怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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今回は私の中でニュージェネの中で好きな話ベスト3に入っているエピソードのオマージュを入れました。何のオマージュかは今回の登場怪獣と今回の怪獣との戦闘シーンを読んで頂けると分かると分かると思います。

巨大魚怪獣『ゾアムルチ』登場


ピッコロを守れ‼︎(後編)

「うおりゃああああ‼︎」

「ぐおっ⁉︎」

 

怪獣娘と宇宙人連合の戦いが始まった。まず、レッドキングの拳がカタン星人に命中して宇宙人の体が吹っ飛んだ。カタン星人が地面を転がる中、テロリスト星人が剣を構えて怪獣娘に突撃する。コレに対して迎え撃ったのがアギラだ。

 

「うううやあああああああ‼︎」

「ぐほっ⁉︎」

 

アギラは懐に入って剣の軌道を避け突進でテロリスト星人を吹き飛ばした。しかし、宇宙人連合も負けてはいない。黒服の男達が手に持っていた銃を構えると一斉にレーザービームを撃ち出した。マガジャッパとマガバッサーは手から放つ泡と竜巻でそれを防ぐもグロストが放った冷凍ガスがマガジャッパの泡を凍らせてしまう。そしてグロストはそのまま2人に冷凍ガスを放ち続けた。

 

「危ねっ⁉︎」

「ふえぇぇ⁉︎」

 

マガバッサーはマガジャッパを掴んで冷凍ガスから逃れる。ピッコロは怪獣娘達の戦いを見て唖然としていた。

 

「凄えな・・・怪獣の魂を宿すとあんな事が出来る様になるのか・・・。」

「怪獣娘の持っている力は宿している怪獣の魂によって様々さ・・・まっ、僕も負けてられないけどね‼︎」

 

ヒロキはタイガトライブレードを召喚すると自身に向かってくる宇宙人達に剣を振り下ろす。宇宙人達はスティック状の武器でそれを受け止めた。

その一方でガッツ星人はメドウーサ星人と格闘戦を繰り広げていた。

 

「でやぁぁ‼︎」

「フン‼︎」

 

メドウーサ星人の鞭状の腕をかわしながらガッツ星人は瞬間移動を駆使して後ろから飛び蹴りを浴びせる。少し後退するもすぐに耐性を立て直したメドウーサ星人は再び両腕による殴打でガッツ星人を攻撃する。彼女は分身してその攻撃をかわすと拘束光線を放ってメドウーサ星人の動きを封じた。

 

「ぐっ⁉︎動けない‼︎」

 

レッドキングに吹き飛ばされたカタン星人は立ち上がったと同時に突撃してきたゴモラとレッドキングの前で目を光らせる。

 

「なっ⁉︎」

「うわっ⁉︎」

 

カタン星人の放つ相手を一時的に失明させる閃光をまともに見てしまった2人は目を開くも目の前の敵に気付けない。そんな2人に斬りかかろうとテロリスト星人が迫ってくるがタイガトライブレードを持ったヒロキがそれを防ぐ。目が見えなくなった2人にはアギラとミクラスが駆け寄った。

 

「ゴモたん‼︎」

「先輩、大丈夫ですか⁉︎」

「アギちゃん・・・御免・・・やられた。」

「畜生・・・‼︎目が見えねぇ‼︎」

「後はボク達に任せて下さい‼︎」

 

アギラとミクラスが迫ってくる宇宙人達を迎え撃つ中、ヒロキはタイガトライブレードを振るってテロリスト星人と剣の勝負を繰り広げていた。

 

「地球人にしては中々やるじゃないか‼︎」

「くっ・・・‼︎」

 

ヒロキは現在、テロリスト星人の剣とタイガトライブレードをぶつけ合っていた。お互いの剣が擦れる金属音が響いている。お互い回りながら勝機を狙っているとテロリスト星人は左腕をヒロキに目掛けて構える。その意図を理解したタイガはヒロキに警告した。

 

『ヒロキ、奴から離れろ‼︎』

「っ・・・‼︎」

 

テロリスト星人の左腕から弾丸が放たれる。ヒロキはタイガの警告を聞いて間一髪で避ける事が出来た。お互いに距離が離れた時、テロリスト星人が突っ込んでくる。

 

「死ねぇぇぇぇ‼︎」

 

ヒロキは咄嗟にタイガトライブレードを構えて宇宙人の攻撃を防いだ。そしてお互いに剣をぶつけ合いながら再び勝機を探るとヒロキは剣を持った手に力を込める。

 

「うおおおおおお‼︎」

「何⁉︎」

 

やがてヒロキがテロリスト星人を押し返した。そしてヒロキが手に力を込めるとテロリスト星人の手から剣が弾かれて地面に落ちる。

 

「し、しまった‼︎」

 

テロリスト星人が戸惑う中、ヒロキのタイガトライブレードがテロリスト星人の体を斬り付けた。緑色の体に大きな火花が飛び散りながらテロリスト星人は後ろに吹っ飛んだ。

 

「ぐああああああああああ‼︎」

 

テロリスト星人が地面に倒れるも何とか地球人よりも頑丈なその体を起き上がらせる。その後ろから倒れてくる者がいた。グロストとカタン星人がいる。怪獣娘との戦いで敗北寸前まで追い込まれたらしい、

 

「ぐうううう‼︎覚えていろ‼︎」

「あっ、待て‼︎」

 

彼らは去り際だと悟ると右手の腕輪を操作して捨て台詞を吐きながらその場から消える。ヒロキとミクラス、マガバッサーはすぐに駆け出すも彼らの姿は虚しく消えてしまった。

 

「逃げられたか・・・・。」

「結構ヤバい奴らだったね。」

 

結局その場を確認したところ、宇宙人の姿は確認出来ず怪獣娘達は事後処理のためにGIRLSに戻る準備をしようとしていた。その時、1人の男性が突然彼女達に信じられない言葉を投げる。

 

「おい・・・。」

「何ですか?」

「なぁ・・・さっきも街に怪獣が出て・・・・そしてついさっきも宇宙人が沢山現れただろ・・・。お前ら、怪獣娘のせいじゃないのか⁉︎」

『⁉︎』

 

すると男の言葉を聞いた他の人達も突然男性に便乗し始めた。

 

「そうだ・・・・その人の言う通りだ・・・・これまで平和だった筈なのに再び怪獣が現れて暴れ回る事件が沢山起こってる・・・。」

「怪獣の魂を宿すお前らが再び怪獣を引き寄せたんだろ‼︎」

「お前ら怪獣娘のせいで再び怪獣が‼︎」

「そうだ‼︎そうだ‼︎」

「怪獣に殺された俺の家族を返せ‼︎皆を返せ‼︎」

「そ・・・そんな・・・・。」

「ま、待ってください‼︎この星に再び怪獣が現れる事件が起こっているのは決してわたし達怪獣娘のせいじゃありません‼︎」

「そうですよ‼︎ここ最近起きた怪獣の出現に怪獣娘達は全く関係ありません‼︎彼女達は無実です‼︎」

「坊主、お前・・・人間の癖に‼︎」

「裏切り者‼︎人間の恥晒し‼︎」

「‼︎・・・痛えっ⁉︎」

「ヒロキ⁉︎」

 

男性に便乗して怪獣娘達に暴言、罵倒の嵐が飛ぶ中ピグモンとヒロキは必死に弁明する。しかし、彼らは聞く耳を持たず彼女達の味方に立ったヒロキにも罵倒を浴びせた。中にはヒロキに目掛けて石を投げる者もいた。ミクラス、マガバッサーはそれを見て彼らを睨むもレッドキングとゴモラがそれを抑えつける。

 

「ヒロキさん‼︎」

「アイツら‼︎」

「落ち着け、お前ら‼︎」

「わたし達怪獣娘は感情のままに動いちゃいけないんだよ‼︎2人とも我慢して‼︎」

 

2人を抑えつけながらヒロキ達はその場から静かに立ち去った。そんな中、怪獣娘達を非難する人達に対して反論の声が上がってきた。

 

「何言ってるの⁉︎私達全員怪獣娘さんに多く助けられてきたじゃない‼︎その恩を忘れたの⁉︎」

「そうだ‼︎俺はシャドウに襲われたところを怪獣娘さんに助けてもらった事がある‼︎お前らだって同じじゃないのか⁉︎」

「怪獣娘さんがいるからわたし達シャドウがいても今まで暮らしていけたんだよ‼︎」

「けど、それとこれは話が別だろ‼︎再び怪獣が現れて街を壊す事件が何度も起こってるんだぞ‼︎」

「だから何なの⁉︎怪獣が再び現れて街が壊された事と怪獣娘に何か関係があるの⁉︎何の根拠もないでしょ‼︎」

「そうだ、根拠も無いのによくそんな事が言えるな‼︎」

「皆さん、もう止めてください‼︎」

 

言い争う街の人達を鎮めるべく、ピグモンが大声で叫ぶ。その声に大勢の人達が黙り込んだ。

 

「皆さん、争いは止めてください・・・・わたし達は大丈夫ですから・・・。」

 

そう言ってピグモンが人々に背中を向けたと同時にヒロキ達もその場から立ち去り始める。GIRLSに戻る横でピッコロが小さく彼女達に呟いた。

 

「御免・・・俺のせいで・・・。」

「なっ・・・・⁉︎そんなピッコロが謝る事じゃないよ‼︎」

「でも・・・俺のせいで・・・皆が・・・。」

「無理も無いよ、怪獣が地球からいなくなったと思われた時代に何度も相次いで怪獣騒動が頻発するようになったんだから・・・。きっと皆、怪獣や宇宙人の存在にピリピリしてたんだよ。」

「でも‼︎」

「大丈夫‼︎・・・・・ボク達は大丈夫だから・・・。」

 

ピッコロだけでなく自分にも言い聞かせるように叫ぶアキ。やがてGIRLSに到着したヒロキ達は全員が講義室に集まっていた。

 

「皆さん、本日は大変お疲れ様でした・・・。それでこれからなのですが・・・・ピッコロさんの命を狙う宇宙人達がいつ現れるか分かりません。本日は仮眠室だけでなく多目的ホールも貸し出しますのでここで泊まる事にしましょう。」

 

ピグモンの言葉でヒロキとピッコロを除いたメンバーは多目的室に集まって寝袋を用意していた。しかし、その表情は皆、何処か暗かった。沈黙が続く中、視力が回復したミカヅキが少しでも雰囲気を明るくしようと話し始める。

 

「ねぇ‼︎せっかく皆でこうやってお泊りするんだから楽しい話をしようよ‼︎」

「ゴモたん先輩、本気で言ってるんですか・・・・?」

「ザンちゃん?」

「あんな事があったのにそんな事出来ませんよ‼︎だって・・・・だって・・・・あたし達今まで頑張ってきたのに怪獣や宇宙人が出現した理由にされて・・・・皆から悪口吐かれて・・・・あたし達今まで何のために・・・・頑張って来たんですか⁉︎」

「ザンドリアスさん・・・・。」

「おい、よせよ、ザンドリアス。」

「ししょーは悔しく無いんですか⁉︎あたし達、シャドウや悪い宇宙人達から人々を守るために戦ってきたじゃないですか⁉︎それなのに・・・あんな事言われて・・・・。」

「ザンちゃん・・・。」

 

サチコの言葉はここにいる全員が感じていた言葉なだけに全員が沈黙する。そんな中、ドアをノックする音が聞こえてきた。

 

「皆・・・入っていい?」

「ヒロキ、どうしたんだよ?」

「ピッコロが皆に話したい事があるんだって。」

「ああ、分かった。入ってきな。」

 

ベニオの言葉に甘えてピッコロとヒロキが多目的室に入ってきた。ピッコロは怪獣娘全員の顔を見ると彼女達に声を掛けた。

 

「皆・・・今日はありがとな。それと迷惑を掛けて御免。ショックだったよな、街の人達にあんな事言われてさ。」

「・・・・うん。」

「・・・・色々言われてさ、思うところもあるかもしれない。心の醜さに絶望するかもしれない。宇宙にも多くの醜い心を持った奴はいるしな・・・・俺も色々な星を旅してそういう奴らに何度も遭遇したさ。」

「・・・・・ピッコロさん。」

「でもな、綺麗な心を持った奴らやお前らの味方をしてくれる人達は確かにいるんだぜ。先程もそうだったろ。それに・・・お前らの身近にもいるだろ。お前らの中に怪獣の魂が宿っていると知っても普通に接してくれる人達が。確かめて見ろよ、お前ら。」

『‼︎』

 

暗い表情をしていた怪獣娘達もピッコロの言葉に思い返すような顔を浮かべる。彼女達はその言葉を聞くとソウルライザーを取り出して画面を見つめた。

 

「ひ、ヒロキ・・・。」

「どうしたの?」

「ピリカからメールが来てイマス・・・。『大丈夫。どんな事があってもあたしはクララの味方だよ』って・・・励ましてくれてマス。」

「あたしも・・・・クラスの皆からLI○N来てる・・・。皆、心配の言葉と励ましの言葉だ・・・・。」

「あたしも・・・・。」

 

それぞれ、大切な人達から心配と励ましの連絡が来ていた事に気付く怪獣娘達。彼女達を見てピッコロは再び口を開いた。

 

「だろ。醜い心の奴がいるのも事実だけど・・・・綺麗な心の奴だって確かにいるんだ。そして綺麗な心を持った奴らの方の方が大勢いるんだ・・・この星でも・・・・・宇宙中でもな。」

「ピッコロさん・・・・。」

「だからな、そういう人達の為にも一部の悪人の為に多くの良い人達を見捨てたりする訳にはいかないんだ。」

『⁉︎・・・その言葉って・・・・‼︎』

「一部の悪人の為に・・・。」

「多くの良い人を・・・・。」

「まぁ、お前らならとっくに分かってる事だとは思うけどな・・・。」

 

ピッコロの言葉を深く噛み締める怪獣娘達を背に部屋を出て行くピッコロ。その言葉を背に壁を持たれ掛けながら聞いていたヒロキに去り際に話しかけた。

 

「ヒロキ、タイガ達、この建物の屋上に案内してくれよ。少し星を見ながら話したいんだ。」

「あ、ああ・・・。」

 

ヒロキ達は屋上に来ると星を見上げながら話し始めた。

 

「お前らもだぜ、ヒロキ、タイガ、タイタス、フーマ。」

『何がだよ。』

「例えどれだけ心の汚い奴がいても」

『ああ、分かってるよ。俺も昔、父さんから同じ言葉を聞いたしな。』

「そうなのか?」

『ああ、宇宙警備隊に入った時に言われたよ。『例え守った星の人々にどんなに汚い言葉を吐かれる事もあるだろう。しかし、そんな者たちがいるからって決してその星にいる多くの良い人を見捨てたりする訳にはいかない』って・・・。』

「ちゃんと息子にも教えてたんだな。」

『もしかしてお前、さっきの言葉って・・・父さんから・・・。』

「ああ、昔、この星の動物を毒餌で殺そうとした地球人を見て怒り狂った時に言われたよ。あれから大分時が過ぎたけど・・・あの言葉は今でも覚えてる。そして・・・時が流れてからあの言葉をちゃんと理解できるようになったよ。」

「ピッコロ・・・。」

「ピッコロさん‼︎」

 

そんな中、屋上にクララ達がやってきた。彼女達はヒロキ達に駆け寄るとトモミ、クララ、アキがピッコロに向き合った。

 

「ピッコロさん、ありがとうございます・・・大切な事を教えてくれて・・・。」

「アナタの言葉で今までのワタシ達のやってきた事は無駄じゃないと感じる事が出来マシタ‼︎」

「ボク達、どんな事があっても諦めません‼︎多くの人達を助け・・・そして向き合っていきます‼︎」

 

その言葉にヒロキとピッコロは共に笑みを浮かべる。タイガ達も嬉しそうな表情になった。そしてヒロキは再びピッコロの顔を見て向き合う。

 

「ピッコロ、約束するよ。僕も諦めない。どれだけ心の汚い人達がいようとも向き合っていく‼︎」

『そしてこれからも守り続けるぜ‼︎』

『ええ‼︎私も向き合って助けていきます‼︎』

『俺もだ‼︎』

「ああ、俺とお前らの・・・男と男の誓いだ‼︎」

 

ヒロキとピッコロは月の光に照らされる中、お互いに握手する。その様子を見てクララ達も思わず笑みを浮かべていた。

 

 

 

「畜生‼︎あの怪獣の小娘共‼︎」

「まさか奴らがあそこまでやるとはな・・・。」

 

その頃、ステルス機能で空に浮かんでいた宇宙人連合の宇宙人達は毒付いていた。カタン星人が怪獣娘の強さを呟く中、テロリスト星人が宇宙船のパネルを弄っている。

 

「おい、何してるんだ?」

「ああ、コイツを使って怪獣娘諸共ピッコロ王子を叩き潰してやろうと思ってな。」

「おい、アレはまだ未完成だぞ‼︎もし暴走したら‼︎」

「心配するな、徹夜で調整する。調整が完了次第、コイツを地球に解き放ってやる。」

 

そう言ったテロリスト星人の目には水色の体の背中に幾つもの背鰭が付いた魚を連想させる怪獣がいた。怪獣の頭には様々な機械が取り付けられてある。

 

「さぁ、お楽しみはこれからだ・・・。」

 

 

 

 

 

 

そして朝焼けが近いながらもまだ暗い時間帯、GIRLSの仮眠室で寝ていたピッコロは思わず飛び起きた。

 

「‼︎・・・何か俺を呼んでる声がする・・・。一体何だ?」

 

ピッコロは屋上に出ると衝撃の光景を目撃した。街の空に巨大な宇宙船が浮かんでいたのだ。

 

「なっ‼︎あの宇宙船は‼︎」

 

そして宇宙船から光が射出された。すると光が射出されたと同時に光の粒子が怪獣になって現れる。それは先程の宇宙人連合の宇宙船に幽閉されていた怪獣だった。それは巨大魚怪獣『ムルチ』を改造して更に強化した『ゾアムルチ』だった。ゾアムルチは出現と共に口から青い破壊光線を吐いて暴れ出す。そして宇宙船からピッコロに向けて声が飛ばされる。

 

「グアアアアアアア‼︎」

「出てこい、ピッコロ‼︎お前が出てこなければこのゾアムルチがこの星を破壊し尽くすぞ‼︎」

「アイツら・・・‼︎そんな事させるかよ‼︎」

 

ピッコロは元の姿に戻ると巨大化してゾアムルチの前に立つ。頭に特殊な機械を装着し、宇宙船のモニターからそれを見ていたカタン星人が叫び始める。

 

「このゾアムルチは我々のピッコラ星雲人への憎しみ、恨みを糧に暴れ回るのだ‼︎」

「さぁ、我々を壊滅されたピッコラ星雲への復讐だ‼︎まずは宇宙中をほっつき回ってる第一王子から地獄に落としてやる‼︎」

「グアアアアアアアア‼︎」

 

ゾアムルチはピッコロに向かって進撃していく。ピッコロも片手にハンマーを持ってゾアムルチに立ち向かっていった。

 

『大変だ‼︎起きろ、ヒロキ‼︎』

「何だよ、タイガ・・・まだ夜だぞ・・・。」

『ピッコロがいなくなってるんだよ‼︎』

「えっ⁉︎」

 

その頃、ヒロキはピッコロがいなくなった事に気付いたタイガに起こされていた。ヒロキは思わず隣のベッドを確認するも既に彼の姿は無かった。ヒロキが部屋を出ようとした時、巨大な何かの咆哮が聞こえる。

 

「グアアアアアアア‼︎」

「何だ⁉︎」

『怪獣の声か‼︎』

 

ヒロキは思わず屋上に出る。すると彼の目にゾアムルチにハンマーを叩き込むピッコロの姿が見えた。そこにクララ達も駆け付けてくる。

 

「ヒロキ‼︎」

「クララちゃん‼︎皆、ピッコロが‼︎」

「分かっています‼︎怪獣とピッコロ王子が戦っているんですよね‼︎」

「アーカイブドキュメントに記録がありマシタ‼︎アレはゾアムルチデス‼︎」

「けど、何でピッコロの奴俺達に黙って行ったんだよ⁉︎」

『多分だけど・・・俺達に迷惑をかけまいと・・・。』

『ったく・・・あの馬鹿‼︎』

「皆、大変‼︎ピッコロが‼︎」

 

ヒロキとクララ達の目の前でハンマーによる攻撃から息を吹き返すと同時にゾアムルチは口から光線を放った。ピッコロはハンマーを駆使して受け止めるが徐々に押されていく。そしてピッコロの手元からハンマーが弾かれてしまった。ゾアムルチは更に光線を放つ。その光線は直撃してピッコロの体が地面に叩きつけられる。

 

「ぐあああああああ‼︎」

『ヒロキ‼︎』

「分かってる‼︎」

 

ヒロキは屋上から飛び上がると同時にウルトラマンタイガに変身した。空中からタイガはハンドビームを放ってピッコロを両腕で殴打するゾアムルチにダメージを与えた。

 

『ハンドビーム‼︎』

「グアアアアアアア⁉︎」

「タイガ、お前何で⁉︎」

『お前だけに戦わせられる訳ないだろ‼︎』

(僕達も戦うよ‼︎)

 

タイガはピッコロを背にゾアムルチに飛び蹴りを放つ。それを受けたゾアムルチは多少後ろに後退するがすぐに体勢を立て直す。そして口から破壊光線を放った。タイガは両腕で受け止めるが徐々に押されていく。その後ろから傷付いた体に鞭を打ってピッコロが立ち上がる。ピッコロはタイガを確認するとハンマーを拾って飛び上がる。そしてゾアムルチの頭にハンマーが勢い良く振り下ろされた。

 

「グアアアアアアア‼︎」

 

ゾアムルチは悲鳴を上げながら頭から地面に倒れる。その隙に自由になったタイガはゾアムルチに突撃して拳を1発2発・・・と撃ち込んで行った。ゾアムルチはタイガの連続で放たれる拳に怯むが咄嗟に口から光線を放ってタイガを吹き飛ばした。

 

『ぐああああああ‼︎』

「どうだ、ウルトラマン‼︎我々が送り込んだゾアムルチと戦うのは‼︎」

「我らの憎しみを糧に強くなるそいつと戦う前にインペライザーも送り込んだからな、体力ももうないだろう‼︎」

「タイガ‼︎」

 

ピッコロは帽子を取るとそれをゾアムルチに投げつける。ゾアムルチは口から光線を放って迎え撃つがピッコロはその隙にゾアムルチに近付きハンマーを叩き込もうとした。しかし、ゾアムルチがハンマーを掴んだ事で抑えつけられ、ピッコロは動きを止めてしまう。

 

「何⁉︎」

 

そして至近距離からゾアムルチの光線がピッコロに命中する。光線を受けたピッコロは煙を上げながら吹き飛んだ。

 

「ぐああああああ‼︎」

『ピッコロ‼︎』

 

タイガはピッコロに駆け寄って彼の体を起こそうとする。するとタイガはピッコロが息切れしている事に気が付いた。

 

「ハァハァ・・・ゼェゼェ・・・ハァハァ・・・。」

(ピッコロ、大丈夫⁉︎)

「悪い・・・・地球の重力に疲れてきちまった・・・・。」

『無理はするな‼︎後は俺達に任せろ‼︎』

 

タイガはゾアムルチにバク転で接近すると前蹴りからのストレートでゾアムルチを怯ませる。しかし、ゾアムルチは再び咄嗟に息を吹き返してタイガに頭突きを喰らわす。そしてタイガが吹っ飛んだのを確認するとゾアムルチは両腕でピッコロを抑えつけて近くにあったビルに向かって投げ飛ばす。ピッコロは爆炎を上げながら地面に倒れた。

 

「うわああああああ‼︎」

『ピッコロ‼︎この野郎‼︎』

 

タイガは更に追撃を掛けようとするゾアムルチの背中に飛び付いてその背中に何度もパンチを打ち込む。しかし、ゾアムルチは鬱陶しそうにタイガを振り払うとタイガに向けて光線を放った。しかし、それはタイガに命中せず、彼を庇ったピッコロを吹き飛ばした。

 

「グアアアアアア‼︎」

「タイガ、危ない‼︎」

『ピッコロ‼︎』

「うわああああああああああああああああ‼︎」

 

タイガはピッコロに駆け寄って彼の手を握った。そして目の前のゾアムルチを確認する。

 

『ピッコロ、大丈夫か⁉︎』

「あ・・・ああ・・・何とかな・・・。』

(タイガ‼︎パワーアップだ‼︎)

『ああ‼︎』

 

ヒロキはタイガに呼びかけるとタイガスパークからタイガトライブレードを召喚する。

 

「タイガトライブレード‼︎」

 

そしてそれを掴むと柄頭に備えられたスイッチを押して護拳に備えられた回転盤を回す。

 

「燃え上がれ‼︎仲間と共に‼︎」

「『『『バディィィィィゴォォォォォォォ‼︎』』』」

 

トライストリウムとなったタイガがピッコロと共に太陽が見えてきた朝焼けの街に並び立つ。ピッコロはノコギリが仕込まれた帽子をゾアムルチに投げ付ける。ゾアムルチは再び光線で帽子を弾くがその隙をついてタイガトライブレードがゾアムルチを斬り付ける。ゾアムルチは両腕を振り回して応戦するがタイガはそれらを避けタイガトライブレードで徐々に切り傷を付けていく。そしてその後ろからピッコロがゾアムルチの後頭部にハンマーを振り下ろした。ハンマーによる一撃でゾアムルチは頭がクラクラし始める。ヒロキはタイガトライブレードのスイッチを1回押すと回転盤を回す。

 

「タイガ‼︎」

 

ヒロキはタイガの名を叫んでタイガの幻影と共に回転盤を回す。そしてタイガはタイガトライブレードの刀身を左手で撫でながら全身を燃え上がらせる。そしてそのままゾアムルチに突撃する。

 

『(タイガブラストアタック‼︎)』

 

タイガは全身を燃え上がらせながらタイガトライブレードをゾアムルチに突き立てた。タイガの突撃と共にゾアムルチは大爆発する。それを見ていた宇宙人達は焦っていた。

 

「やばい‼︎やられた‼︎」

「クソ‼︎こうなったらウルトラマン諸共‼︎」

 

ゾアムルチを倒したタイガとピッコロに宇宙船から光線が放たれる。タイガとピッコロはそれを避けると共に飛び上がった。再びヒロキはタイガトライブレードのスイッチを4回押して回転盤を回す。

 

(トライスクワッド‼︎)

 

タイガ達がタイガトライブレードを構えるビジョンと共に虹色のオーラに包まれたタイガトライブレードのトリガーを引く。すると青、黄、赤と光るタイガトライブレードを3回振る。

 

『『『(トライストリウムバーストォォォ‼︎)』』』

「クソ‼︎喰らってたまるか‼︎」

「逃がさないぜ‼︎」

「何⁉︎」

 

タイガトライブレードから放たれた最強の必殺光線が宇宙船に直撃しようとした。宇宙人達は何とか避けようとするがピッコロがハンマーで宇宙船を叩き落とす。そしてトライストリウム最強の光線が宇宙船に直撃した。タイガとピッコロは朝焼けを背に浮かべながら共に降り立った。そして敵を完全に倒した事を確認するとハイタッチする。

 

『やったな、ピッコロ。』

「ああ。」

 

 

 

 

 

 

完全に陽が登った頃、ピッコロはGIRLSの屋上でヒロキ達に別れを告げていた。

 

「もう帰っちゃうんですね。」

「ああ、まだ宇宙を旅したいからな。」

「また地球に来てよ、今度はたこ焼きご馳走するからさ‼︎」

「他にも大怪獣ファイトを見てよね‼︎」

「おまピトもです‼︎」

「ああ、また来るよ。タイガ、タロウ達に伝えたい事はあるか?タイタスとフーマも故郷の仲間に何かあれば伝えるぜ。」

『そうだな・・・俺は元気でやってるって伝えてくれ‼︎』

『うむ、タイガと同じです。』

『俺は特にねえけど・・・強いて言うなら・・・そうだな・・・・俺の代わりにゲルグの墓を手入れしてやってくれねえか。」

「分かった。必ず伝えるぜ。それと皆、またタピオカ飲みに行こうな。」

「ああ、またな。」

 

ピッコロの言葉にヒロキ達は思わず頷いた。ピッコロは元の姿に戻ると空に飛び上がっていく。ヒロキ達は手を振ってそれを見送った。

 

「じゃあな‼︎ピッコロ‼︎」

「元気でねー‼︎」

「さよならー‼︎」

「バイバーイ‼︎」

 

ピッコロは下を一瞬見つめるとかつて戦ったタイガの父(タロウ)に向かって呟いた。

 

「タイガは立派になったぜ・・・優しさと強さを併せ持った一人前のウルトラマンになったから・・・安心してくれよ・・・・タロウ。」




次回予告(CV:ウルトラマンタイガ+??)
『俺達を狙う宇宙人達が繰り出して来た次なる一手。それはなんとあの悪魔を復活させる事だった。ちょっと待て!そいつはお前らの手に負える奴じゃないぜ‼︎何たってそのウルトラマンは‼︎次回‼︎

怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~


激突!ウルトラビッグマッチ!


久しぶりだな、タイガ‼︎』
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