怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

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漸く投稿出来た・・・。先週休んだ分の遅れを戻さなくては・・・‼︎

最凶獣『ヘルベロス』登場
毒炎怪獣『セグメゲル』登場
悪夢魔獣『ナイトファング』登場
惑星守護神『ギガデロス』登場
雷撃獣神『ゴロサンダー』登場


最終章 ニュージェネクライマックス中編 闇に取り込まれた父③

「トモミさん・・・。」

「御免なさい・・・こんな時にヒロヒロを困らせる事を言ってしまって・・・でも・・・今伝えなきゃきっと後悔すると思ったんです・・・。」

 

ヒロキはトモミの告白を受けて思わず苦しそうな顔になる。そしてヒロキは彼女からの告白の返事に背中を震わせながら苦悩の表情を浮かべ彼女の顔から目を背ける。

 

「トモミさん・・・僕は・・・僕は・・・・・・。」

「ヒロヒロ・・・自身の思う事をはっきり言っていいんですよ。ヒロヒロの声を聞きたいんです。」

 

ヒロキはトモミの声を聞いて再び彼女の顔に視線を向ける。そして再び顔を前に向け、俯くと少し考えた後、決意を秘めた顔になる。決意を秘めたヒロキはトモミの方に再び目を向けると彼女に頭を下げて自身の思いを口にした。

 

「御免なさい、トモミさん‼︎」

「ヒロヒロ・・・。」

「僕には・・・心の底から気になる人がいます。その人は子供の頃からの幼馴染で・・・とても明るくて・・・機械にも強くて・・・。」

「・・・・・・・・・。」

「スタイルも良くて・・・面倒見も良くて・・・誰よりも優しくて・・・ステージに立った時、誰よりも輝いていて・・・多くの人達を笑顔にする・・・そんな幼馴染に・・・僕は自然と惹かれています・・・。今も・・・僕は彼女の事を思うと胸が熱くなって・・・心の底からドキドキしています。・・・だから・・・トモミさんの思いには応えられません‼︎」

 

ヒロキの告白にトモミはただ黙って聞いていた。ヒロキが全てを語った後も彼女は言葉を話さない。暫く闇夜に沈黙が続いた。流れ星が1つ流れた時、トモミが再び口を開いた。

 

「やっぱり・・・ヒロヒロは・・・キンキンが1番なんですね・・・。」

「トモミさん・・・。」

 

ヒロキはトモミの顔を確認するために顔を再び上げる。彼女は涙こそ浮かべていたもののその顔はずっとつっかえていた物が取れてスッキリしたような笑顔だった。月に照らされたまま、トモミはヒロキに向かい合って言葉を続ける。

 

「ありがとうございます‼︎ヒロヒロの答えを聞けただけでもわたしは嬉しいです‼︎・・・・・・これからも・・・友達として・・・仲間として・・・よろしくお願いしますね、ヒロヒロ‼︎」

「はい・・・。」

「それでは失礼します・・・お休みなさい。」

 

トモミはヒロキに背を向けると屋上から立ち去り、建物へ戻っていく。ヒロキはその姿を振り返らずただ視線を前に向けていた。トモミは階段に座り込むとその場にしゃがみ込み小さく呟いた。

 

「やっぱり・・・キンキンには勝てませんね・・・最初から勝ち目がない事くらい分かっていました・・・分かっていた筈なのに・・・ううう・・・うわああああああああ‼︎」

 

暗闇の階段でトモミの泣き声が響く。暫く彼女の涙が泣き止む事は無かった。

 

 

 

 

 

 

「トモミさん・・・本当に御免なさい・・・。」

『ヒロキ・・・お前はよく言い切ったよ。』

「ありがと、タイガ・・・。」

 

その頃、ヒロキはトモミへの罪悪感に溢れていた。2人の流れを一通り見ていたタイガが言葉を掛ける。トモミが出て行ったドアを見つめるとタイガはタイタス、フーマの2人と顔を合わす。2人が頷くと何かを力強く決断したように頷いてヒロキに話し掛ける。

 

『ヒロキ・・・すまない、実は俺達もお前に話さなきゃならない事があるんだ。』

「話さなきゃならない事?」

『ああ、トモミの事で頭が一杯かもしれない・・・けど、それでも聞いてほしい大事な話なんだ。本当に悪いとは思ってるけど・・・。』

「大丈夫‼︎何かあるなら話してよ‼︎多分、このまま黙っていられるよりは全然いいから‼︎」

 

タイガ達はヒロキの反応を見て再び顔を見合わせる。そしてタイタスが最初に口を開いた。

 

『ヒロキ、微弱になっていた私たちのエネルギーが、君の体内で休息させてもらったおかげで完全に回復した。』

「えっ?それってどういう事?」

『簡単に言うとなヒロキ・・・俺達はもうお前の体を借りなくても実体化出来るって事だ。』

「ええっ⁉︎いつから⁉︎」

『少し前からだ。筋肉の調子もすこぶるいい。』

「何で言ってくれなかったの⁉︎」

 

ヒロキはタイタスとフーマから寝耳に水な話を聞かされ、思わず声を荒げながら訊ねる。するとタイガが気まずそうに答えた。

 

『心配なんだよ、俺達が宇宙に帰ったら後のお前が。よく無茶をするのは昔から変わらないからな。』

「が、帰る⁉︎星に帰るって事⁉︎」

『・・・俺も宇宙警備隊の一員だ。宇宙で今も多くの命を脅かしている奴らがいる・・・そいつらから多くの人達を守らなきゃならないんだ。』

『グリムドは強敵だ。この戦いで君が傷付くのを私達は見たくない!』

『お前はもう戦わなくていいんだ、相棒!後は俺達が‼︎』

「ふざけんなよ、3人とも‼︎」

 

ヒロキは大きく怒鳴り声を上げる。夜の屋上にヒロキの声が響くとタイガ達は押し黙る。ヒロキは続けて言葉を放った。

 

「僕だって皆が傷付くとこほは見たくない、だから一緒に戦うんだろうが‼︎」

『ヒロキ・・・。』

「それにこの戦いは君達だけの戦いじゃない・・・お爺ちゃんから思いを託された戦いなんだ・・・3人だって知ってるだろ。僕のお爺ちゃんは・・・子供の頃・・・タロウさんの事が大好きだったって・・・。」

『ヒロキ・・・。』

「だから・・・この戦いは絶対に避けられない・・・いや、避けてはいけないんだ‼︎お爺ちゃんは言ってた・・・僕達4人ならタロウさんを救えるって・・・だから‼︎4人じゃなきゃ駄目なんだ‼︎僕は何があっても最後まで皆と一緒に戦う‼︎絶対にだ‼︎」

 

ヒロキの叫びを聞いた3人は顔を見合わせる。そしてタイガが口を開いた。

 

『そうだったな・・・悪い、ヒロキ・・・俺達で父さんを助けようぜ‼︎』

「タイガ。」

『お前の覚悟、受け取った‼︎』

「ヒロキ、まだ起きてたのデスカ?」

 

タイガがヒロキの顔を見て決意を高めた時、後ろからヒロキを呼ぶ声が聞こえた。ヒロキは振り向くとそこにはクララが立っている。

 

「う、うん・・・中々寝付けなくて・・・。」

「フフ・・・実はワタシもデス。だから少し話しまセンカ?」

「うん、いいよ。」

『俺達は離れてようぜ。』

『そうだな、後はごゆっくり。』

 

タイガ達が気配を消すとクララはヒロキの隣に立って星空を眺める。釣られてヒロキも星空を眺めながら話し始めた。

 

「いよいよ明日だね。」

「そうデスネ。トレギアとの最後の戦いになりそうデス。」

「実際、これが僕達の最後の戦いさ。タイガ達も回復してまもなく地球を離れるんだって。」

「寂しくなりそうデスネ。長年GIRLSにいますがヒロキ達がいた時が1番賑やかで楽しかったデス!特にタイガ達がワタシ達に正体を明かしてからは最高にpeakデシタ‼︎」

「そりゃウルトラマン3人がいるんだぜ。賑やかにもなるさ・・・ベニオさんとミクさんがタイタスと一緒に筋トレした時は全身が筋肉痛になったなぁ・・・。」

「タイガがザンドリアスちゃん達の曲にハマった時は凄かったデスネ〜。タイガからのアンコールが激しかったデス。」

「他にもフーマが大怪獣ファイトにハマった時なんか凄かったな〜。ミカヅキさん達ファイター組が大怪獣ファイトでウルトラマンと特別試合を行いたいなんて言ってさ。」

「地球の文化に深く関わらないって必死に断ってマシタネ〜。タイガとタイタスにもしぶとくお願いして、ヒロキがウルトラマンとGIRLSの繋がりがバレたらまずいとの声で漸く断念した時、彼女達が非常に残念そうな表情をしていた事も覚えてイマス。」

「慰安旅行では光の国の歴史を教わったな〜。僕はそれより前に聞いてたけど、クララちゃん達、話の壮大さに驚いてたよね?」

「そりゃあそうデスヨ!宇宙規模の話なんデス。誰だって最初に聞いたら驚きマスヨ‼︎」

「あはは、そりゃそうだよね。僕も初めて聞いた時はスケールが大きすぎてついていけなかったよ。タイガ達はさ・・・僕達と会う前から広い宇宙を冒険し続けてきたんだよね。・・・宇宙かぁ・・・。」

 

お互い星空を眺めながらタイガ達との思い出を振り返って楽しそうに話をしていた。そしてヒロキが夜空を見上げながら静かになる。

 

「あのさ・・・慰安旅行でも同じ事言ったけど、こうやって夜空を見上げると小学生の頃の林間学校を思い出さない?」

「確かに・・・2人きりで見ると何故かあの日の事を思い出しちゃいマスネ。」

「本当、想像もしてなかったな。クララちゃん達と一緒に地球を守るために戦う事になるなんてさ。」

「それはワタシだって同じデス。まさかヒロキがGIRLSに入って・・・しかもウルトラマンとして戦うなんて怪獣娘の力に目覚めた時は思いもしませんデシタヨ・・・。・・・ヒロキ。」

 

クララは星空からヒロキに目を向ける。ヒロキもそれに応えるようにクララに目を向けた。2人がお互いの顔を見合うとクララは一呼吸入れ、話を切り出した。

 

「実は先程、ピグモンとすれ違ったのですが・・・どうも彼女が悲しそうな表情をしているように見えマシタ。何かあったのデスカ?」

「⁉︎」

「その様子だと・・・何かあったのデスネ・・・。」

 

ヒロキはクララからの問いかけに思わず目を見開いた。そして彼女から目を背けると黙り込んでしまう。その様子に何かあったと確信をついたクララは優しく声を掛ける。

 

「ヒロキ・・・何も隠さなくていいんデスヨ。ただ先程あった事を言ってくれればいいんデス。ワタシは決して怒ったりしまセン。」

「クララちゃん・・・実は・・・。」

 

ヒロキは先程あった事を全て偽りなく伝えた。クララは黙ってそれを聞いている。そして一通り聞き終えると納得の笑みを浮かべる。

 

「成る程、そういう事デシタカ。」

「トモミさんには悪いと思ってる・・・けど、自分の気持ちに嘘はつけないから・・・。」

「いいんデス。ちゃんと本心を伝えた・・・それだけで十分デス。」

「クララちゃん・・・。」

「その人に思いが届く事・・・ワタシも願ってマス。それじゃあおやすみなサイ。」

「待って、クララちゃん‼︎」

 

ヒロキはクララを呼び止める。クララが再び振り返った事を確認したヒロキはズボンのポケットから2枚チケットを取り出した。

 

「ヒロキ、どうし・・・これっテ最近人気ノ⁉︎」

「明日の夜、ここに来て欲しい・・・君だけに伝えたい大事な話がある。」

「それって・・・‼︎分かりマシタ。thank youデース、ヒロキ‼︎今度こそお休みなサーイ‼︎」

 

クララはヒロキの言葉で何かを確信すると嬉しそうに戻っていく。そしてクララが建物に戻るとタイガが声を掛けてきた。

 

『ヒロキ、まさかお前・・・。』

「ああ、僕も覚悟を決めた。」

『そうか、君も君で覚悟を決めていたのだな。』

『漸くかよ、見てるこっちからしたらかなりハラハラしたぜ。』

「・・・・・・タイガ、タイタス、フーマ、3人に最後のお願いがある。」

『何だ?』

 

ヒロキはタイガ達の方に目を向けると一息ついて黙り込む。タイガ達はそんなヒロキの顔に視線を集中させた。

 

「明日の夜までこの星にいて欲しい。僕の覚悟を見届けて欲しいんだ。」

『ヒロキ・・・。』

「駄目かな・・・。」

『いや、いいぜ‼︎俺達も気になるからさ、お前とクララがどうなんのか。』

『君はどんな時も私達に力を貸してくれた。そして私達と共に戦ってくれた!』

『だから、そんなお前の最後の願いとあっちゃ聞かないわけにはいかねえじゃねえか‼︎俺達も見届けてやるよ‼︎』

「ありがとう、3人とも・・・。」

 

ヒロキはタイガ達に礼を告げるとそのまま夜空に目を向ける。そして暫く夜空を見続けていた。

 

 

 

 

その頃、とある公園の森で霧崎が1人の男の背中を見ていた。その男こそ、タイガの父であるタロウの人間態『東光太郎』だ。霧崎はタロウの正面に回り込むと光太郎に向かって呟いた。

 

「どうだい、闇は気持ちいいだろう・・・友よ。」

 

しかし、光太郎は霧崎の問い掛けには答えず、ただ沈黙するだけだった。そして暗闇の中、2人の男がただ向かい合って立っている光景が続くだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、ヒロキ達はグリムドのバイブス波とかつてタロウと戦った怪獣や宇宙人の怪獣娘から教えてもらった公園に向かう。彼らが足を進める中、後ろから彼らを制止する声が聞こえた。

 

「待て‼︎」

 

思わずヒロキ達が振り向くとそこにはブラックスターズが立っている。予想外の人物の登場にヒロキ達は驚く。

 

「ブラックスターズ‼︎」

「誰だ?」

「あー、GIRLSに所属していない怪獣娘の集団です。」

「アナタ達、何故ここ二⁉︎」

「決まってる‼︎我々もお前達GIRLSに共同戦線を申し込みに来た‼︎」

「えええっ⁉︎アンタ達が‼︎」

 

ヒロキがカツミ達にブラックスターズの事を説明する傍ら、クララの質問に答えたブラック指令のまさかの回答にその場にいた全員が驚く。彼女達が加勢を申してきた事が信じられないベニオは思わず慌てながら訊ねる。

 

「お前ら、どういう風の吹き回しだ⁉︎」

「今回は地球全体の危機だ。このままこの星が無くなるのは我々にとっても非常に困る。」

「え、ええ・・・かなり予想外の展開だけど・・・ピグっち、どうする?」

 

トモミは彼女達の顔を見て少し考える。数分後、彼女は結論を出した。

 

「分かりました。今回は信用しましょう。こちらとしても加勢してくれる戦力が増えるのはありがたいですからね。」

「よし、ならば協定成立だな。よろしく頼む。」

 

そしてブラックスターズが簡単な自己紹介をする。それを聞いていたガイ、リクといった2人のウルトラマンの変身者が彼女達に話しかける。

 

「なぁ、お前さんブラック指令と言ったか?」

「ああ、そうだが?」

「何処かでカフェかラーメン屋をやっていたりしないよな?」

「か、カフェ・・・ラーメン屋・・・何の話だ?」

「いや、知らないならいいんだ。悪かった。」

「君ってペガッサ星人の怪獣娘だったんだね。」

「はい、そうですけど・・・ペガッサ星人に何か思い入れが?」

「ああ、僕には本物のペガッサ星人の友達がいてね。その友達の事を思い出しちゃったんだ。」

「ほ、本物のペガッサ星人にお友達が⁉︎本当なんですか⁉︎」

「ああ、喧嘩する事もあったけど、僕と一緒に何度も戦ってくれたんだ。いつか紹介したいな。」

「そ、その時はお願いします‼︎私も本物のペガッサ星人に会ってみたいです‼︎」

 

その一方でシルバーブルーメはヒロキに話しかけていた。彼女にしては珍しく顔を赤らめている。

 

「久しぶりだね、ヒロちゃん。」

「ああ、久しぶり。」

「ヒロちゃんがウルトラマンだったなんて思わなかったよ。ずっと戦い続けてたんだね。」

 

今回の作戦にあたってヒロキ達は自身がウルトラマンである事をブラックスターズに明かした。今回の戦いにあたってヒロキ自身も彼女に正体を明かさなければならないと考えたからだ。

 

「ねぇ、今日の夜って予定ある?また何か食べに行こうよ‼︎」

「今日の夜?・・・御免、大事な用があるんだ。」

「そっかー・・・残念・・・じゃあまた今度ね‼︎」

「・・・御免・・・多分、次は無いかもしれないんだ・・・。」

 

シルバーブルーメは少し残念そうな顔になるもすぐに表情を明るくした。ヒロキは満縁の笑みを浮かべる彼女に彼女に聞こえないくらい小さな声で呟いた。ヒロキ達は積もる話を終えると公園に辿り着く。そして高台への階段を登り続けているとその先で霧崎が立っていた。

 

『霧崎‼︎』

「トレギア・・・‼︎」

「やぁ、湊カツミに湊イサミ・・・この姿では初めましてだね。」

「お前がトレギア・・・。」

「うーん、中々のイケメンだけど・・・俺には負けるね。」

「相変わらず人の心を弄んでいるようだな。だが、人間はそんなに弱くないぞ‼︎」

「ゲームに勝つのはどっちかなぁ・・・。おやぁ?」

 

霧崎はカツミの前に立って割り込んだヒロキに目を向ける。その隣にクララもいる。霧崎はヒロキを見て愉快そうな顔をしながら話し出す。

 

「やぁ、白鳥ヒロキ君・・・君も来たんだねぇ・・・。」

「霧崎‼︎」

「最初は君なんて眼中に無かったよ・・・だけど、君が私の野望を全て打ち砕いた!闇に堕ちたタイガを救い、何度も私の前に立ち塞がった・・・。迂闊だったよ‼︎人間は光であり闇でもある・・・全く混沌そのものだ。」

 

霧崎はヒロキから今度はクララ達に視線を向ける。クララ達は奴がこちらを見た事に気付き思わず睨む。

 

「そして怪獣娘のお嬢さん・・・まさか君達がここまで抵抗してくるとは思っていなかったよ。君達なんて所詮怪獣の出来損ないに過ぎないと思っていたのに・・・ここまで私とやり合えるとは‼︎」

「相変わらず減らず口が多い野郎だな‼︎」

「何が言いたいのかしら。」

「破壊の化身である怪獣が人間の心を持って生まれるとどうなるか・・・それはまさしく混沌そのものだ‼︎」

「はぁ?アタシ達の存在が⁉︎」

「ふざけんじゃないわよ‼︎アンタに何が分かるっていうの‼︎」

 

サチコとミサオの2人が心外と言わんばかりに霧崎に食い下がる。霧崎は視線をミコとマコ、そしてクララに向けた。

 

「分からないとは言わせないよ。例えばガッツ星人のお嬢さん、君はシャドウミストに取り憑かれた。そしてその結果、もう1人の分身が生まれたじゃないか‼︎」

「そ・・・それは‼︎」

「キングジョーのお嬢さん、君も怒りの力で新たな力に目覚めたじゃないか。心を持たない殺戮兵器であるキングジョーが怒りの心で新たな力に目覚める・・・しかし‼︎この力を制御出来ずに暴走した・・・そうだろう。」

「っ⁉︎アンタ、どこまで‼︎」

 

ミクが霧崎に怒りを向ける中、クララは黙って言葉を聞く。彼女はミクを制止して前に立つ。

 

「ミクラスちゃん、ワタシなら大丈夫デス。」

「でも・・・‼︎」

「後は任せて下サイ。・・・霧崎、いや、トレギア‼︎確かにワタシはあの時、暴走して自分を見失い、多くの人達に迷惑を掛け・・・挙句の果てにはゴモラの命を奪うところデシタ。・・・けど、ヒロキは諦めずワタシを助けてくれマシタ‼︎ヒロキのお陰でワタシは自分を取り戻す事が出来マシタ‼︎そして・・・モデル活動が停止になってもワタシの仲間達は変わらずワタシに接してくれマシタ‼︎ワタシ達、怪獣娘だって間違いは侵します・・・けド‼︎周りに支えてくれる大切な人達がいる限り、ワタシ達は何度でもやり直せル‼︎何度だって立ち上がる言葉が出来るんデス‼︎」

「そう、混沌の中で何かを掴む・・・私が探していたものは君達の中にこそあったのだよ・・・なぁ、友よ。」

 

霧崎が後ろの誰かに呼び掛ける。すると霧崎の隣に光太郎が現れた。男の顔を見たタイガは大きく声を上げる。

 

『父さん‼︎』

「ええっ⁉︎あの人が⁉︎」

「ああ、タロウの地球の姿・・・東光太郎さんだ。」

「短い間だけど楽しかったよ。じゃあね・・・ヒロキ君。」

 

霧崎はトレギアアイを取り出した。それと同時に光太郎も左腕に付けたウルトラバッジを取り出す。そしてお互い、変身アイテムを翳すと本来の姿であるウルトラマンになり、街の方に飛んでいく。

 

『フハハハハハハハハハハ‼︎』

 

トレギアとタロウが街に着地すると同時にヒロキ達を向く。ヒロキ達はそれぞれ変身アイテムを構えた。

 

「行こうぜ‼︎皆‼︎」

『はい‼︎』

「ジーっとしててもドーにもならねぇ‼︎」

「「俺色に染め上げろ、ルーブ‼︎」」

『ソウルライド‼︎』

 

ヒカルの声でその場にいた全員が変身アイテムを操作する。ヒカルとショウはギンガスパークとビクトリーランサーからそれぞれのウルトラマンのスパークドールズを具現化して読み込ませる。

 

ウルトライブ!ウルトラマンギンガ‼︎

〈ウルトライブ! ウルトラマンビクトリー‼︎

 

「ギンガァァァァ‼︎」

「ビクトリイィィィィ‼︎」

 

大地は1枚のカードをエクスデバイザーに読み込ませてエックスのスパークドールズを出現させる。

 

〈ウルトラマンエックスとユナイトします。〉

「エックスゥゥゥゥ‼︎」

 

大地はエックスのスパークドールズを読み込ませたエクスデバイザーを天に掲げる。

 

ウルトラマンエックス、ユナイテッド‼︎

 

ガイはオーブリングに1枚のカードを読み込ませて1本の剣『オーブガリバー』を具現化した。そしてそのオーブガリバーをオーブリングに読み込ませる。

 

〈覚醒せよ、オーブの力‼︎〉

「銀河の光が我を呼ぶ‼︎」

 

そして剣の柄を回すと柄に描かれたそれぞれ火、水、風、土属性を表す絵が光る。ガイは光輝くオーブガリバーを天に掲げる。

 

〈ウルトラマンオーブ、オーブオリジン‼︎

 

リクはウルトラマンのウルトラカプセルを取り出してスイッチを押し、その力を解放する。

 

「ユーゴー‼︎」

 

ウルトラマンのカプセルを黒いナックル状のアイテムにセットすると今度はウルトラマンベリアルの力を宿したウルトラカプセルを起動する。

 

「アイゴー‼︎」

 

そして2つのウルトラカプセルを装填してジードライザーに読み込ませる。

 

〈フュージョンライズ‼︎〉

「ヒアウィーゴー‼︎」

 

ウルトラカプセルを読み込ませたジードライザーを胸の位置に持っていくとレバーを引いて全身から力を解放するかのように両腕を開きながら叫ぶ。

 

「ジイィィィィド‼︎」

 

ウルトラマン! ウルトラマンベリアル! ウルトラマンジード、プリミティブ‼︎〉

 

カツミとイサミはそれぞれのルーブクリスタルをルーブジャイロに装填する。

 

〈ウルトラマンタロウ!〉

〈ウルトラマンギンガ!〉

 

「纏うは火‼︎紅蓮の炎‼︎」

「纏うは水‼︎紺碧の海‼︎」

 

そしてルーブジャイロのレバーを引くと2人の体がそれぞれのエレメントに包まれ、巨大な巨人の姿になる。

 

〈ウルトラマンロッソ、フレイム‼︎〉

〈ウルトラマンブル、アクア‼︎〉

 

ヒロキはタイガスパークにタイガのキーホルダーを読み込ませて右手を天に掲げる。

 

〈カモン!〉

 

「光の勇者、タイガ!!」

『はあーっ!ふっ!』

「バディィィゴーーーー!!!」

 

〈ウルトラマンタイガ!〉

 

全身の至るところに水色のクリスタルを備えた未来の戦士『ウルトラマンギンガ』、頭に黄色いV字のクリスタルを備えた地底世界の戦士『ウルトラマンビクトリー』、赤と銀のカラーリングで頭にヘッドフォンのような突起を備えたサイバー戦士『ウルトラマンエックス』、胸にO字型のカラータイマーを備えた赤と黒、銀のカラーリングの銀河の風来坊『ウルトラマンオーブ』、赤と銀、黒のカラーリングに鋭い目をしたベリアルの遺伝子を継ぐ者『ウルトラマンジード』、そして兄弟ウルトラマンであるロッソとブルに光の勇者を名乗るタイガが地響きを立てながら街に降り立った。そして彼らが降り立った近くのビルに変身を完了した怪獣娘達も降り立つ。それを見たトレギアは手から何かを取り出した。

 

『豪華メンバーだな。パーティーは賑やかな方がいい・・・さぁ、集まるがいい・・・シャドウ達よ。』

 

それは昨日、タイガから回収した怪獣リングだった。トレギアの声に反応して街にいたシャドウ達が怪獣達に集まっていく。ウルトラマン達を横切りながらヘルベロス達に向かっていくシャドウを見たギンガとアギラが驚きながら辺りを見渡す。

 

『な、何だこいつらは⁉︎』

「シャドウ‼︎ボク達怪獣娘の敵です」

「トレギアの奴、一体何を⁉︎」

「見て‼︎シャドウ達が‼︎」

 

ゴモラが指差す方向に視点を向けると怪獣リングにシャドウが次々と吸収されていく。そして辺りのシャドウを吸収し終えた怪獣リングから黒い光が放たれた。そして指輪から怪獣達が召喚される。最凶獣『ヘルベロス』、毒炎怪獣『セグメゲル』、悪夢魔獣『ナイトファング』に惑星守護神『ギガデロス』、雷撃獣神『ゴロサンダー』といったかつてタイガ達を苦戦させた怪獣達が並び立つ。

 

「ヘルベロスに・・・セグメゲル‼︎」

「ナイトファングに・・・ギガデロス‼︎」

『ゴロサンダーまで・・・‼︎しかもこいつら・・・シャドウを吸収して強くなりやがった・・・‼︎』

 

タイガが怪獣達を見渡すとギンガが前に立つ。そしてヘルベロス達に視点を向けながらタイガに言葉を放った。

 

『こいつらは俺達が相手する‼︎タイガ、タロウを・・・親父さんを頼んだぞ‼︎』

『はい‼︎』

「わたし達も手伝うよ‼︎」

 

ガッツ星人(ミコ)の声にウルトラマン達が振り向く。彼らは怪獣娘達に目を向けると彼女達は一歩も引かない覚悟の目をしていた。彼女達がとんでもない危険に立ち向かおうとしている事を察するとウルトラマンを代表してオーブが思わず反対の声を上げる。

 

『危険だ‼︎お前らが戦える相手じゃない‼︎」

「そりゃ、相手は本物の怪獣だし、危険な事は分かってるよ‼︎でも‼︎」

「それでもボク達は戦います‼︎絶対に足手まといにはなりません‼︎」

 

ウルトラマン達はお互い顔を見合わせる。そして数秒後、彼らを代表してジードが発言した。

 

『分かった‼︎けど、決して無茶だけはしないで‼︎』

『はい‼︎』

 

そして彼らは再びトレギアとタロウ、怪獣達に目を向ける。睨み合う中、トレギアが前方に指差す。

 

『行け。』

「グルオオオオオオ‼︎」

「グルアアアアアア‼︎」

「ギイイィィィアアアァァ‼︎」

「ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ‼︎」

『行くぜ‼︎』

 

ヘルベロス達がタイガ達に突撃してきた。タイガ達も迎え撃つように走り出す。いよいよ最後の戦いの幕が切って落とされた。




漸くここまで来る事が出来ました・・・。
デッカーまで間に合いそう・・・。
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