怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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タイガは物語のシリアスさを除けば怪獣娘と相性がいいと思います。

トレギアだけでなくヴィラン・ギルドや地球に移り住んだ宇宙人が関わっているので、怪獣が現れた理由に説明が付きやすいです。

最近のウルトラマンで一番怪獣娘とクロスオーバーさせたら相性がいいのはR/Bだと思いますが。


海獣『キングゲスラ』登場


トレギア(中編)

ヒロキは怪獣らしき生物が目撃された湾岸地域に来ていた。そこでタイガと話しながら歩いていた。

 

「ニュースでは背びれのようなものが写っていたけど、何の怪獣か分かる?」

『流石に背びれだけじゃ、どうしようもないぜ。まあ、似た怪獣はいるけどな。』

 

ヒロキとタイガは海を見ながら、今回の怪獣について話していた。ヒロキは右腕に視線を向ける。

いざ、怪獣が現れたら、自分が戦わなきゃならない。もし怪獣なら水中でも活動できるから水中戦になるかもしれない。そう思いながら足を進めていた。

しばらくすると、大きな倉庫が見えてきた。ヒロキ達は足を止めた。

ヒロキの視線の先には3人の怪獣娘だった。ガッツ星人とマガバッサーとマガジャッパだ。3人は倉庫の作業員から聞き取り調査をしているようだった。ヒロキは隠れて聞いていた。

 

「それでこの3人の作業員を見ませんでしたか?」

「いや、見ていませんね。」

「GIRLSも動いてたんだ。」

『どうする。話を聞くか?』

「一般人は危ないから下がってとか言われるだけだよ。」

「そうですか。情報ありがとうございます。・・・収穫なしか。」

「ここまで聞き込みをしても、手掛かりが掴めないんなんて・・・。やっぱりあの3人はどう考えてもおかしいですよ!!」

「ガッツさん、どうしましょう?」

「他の倉庫でも聞き込みを続けるしかないよ。2人とも行こう。ここから300m先の公園でおジョーとも合流しよう。」

 

2人ともガッツ星人の言葉に頷いて倉庫を出る。怪獣娘達が行ったことを確認すると、ヒロキも姿を見せた。ヒロキは彼女達が行った方向とは逆へ足を進める。

 

「僕たちは反対側に行こう。反対側にも倉庫があったはずだから。」

『分かった。』

 

 

 

  

その頃、とある倉庫でサングラスを掛けた怪しげな作業員が見た事も無い機械を触りながら話していた。

その後ろで、白と黒のブラウスを着た青年がその姿を見ていた。

その男こそ、ヒロキとは日比谷公園で、怪獣娘とは銀座で遭遇した『霧崎』だ。霧崎はその姿を見て怪しげな笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

ヒロキ達が行った先の倉庫ではレッドキングとザンドリアスが聞き込みをしていた。

 

「では、この3人の姿は見なかったと。」

「ああ、少なくともうちの作業員ではないな。」

「巨大な影を見た事は?」

「それも無いな。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「ししょー、どうしましょう?このままじゃ何も・・・。」

「諦めんな、まだ聞き込みをしていないところも幾つかある。そっちへ周るぞ。」

 

彼女達が聞き込みをしている中、作業員達は2人の後ろで彼らに気付かれず、怪しげな機械を手に持っていた。実は怪獣娘達が探している3人の作業員はレッドキングとザンドリアスがいる倉庫の近くにいたのだ。彼らがいる方向とは反対側で彼らは暗躍していたため、すれ違いになってしまい、見つからなかったのである。

 

「バイタル、心拍数、共に異常はない。」

「よし、テストを始める。怪獣兵器、起動。」

 

その言葉と同じく、男の1人が機械のスイッチを入れる。その時、大きな音が響いた。

 

「今の音は何!?」

「外へでるぞ!!もしかしたら怪獣かもしれねえ!!。」

 

 

2人は音がした外へ向かう。すると海の一面がゴボゴボと大きな音を立てて泡立っている。泡立った水面は水柱と変わり、巨大な何かが姿を現した。

思わずザンドリアスはレッドキングに抱き着いた。

 

「ししょー、これってまさか・・・・・・。」

「そのまさからしいな。」

「グアアアアアアァァァァ!!」

 

海から緑色の体表に背中に刺々しい棘を無数に備え、ナマズのようなギョロっとした顔の怪獣が現れた。怪獣の名は海獣『キングゲスラ』、カカオ豆に害を及ぼす害虫を食べるトカゲが巨大化した怪獣『ゲスラ』を強化改造した怪獣だ。

慌てるザンドリアスの横でレッドキングはGIRLSに連絡していた。

 

「やっぱり、また怪獣が出たーーーーーっ!?」

「落ち着け、まずは本部に連絡するぞ!!こちらレッドキング、怪獣が出現した。」

『こちらでも確認しました!!倉庫の作業員を避難させてください!!その間に怪獣の特定をします!怪獣との戦闘はその後にしてください!!』

 

 

 

 

「グアアアアアアァァァァァ!!」

 

その頃、ヒロキもキングゲスラが現れた現場に来ていた。

 

「やっぱり、あれは怪獣だったんだ!!」

『あの怪獣は、確か・・・・・・。』

 

キングゲスラは建物を破壊し、中にあった何かを食べ始める。ヒロキは持っていたスマホで怪獣を調べた。

 

「これじゃない?海獣ゲスラ、カカオ豆に害を与える害虫とカカオ豆が好物なトカゲが水質汚染の影響で巨大化した怪獣だって。」

『いや、恐らくあれはゲスラを強化改造したキングゲスラだ!!行くぞ、ヒロキ!!』

「うん・・・ってちょっと待って!!」

『どうした!?』

 

ヒロキはタイガスパークを構えようとした時、ヒロキの視線に怪しい男達が写った。他の作業員達が慌てて逃げているのに対し、彼らは冷静に機械をいじり、怪獣を見ている。まるで怪獣を操っているかのように。

その男達こそGIRLSの怪獣娘達が追っていた3人だった。

 

「ちょっと、この非常時に何しているんですか!?怪獣が現れたんですよ!!」

「「「!!!!!!」」」

 

ヒロキが話しかけると男達は逃げ出した。まるで見られたくないものを隠すように。

 

「あっ、待て!!」

「助けてくれーーっ!!」

 

ヒロキは追おうとするも、目の前で転んで足を怪我した作業員がいた。

ヒロキはまず、怪我人を助けようとする。

 

「大丈夫ですか!?」

『おい、怪獣が暴れているんだぞ!!早く俺達が行かないと!!』

「目の前の人達を助けるのが先だ!大丈夫ですか!?」

「すまねえ坊主、足を挫いちまった。」

 

そこにレッドキングとザンドリアスの2人が来た。

 

「大丈夫ですか、早く逃げてくださいって・・・君はこないだ日比谷公園にいた!?」

「キングジョーさんの幼馴染の・・・確かヒロキさん!?何でここに!?」

「ちょうど良かった。この人をお願いします!!」

 

ヒロキが2人に作業員を頼もうとしたとき、キングゲスラは海に戻っていく。

 

『おい、怪獣が海に逃げるぞ!!』

「えっ!?」

 

タイガの言葉に振り返ると、キングゲスラは海に着水していた。そして潜ったのかそのまま姿を現さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんお待たせしました。」

「緊急の会議を始めるわよ。」 

 

場所は変わって公園に本部にいたピグモンとエレキングも合流した事で怪獣娘が集まっていた。そこにはヒロキの姿もある。ヒロキは何故、自分も呼ばれたのか尋ねる。

 

「あの、・・・なんで僕も呼ばれたんですか?」

「キンキンの幼馴染の白鳥ヒロキさんですね。貴方は怪獣が現れた現場にいました。よって、重要参考人として呼ばせてもらいました。」

 

ピグモンの言葉に納得するヒロキ。そんな一方で、怪獣娘達から目線をずらす。

そんなヒロキにエレキングが声を掛ける。

 

「ちょっと、初対面なのに目を合わせて話さないなんて失礼じゃないかしら。」

「す、すみません。(いや、無理。絶対に胸に目がいくから!!ていうか、胸大きい娘多いから!!)」

 

ヒロキはエレキングだけでなくガッツ星人やマガバッサー、マガジャッパを見て思った。

キングジョーが笑顔でヒロキに話しかけるが、その目は確実に笑っていなかった。その上、黒いオーラのようなものが見えた。

 

「ヒロキ~、どこを見ているんデスカ~~ッ!」

「ご、誤解だ!!決してやましい事は思っていない!」

「皆さん、そろそろ会議を始めますよ~!!だからピグモンの話を聞いてくださ~い!」

 

ヒロキは慌てて否定するが、視線はキングジョーの横を見ていた。彼女の豊満な胸から目を反らしながら。

そんな中、ピグモンが口を開く。

 

「今回、現れた怪獣は過去に出現報告がありました。名前はキングゲスラ。かつて、横浜に現れたゲスラの強化体です。しかし・・・。」

「しかし?」

「ゲスラはあるトカゲが水質汚染の影響で怪獣になりました。その元となったトカゲですが、第一次大怪獣時代から数年後には絶滅が報告されています。だから、今の地球に現れるはずがないんです。」

「生き残っていた可能性もあるんじゃない?」

「確かにその可能性もありますが、怪獣がいなくなって数十年間も目撃されていなかった以上、地球から絶滅した可能性が高いです。あの3人が宇宙人とするならば何らかの目的のために持ち込まれた可能性が高いでしょう。」

「何らかの目的ってあの3人が宇宙人だとすると、やっぱり侵略のためか?」

「確定したわけではありませんが、その可能性は高いでしょう。」

「やっぱり、あの3人の怪しい作業員を捕まえなければいけまセンね。」

 

ピグモンの言葉にミクラス、ゴモラ、レッドキング、キングジョーが反応する。ピグモンはヒロキに質問する。

 

「怪しい人を見ませんでしたか?」

「怪しい3人の作業員なら、見ましたよ。」

「今、怪しい3人の作業員って言いマシタネ!!ヒロキ、見たってどういうことデス!?」

「怪獣の現れた現場の近くにいたんですが、サングラスを掛け、何かの機械を持った怪しい作業員を見ました。声を掛けると、全員逃げていきました。追おうとしたんですが、近くで怪我した人を助けている内に見失ってしまって・・・・・・。もしかしたら、あの機械で怪獣を操っていたんじゃないかと思うんですが・・・。」

「ヒロキ、その作業員ってもしかして、こういう人達デシタカ?」

 

キングジョーはヒロキに写真を見せる。ヒロキはそれを見て頷いた。

 

「この3人だ!この3人を確かに見ました!!」

「どうやら、クロみたいだね。偶然とは思えないよ。確実に怪獣に関わっている。」

 

ヒロキの言葉にガッツ星人が確信したように言う。ピグモンがヒロキにお礼を言い、皆に伝える

 

「ヒロキさん。GIRLSへの情報提供ありがとうございます。皆さん、間違いなく3人は怪獣の出現に関与しています。捜索範囲を広げましょう。」

「捜索範囲を広げても、この辺りの工場や倉庫全部じゃキリがないですよ!!何か、怪獣が現れる手掛かりは掴めないんですか!?」

「う~ん・・・。」

 

ピグモンの言葉にウインダムが口を挟み、彼女は悩む。ゴモラがレッドキングとザンドリアスに現場に怪獣が現れるきっかけとなった手掛かりを聞く。

 

「2人とも、その倉庫に怪獣が現れそうな手掛かりは無かったの?」

「て、手掛かり・・・。そう言われても・・・・・・。」

「悪い、検討がつかねえ。」

 

そこにヒロキが口を挟む。

 

「思い出したんですが、あの怪獣は建物を壊した後、建物の中にあった何かを食べていました。」

「本当ですか!!一体、何を?」

 

ヒロキの言葉にピグモンが尋ねる。

 

「そこまではまだ・・・。あの倉庫には何が保管されていたんですか?それによっては怪獣が現れる場所を絞れるかもしれません。」

「待ってください。エレエレ、あの倉庫には何が・・・。」

「ちょっと待って頂戴。・・・・・・・あの倉庫にはカカオ豆が保管されていたわね。最初に現れた現場もカカオ豆の倉庫だったわ。」

「それって、怪獣がチョコレート好きって事ですか!?まさかぁ・・・。」

 

ヒロキの言葉にピグモンがエレキングに倉庫の詳細を聞く。エレキングが倉庫に保管された物の名前を聞いてマガバッサーが尋ね返す。キングジョーが過去の記録を検索し、その可能性を示唆した。

 

「そうとも限りマセンヨ、バッサーちゃん。記録によればゲスラはカカオ豆の害虫だけでなく、カカオ豆自体も好物とありマス。これまでの出現報告と過去のゲスラの生態を考えれば、カカオ豆の倉庫に現れる可能性は非常に高いデショウ。」

「確かにカカオ豆の倉庫に範囲を絞った方がいいわね。」

「では、カカオ豆の倉庫を見張りましょう。」

 

ピグモンの言葉に怪獣娘達は散っていった。キングジョーはヒロキに向き合う。

 

「ヒロキ、GIRLSへの情報提供ありがとうございマス。けど、どうして怪獣が現れた現場近くにいたんデスか?」

「えっ、そ・・・それは・・偶然だよ偶然。」

 

ヒロキはキングジョーの質問に戸惑いながらも嘘を答えた。ウルトラマンタイガと一体化している事は話していない。

怪獣娘の幼馴染に余計な心配をかけたくないと思い、話してなかったのだ。

 

「あまり、無茶しないでくだサイ。怪獣はワタシ達がなんとかシマスから。」

 

そう言って彼女は去っていった。

彼女が去った後、ヒロキはタイガと言い争いをしていた。

 

『どうして、変身しなかった!?あの時、変身していたら奴を仕留められたはずだ!!』

「あの人は怪我していたんだぞ!見過ごせるわけないじゃないか!!」

『けど、怪獣を倒さなければ、もっと多くの怪我人、最悪の場合、死人が出ていたぞ!』

「確かにそうかもしれない。けど、目の前で危ない目に遭っている人を放っておけないじゃないか!!怪獣を倒すのは目の前の命を助けてからにしても遅くないだろ!!・・・それにしても・・・。」

『どうした、ヒロキ?』

「いや、何でもない。」

 

タイガとも言い争った後、ヒロキは海のほうを振り返り、見つめていた。怪獣が潜って消えていった海を。

 

(どうしてだろう・・・あの怪獣、どこかで会った事があるような気がする・・・・・。一体どこで?)




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何がいけなかったのか。

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