『ニセウルトラマンベリアル』登場
「ぶ、ブラックスターズだと⁉︎」
「怪獣娘のようですね。」
突然乱入してきた怪獣娘に宇宙人達は驚く。そんな中、ブラック指令とマブゼはお互いを確認した。
「あー‼︎お前はあの時のチブル星人‼︎」
「そういう貴方はあの時の怪獣娘‼︎」
「チブル、この怪獣娘達を知ってるのか⁉︎」
「ああ、彼女達はブラックスターズの円盤生物の魂を宿した怪獣娘ですよ‼︎以前、円盤生物の細胞サンプルとして捕らえたのですが・・・訳あって逃げられましてね・・・。まさかまた会う事になるとは思いませんでしたよ‼︎一体何の御用です?今度こそ円盤生物のサンプルとして私の実験台になってくれる気になりましたか?」
「そんな訳ないだろう‼︎我々はお前達が持ってるエンペラ星人のカケラを頂きにきた‼︎」
「「「「ハァ⁉︎」」」」
「エンペラ星人のカケラ⁉︎そんなものここには無いぞ‼︎」
「何だと⁉︎」
「しかし、私達のカイジューソウルが何かに反応した。だからここの何処かに確かに宇宙の黒き王のカケラがあると思うが・・・。」
「宇宙の黒き王のカケラ?それってベリアル因子の事ですか?」
「馬鹿‼︎ザラブ、口を滑らすな‼︎」
ブラックスターズとゴドラ星人達の会話を聞いたマブゼは感嘆な声を上げる。
「何と‼︎怪獣娘がベリアル因子に反応したのか⁉︎まさかこんな事が起こるとは‼︎やはりこの宇宙の地球は面白い‼︎」
「ベリアル因子?何だそれは‼︎」
「怪獣娘の皆さん、かつて闇に堕ちた最強最悪のウルトラマンがいました。その名がウルトラマンベリアル。そしてこれはそのベリアルの遺伝子です‼︎」
「ザラブ‼︎何してる‼︎敵である怪獣娘に喋り過ぎだ‼︎」
「宇宙の・・・黒き王のカケラ・・・・悪のウルトラマンであるベリアルとやらの遺伝子・・・そうか‼︎そういう事か‼︎」
「お告げが示してたのはこのベリアル因子の事だったんですか⁉︎」
「成る程な・・・・宇宙の黒い王と聞いてエンペラ星人を思い浮かべていたがそれは我々の勘違いだったと言う訳か・・・ならばそのベリアル因子は我々が貰い受ける‼︎」
「ハッハッハ‼︎君達みたいな馬鹿に渡すものなど何一つありませんよ‼︎チブロイド‼︎奴らを捕らえろ、今度こそ円盤生物の細胞サンプルとしてしまえ‼︎」
マブゼの言葉で部屋にチブロイドが入ってくる。ノーバは空を確認すると何処からともなく鎌を召喚してチブロイドを叩っ斬る。ノーバの鎌で真っ二つになったチブロイドを背にブラック指令がベリアル因子が入ったカプセルに手をつける。
「ブラッディデスサイズ‼︎」
「何だと⁉︎」
「甘いな・・・同じ失敗はしないぞ、チブル星人。」
「ベリアル因子、確かに我々ブラックスターズが貰ったぁぁぁぁ‼︎」
ブラック指令がカプセルを開けると中からベリアル因子が飛び出す。それを見たノーバが咄嗟にブラック指令を突き飛ばした。
「ぐわっ‼︎何をするんだ、ノーバ‼︎」
「ブラック、よく見ろ‼︎アレを浴びていたら大変な事になっていたぞ‼︎」
ブラック指令がノーバの視線の先を追うとそこではまたもやザラブ星人が口から泡を吐いている。スラン星人とゴドラ星人が彼に駆け寄る光景を見てブラック指令は顔が青ざめた。
「あんな物浴びるところだったのか・・・・。」
「さっすがブラックちゃん‼︎宇宙人ですら浴びたら気絶しかねないような物に簡単に手をつけようとするなんて‼︎」
「というか・・・貴方達こんな危険な物どうするつもりだったんですか⁉︎」
「決まってる‼︎コイツを使ってベリアルを蘇らせるのだ‼︎」
マブゼの言葉にブラックスターズは目の前の宇宙人が何をしようとしているのか理解した。それを知ったペガッサ星人は再びカプセルを奪おうとする。
「ブラックさん、何としてでもアレを奪いましょう‼︎このままだと大変な事に‼︎」
「ああ、そのようだな。」
「ふん‼︎怪獣娘などに渡すものか‼︎」
再びマブゼがチブロイドを差し向ける。ノーバは鎌でチブロイドを真っ二つにしていく。意識を取り戻したザラブ星人とゴドラ星人がカプセルを取りに駆けるもシルバーブルーメが腕の袖から黄色い液体を2人の足元に放つ。。
「最大出力でいくよ‼︎ジェリースプラッシュ‼︎」
「おわあああああ‼︎」
ザラブ星人とゴドラ星人が思わず足を止める。すると彼らの目の先の床が音を立てて溶けていく。シルバーブルーメが放つ液体は何でも溶かす事が出来る。溶かす威力を調整できる彼女は溶解度を最大にしてそれを放ったのだ。
「今だよ、ペガちゃん‼︎」
「は、はい‼︎」
ペガッサ星人はカプセルを何とか奪い取りブラック指令達の元に持っていく。それを見たブラック指令は彼女を褒め称えた。
「素晴らしいぞ、ペガッサ‼︎」
「あ、ありがとうございます‼︎」
「これで奴らの野望は阻止出来た。」
「残念だけどそう上手くはいかないよ。スラン君‼︎」
「ああ‼︎」
彼女達に見えぬ速さでスラン星人が動いた。高速宇宙人の肩書を持つスラン星人の速さに追い付けず、彼女達はカプセルを奪い返されてしまった。
「嘘⁉︎何て速さなの‼︎」
「今だ!やれ、ゴドラ‼︎」
マブゼの声と共にゴドラ星人のゴドラカプセルがブラックスターズを閉じ込める。
「しまった‼︎」
「これで手出し出来まい‼︎さぁ、お楽しみの始まりだ‼︎」
「それにしても・・・この店・・・結構いいじゃん。スイーツの種類もケーキだけじゃなくワッフル、クレープやドーナッツも豊富でさ。凄くいい店じゃん‼︎」
「エエ、来れて本当に良かったデス‼︎」
その頃、ヒロキ達は相変わらずGIRLSの皆とスイーツバイキングを楽しんでいる。ヒロキとクララ以外もそれぞれ今の時間を楽しみながら談話している。
「いやぁ・・・平和な一時だねぇ。」
「ええ、本当です・・・。」
「いやぁ、それにしてもさ、怪獣娘になった時はさ本物のウルトラマンが敵になる日が来るなんて思わなかったよね。・・・。」
かぷせるがーるずが日々起こってきた戦いに遠い目をしながら紅茶を飲む中、ミコの呟きにミクも反応する。
「本当に驚いたなぁ、まさか悪のウルトラマンがいるなんてさ。」
「うん、今までウルトラマンは正義の味方だと思ってたもんね。ウルトラセブンのカプセル怪獣の魂を継ぐボク達にとっては尚更だったなぁ。」
「そうですよね・・・ところで悪のウルトラマンって他にもいるのでしょうか・・・?」
「まっさかぁ。悪のウルトラマンなんてトレギアくらいでしょ。」
『いや、トレギア以外にもいるぜ。悪のウルトラマン。』
かぷせるがーるずとミコの会話にタイガが口を出してきた瞬間、ヒロキを除くその場の皆が驚いた顔をしていた。彼女達を代表してミカヅキとトモミがタイガに詰め寄った。
「ちょっ⁉︎ちょっと待ってタイガちゃん‼︎」
「トレギア以外にも悪のウルトラマンがいる⁉︎本当なんですか⁉︎」
『ああ、そうだけど・・・皆知らなかったっけ?』
「初耳だから皆驚いてんだろうが・・・。」
「ちょっと勘弁してよ・・・トレギアだけでも精一杯なのに更にあたし達の敵になりかねないウルトラマンがいるなんて・・・。」
『安心しな、ザンドリアスの姉ちゃん。そいつは今この世にはいねぇよ。』
「えっ⁉︎そうなの⁉︎」
「なーんだ、安心した。でもそのウルトラマンってどんな奴だったの?」
『少し長くなるけど大丈夫か?」
ミクの言葉に返答したタイガの問いに彼女達は頷く。するとタイガを筆頭にトライスクワッドが語り始めた。
『そいつの名はベリアル。俺の爺ちゃんと肩を並べてあのエンペラ星人と戦った事もある男だ。』
「えっ、タイガのお爺ちゃんってあのウルトラの父だよね⁉︎」
「エンペラ星人といえば光の国に戦争を仕掛け、更にウルトラマンメビウスを1度は消した宇宙最強の皇帝ね。」
「そんな凄い人が何で悪の道に⁉︎」
『俺も詳しくは知らないんだけどエンペラ星人との戦いの後、爺ちゃんと力の差をつけられたベリアルは爺ちゃんに勝つために更に強い力を求めてプラズマスパークの光を独り占めしようとしたらしい。』
「プラズマスパークを・・・。」
『無論、光の国の命であるプラズマスパークに手を出すなど許される訳がない。ベリアルは光の国を追放されるが、宇宙を彷徨う中、奴はレイブラッド星人に出会った。』
「レイブラッド・・・星人?」
『あらゆる怪獣を操る事が出来、かつてその力で宇宙を支配した全知全能の宇宙人だ。』
「宇宙を支配した・・・宇宙人・・・。」
『ベリアルはレイブラッド星人から力を貰い、その力で光の国に復讐した後、宇宙を支配しようとした。』
「けど、1度はウルトラマンキングによって封印されたらしい・・・けど何千万年の時を経てその封印が解かれてベリアルは復活した。」
『再び蘇ったベリアルは1度は光の国を壊滅に追い込んだけど、修行から帰ってきたウルトラマンゼロによって幾度も野望を防がれた。そして最終的には自身の遺伝子を継ぐ息子であるウルトラマン・・・ジードによって倒され滅ぼされたのさ。』
「最後は自分の息子に・・・。」
「倒された・・・か。」
ベリアルの話を聞いた怪獣娘。全員が騒然なスケールの話に黙り込む中、ミコとマコが神妙な表情で呟いた。
「ガッツ・・・凄く噛み締めてる・・・。」
「ガッちゃん、1度、分身のマコちゃんに負けてるから重ねちゃったんじゃない?」
「あの、タイガさん・・・。」
『何だ?』
「先程の話で気になる事が・・・ウルトラマンゼロって一体誰ですか?」
『ああ、皆に話してなかったよな。ウルトラマンゼロ・・・レイカ達のカイジューソウルの怪獣の主人であるウルトラセブン・・・・その実の息子だよ。』
「ええっ⁉︎ウルトラセブンの実の息子⁉︎」
「ちょっと待って‼︎セブンってわたしの元の宇宙人と戦ったあのウルトラセブンだよね⁉︎セブンって息子がいるの⁉︎」
『ああ‼︎若き最強戦士と呼ばれて様々な宇宙を駆け巡っているんだ‼︎』
「へぇ、セブンと戦った怪獣の魂を継ぐ私としては少し興味あるわね。」
セブンと深い縁のある怪獣のカイジューソウルを宿したアキ、ミコ、ランが驚いた反応を見せる中、店のTVの画面が放送していたバラエティ番組からチブル星人を写した画面へと変わる。するとチブル星人が突然語り始めた。
「なっ、何⁉︎」
「アレは・・・チブル星人⁉︎」
『ご機嫌よう‼︎諸君、私の名はチブル星人マブゼ‼︎宇宙最高の頭脳の持ち主だ‼︎』
「コイツ、あの時のチブル星人か‼︎」
『この度、我々の存在を脅かすウルトラマンを奴らの同胞の力を持って抹殺する事に致しました‼︎さぁ、ウルトラマン狩りの始まりだ‼︎』
「ウルトラマンを抹殺⁉︎こいつ、何をする気なの⁉︎」
するとチブル星人がカメラから窓に向かってライフル型の召喚装置を構えたザラブ星人の姿に変わる。ザラブ星人は召喚装置を起動すると紫色の閃光が放たれ、そこから一筋の光が地面に向かって放たれる。すると光が降り立った地点から目つきが鋭く黄色いトサカに両手に黄色の鋭い鉤爪を備えた黒いウルトラマンが現れた。
「ウウウウウ・・・。」
『出てきなさい‼︎醜きウルトラマン達よ‼︎黒き王の祝福を受けるのだ‼︎』
「な、何あれ⁉︎」
「黒い・・・ウルトラマン?」
『嘘だろ、おい・・・・。』
「ウウウウ・・・・。
そのウルトラマンは暫く辺りを見回すと両手から稲妻を放って街を破壊し始める。爆炎に町が包まれる中、黒いウルトラマンは面白そうに笑い始めた。
「ヘッヘッヘ・・・・フハハハハハハハハ‼︎フハハハハハハハハ‼︎」
『マジかよ・・・アレはベリアルだ‼︎』
「ええっ⁉︎アレがウルトラマンベリアルなの⁉︎」
店の客を避難させた後、店を出たヒロキ達は目の前で暴れる黒いウルトラマンを見る。マブゼに造られた『ニセウルトラマンベリアル』は相変わらず街を破壊しながら笑い声を上げ続けていた。
「フフハハハハハハ‼︎」
「あれがさっき言ってたベリアルなの⁉︎」
『ああ、何処となく聞いていた姿とは違うが間違いない‼︎かつて親父達が手こずらされた光の国の大罪人そのものだ‼︎』
「でもどうして⁉︎ベリアルってとっくに倒されたんじゃなかったの⁉︎」
「さっきあのチブル星人はタイガ達を同じウルトラマンの力で倒すと言ってた・・・まさか・・・奴はベリアルを造ったって事か⁉︎」
「そういえば・・・以前奴はベリアル因子を手に入れたと言ってたな・・・その因子を使って・・・。」
「まさかクローンを造りやがったっていうのか⁉︎」
「皆だって分かってるだろ!ウルトラマンだって生物だ‼︎当然遺伝子だってある。そして遺伝子が有れば・・・。」
『うむ、ウルトラマンのクローンを造る事も可能だ・・・。』
『とんでもねぇ事してくれやがって‼︎』
彼らが目の前のニセベリアルを考察してる中もニセベリアルは暴れ回り街を破壊する。その様子を見たトモミは全員に指示を出した。
「とにかく街の人達を避難させましょう‼︎アギアギ達後輩組はわたしと一緒に市民の避難誘導に回って下さい‼︎キンキン達ベテラン組はさっきの放送が何処から流れたかを突き止め次第、突入してチブル星人の確保をお願いします‼︎」
『了解‼︎』
「そしてヒロヒロ、イガイガ達はベリアルの方の対処をお願いします‼︎あれを止められるのはヒロヒロ達以外いません‼︎」
『ああ、勿論だ‼︎行くぞ、ヒロキ‼︎』
「ああ‼︎」
ヒロキはタイガスパークを構えるがスプーンをまだ手に持ったままだったため、一瞬硬直する。
「・・・・ひ、ヒロキ・・・。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
ヒロキはすぐに無言で隣にいたクララにスプーンを渡す。クララが少し困惑した表情をしている中、ヒロキはタイガスパークのレバーを引いた。
〈カモン!〉
「光の勇者、タイガ!!」
『はあーっ!ふっ!』
「バディィィゴーーーー!!!」
〈ウルトラマンタイガ!〉
「デヤァ‼︎」
「アァ・・・フン‼︎」
『ぐああっ‼︎』
タイガは登場して早々、飛び蹴りを放った。しかし、ニセベリアルはそれを見ると手を振りかざして爪からの斬撃波を放つ。タイガはそれをまともに受け、地面に墜落してしまった。
『く、クローンの筈なのになんて威力だ・・・。』
ニセベリアルは起き上がったタイガに向かって突撃する。タイガも迎え撃つと2人の拳が激突する。それと同時にタイガはタイタスに変わっていた。
『パワーで行くなら私に任せろ‼︎』
タイタスとニセベリアルはお互いに拳をぶつけ合い始まる。何十ラッシュのパンチの打ち合いが続くもタイタスの両腕の拳はニセベリアルに受け止められた。
『何⁉︎』
ニセベリアルの両手がタイタスを捻るニセベリアルのドロップキックがタイタスに直撃する。タイタスは吹き飛ばされながらフーマに交代した。
『これでも喰らえ‼︎』
フーマは光波手裏剣を数発放つ。ニセベリアルは両腕で弾くが最後の1発を尻に受けると後ろのビルを引っこ抜く。そしてフーマが放つ光波手裏剣をビルを盾にして受けながら突進した。ビルごとの突進にフーマは思わず地面に倒れてしまう。
『ぐっ⁉︎』
フーマは再び立ち上がろうとするがそれよりも前に飛び上がったニセベリアルの飛び膝蹴りをまともに受けてしまった。ニセベリアルはまるで赤子のように笑いながら手を叩く。
「ウアアアアアアアア‼︎」
『ぐあっ⁉︎』
「フハハハハハハハハハハ⁉︎ハハハハハハハハハ‼︎」
「なんて奴だ‼︎」
「とんでもないパワーね・・・これでクローンなら本物の実力はどのくらいなのかしら。」
「お、おいよせ‼︎恐ろしい事言うな‼︎」
その様子を見ていたキングジョー達は緊迫した顔で立ち止まってしまう。彼女達が思わず各々の言葉を口に出す中、話し掛けてくる者がいた。
「私としてはあんなのに負けてもらっては困るんだがなぁ・・・。」
「あんなのってよく人事みたいに・・・ってアンタは⁉︎」
「やぁ、怪獣娘のお嬢さん方。」
そこに現れたのはトレギアの仮の姿である霧崎だった。
ゼロと怪獣娘を絡ませるとしたらかぷせるがーるず、ピグモンさん以外に誰が思いつきますかね。