怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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今回でヒロインが全員揃います。最後のヒロインは誰なのか見てもらえれば分かります。

本当はアニメ勢全員ヒロインにしたかったなぁ・・・・。
またおジョーさんがメインヒロインの小説を書いたらアニメ勢全員ヒロインにしようかなぁ・・・・。


雷撃を跳ね返せ!(後編)

タイタスはゴロサンダーのゴロン棒の餌食になっていた。ゴロン棒がタイタスの身体を打ちのめす度に体に電撃が走り打撃と電撃によるダメージが走る。ヒロキとタイタスはゴロン棒に共に打ちのめされていた。ゴロン棒によるダメージが重なり、タイタスのカラータイマーは点滅している。タイタスは自身を踏み付けるゴロサンダーの足に拳を打ち込むもゴロン棒でダメージを受けたせいでゴロサンダーの足を落とす事は出来なかった。

 

(僕には・・・僕には何も出来ないのか⁉︎)

「ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‼︎」

 

嘆くヒロキをあざ笑うかのようにゴロサンダーは愉快そうな声で笑う。その時、ゴロサンダーのヘソのカプセルの中のクララとトモミが目を覚ます。

 

「っ・・・ピグモン、大丈夫デスカ?」

「・・・・キンキン、私たちは・・・・ってタイタスさん⁉︎」

「どうやらワタシ達、あの怪獣に捕われたようデス・・・。」

「それじゃあ、ヒロヒロとタイタスさんは‼︎」

 

2人は今の状況を把握したようだ。ゴロサンダーに必死に抵抗するタイタスを見た2人は目の前のウルトラマンに声援を送る。

 

「頑張っテ‼︎頑張って下サイ‼︎ウルトラマン‼︎」

「わたしとキンキンは大丈夫です‼︎わたし達に構わずこの怪獣を倒して下さい‼︎」

 

その時、ヒロキも自身の耳に2人の声が聞こえてきた。ヒロキは2人の声を聞くと今まで自身と共にいたGIRLSの仲間達の事を思い出す。

 

『ヒロキ、アナタは1人じゃありまセン‼︎』

『困った事があったらわたし達を頼ってくれていいんですよ‼︎』

『ヒロキさん‼︎』

『ヒロキ‼︎』

『ヒロちゃん‼︎』

 

ヒロキの脳裏に先程のクララとトモミ、ヨウやベニオ、ミカヅキ達GIRLSの仲間達が浮かび上がる。ヒロキは彼女達の事を脳裏に浮かび上がらせると目の前の怪獣を強く決意したような顔で見据えた。

 

(・・・・そうだ!こんなところで諦めちゃ駄目だ‼︎)

『アストロビーム‼︎』

「ゴロロロロロロロ⁉︎」

 

タイタスの額から星形の光線が放たれた。それを受けたゴロサンダーはタイタスから足を退け地面に転がる。タイタスは再び立ち上がるとタイガに交代した。そしてヒロキはタイガトライブレードをタイガスパークから呼び出す。

 

「タイガトライブレード‼︎」

 

そしてそれを掴むと柄頭に備えられたスイッチを押して護拳に備えられた回転盤を回す。

 

「燃え上がれ‼︎仲間と共に‼︎」

「『『『バディィィィィゴォォォォォォォ‼︎』』』」

 

 

 

 

タイガがトライストリウムに変身している頃、トレギアに組みついたゴモラはトレギアに角を突き立てて超震動波を流し込んでいた。トレギアは呻き声を上げながらゴモラの角を掴み、彼女の顎に膝蹴りを撃ち込んだ。

 

『ぐっ・・・・かっ・・・・うぐ・・・・があっ‼︎』

「ぐえっ⁉︎」

 

ゴモラとトレギアの距離が引き離される。トレギアは超震動波を0距離で受けたダメージを隠さずに腹を抑えながら唸る。

 

『ぐうぅぅぅぅ⁉︎・・・・まさか怪獣娘如きに‼︎』

「うううううやあぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

そこにアギラが突進してきた。アギラの鋭い角による突進が超震動波を受けてダメージを負ったトレギアに直撃する。今のトレギアにそれを受け止め切れる余裕はなく彼女の突進をまともに受けたトレギアは吹っ飛んだ。

 

「御堂君の敵ぃぃぃぃ‼︎」

『ぐっ⁉︎・・・・馬鹿な‼︎・・・・・アギラ如きにこの私が‼︎』

 

トレギアは突進を受けた後、何とか起き上がる。それでも怪獣娘の追撃は絶えず今度はガッツ星人が分身でトレギアの全方位を取り囲む。そして全てのガッツ星人が拘束光線を放った。アギラの突進から起き上がったばかりのトレギアはいきなりのガッツ星人の奇襲に対応出来ず体を拘束される。

 

『ぐっ⁉︎・・・馬鹿な⁉︎』

「ゴモラも言ってたろ!お前は俺達怪獣娘を舐めすぎた‼︎」

 

そしてレッドキングがトレギアに突撃する。トレギアは力を振り絞ってガッツ星人の拘束光線から逃れるも既にレッドキングの拳はトレギアの目と鼻の先だった。

 

「この拳はミクラスやキングジョー、お前に傷付けられた多くの人達の怒りの一撃だと思いやがれぇぇぇぇぇ‼︎」

 

渾身の力を込めたレッドキングは両手を拳にしてトレギアにぶつける。彼女の拳がトレギアを吹っ飛ばした。トレギアは起き上がると腹を抱えて笑い出す。

 

『フフフフフフ・・・・・フフハハハハハハハハ・・・・・ハーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ‼︎』

「何だよ!何がおかしいんだ‼︎」

『いやはや・・・・・まさか君達がここまでやるとは思っていなかったよ・・・・・けど・・・・私の計画は止められない・・・・・白鳥ヒロキ君には闇に落ちてもらう・・・・・。』

「何だって⁉︎」

「ふざけんな‼︎そんな事させるか‼︎」

「これ以上、ヒロちゃんに手を出すな‼︎」

『威勢がいいねぇ・・・・では私はこの辺で失礼させてもらうよ・・・・次のゲームに向けての仕込みがあるのでね・・・・・君達に止められるかな・・・フフフフフフ・・・・・フハハハハハハハハ‼︎ハーッハッハッハッハッハッハッ‼︎』

「あっ‼︎待て‼︎」

 

トレギアは後ろに魔法陣を形成し、そこに向かっていく。怪獣娘達はトレギアを逃さんとばかりにその背中を追い掛けるが彼女達の目の前でトレギアは完全に魔法陣の中に消えていった。先程までトレギアが立っていた地点に辿り着いた4人は悔しそうな顔をする。

 

「逃げられた‼︎」

「仕方ない・・・・後はあっちの方か・・・・。」

「ヒロちゃん、キンちゃんとピグちゃんを救って・・・。」

「そっちは頼むぞ、ヒロキ・・・・タイガ・・・皆‼︎」

 

トレギアから目の前の問題に目を切り替えた4人はゴロサンダーと対峙するウルトラマンに目を向けた。

 

 

 

怪獣娘達の目先ではトライストリウムとなったタイガが上空からタイガトライブレードでゴロサンダーを斬りつける。ゴロサンダーはゴロン棒で防いでタイガを弾いた。タイガは再びタイガトライブレードでゴロサンダーを斬りつけようとする。ゴロサンダーは右手でそれを受け止めてゴロン棒で叩きのめそうとするがタイガは頭を低くしてそれを避ける。そして再びタイガトライブレードとゴロン棒がぶつかり合うとタイガはヘソのカプセルに手を伸ばす。クララ達を助けようとしている事を知ったゴロサンダーはタイガを蹴り付けて距離を離した。

 

「ゴロロロロ‼︎」

「シェアッ‼︎」

 

再びゴロン棒でタイガを打ちのめそうとするがタイガトライブレードに阻まれる。今度は右腕でタイガに掴みかかろうとしたが受け止められてタイガトライブレードで足を払われかける。間一髪でタイガトライブレードを躱したゴロサンダーは再びゴロン棒を振り下ろすがタイガトライブレードがゴロン棒を完全に叩き落とす。

 

「デャアッ‼︎」

 

ゴロン棒は地面に停車していた車を壊して地面に落ちた。タイガはタイガトライブレードで斬りつけるもゴロサンダーは両腕でなんとか防ぐ。ゴロサンダーとタイガの距離が再び離れるとタイガはタイガトライブレードをゴロサンダーのヘソに振り下ろした。そしてヘソのカプセルが切り離されてタイガの手に着地する。

 

「ゴロゴロゴロリ‼︎」

 

ゴロサンダーは両手でお腹を抑えると再びお腹を出して本当のヘソを見せる。タイガは地面にヘソのカプセルを下ろした。すると結晶は消え、中のクララとトモミが解放される。

 

(これでとどめだ‼︎)

 

2人の安全を確認したヒロキはタイガトライブレードのスイッチを2回押してタイタスの名を叫ぶ。

 

「タイタス‼︎」

 

すると今度はタイガトライブレードを構えたタイタスのビジョンが現れる。再びタイタスのビジョンと共に回転盤を回転させた。するとタイガトライブレードにタイタスの力を宿した金色の光球が形成される。

それを見たゴロサンダーは再び胸のパネルを叩いて電撃を集める。そして両腕からサンダースパークが放たれた。タイガはタイガトライブレードでそれを受け止める。そしてサンダースパークのエネルギーを吸収した。それを見たゴロサンダーは驚いた仕草を見せる。

 

『(タイタスバーニングハンマー‼︎)』

 

タイガはハンマー投げの要領でゴロサンダーの電撃を纏って更に威力が強化された破壊光弾を放った。それはゴロサンダーの脳天に降り注ぎゴロサンダーの体を地面にめり込ませる。

 

「ガッ⁉︎」

 

そしてゴロサンダーは地面にめり込んだまま大爆発を起こした。ゴロサンダーのいた跡地から黄色い光がタイガの手元にやってくる。それを掴むとゴロサンダーの顔が刻まれた怪獣の指輪に変化した。ヒロキはそれがトレギアの策略でタイガを闇に落とすために作られた怪獣リングだと知るとタイガに確認する。

 

(コレ、どうする?)

『持っておこう。今の俺達なら大丈夫だ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

変身を解いたヒロキは地面で倒れているクララとトモミに駆け寄った。ヒロキは2人に必死で呼び掛ける。

 

「クララちゃん、トモミさん、しっかりして‼︎」

「う・・・う〜ん・・・ヒロキ?」

「・・・・ヒロヒロ・・・わたし達は確か・・・・わっ⁉︎」

 

クララとトモミが無事に目を覚ました事を知ったヒロキは思わず彼女達を抱きしめた。ヒロキの思わぬ行動に2人の顔は赤く染まっていく。ヒロキは涙を浮かべながら2人が生きている事を確認して歓喜の声を上げる。

 

「良かった‼︎本当に良かった‼︎救えた・・・・2人を・・・助けられた。」

「ヒロキ・・・・少し苦しいデスヨ・・・。」

「ヒロヒロ、少し落ち着いて下さい。」

「あっ、御免なサイ‼︎2人とも‼︎」

「もう・・・ヒロヒロってばいきなり女性を抱き締めるのはどうかと思いますよ。」

「御免なさい・・・。」

 

ヒロキはクララとトモミの声を聞いて思わず彼女達から離れる。ヒロキから解放されたトモミの顔はほんのりと赤くなっていた。ヒロキは2人の目を見て語りかける。

 

「クララちゃん・・・・トモミさん・・・・・2人の言う通り・・・・僕は1人じゃなかった・・・・」

「そうデス‼︎アナタにはワタシ達がついてイマス‼︎」

「だから仲間達が待ってるGIRLSに戻ってきてくれませんか、ヒロヒロ。」

「でも・・・・僕がGIRLSにいたら・・・・皆がトレギアに・・・・・。」

「おいおい、俺達を甘く見過ぎだぜ!」

 

トモミ達の声を断ろうとするヒロキの後ろから声が聞こえてきた。ヒロキが振り返るとそこには怪獣娘に変身した4人がいた。4人に戦ったような後があったので気になったヒロキは思わず何があったのか訊ねた。するとヒロキとタイガ達にとって予想外の答えが返ってきた。

 

「そういえば僕達がゴロサンダーと戦ってる頃、4人は何を?」

「ボク達、さっきまでトレギアと戦ってたんだよ。」

『ええっ⁉︎』

『奴と戦ったのか⁉︎』

「ああ、確かにウルトラマンであるだけあって手強かったぜ・・・けど何とか追っ払ってやったぜ。」

 

何度もトレギアと戦ってきたヒロキとトライスクワッドはアギラとレッドキングの答えに驚きを隠せない。

 

『姉ちゃん達、大丈夫なのかよ⁉︎アイツと戦って何ともねぇのか⁉︎』

「この通りピンピンしてるよ‼︎」

「これでヒロもタイガ達も分かったでしょ。わたし達怪獣娘はあんな奴にやられる程やわじゃないの。」

「俺達はあんな仮面野郎なんかに絶対に負けない‼︎だから俺達のところに戻ってこい‼︎仲間達がいるGIRLSに‼︎」

 

ヒロキはゴモラ、ガッツ星人、レッドキングの声を聞いて彼女達を見つめるヒロキ。するとクララがヒロキを抱きしめてくる。その場にいた全員が突然のクララの行動に顔を赤くした。

 

『⁉︎』

「おジョー⁉︎」

「ちょっ⁉︎キンちゃん⁉︎」

「ク、クララちゃん⁉︎」

「ヒロキ・・・・感じマスカ?ワタシの心臓の鼓動・・・・生きてる証ヲ・・・。」

「う・・・うん・・・。」

「ワタシも・・・・ピグモンも・・・・・こうして生きてマス・・・・トレギアと戦った彼女達も全員無事に戻ってきまシタ・・・・ワタシ達は・・・この先・・・どんな戦いが待っていようと・・・・絶対負けまセン。だからGIRLSに戻ってきて下サイ!」

 

ヒロキはクララの言葉を聞いて顔を少し下に向ける。ヒロキはその場にいた皆に目を向けると彼女達に頭を下げる。

 

「皆さん、これからもよろしくお願いします‼︎」

「はい‼︎勿論です‼︎」

 

 

 

 

 

その後、現場にいつものメンバーも駆け付けてきた。彼女達もゴロサンダーが出現した事で市民の避難誘導や救助活動のため現場に来ていたのである。ヒロキは駆け付けてきたエレキング達に頭を下げる。

 

「本当にすみませんでした‼︎我儘ばかり言って‼︎」

「全くよ・・・余り周りを振り回さないでほしいわ。」

「御免なさい・・・本当に‼︎」

「まぁいいじゃねぇか、ヒロキも俺達の元に戻って来てくれる事になったんだからよ‼︎」

「ベニオさん・・・。」

 

ヒロキはランから苦言を立てられるもベニオがそれを庇う。ベニオを見るヒロキにヨウが抱きついて来た。続いてユカも近付いてくる。

 

「でも‼︎わたし達本当に心配したんですからね‼︎」

「そうですよ‼︎戻ってきてくれなかったらどうしようって思ってたんですから・・・・。」

「ヨウちゃん・・・ユカちゃん・・・・本当に御免ね。」

「ヒロキさん、今度、わたしとジャッパでゲーセン巡りするんでヒロキさんも付き合って下さいよ‼︎」

「分かったよ。幾らでも付き合うから!」

「えっ⁉︎本当ですか⁉︎分かりました‼︎・・・・皆さん、ゼットンの意識が戻ったそうです‼︎」

「本当か‼︎」

「良かった・・・・・ゼットンさん・・・・。」

 

ヒロキとヨウとユカが約束をしているとトモミがソウルライザーで誰かと電話していた。電話を終えるとトモミから伝えられた話にベニオとアキが安堵の声を上げる。

 

「じゃあ、これから皆でゼッちゃんのお見舞いに行こうよ‼︎余興で1発ギャグやってね‼︎」

(ああ・・・いつものアレか。多分アキさんが)

「・・・・・ヒロちゃんが‼︎」

「ああ・・・・って僕⁉︎アキさんじゃなくて僕なんですか⁉︎」

「そりゃあ皆が君に振り回されてたからね〜。それ相応の事はしてもらわないと‼︎」

「はっ⁉︎マジ⁉︎マジで僕がやるの⁉︎・・・・・タイガ、変わってくれない?」

『俺⁉︎お前に振ってきたんだからお前がやれよ‼︎』

「えっ⁉︎タイガちゃんがやってくれるの⁉︎わたし、ウルトラマンの1発ギャグ見たーい‼︎」

『だからやらねえよ‼︎俺の代わりにフーマがやってくれるってさ。』

『俺だってやらねえよ‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ヒロキ達はゼットンの入院している病院に向かった。トモミとヒロキ以外の皆がゼットンの変身前の姿を見て珍しそうな目で見ている。そんな皆にゼットンは顔を背けて呟いた。

 

「皆・・・・そんなに見ないで・・・・恥ずかしい・・・・。」

「ご、御免なさい‼︎・・・ゼットンさんの変身前の姿が珍しかったからつい・・・・。」

「皆・・・悪いけど・・・ピグモンとヒロキだけにしてもらえる・・・。貴方達の思いは受け取ったから。」

「えっ・・・でも・・・。」

「2人に用があるみたいだしそうしようぜ。」

 

ゼットンの声にアキは戸惑うもベニオの声でみんなが病室を出る。病室にはヒロキとトモミ、そしてゼットンの3人だけになった。先にトモミが話しかける。

 

「良かったです。ゼットンの意識が戻って・・・お医者様の話によると少なくとも3日以内には退院出来るそうです。」

「そう・・・。」

「少なくとも3日は辛抱して下さいね・・・ヒロヒロ、どうしました?」

「あ・・・あのゼットンさん・・・御免なさい‼︎僕のせいでゼットンさんが」

「ヒロヒロ、悪いのはトレギアです!ヒロヒロが謝る事はありません‼︎」

「ピグモンの言う通り・・・・貴方は何も悪くない・・・・変身前の姿で油断していた私も悪い・・・・。」

「ゼットンさん・・・・。」

「それにこうして私を心配して来てくれた・・・それだけで私は十分・・・。」

 

ヒロキは彼女の言葉で心に残っていた罪悪感が消え去ったような気持ちになった。ゼットンはそんなヒロキに顔を向けて話しかける。

 

「ヒロキ、目を瞑ってこっちに来て。」

「へっ?」

「いいから・・・。」

 

ヒロキはゼットンの言葉に従って目を瞑ってゼットンに近付いた。するとヒロキの頬に柔らかい感触が走る。ヒロキは彼女に目を向けると顔を赤く染めていた。どうやらゼットンはヒロキの頬にキスをしたようだ。その横ではトモミが目を見開いて驚いていた。

 

「う・・・嘘・・・。」

「ぜ・・・ゼットンさん・・・・・。」

「後ろのキングジョー達、見てるんでしょ。」

 

ゼットンの声でヒロキとトモミが振り向くとそこにはクララ、ヨウ、ユカ、ベニオ、ミカヅキが前のめりになっていた。ベニオとヨウが代表して声を上げる。

 

「お、おい・・・・ゼットン。」

「今のどういう事ですか・・・⁉︎」

「キングジョー・・・皆・・・・今日はこの辺で勘弁してあげる。」

 

その言葉にその場にいた皆はゼットンまでもがヒロキに想いを抱いたと知って心穏やかではいられなかった。

 

(嘘でショウ・・・・まさかゼットンまで・・・これは本格的にDangerデス・・・。何でヒロキの事を好きになってしまう子が増えるのデスカ・・・‼︎)

((ゼットン(さん)まで‼︎マジかよ・・・‼︎)

(ふええぇぇぇ・・・ゼットンさんまで・・・・もうわたしに勝ち目なんてないよぉ・・・。)

(ゼッちゃんもかぁ・・・・でもわたしはわたし‼︎わたしだけの魅力で勝負しなきゃ‼︎)

 

そして顔を赤くしてゼットンにキスされた頬を押さえるヒロキの横ではトモミまでもが顔を赤くしてヒロキから顔を背けていた。彼女の様子は何処となく罪悪感を抱いているようにも見える。ヒロキはトモミが心配になったのか話しかけるがトモミは顔を赤くしたまま、ヒロキの顔から視線を逸らす。

 

「トモミさん・・・大丈夫ですか、なんか少し様子が変なような・・・。」

「えっ⁉︎・・・いや、だ、大丈夫ですよ‼︎」

 

トモミの様子にクララ達は更に信じられないような思いになる。その横ではトモミ達がクララ達を一度見た後、自身の思いにふけていた。

 

(((((まさか・・・ピグモン(ピグちゃん)((さん))まで⁉︎)))))

(わたしって・・・悪い子ですね・・・・あの時、ゴロサンダーから助けてくれたからって・・・・さっき、抱き締められた時にとても彼の優しさと暖かさを感じたからって・・・・わたしより年下のキンキン達が想いを寄せている男の子を・・・ヒロヒロを好きになってしまうなんて・・・・。)

 

 

 

 

 

その頃、ヒロキとクララのクラスメートであり2人の友人であるピリカは電話で誰かと話していた。どうやら彼女はショッピングの真っ最中のようだ。

 

「うん、大丈夫‼︎夜までには帰るよ‼︎じゃあ、またね‼︎」

 

彼女が電話を終えたその後ろに霧崎が立っていた。ピリカは後ろに視線を感じて振り向くが誰もいないので再び歩み出す。その時、何処からともなく声が聞こえてきた。

 

「彼は・・・ヒロキ君はさぞかし悔やむだろうなぁ。また自分のせいで大切な人が犠牲になるのだから。」

「えっ⁉︎誰⁉︎」

 

ピリカが辺りを見渡すが誰もいない。再び前を向くとそこには霧崎が立っていた。ピリカは後ずさるが霧崎はピリカに近付いてくる。

 

「あっ・・・貴方・・・・確かレイカちゃんと葵ちゃんの時の⁉︎」

「白鳥ヒロキ君には闇に落ちてもらう・・・怪獣娘の仲間ではない親しい人が犠牲になったら彼も闇に落ちざるを得ないだろうからなぁ・・・。」

「ヒロ君を闇に落とす・・・。貴方何言ってるの⁉︎」

 

ピリカは後ずさるがもう後ろは壁だった。追い詰められたピリカは怯えた表情になる。霧崎は彼女の頭を掴む。すると霧崎の脳裏に宇宙空間を漂う何かが写る。霧崎は思わず彼女から手を離した。

 

「これは驚いた・・・ハッハッハッハッハッ‼︎最高だ‼︎実にいい展開だよ‼︎」

「アンタ、何言ってるのよ⁉︎」

 

霧崎は彼女から離れると愉快そうな笑い声を上げる。ピリカは霧崎に問いかけるが霧崎は何も答えない。そして霧崎は再び彼女を見ると彼女の頭に人差し指を突き立てる。

 

「君のお陰で素晴らしい事を思い付いた・・・計画変更だ。」

 

霧崎は人差し指からの電撃でピリカを気絶させる。そして倒れたピリカを後に霧崎は去って行った。

 

「いい・・・実にいい・・・そう思わないか、白鳥ヒロキ君・・・。」

 

 

 

 

 

目を覚ましたピリカは自分の部屋のベッドで目覚めた。彼女は今までの記憶と違って自宅の自室にいる事に不思議に思うしかなかった。

 

「今のは・・・夢?」




次回予告(CV:ウルトラマンタイガ+タイタス)
『宇宙人の波導を計測し正体を暴く装置、『CQ』。この装置を狙いヴィラン・ギルドが動き出した。迫りくる暗殺者の魔の手。お前達に地球人と宇宙人の絆の邪魔はさせないぜ!!次回‼︎

怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~


砂のお城


例え天が許しても私のウルトラマッスルが許さんぞ‼︎』
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