

 

「私もフーマさんがいいと思います‼︎」

「彼のあのスピード・・・そしてクールそうな雰囲気・・・分かるじゃない、ガッツ。」

「確かに!フーマの戦い方、派手な動きは最高にロックですよね‼︎」

「そうそう‼︎青くて速くて風みたいでスッゲェカッケェんだよなー‼︎やっぱりフーマがイメージキャラクターに相応しいですよ‼︎」

『へへっ、分かってんじゃねぇか‼︎怪獣娘の姉ちゃん達‼︎』

(エレキングさん・・・すいません。フーマはクールではないんですが・・・。)

 

彼女達の発言を聞いて喜ぶフーマ。一方でヒロキはフーマの素を知っているため、ランの発言に対して心の中で謝っていた。彼女達の意見を聞いたトモミは確認するように呟いていた。

 

「成る程、ガツガツ、ウインウイン、エレエレ、ノイノイ、バサバサはフーマさん派なのですね・・・。確かにピグモンもアベルと言うガピヤ星人の時には目に見えない速さでフーマさんに助けられましたね。」

「そりゃあ『風の覇者』の二つ名を持っているくらいだからね・・・。」

「そうそう・・・って・・・え・・・風の覇者・・・フーマってそう呼ばれてんの?初めて聞いたんだけど。」

「あっ‼︎」

『おい、ヒロキ‼︎お前な、口を滑らせんじゃねぇよ‼︎』

「(御免‼︎フーマ‼︎)あっ、あー、僕が付けたんだ。フーマって風のように速いから丁度いいかなって・・・。」

 

ヒロキの呟きに反応したミサオ。その問いに対するヒロキの答えを聞いた皆はその言葉に一応納得したのかそれ以上追求することはなかった。そして他にフーマ派の人がいないと分かるとミクとベニオとミカヅキが発言する。

 

「他にフーマ派の人がいないなら次はあたし達ねー‼︎あたし達の一推しは‼︎」

「ムキムキ筋肉のいかにも力こそパワーといった‼︎」

(頭痛が痛い的な・・・?)

「ウルトラマン・・・タイタスだよ‼︎」

 

ミカヅキの言葉にサチコ、マコがタイタスを推し始めた。

 

「あたしもタイタスがいい‼︎あのパワーは凄いもん‼︎」

「わたしもタイタスかな・・・。黒系の色合いが好みだから・・・。」

『ほう、私の筋肉の良さが分かるとは賢明なお嬢さん達だ!』

「そりゃあパワータイプのレッドキングさん達ならタイタスを推すよね・・・。」

 

タイタスが彼女達の言葉を聞いて歓喜の声を上げる。ヒロキの呟きを後にピグモンがタイタスを推す人数を確認する。

 

「成る程・・・ミクミク、ゴモゴモ、レッドン、ザンザン、マコマコはタイタスさんが推しなのですね・・・。確かにタイタスさんは3人の中で1番力強いですね。」

「力の賢者と呼ばれていますからね。」

「へー・・・力の賢者ねぇ・・・なんでヒロキ知ってるの?」

 

ヒロキの呟きにサチコが返す。タイタスに指摘されて思わずヒロキは口を覆った。

 

『ヒロキ、また彼女達が知らない私達の情報を滑らせてるぞ‼︎』

「あ"っ‼︎・・・・・ま、前にヴィラン・ギルドと戦った時に奴らがタイタスの事をそう呼んでるのを聞いたんだ‼︎」

 

ヒロキは何とか苦し紛れに嘘の答えを話す。不本意ながらもそれに納得したのか彼女達はそれ以上追及する事はなかった。その横でヒロキとトライスクワッドは彼女達に聞こえない声で話し合う。

 

『おいおい、今日はよく口を滑らせるじゃないか、どうしたんだ、ヒロキ⁉︎』

「御免・・・本当に御免・・・。彼女達が知ってると思ってて・・・。」

『恐らく次はタイガの番だろう・・・。ここで口を滑らせたら本当に言い逃れは出来んぞ!』

『俺らとお前の関係がバレるかもしれねぇんだ‼︎絶対に口を滑らすな‼︎』

『フォトンアースの事、彼女達は知らない可能性が高いから絶対に話すなよ‼︎』

『地球の言葉で三度目の正直と言う言葉がある!今度こそ頼むぞ‼︎』

「ああ・・・分かってるよ・・・。」

 

トライスクワッドとヒロキの会話を横にトモミがタイガを推すプレゼンを始める。

 

「では私の一推しはどんな敵にも一生懸命に立ち向かう姿を見守りたくなっちゃう・・・ウルトラマンタイガさんで〜す‼︎」

 

トモミがタイガを推す声に賛同したのはアキ、クララ、ユカだった。タイガはその声を聞いて歓喜の声を上げる。

 

「ボクもタイガがいい・・・かな。」

「ワタシもタイガ派デース‼︎彼は何だか気になるんデスヨネ‼︎」

「わたしも・・・タイガが1番です‼︎パワーアップも出来ますから‼︎」

『漸く俺の番か!待ちわびたぜ‼︎』

「タイガ・・・7年前のあの時・・・君と出会った時から全てが始まったよね・・・。」

 

ヒロキはタイガに命を救われた日の事を思い出していた。タイガもヒロキの言葉に返す。

 

『友を助けたい、命を守りたいというお前の思いが俺を引き寄せたんだ‼︎』

「・・・タイガ・・・。」

『誰かの為に戦いたい、その思いが俺たちの力になるんだ‼︎』

 

ヒロキとタイガの会話を横にトモミとタイガを推す者達が会話を進めていた。

 

「やっぱりタイガさんですよね‼︎アギアギ、キンキン、ジャパジャパは分かりますね‼︎」

「それにナイトファングとの戦いで黄金の鎧の纏いたパワーアップを遂げたのも大きいデス‼︎」

「1番最初に現れたウルトラマンってのもありますよね・・・。」

「そうですよね・・・ヘルベロスの時にボク達を助けてくれたのもありますから。」

 

タイガ派のトモミ達にミコ達フーマ派とミク達タイタス派が話しかけてくる。

 

「成る程ね〜、ピグっち、アギ、おジョー、ジャッパがタイガ派か〜。でも!」

「この勝負、タイガ派は4人であたし達タイタス派が5人、フーマ派が5人だから多数決の結果タイガは外れるよ!」

「残念ですがここにいないゼットンの意見も直前に聞いていま〜す。ゼットンもタイガ推しなので丁度互角で〜す!」

「はあっ⁉︎ゼットンのやつ、いなかったけどこの前にアイツの意見聞いてたのかよ⁉︎」

「しかもゼッちゃんもタイガ推しだから平行線じゃん‼︎」

 

ここにいないゼットンもタイガ推しだと知り皆が言い争いを始めてしまう。

 

「大体何でザンがタイタス派なんだよ‼︎ここはフーマだろ‼︎」

「何よ、悪い⁉︎あたしはあたしの意見を述べただけよ‼︎」

「お前、レッドキングさんの影響受けてんな・・・。」

「ジャッパ‼︎フーマ派に回ろうぜ‼︎タイガもいいけどやっぱりカッケェのはフーマだろ‼︎」

「わ、わたしはタイガだよ‼︎例えバサちゃんでも譲れないもん‼︎」

「GIRLSは女の子が多いんだから筋肉ムキムキのタイタスは絶対合わないよ‼︎マコもレッドもゴモもミクラスもザンドリアスもセンスないなぁ。」

「何よ⁉︎わたしは自分の好きなウルトラマンを述べただけよ‼︎」

「そうだ‼︎それにGIRLSの仕事はな体を動かすのも多いんだし、GIRLSのイメージキャラクターにするならタイタスだろ絶対‼︎」

「そうだよ‼︎タイタスのパワーこそGIRLSに必要な物だよ‼︎」

「GIRLSの仕事は力だけじゃありません‼︎それだけでタイタスさんをイメージキャラクターにするのはどうかと思います‼︎」

「力に目覚めたばかりのでその力に一生懸命に慣れようとする怪獣娘さんを助けるならタイガだよ‼︎タイガはいつだってどんな敵にも一生懸命に立ち向かっていくんだからGIRLSのイメージキャラクターはタイガ以外には‼︎」

「アギ、よく考えなよ。力に目覚めたばかりの怪獣娘の中には力を抑えきれずに暴走する事もあるんだよ。そんな怪獣娘の元に素早く駆け付け対応できると見てもらうにはフーマが1番だって‼︎」

 

その後も怪獣娘達は言い争いを続けていた。それを見てヒロキは結論付けた。

 

「・・・・駄目だこりゃ・・・。」

 

彼女達もこのままでは埒が開かないと踏んだのか一旦静かになる。そして結論付けた。

 

「このままでは埒が開かないですね・・・・。」

「多数決で決めるしかねぇな・・・今はそれぞれ3人のウルトラマンに・・・。」

「5票ずつ入ってるよ。」

「だったらヒロキさんの推すウルトラマンがGIRLSのイメージキャラクターとなるね・・・。」

「最後はヒロの票で入る訳だね・・・。」

「ではヒロキに聞きましょう!ヒロキ、アナタは誰推しデスカ⁉︎」

 

トモミ、ベニオ、ミカヅキ、アキ、ミコが現在の状況を確認した。そしてクララの言葉を筆頭に全員がヒロキの方を向く。しかし、ヒロキの座っていた席は既に空席であり誰もいなかった。それを見て少し時間が経つとミクが大声で叫んだ。

 

「ヒロキさん、いつの間にかいなくなってるーーーーーーー!!!!?」

「どうやら逃げられたらしいわね・・・。」

 

ランの呟きの後、クララがヒロキの名前を叫ぶ。しかし、返事が返ってくる事は無かった。

 

「ヒロキーーーーーー‼︎何処に行ったのデスカーーーーーーー‼︎」




やっとタイガの方が折り返しに入りつつあります。
本当に長かった・・・・。
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