それではどうぞ。
雷撃獣神『ゴロサンダー』登場
「おやぁ・・・白鳥ヒロキ君・・・怪獣娘のお嬢さん方と一緒にいていいのかなぁ・・・まぁた君のせいでここにいる誰かが傷付く事になるかもしれないというのに・・・。」
「・・・・今、ここでお前を倒せばいいだけだ!今度こそ倒す‼︎」
「お、おい‼︎待てヒロキ‼︎」
ヒロキはベニオの制止も聞かずタイガトライブレードをタイガスパークから出現させて霧崎に斬りかかる。しかし、霧崎は黒いオーラと共に姿を消したため、タイガトライブレードは宙を斬る。ヒロキが辺りを見渡して霧崎を探す。すると霧崎はクララ達の後ろに現れて彼女達の耳元で悪魔の囁きを放つ。それを聞いた彼女達は咄嗟に霧崎から離れた。
「君達もいいのかな・・・彼と一緒にいたらこの中にいる君達の中の誰かが苦しむ事になるかもしれないんだよ・・・・あのゼットンのお嬢さんのようにね・・・。」
「‼︎・・・・いつの間に‼︎」
霧崎を見ていつでも変身できるよう構える彼女達を見ながら霧崎はヒロキ達に歩み寄っていく。
「・怪獣娘のお嬢さん・・・・彼と共にいたら君達も・・・・ゼットンのお嬢さんのように・・・・・いや・・・・・・・それとも私が殺したあのキングゲスラ・・・・ああ・・・チビスケのような無残な最後を遂げる事になるかもしれないのにね・・・・・・。」
「‼︎・・・・」
チビスケの事を思い出したヒロキは目を見開いた後、目線を下に向ける。そんなヒロキにベニオとクララが語り掛けてきた。
「よせ、ヒロキ‼︎アイツの言葉を聞くな‼︎」
「ここでトレギアの言葉をまともに聞いたら向こうの思うツボデス‼︎」
「おいおい・・・私は間違った事は言っていないよ・・・・キングジョーのお嬢さん・・・・このまま彼と共にいたら君はスクラップになってしまうかもしれないよ・・・・チビスケのようにね。」
霧崎は再びチビスケの話題を上げてクララに語りかける。クララはその言葉を聞いた後、霧崎に向かって啖呵を上げる。霧崎はそれを黙って聞いていた。
「チビスケちゃんの事でワタシを惑わせようとしてもそうはいきまセンヨ!」
「へぇ・・・。」
「ワタシは天国のチビスケちゃんに誓いマシタ。もう2度と大切なものを見失わないと・・・・だからもう・・・・アナタの言葉は聞きまセン‼︎」
霧崎はクララを見ると今度はトモミに視線を向ける。そしてトモミとクララに語りかけてきた。
「まぁいいさ・・・・今日は君達にとっておきのステージを用意した・・・・・。存分に楽しんでくれたまえ・・・。」
「おい‼︎待て‼︎」
霧崎はまた背景に溶け込むように消えていく。それを追おうとベニオが筆頭になって彼女達は駆け出すも既に霧崎は姿を消していた。彼女達は辺りを見渡して霧崎の姿を探す。その時、暗雲が立ち込め始めた。
「アイツ・・・どこ行った⁉︎」
「とっておきのステージを用意したって言ってたけど・・・。」
「皆さん、アレを見てください‼︎」
トモミの声でヒロキ達が後ろを振り向くと暗雲の中で雷が迸る。そして雷が落ちると同時にヒロキ達の目の前に何かが現れた。それは5メートル程の発電機のような突起物が付いた肩に胸に太鼓のようなパネル、でっぷりとしたお相撲さんみたいな腹と顔にはアヒルのような嘴に3本の角、そしてその表情は何処か間の抜けた顔をした赤い体表の怪獣だった。
「ゴロロロロロロ‼︎」
「か、怪獣⁉︎」
「またかよこんな時に‼︎」
「しかもこの怪獣・・・記録がありまセン!新種の怪獣デス‼︎」
「でも・・・今まで現れた怪獣と違って小さくて弱そうだし・・・・わたし達でなるとかなるかも‼︎」
「ようし‼︎ソウルライド」
『駄目だ‼︎行くな‼︎皆・・・・マズイぞ・・・アレはゴロサンダーだ‼︎』
クララ達が目の前の怪獣をソウルライザーで調べるも記録が無くて困惑する。怪獣の大きさから自分達で対処できるかもしれないと意気込んで飛び出していこうとするミコとミカヅキを引き止めるタイガの声が聞こえてきた。思わずヒロキとクララはタイガに聞き返す。
「ゴロサンダー?」
「あの怪獣の事、知ってるのデスカ⁉︎」
『雷を司る神だ。その姿を見た者には必ず死が訪れると言われている厄災の神・・・・・。』
『戦いだけが生き甲斐の獣神だ!怪獣娘の姉ちゃん達に手に負える相手じゃねぇ・・・!』
ヒロキ達はタイガ達の声を聞くと目の前にいる雷撃獣神『ゴロサンダー』を再び見る。目の前の怪獣が彼らに名が知られる程危険な怪獣だと思っていなかったヒロキ達はゴロサンダーを見ながら話す。
「で、でも何でそんな怪獣がここに⁉︎」
『多分だけど・・・・。』
「霧崎・・・・トレギアの仕業か‼︎とんでもねぇ怪獣を呼び寄せやがって‼︎」
ゴロサンダーは胸のパネルを一度叩くと下にいるヒロキ達に目を向ける。そしてクララとトモミを見ると彼女達を指差して話し出した。
「女共ォ・・・気二入ッタ‼︎」
「喋った⁉︎」
「コイツ、喋れるのかよ⁉︎」
「それよりコイツ、おジョーとピグっちを見てたけど・・・。」
言語を喋ったゴロサンダーに驚くアキとベニオの横でミコが目の前の怪獣がクララとトモミに目を付けた事を気にし始める。するとゴロサンダーは右手をクララとトモミに翳す。すると右腕から強風が発生して2人はゴロサンダーに吸い込まれていった。
「「きゃあああああああ⁉︎」」
「クララちゃん‼︎トモミさん‼︎」
「ピグちゃん!キンちゃん‼︎」
ゴロサンダーは2人を吸収すると宙に浮かび上がると巨大化する。巨大化したゴロサンダーのヘソにはクララとトモミを閉じ込めたカプセルが付いていた。そしてゴロサンダーは肩の突起から電撃を放ち始める。ゴロサンダーの放った電撃で街の建物や道路、道路に停められていた車などが爆発を起こす。その様子を見たタイガが変身するよう促すもヒロキは街を破壊するゴロサンダーから目を背ける。
「クララちゃんとトモミさんが・・・・そんな・・・何で・・・嘘だろ・・・!」
『変身だ‼︎ヒロキ‼︎』
「何言ってんだ⁉︎アイツを攻撃したらクララちゃんとトモミさんが‼︎」
「ヒロキさん、変身して‼︎」
変身を躊躇うヒロキの横でタイガ同様アキもヒロキに変身するよう促してきた。そこにミカヅキ、ベニオ、ミコの3人も便乗する。
「ヒロちゃん!今、あの怪獣からキンちゃんとピグちゃんを助けられるのはヒロちゃんしかいないんだよ‼︎」
「アレを見てみろ‼︎このままだとキングジョーとピグモンを助けるどころかこの街がアイツによって破壊されちまう‼︎それを止められるのはお前だけだろうが‼︎」
「こんなところで躊躇ってたらおジョーもピグっちも助けられないよ!ヒロが今、動かなきゃ誰も救えないんだよ‼︎」
『ヒロキ、彼女達の言う通りだ!今、お前が動かなきゃ誰も救えない‼︎お前が動いた事で助けられる命があるのなら・・・‼︎』
「ヒロキさん‼︎」
彼女達に続いてタイガの声がヒロキに響く。ヒロキは目の前のゴロサンダーを見据えると右腕にタイガスパークを出現させる。
「・・・・・タイガ‼︎」
『おう‼︎』
ヒロキはタイガスパークのレバーを引いてタイガキーホルダーを掴んだ。
〈カモン!〉
「光の勇者、タイガ!!」
『はあーっ!ふっ!』
「バディィィゴーーーー!!!」
〈ウルトラマンタイガ!〉
ウルトラマンタイガが土煙を上げて現れる。怪獣から逃げる人々の中でそれを霧崎は見て呟いた。
「来たな、ウルトラマンタイガ・・・いや・・・白鳥ヒロキ君。」
ゴロサンダーは足場にあった砂を投げてタイガに向かって構える。ヒロキは3人にクララとトモミを助ける方法を聞く。
「掛カッテ来イ!」
(何とか2人を助ける方法は無いの⁉︎)
『あのヘソに姉ちゃん達は閉じ込められてる。だからアレを切り離せばいいんじゃねぇのか?』
『可能性はあるがかなり危険だ。恐らく彼女達と奴の神経は同化している。』
『彼女達の生命力を信じるしかない・・・多分クララ達はやってくれと言うんじゃないか?』
(クララちゃんもトモミさんも僕が助けてみせる‼︎)
タイガがゴロサンダーに突っ込んでいく。その間にゴロサンダーは胸のパネルを叩いて肩の突起に電撃を集め始める。そして右腕に電気エネルギーを集めると必殺の放電技である『サンダースパーク』を放つ。サンダースパークを受けたタイガは地面に倒れる。笑うゴロサンダーの前でタイガは体を起き上がらせようとする。そこにタイタスが話しかけてきた。
『ぐうっ⁉︎』
「ゴッ、ゴロゴロゴロゴロゴロ‼︎」
『私が行こう。策がある!』
タイガは頷くとタイタスに変わる。タイタスはヒロキにエックスレットを使うよう促した。
『ヒロキ、電撃には電撃だ‼︎』
(分かった‼︎)
ヒロキはタイガスパークのレバーを引いて左腕に意識を集中させる。
〈カモン!〉
ヒロキはエックスレットを具現化させ、タイガスパークに読み込ませる。
〈エックスレット、コネクトオン‼︎〉
タイタスはエックスの電撃の力で強化された破壊光弾を形成する。ゴロサンダーも右腕に電気エネルギーを集め始める。
『(エレクトロバスター‼︎)』
タイタスがエレクトロバスターを放ったと同時にゴロサンダーもサンダースパークを放つ。両者が放った電撃は互いにぶつかり合った。
『そのまま貫け!』
しかし、ゴロサンダーは左肩の突起にエネルギーを集めて更にサンダースパークを放つ。その威力はエレクトロバスターを押し返し始めた。
『何⁉︎』
最終的にゴロサンダーのサンダースパークがタイタスのエレクトロバスターを押し返した。そしてサンダースパークはタイタスの体を地につけた。タイタスが力比べで押し負けた事にヒロキは動揺を隠せない。
(力なら3人の中で1番のタイタスが負けた⁉︎なんて怪力なんだ・・・あのゴモラやレッドキングと同等・・・いや、それ以上か‼︎)
「ゴッ、ゴロロロロロロロ‼︎」
ゴロサンダーは頭の真ん中の角を光らせて右手に電気を集め始める。そして右手には木と石で出来たような棍棒『ゴロン棒』が形成された。ゴロサンダーはそれを持ってタイタスに突撃する。タイタスは防ごうとするも先にゴロサンダーのゴロン棒の一撃をまともに受けてしまう。
『ぐおおおっ⁉︎』
ゴロン棒の威力はタイタスの体を持ってしても受け止めきれないものだった。ゴロン棒の一撃を受けるたびにタイタスの呻く声が聞こえる。タイタスは地面に体をつけたまま何度も何度もゴロン棒による殴打を受け続ける。
「ハッハッハッハッハ‼︎ハーッハッハッハ‼︎ハッハッハッハーッハッハッハッハ!期待以上だゴロサンダー‼︎存分に楽しんでくれ!さて、こちらもそろそろゲーム開始といこうか・・・。」
「見つけたぞ‼︎トレギア‼︎」
タイタスとゴロサンダーの戦いを見て愉快そうな声を上げる霧崎の後ろに4人の怪獣娘がやってきた。先程、ヒロキ達と共にいたメンバーが変身した怪獣娘だ。彼女達は何処かで霧崎がウルトラマンと怪獣の戦いを見ていると思って周りを捜索してたのだ。レッドキングはトレギアに指差して発言する。
「今日という今日は逃さねぇぞ‼︎」
「おやおや、来たのかい。怪獣娘のお嬢さん方・・・。」
「さて、さてさてさて‼︎来ました‼︎わたし達が‼︎怪獣娘が‼︎貴方を倒しに‼︎」
「もう逃げられへんで‼︎覚悟しぃや‼︎」
「ボク達は絶対にアンタを許さない‼︎」
「やれやれ・・・・。」
霧崎はトレギアアイを取り出して顔に翳して元の姿に戻る。そしてトレギアは4人と対峙する。
『仕方ないなぁ・・・君達の相手をしてあげようじゃないか・・・。』
「向こうも変身した・・・本気で来る‼︎」
「先手必勝だ‼︎どりゃああああああ‼︎」
まずトレギアに拳を向けたのはレッドキングだ。トレギアはその拳を受け流す。レッドキングは体の向きを変えると再びトレギアに拳を放つ。しかし、トレギアはその拳を受け止める。
『私は君達の元の怪獣などとっくに知り尽くしてる・・・・そんな私に君達が勝てるのかい・・・。』
「そんなのやってみなきゃ分からねぇだろうが‼︎」
再びレッドキングは左腕で真っ直ぐストレートを放つ。トレギアはそれも受け止める。そのままトレギアとレッドキングの力比べが始まる。
「ぐぐぐぐっ‼︎」
『やれやれ・・・力しか能がないのは元の怪獣そっくりだなぁ。』
「へっ、言ってろ‼︎」
トレギアとレッドキングはお互いに前蹴りで距離を取る。次に仕掛けたのはゴモラだ。ゴモラの尻尾がトレギアの顔を打ちのめそうとする。トレギアはしゃがんでそれを避ける。
「いっくでぇぇぇ‼︎」
『おっと危ない・・・。』
トレギアは右腕を突き出してゴモラを挑発するもゴモラはトレギアの手を払い除けて再び尻尾でトレギアに一撃を喰らわせようとする。トレギアは腕を組んでそれを避ける。
『ハッハッハッハッハッ‼︎残念だったねぇ・・・』
「そうはいかないよ‼︎」
その時、ガッツ星人が瞬間移動でトレギアの後ろを取る。トレギアは後ろから来る彼女の蹴りを体を反らして避ける。再びトレギアが頭を上げた時には彼女は2人に増えていた。ガッツ星人の持つ分身能力だ。分身したガッツ星人が同時に蹴りを放つもトレギアは宙に浮かんでそれを避けると手から光弾を放つ。腕を組んでそれを防いだガッツ星人は両腕から光線を放つ。トレギアは蹴りで光線を弾いた。
『おいおい・・・君は如何なる戦いに負けた事が無い無敵のガッツ星人なんだろう・・・・そんな程度なのかい・・・・君の実力は・・・。』
「ガッツを馬鹿にするな‼︎」
アギラは飛び上がると驚異的なジャンプ力でトレギアにしがみつく。トレギアはアギラの思わぬ跳躍力に驚きを隠せない。
『これは驚いた・・・まさかアギラのお嬢さんにそこまでの力があったとは‼︎』
「トレギア‼︎御堂君の敵だ‼︎」
アギラは再びトレギアの足から手を離すと木に足を掛けて大ジャンプする。その勢いで放たれた頭突きを仕掛ける。トレギアはアギラに蹴りを入れる。アギラの体はそのまま下に墜落する。
『ハッハッハ‼︎残念だったねぇ・・・・あと少しだったのにねぇ・・・・。』
「くっ‼︎」
トレギアは下に降り立つと今度はレッドキングに向かっていく。レッドキングは再びトレギアに拳を放った。トレギアは回転しながらそれを避ける。
『おおっと・・・危ないなぁ・・・・。』
トレギアは手から光弾を放ってレッドキングを吹っ飛ばす。レッドキングは自慢の剛力でトレギアの光弾を弾き返すと再び拳を構える。トレギアは思わぬ彼女達のタフさに感心したような声を放つ。
『へぇ・・・・結構やるんだねぇ・・・君達なんて怪獣の出来損ないに過ぎないと思ってたよ・・・。』
「へっ‼︎今更かよ・・・気付くのが遅すぎるんだよ‼︎」
再びレッドキングはトレギアに豪腕を向ける。トレギアは宙に浮かび上がってそれを避けるも上で構えていたガッツ星人がトレギアに蹴りを放つ。それを両腕でガードしたトレギアは再び地面に足をつける。その時、トレギアの足元が盛り上がる。
「これは・・・⁉︎」
「ようやくきました‼︎ゴモたん参上‼︎」
何とゴモラは地中に潜ってトレギアが来るのを待ち構えていたのだ。トレギアは思わぬところから現れたゴモラへの対応が遅れ、ゴモラの角がトレギアに突き立てられる。トレギアの腹に角を突き立てたゴモラは既に地面の中でチャージしていたエネルギーをトレギアに放ち始める。
『なっ、何⁉︎』
「これがアンタが馬鹿にしていたうちら怪獣娘の底力やぁぁぁぁ‼︎喰らえ、超振動波‼︎」
ゴモラの超振動波がトレギアにゼロ距離で放たれた瞬間だった。
今回のトレギアとの戦い・・・・もしかしたら賛否両論があると思います。それを覚悟で投稿しました。
もっと多くの人の感想を下さると嬉しいです。