それが許せる人はどうぞ‼︎
最凶獣『ヘルベロス』登場
悪魔魔獣『ナイトファング』登場
「タイガ、僕と一緒に来るんだ‼︎僕達は相棒だ‼︎ずっと一緒に戦ってきた相棒なんだよ‼︎」
『知らねぇつってんだろ‼︎俺にはお前みたいな地球人の相棒なんかいねぇよ‼︎強さこそ全てだ‼︎弱い者など必要ない‼︎』
「タイガ‼︎僕の声を聞いてくれ‼︎・・・・・駄目か・・・・僕1人じゃタイガを救えないのか・・・・。」
ヒロキはその後もタイガに説得を続けていた。しかし、タイガはヒロキの言葉をどうしても阻む。ヒロキは何度も説得を続けるがタイガに自分の声を聞いてもらえない事で弱音を吐いてしまう。すると闇の中で一筋の光が差し込んできた。ヒロキは思わずその光の方を見る。すると光の中から自身を呼ぶ声が聞こえてきた。
「ヒロキ・・・ヒロキ・・・・ヒロキ‼︎」
そして光が晴れるとヒロキはGIRLSの広間にいた。そこにはクララがいた。ヒロキは今まで聞こえなかったクララの声が聞こえた事に動揺を隠せない。
「クララちゃん⁉︎どうして?」
「ブラック指令の水晶の力でアナタの心に話しかけているんデス‼︎」
時を少し遡ってブラック指令は懐から丸い水晶玉を取り出した。サツキはそれを見て疑問を挙げる。
「ブラックさん、その水晶玉は一体・・・?」
「コイツを使えば私は様々な超能力が使えるんだ。その中には人の精神に直接干渉する事も可能だ。」
「本当デスカ⁉︎」
「ああ、だがコレを使うと私自身もかなり体力を消耗する上、長時間怪獣娘に変身できなくなる。だから滅多な事以外では使わないんだ。」
「でも・・・コイツを使えばヒロキさんの心にわたし達の声を届けられるんだな‼︎」
ブラック指令の言葉を聞いて希望が見えてきたと感じたヨウの横でベニオが疑問を口にする。リスクを冒してまでヒロキを助けようとする理由を知りたかったのだ。
「なぁ、何でお前らまでヒロキを助けようとするんだ?コイツは俺達GIRLSの一員だしお前らから見たら敵だろ?」
「さっきも言っただろ。この少年はシルバーブルーメの命を救ってくれた。それにチブル星人に捕まった我々を助けようとしてくれた。彼に直接礼を言わなければな。コレを使うには十分すぎる理由だ。」
ブラック指令はヒロキを一度見ると再び手の中の水晶玉に目を向ける。ブラック指令の真面目な表情にクララも覚悟を決めたのか立ち上がってその場の皆に呼び掛ける。
「ただ・・・全員の声は無理だ。恐らくだが1人の精神を送るので精一杯だろう・・・誰が行く?」
「ワタシが行きマス!ワタシがヒロキの精神に直接声を届けマス‼︎」
クララの言葉にその場にいた全員が顔を見合わせる。そしてその場にいた皆の声を代表してアキ、トモミ、ヨウ、ユカの4人がそれぞれの思いを伝える。
「そういえば・・・ヒロキさんはキングジョーさんの幼馴染でしたよね・・・。」
「この役目は・・・確かにキンキンが適任でしょうね・・・。キンキン、お願いします‼︎わたし達の思いをヒロキさんに届けて下さい‼︎」
「「わたし達の思いも託します‼︎」」
「アギラちゃん、ピグモンちゃん、バッサーちゃん、ジャッパちゃん、任せて下サイ‼︎」
「準備は出来たか⁉︎行くぞ‼︎」
ブラック指令の言葉で水晶玉が光り始める。クララは目を瞑ってヒロキの精神に思いを込める。そして今、ヒロキの精神に直接声を掛ける事に成功した訳だ。
「あの人が僕の為に・・・・。」
「ヒロキ、ワタシ達はアナタを迎えに来ました。一緒に帰りまショウ。」
クララが差し伸べた手にヒロキは自分の手を見る。そして自分の手をクララ達に伸ばそうとした。しかし、ヒロキは後ろから嫌な気配を感じて思わず後ろを振り向いた。すると後ろから闇のオーラがヒロキを飲み込もうと追いかけてきた。ヒロキはそれを確認してクララにここから出るよう言い放つ。
「ヒロキ・・・大丈夫デス。アナタは強い心を、誰かを助けたいという強い思いを持っているじゃないデスカ‼︎その心があったからワタシも助かったんデス‼︎ヒロキ、アナタは1人ではありまセン‼︎ワタシが・・・皆がイマス‼︎皆がアナタの帰りを待ってイマス‼︎ワタシと一緒に帰りまショウ‼︎」
不安げな表情を浮かべるヒロキにクララが笑顔を浮かべてヒロキに手を差し伸べる。ヒロキはクララの手を眺めた後、自分の手を見る。
「ヒロキ、アナタは1人じゃありまセン・・・。ワタシ達がイマス。だからこの手を掴んで下サイ。」
クララの声と同時にヒロキの後ろでタイタスキーホルダーとフーマキーホルダーが何処からともなく現れてタイタスとフーマの姿になった。2人は闇のオーラを必死に抑える。
『漸く私達の声が聞こえるようになったようだな‼︎』
「タイタス!フーマ‼︎やっぱり・・・2人とも来てくれたんだね‼︎」
『当たり前だろ!トレギアのやつのせいで時間が掛かっちまったがな‼︎」
『ヒロキ、君は1人じゃない!私達もついている‼︎』
『そういうこった!タイガを救うんだろ‼︎』
後ろで闇のオーラを抑えつけている2人を一度見た後、再びクララ達の方を振り向いた。自分に手を差し伸べるクララを見てヒロキは意を決した表情を見せ、クララの手を掴む。その時、ヒロキの右腕にタイガスパークが具現化した。そして左腕には見た事のないウルトラブレスレットが出現する。そしてブレスレットの出現と同時にヒロキの中に声が聞こえてきた。
『ヒ・・・・ロ・・・・キ・・・・・!』
その声は闇に堕ちた筈のタイガの声だった。タイガの声を聞いたヒロキは力強くクララの手を握りしめる。クララも同じく離さないとばかりにヒロキの手を握りしめた。そして辺りが光に包まれていく。
「・・・・クララちゃん!」
「ヒロキ・・・良かった・・・目を覚ましたのデスネ!」
ヒロキは目覚めると右手を握りしめるクララの姿が目に映った。ヒロキはクララに手を引かれて起き上がると周りを見渡した。そこには安堵な表情を浮かべる皆がいた。
「ったく・・・心配かけさせやがって‼︎」
「本当だよ、もう‼︎二度と目を覚まさないと思ったんだから‼︎」
「レッドキングさん・・・ゴモたんさん・・・。」
「おジョーに感謝しなよ。おジョーが1番ヒロの事を助けようとしてたんだからさ。」
ミコの言葉にヒロキはクララに顔を合わせた。そして伝えるべき言葉を伝える。するとクララはヒロキに抱き付いた。
「クララちゃん、ありが」
「お礼なんていいデス・・・アナタが戻ってきてくれた・・・・だけで・・・・それだけで充分デス。」
クララはヒロキの胸に顔を埋めてヒロキの体温を感じるとヒロキに顔を向ける。ヒロキもクララの顔を見て数秒間、お互いの顔を見つめていた。そこに咳払いしながら黒いジャケットを着た女性が入ってきた。彼女はブラック指令の人間としての姿だ。その横には顔を赤らめたシルバーブルーメもいる。
「あー、お取り込み中失礼する・・・。」
「えっと・・・貴方は?」
「あー、今は変身が解除されたから分からないか・・・ブラック指令だ。シルバーブルーメを助けてくれた事、チブル星人の工場から我々を助けるため力を貸してくれた事、感謝している。本当にありがとう。」
「ひ、ヒロキちゃんだっけ・・・ありがとね・・・この前は助けてくれて。」
「もしかしてそのためにわざわざGIRLSに?義理堅いところありますね。」
「このまま助けられて何もお礼を言えないのは跡見が悪いからな。・・・では我々は失礼する‼︎行くぞ‼︎」
「それじゃあ・・・またね。」
「・・・この前は助かった・・・。ありがとう。」
「ひ、ヒロキさん、この前はありがとうございました‼︎」
ブラック指令とシルバーブルーメはそう言ってその場から去っていった。その後にノーバやサツキもヒロキにお礼の言葉を述べてその場を去っていく。彼女達が完全に去った事を確認するとトモミがモニターに映像を写す。
そこには壊れかけのビルにもたれかかって動かないタイガが写っていた。ヒロキは思わずそれを見て目を見開いた。その時、トモミはヒロキにとって思わぬ言葉を放つ。
「ヒロヒロ、ヒロヒロには助けたい人がいるんですよね。そしてそれは目の前のウルトラマンさん・・・違いますか?」
「⁉︎ピグモンさん、一体何を⁉︎」
「ヒロキさん、私達全員、ヒロキさんがタイガさん達ウルトラマンの名前を呻きながらうなされてたのを聞いてしまったんです・・・。」
「何故貴方の口から3人のウルトラマンの名前が出たのかゼットンが話してくれたわ。貴方がウルトラマンの正体だって。」
「どうして教えてくれなかったの!何も隠す事無かったのに‼︎」
レイカ、ラン、ミクの言葉にヒロキはもう隠し切れないと悟って頭を下げて白状する。ヒロキに続いてタイタスとフーマも白状した。
「はい、御免なさい・・・僕がウルトラマンです。今まで隠してて申し訳ありません‼︎全てが終わったらちゃんと話します‼︎だから、だから行かせて下さい‼︎タイガを助けたいんだ‼︎」
『怪獣娘のお嬢さん方、本当にすまない‼︎ヒロキに正体を隠すように言った私達にも責任がある‼︎だが‼︎』
『今はこんな事態だ‼︎せめてタイガを助けに行かせてくれ‼︎俺達からも頼む‼︎』
3人の言葉を聞いたトモミは頭を下げるヒロキの前に立った。その横ではクララが2人を見つめている。
「確かに大切な事を隠していたのは褒められるものではありません。ですからヒロヒロにはペナルティを出します。」
「はい・・・どんなペナルティですか?」
「・・・タイガさんを何が何でも助けてあげて下さい‼︎それがヒロヒロに与えるペナルティです‼︎」
「はい‼︎」
「それでは私達は避難者の避難誘導を手伝いましょう‼︎GIRLS、出動です‼︎」
『了解‼︎』
「さてそろそろエンディングといこうか。」
そして陽が登る頃、霧崎はビルの屋上でポップコーンを摘みながら呟いた。するとタイガは呻き声を上げながら起き上がり、街を歩き始める。
『う"う"う"う"う"う"う"‼︎』
ヒロキはタイガをビルの屋上から見ながら左腕に視線を送る。横にはタイタスとフーマも並んでいる。
「このブレスレットからタイガの鼓動を感じるんだ。これを媒介にタイガに僕達の魂を繋げられるかもしれない!」
『アイツの頭の中にカチコミをかけんのか!面白そうじゃねぇか‼︎』
『危険な賭けだがそれでもやるか、ヒロキ?』
「ああ、僕は小さい頃、タイガに助けてもらった・・・今度は僕がタイガを助ける番だ‼︎」
そしてヒロキはタイガスパークを具現化する。するとタイタスとフーマに頼みごとをしていた。
「タイタス、フーマ、頼みがある。僕もトライスクワッドに加えてくれ‼︎」
『ヒロキ、お前どうしたんだよ‼︎』
「ずっと前から思ってたんだ。君達の会話を聞くたびに僕はトライスクワッドの一員じゃないのかなって・・・だから今・・・。」
『ヒロキ、私は君もトライスクワッドの一員だと思っていたぞ。』
「えっ、そうなの⁉︎」
『当然だ‼︎どんな敵にも怯まずに私達に体を貸してくれたじゃないか!私は君もトライスクワッドのメンバーだと思っている‼︎』
『とはいえ俺達・・・確かにヒロキの事、蔑ろにしてた部分があるかもしれねぇな・・・。ヒロキ、お前は俺達トライスクワッド4人目のメンバーだ‼︎』
『きっとタイガも君の事を認めてくれるだろう‼︎』
「2人とも・・・ありがとう‼︎それじゃあ行くよ、2人とも‼︎」
ヒロキはタイガスパークのレバーを引いてフーマのウルトラアクセサリーを取り出した。
〈カモン!〉
「風の覇者、フーマ!!」
『はあああっ、ふん!』
「バディィィゴーーーー!!!」
〈ウルトラマンフーマ!〉
風と共にフーマが街に降り立った。それを見た霧崎は懐から何かを取り出した。それはヘルベロスとナイトファングの怪獣リングだった。
「さぁ、スペシャルゲストの登場です。」
霧崎はタイガから回収した2つの怪獣リングを光らせる。そしてその指輪はヘルベロスとナイトファングを召喚した。
「グオオオオオォォォォォ‼︎」
「ギイイイイアアアアアア‼︎」
フーマは2体の怪獣に戦闘態勢をとる。ヘルベロスは背中を光らせて放つ光弾『ヘルヘッジサンダー』を、ナイトファングは悪夢を見せる音波『ナイトメアウェイブ』を放つ。フーマは目に見えぬ速さでそれを避けると回転して竜巻を起こす。その竜巻で怪獣を怯ませるとフーマはそのまま2体に向かっていく。
『タイガ、お前と初めて会った時はいけすかねぇ野郎だと思ってたけどよ・・・今じゃ俺とお前は一心同体・・・お前1人が欠けても駄目なんだ‼︎これまでもそしてこれからもいつも一緒だぜ‼︎』
フーマはヘルベロスに回転しながら手刀を放つ。そしてナイトファングの頭にも手刀を放った。後ろに振り向いてヘルベロスを迎え撃とうとするもナイトファングが後ろから触手で打ちのめされ、ヘルベロスの頭突きを受ける。
「グオオオオオォォォォォ‼︎」
「ギイイイイアアアアアア‼︎」
しかし、態勢を立て直すとヘルベロスの腹に蹴りを入れ、後ろから迫るナイトファングの触手が付いた腕を受け止め動きを止める。ヘルベロスが鋭利な刃を備えた尻尾を振るうとフーマはしゃがんでそれを避ける。ヘルベロスの尻尾の一撃は後ろのナイトファングを切り裂いた。そしてヘルベロスの頭を抑えつける。
ここでナイトファングが再びナイトメアウェイブを放つ。フーマは印を結んでその場から姿を消した。
『ニン‼︎』
そして煙の中からタイタスがヘルベロスの頭に拳による一撃を入れる。それを受けたヘルベロスはナイトファングにぶつかった。タイタスはそのままヘルベロスと自身に向かってきたナイトファングの頭を抑えつけて2体の体をぶつけ合う。
『君の無駄な熱さに呆れながらもその心に胸打たれた!タイガ、私達は信じている‼︎君はこんな闇に屈したりしないと‼︎思い出せ、私達の出会いを、私達の旅路を‼︎そして私達との誓いの言葉を‼︎』
タイタスはタックルを撃つ構えをとる。そしてタイタスのタックルがナイトファングに直撃した。ナイトファングが地面に倒れるとタイタスはヘルベロスに抑えられながらタイガに手を差し伸べる。
「光の国に攻め込むための第一歩だ。やれ、タロウの息子よ・・・。」
タイガはタイタスの手を払い除けるとタイタスの首を掴んで膝撃ちを入れる。
『目を覚ませ‼︎タイガ‼︎』
『ウウウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"‼︎』
タイガはそのままタイタスの腹に3発ほど拳を入れる。そして倒れたタイタスに蹴りを入れる。タイタスはそのまま地面に転がった。
『諦めんぞ、諦めて訳には‼︎私達は一つ‼︎』
『『(トライスクワッドだ‼︎)』』
タイガはスワローバレットを放った。しかし、タイタスはその光線を拳で弾き返した。
『後は任せたぞ、ヒロキ‼︎』
2体の怪獣がタイタスに迫る。しかし、タイタスはフーマに交代し、フーマは目に見えぬ速さで空に飛び上がった。そして変身を解除する。
『俺達の熱い思いをタイガにぶちかましてやれ‼︎』
「うおおおおおおおおおおおお、タイガぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
ヒロキは腕を交差させてタイガスパークと新たなブレスレットを光らせてタイガのカラータイマーに突入した。
その頃、キングジョー、アギラ、ガッツ星人、ゴモラ、レッドキング、ピグモンはヒロキがタイガのカラータイマーに突入するところを目撃する。
「今、ヒロキさんがタイガのカラータイマーに‼︎」
「後はアイツらに任せるか・・・。」
「ううん、そうも言ってられないみたいだよ、見て‼︎」
ゴモラの声と共にヘルベロスとナイトファングが口から火球を吐いて街を破壊する。しかもその方向はまだ避難が済んでいない辺りだった。キングジョー、ゴモラ、レッドキングは急いでその現場に向かう。そして人々に降り注ごうとした瓦礫を砕いて市民を助ける。
「怪我はありませんか⁉︎」
「は、はい‼︎」
後ろからアギラ達がやってきてその場にいた市民を救助する。その間もヘルベロスとナイトファングの攻撃は止まらない。2体の怪獣は再び力を溜め始める。それはゴモラ、レッドキング、キングジョーの3人に向けられていた。
「ゴモたん、レッドキングさん、キングジョーさん、逃げてーーーつ‼︎」
「怪獣の攻撃が来ます‼︎」
「「「⁉︎」」」
「グオオオオオォォォォォ‼︎」
「ギイイイイアアアアアア‼︎」
アギラとピグモンの叫びも虚しく2体の怪獣は口から放つ火球と超音波を放つ。そしてそれが3人に直撃しようとした時、炎に包まれた光が降り立った。それは2体の怪獣の攻撃をかき消し、3人を守る。
「何だ・・・一体・・・。」
「ね・・・・ねぇ、炎の中に誰かいる‼︎」
「あ・・・アレは‼︎」
やがて炎が収まっていく。そして炎の中から現れたのは炎のように真っ赤な色の青いプロテクターを備えた一本の剣を持つ新たなウルトラマンタイガだった。
おジョーさんが漸くメインヒロインらしい事をしたと思います。
後半までメインヒロインらしい活躍をさせられないってどうなの・・・。(困惑)