怪獣娘タイガ ~トライスクワッド参上計画~   作:特撮恐竜

90 / 93
遂に完結です‼︎
皆さんのお陰でこの物語を終える事が出来ました‼︎本当にありがとうございます‼︎

追記
少し文を付け加えました。


最終章 ニュージェネクライマックス後編 それぞれの道へ③

タロウはバリアを張ってタイガ達を守る。しかし、バリアを解除したタロウはグリムドに捕まってしまう。

 

『ぐうっ⁉︎』

「タロウさん‼︎」

『君達、来てはいかん‼︎』

 

怪獣娘達はタロウを助けようと走ります。それを見たタロウが彼女達を制止する。その時、光と共に1人の戦士が降りてきた。それは赤と黒に銀のラインが入ったタイガに似た顔の新たなウルトラマンだった。腕にタイガスパークを備えたそのウルトラマンの名は『ウルトラマンレイガ』。タイガがギンガ達ニュージェネレーションヒーローズが合体して生まれた究極のウルトラマンだ。

 

「うわぁ・・・タイガが・・・ヒカルさんと・・・ギンガ達と合体して・・・。」

「新たな戦士に・・・。」

「ヒロキ・・・。」

 

タイガがギンガ達ニュージェネレーションヒーローズと一体化して誕生した新たな戦士の姿に見惚れる怪獣娘達。彼女達を代表してアギラ、ガッツ星人(ミコ)、キングジョーが声を漏らす中、レイガは体のラインを光らせるとグリムドに戦闘態勢をとった。それを見たグリムドはタロウをレイガに向けて投げ飛ばす。

 

『ぬおおおお⁉︎』

「タロウさん‼︎」

 

アギラが思わずタロウが飛んで行った方向に目を向けるとレイガがタロウを受け止めていた。レイガはタロウの安全を確認するとグリムドに向かっていく。タロウは自身より遥かに大きいグリムドに向かっていく息子が合体した戦士を眺めた。

 

「グギャアアアアアア‼︎」

 

その時、グリムドは両手に力を溜めて光線を放つ。レイガはその光線を何と片手で受け止めた。この光景にはキングジョーだけでなくエレキングも驚きを隠せない。

 

「・・・片手で受け止めてしまいマシタ・・・。」

「嘘・・・。」

 

光線の余波があちこちにひろがり爆発を起こす中、グリムドは光線が今の威力では無駄だと悟り両手を引っ込める。レイガは自身の右手に目を少し向けると再びグリムドに向かっていく。

 

「グギャアアアアア‼︎」

 

グリムドは肩や背中の棘にまでエネルギーを集めて先程のより強力な光線を放つ。レイガはその光線の余波を殴り飛ばすとそのまま受け止めて空に飛び上がる。

 

『ハッ‼︎』

 

そのままグリムドに突撃するも突然巨大化した両手がレイガを阻む。両手を振り払い再び突撃するが今度は巨大化した足がレイガを踏み潰そうとする。しかし、レイガは巨大化した足を押し返すと右手に力を溜めて強力な拳を繰り出した。そしてその拳はグリムドの顔に命中する。レイガの拳を受けたグリムドは後退りする。レイガは着地して自分より大きくグリムドを見上げる。グリムドはタイガを跡形も無く吹き飛ばそうと目に力を集める。

 

『来るぞ、ヒロキ‼︎今こそニュージェネレーションレットを使う時だ‼︎』

(ああ‼︎)

 

〈カモン!〉

 

ヒロキはタイガスパークのレバーを引いて左腕に意識を集中させる。するとニュージェネレーションヒーローズの力を宿した『ニュージェネレーションヒーローズレット』が具現化した。

 

(これで終わりだ‼︎僕とウルトラマンの光で邪悪な闇を打ち砕く‼︎)

 

〈ニュージェネレーションレット、コネクトオン‼︎〉

 

その時、タイガが握り拳を作ったまま右腕を上げ、両手を合わせると両腕を広げて光の力を集めていく。

 

『レイガ・・・アルティメット・・・ブラスタァァァァ‼︎』

 

レイガの必殺光線が放たれたと同時にグリムドも額の単眼から強力な光線を放つ。2つの光線はお互いぶつかり合った。お互い互角に見えたがレイガが更に力を増した事でグリムドが押され始める。そしてレイガの光線がグリムドに打ち勝った。光線はそのままグリムドの額の単眼を貫く。

 

『タロウ・・・。』

『トレギア・・・。』

 

グリムドに取り込まれたトレギアが悲しげに友の名を呼ぶ。タロウも悲しげに呼び返す中、グリムドの体は限界を迎え、体にヒビが入っていく。そしてヒビから光が走るとグリムドはトレギア諸共大爆発を起こした。それと同時に周りを包んでいた亜空間も元の街に戻っていく。タイガ達の完全な勝利だ。それを見たクララはレイガの後ろ姿を見ながらヒロキに思いを馳せる。

 

(ヒロキ・・・強くなりマシタネ・・・。そして本当にカッコよくなりマシタ・・・。)

 

レイガの変身が解かれたタイガはタロウの方向を振り向く。タロウは息子に向かって「よくやった」と首を縦に振る。そして再び正面を向くとそこには分離したギンガ達ニュージェネレーションヒーローズが立っていた。

 

『お疲れさん。』

『やるじゃん‼︎』

『よくやったな、ヒロキ‼︎』

『ナイスファイト‼︎』

 

ガイ、イサミ、ヒカル、カツミからの労いの言葉にヒロキは思わず笑みを浮かべる。するとヒカルが話しかけて来た。

 

『ヒロキ、いつまでもその優しさ、忘れんじゃねえぞ。』

『大切な人を守りたいという思いが力になる事を決して忘れるな。』

『皆と手と手を繋いでいけばきっと輝く未来に辿り着ける。』

『そうだ。変わらないお前の意思が明日への絆になる。』

『支え合う仲間達の笑顔が力になる・・・仲間達の事を大切にね。』

『今まで起きた奇跡は君だから起こせたんだ。』

『だからこの先、どんな困難が起きても君ならきっと・・・乗り越えられる筈さ。』

 

ヒロキはヒカル達の激励の言葉を聞いて胸に噛み締めた。そしてヒカル達の方に目を真っ直ぐ向ける。

 

(はい‼︎ありがとうございます‼︎)

『また会おうぜ。』

『じゃあ。』

『あばよ。』

『バイバイ。』

 

タイガ達の前のギンガ達は宇宙に飛び立っていく。タイガとヒロキはタロウ、そしてクララ達怪獣娘と一緒にギンガ達を見送る。彼らを見送り終えるとタイガはタロウに再び目を向ける。そしてタイガの変身が解かれ、1つの光がビルの屋上に着地し、ヒロキの姿になる。変身を解除したヒロキはタロウを真っ直ぐ見上げていた。

 

「これで漸くゆっくり話が出来ますね。タロウさん。」

『・・・君が・・・健一君の・・・。』

「はい、貴方を兄のように慕っていた少年、白鳥健一の孫の白鳥ヒロキです‼︎」

『おおお・・・おおお・・・おおおおおおおおおお・・・‼︎』

 

タロウは涙を堪えるように目元を押さえながら感涙の声を上げる。ヒロキの元にキングジョー達も集まってタロウを見上げた。

 

『おおおお・・・何という運命だ・・・私の息子が出会った地球人が・・・共に戦い支え合ってくれた地球の友が・・・あの健一君の孫だったとは・・・‼︎』

「タロウさん・・・。」

『立派に・・・なったなぁ・・・いい仲間にも恵まれ・・・頼もしくなった・・・本当に・・・嬉しいよ!』

 

感涙の声を上げ続けるタロウをヒロキ達は見上げる。キングジョー達は今のヒロキとタロウを優しく見守っていた。

 

 

 

 

「ここですよ、タロウさん。」

「ああ、ありがとう。」

 

ヒロキはタロウの人間態である光太郎と共に墓地を訪れていた。そして1つの墓標に目を向ける。それはヒロキの祖父であり光太郎と深く親交した白鳥健一の墓であった。

 

「お爺ちゃん・・・また来たよ。」

 

ヒロキは墓にお花を添える。そして隣の光太郎に目を向けると再び語り出した。

 

「今日はお爺ちゃんに会ってもらいたい人がいるんだ。・・・光太郎さん。」

「ああ。」

 

光太郎は花を持ったまま、健一の墓標に立つ。そして息を整えると口を開いた。

 

「久しぶりだな・・・・・・健一君・・・・・・ずっと来れなくてすまなかった・・・。バルキー星人との戦いで・・・お父さんを亡くした君の為・・・僕は人間として生きていく・・・そう誓った・・・。けど、変身能力と引き換えにUキラーザウルスを封印した兄さん達の穴を埋める為に・・・僕は・・・・・・光の国に戻らなければならなかった‼︎結果・・・君との約束を破ってしまった‼︎・・・そして・・・君に会う事が出来なくなってしまった・・・約束を破って・・・すまなかった・・・長い間・・・会いに来れなくて・・・・・・本当にすまなかった‼︎」

 

光太郎は長い間会えなかった感情で肩を震わせながら涙を流して健一の墓に語り掛ける。その時、後ろにいたヒロキは古びた日記を光太郎に見せる。

 

「これは?」

「祖父の日記です。貴方へのメッセージもありますよ。」

「健一君の・・・日記・・・。」

「読みますか?」

「いや、自分で読ませてくれ。健一君の・・・思いが知りたい。」

 

光太郎はヒロキから健一の日記を受け取る。そして無言で黙読しながらページをめくっていった。そして最後のページを読み終えた時、光太郎は感涙の涙を浮かべながら目を抑えていた。

 

「うお・・・おおおおお・・・おお・・・!」

「祖父はずっと貴方に感謝していましたよ。貴方のお陰で強く生きる事が出来たって・・・言ってました。」

「健一君・・・。」

「祖父からの言葉です・・・『貴方に会えて良かった』・・・そう言ってましたよ。」

 

ヒロキは再び祖父の墓標に目を向ける。ヒロキの隣に立っていた光太郎は涙を拭うとヒロキの横顔にかつて自身を慕ってくれた少年の面影を感じていた。ヒロキにかつての健一少年を重ね合わせると再び墓標に目を向け、花を供えて手を合わせた。

 

(ああ・・・健一君・・・君はその後を人生を・・・強く生きたんだね。君の孫を見れば分かるよ・・・まさか君の孫が・・・息子に・・・タイガに・・・本当の強さを教えてくれたとは・・・・・・ありがとう。僕の方こそ・・・君に会えて本当に良かった。)

 

 

 

 

 

時間が過ぎて夜頃、ヒロキは様々な色のライトと星を模った飾りに覆われ、まるで銀河を思わせる庭園にいた。すると後ろからクララがやってくる。

 

「ヒロキ、お待たせデース!」

「来てくれたんだね、クララちゃん。」

「当然デス。ワタシもヒロキに話したい事がありマス!」

「そうか・・・でもその前に・・・少し歩こうよ。」

 

ヒロキとクララは隣同士で庭園の中を歩く。天井に星空を思わせる飾りが輝く中、ヒロキは話し出す。

 

「クララちゃんと再会してから色々なことがあったね。」

「エエ・・・一時は自分を見失って大変な事をしてしまいマシタ。アレはワタシのblack hysterieデース・・・。でも、ヒロキのお陰で自分を取り戻せマシタ。・・・ヒロキ、今でもワタシは貴方に感謝してイマス。アナタのお陰でGIRLSにいられて・・・モデル活動が停止させられても自分を見失わずにすんだのデスカラ・・・。」

「クララちゃん・・・それは僕も同じだよ。君が励ましてくれたから・・・小田さんの件から立ち直る事が出来た・・・君がいたから闇に堕ちたタイガを助ける事が出来た・・・君が励ましてくれたから・・・トレギアが皆を狙ってきても僕は戦う決意が出来た・・・君がいたから‼︎僕は最後まで戦い抜く事が出来たんだ・・・。」

「ヒロキ・・・。」

 

ヒロキは一旦立ち止まった。ヒロキに釣られてクララも立ち止まる。ヒロキはクララの顔を真っ直ぐ見て向き合った。

 

「クララちゃん・・・君にずっと伝えたかった事がある。僕は・・・君が好きです!」

「ヒロキ・・・。」

「いつも元気一杯なところも・・・独特のテンションはあるけどとっても明るくて・・・・・・機械に強くて・・・ステージに出て大勢の人達を笑顔にする・・・・・・そしてステージに出る為に沢山努力をして・・・いつもキラキラ輝く笑顔を見せてくれる・・・そんな君が誰よりも大好きなんです‼︎だから・・・僕と付き合って下さい‼︎」

 

ヒロキは遂に自身の思いをクララに伝えた。クララは少し目を見開いてヒロキを見る。しかし、すぐに口元に笑みを浮かべてヒロキの顔を真っ直ぐ見る。

 

「ヒロキ・・・アナタはいつだって無茶をして・・・怪我をして・・・・・・皆の心臓を冷や冷やさせてきまシタ・・・。でも・・・いつだって誰かを助ける為に動いて・・・困ってる人に手を差し伸べて・・・どんな時も諦めず・・・どんな危険であろうとも皆の為に体を張ってくれる・・・そんなアナタの事が・・・ヒロキの事が・・・・・・子供の頃から・・・初めて会ったあの日から・・・・・・ワタシは誰よりも大好きデース‼︎」

 

ヒロキの告白への返事と共にクララはヒロキの体に抱き付いた。2人は至近距離でお互いを見合わせる。

 

「‼︎クララちゃん・・・それじゃあ‼︎」

「ハイ、喜んデ‼︎これからは恋人として・・・よろしくお願いシマース‼︎」

 

ヒロキとクララは星空に見立てたライトアップの中、お互いを見つめ合う。2人とも顔を赤く染め、嬉しそうな表情をしていた。そして遂に2人の唇が重なった。

 

『やれやれ、やっとか・・・。随分掛かったな。』

『ああ、いっつもモヤモヤしてたぜ。あの2人焦ったかったぜ。』

『まぁ、そう言うな。漸く2人が結ばれたんだ。まずはその事を祝おうじゃないか。』

『そうだな、タイタスの言う通りだ。』

『ま、それもそうか。』

『・・・・・・良かったな、ヒロキ、クララ。これで俺達も心置きなく宇宙に帰れるぜ。』

 

トライスクワッドが2人を見る中、シルバーブルーメ以外のヒロキに好意を抱いていた者達が集まっている。彼女達は涙を浮かべながらそれでも嬉しそうに笑っていた。

 

「おめでとう、ヒロちゃん・・・キンちゃん・・・。」

「ちっくしょう・・・やっぱりキングジョーには勝てねえ・・・勝てねえって分かっていたのによ・・・。」

「でも・・・2人とも・・・幸せそうですよ。」

「・・・ヒロキさん・・・キングジョーさん・・・。」

「おめでとう・・・姉さま・・・ヒロキ兄さまなら・・・姉さまを任せられマス・・・。」

「ヒロキ・・・キングジョー・・・お幸せに・・・。」

「キンキン、ヒロヒロ、ピグモンは・・・ピグモンは・・・お二人の幸せを・・・願ってます。願って・・・ますから・・・。」

 

ヒロキとクララの夜を見守っていたのは彼女達だけではなかった。ヒロキに好意までは抱かなかった者達も集まって2人を見守っていた。

 

「おめでとう・・・おジョー。」

「本当にヒロキさん・・・キングジョーさんと・・・。」

「でも・・・凄くお似合いだね。」

「ええ・・・。」

「・・・・・・。」

「ししょー達、大丈夫かな?荒れたりしないよね?」

「大丈夫、あの人達ならちゃんと立ち直れるさ。」

 

多くの人達が見守る中、ヒロキとクララはお互い愛しい人を抱きしめながらキスを続けていた。

 

 

 

 

翌朝、ヒロキとクララ達GIRLSの怪獣娘達はヒロキと分離し、巨大化したトライスクワッドと向き合っていた。別れの時が来たのだ。ヒロキは右腕に目を向けるとタイガ達にタイガスパークを返し、右腕からタイガスパークが消える。

 

『ヒロキ、本当にいいのか?』

「安心しろ、相棒。僕達の思いはアイテムが無くても繋がってる。どんなに遠く離れてもだ。」

 

タイガの問いにはっきりとヒロキは答える。するとタイタスが最初に口を開いた。

 

『ヒロキ、君と過ごした日々は人生最良の時となるだろう。』

「僕もだよ、タイタス。色々と勉強になった。」

『べ、別に見送りなんていらねえんだぜ、別によ!』

「さよならなのに最後まで素直じゃないな、フーマ。ま、フーマらしいけど。」

『おい、フーマ、ちゃんと挨拶しろよ。』

『何だよ、煩えな。』

『照れてんのか?』

『照れてねえし‼︎』

『ほら、フーマ、ちゃんとヒロキを見なさい。』

『‼︎・・・バイバイ。』

 

トライスクワッドがはしゃいている中、トモミがタイガ達を見上げて何かのカードを見せた。それはトライスクワッドが描かれたGIRLSのカードだった。

 

「イガイガ〜‼︎タスタス〜‼︎フマフマ〜‼︎皆さんはいつまでもGIRLSのイメージキャラクターですからね〜‼︎」

『おおっ‼︎俺達じゃねえか‼︎』

『トモミ、心使い感謝する‼︎』

『へへっ、サンキューな‼︎』

 

トライスクワッドがトモミに礼を言う中、他のGIRLSの皆もタイガ達に呼び掛ける。

 

「タイガ、あたし達の曲、光の国の皆にも広めてよね‼︎」

「光の国にロックを広めてくれよな‼︎」

『ああ、勿論だ‼︎』

「おまピトも忘れないで下さいよ‼︎」

「宇宙に帰っても・・・大怪獣ファイトを宜しくね‼︎」

「タイタス、また一緒にトレーニングしようぜ‼︎」

『うむ‼︎』

「フーマ、また一緒に飛ぼうぜ‼︎」

「今度はもう少し手加減して下さいよ‼︎」

『おうよ‼︎けど、そいつは保証できないぜ。』

「皆、大地さんに会ったら宜しく伝えておいて‼︎」

『へ・・・ああ‼︎成る程な、分かった‼︎伝えるぜ‼︎』

 

ピリカの声に答えたタイガはヒロキの方を見る。するとヒロキとクララが恋人繋ぎをしているのを見たタイガはクララに呼びかけた。

 

『クララ、ヒロキを宜しくな‼︎』

「ハイ‼︎任せて下サイ‼︎」

 

クララがタイガにサムズアップすると皆の声が治った。ヒロキはタイガに呼び掛ける。

 

「タイガ、今まで本当にありがとう‼︎君と出会えたお陰で普通の高校生だった僕だけど・・・これまでにない経験をする事が出来た‼︎様々な価値観に触れる事が出来た‼︎君のお陰で世界が広かった‼︎そして・・・これが僕だってはっきりと言えるようになれた‼︎君のお陰で強くなる事が出来た。本当に・・・ありがとう‼︎タロウさんとも仲良くね‼︎」

『ああ・・・けど、礼を言うのは俺の方なんだぜ。』

『私からも礼を言わせてもらおう。』

 

タイガの後ろに立っていたタロウもヒロキに目を向けた。そしてタロウは再び口を開く。

 

『君のお陰でタイガは大きく成長する事が出来た。・・・それだけじゃない。健一君がその後、強く人生を生き切った事も知る事が出来た。そして・・・ずっと心残りだったのだ・・・地球を去ってから・・・健一君の事が・・・ずっと・・・ずっと心残りだった‼︎』

「・・・タロウさん。」

『けど、君のお陰でその心残りも漸く晴れた‼︎そして・・・何より‼︎あの健一君の孫が私の息子を・・・タイガを強く成長させてくれた・・・私にとってこれほど嬉しい事はない‼︎ありがとう、ヒロキ君。タイガが地球で出会ったのが君で本当に良かった・・・。』

 

ヒロキはタロウに向かって力強く頷く。タイガが再びヒロキに呼び掛けた。

 

『俺達がいなくなってもお前は1人じゃない‼︎』

『君の周りには沢山の素晴らしい仲間がいる‼︎』

『これからも仲間は増えていく・・・大切にするんだぜ‼︎』

「ああ‼︎僕と君達の・・・星を超えた誓いだ‼︎」

 

ヒロキはタイガ達に向かって腕を突き上げて力強く叫んだ。その時、タロウがタイガ達に呼び掛ける。

 

『そろそろだ。』

『はい。』

 

タイガは父の方に目を向け頷く。そして再びヒロキに向かって目を向けた。

 

『じゃあな、ヒロキ。』

「じゃあな、タイガ。」

『シュワッ‼︎』

『セイヤッ‼︎』

『シェアッ‼︎』

 

タロウが飛び立ったと共にタイガ達トライスクワッドも飛び立っていく。ヒロキ達の頭上を飛びながらトライスクワッドは別れの言葉を告げる。

 

『んじゃあまたな‼︎』

『ありがとう、皆‼︎』

『じゃあな、相棒‼︎』

「タイガ‼︎タイタス‼︎フーマ‼︎」

「3人ともありがとう‼︎」

「色々楽しかったですよ‼︎」

「お達者で〜‼︎」

「バイバーイ‼︎」

 

怪獣娘達がタイガ達に腕を振って見送る中、ヒロキはタイガ達が飛んで行った方向に目を向けると両腕を振って大声で叫んだ。

 

「3人とも・・・元気でなぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

タイガ達は地球を離れて宇宙空間を飛び立っていく。宇宙を飛びながらタロウが話しかけた。

 

『タイガ、大丈夫。また・・・必ず会えるさ。』

『父さん・・・そうですね。』

『それより光の国に帰れば忙しくなるぞ。悪魔の因子が今、宇宙中で活性化しているからな。』

『悪魔の因子⁉︎それって一体⁉︎』

『・・・奴が残した厄介な置き土産だ。しかし、希望もある。あのゼロに弟子が出来たからな。』

『ゼロに・・・弟子⁉︎』

『ああ、ゼロ曰くまだ三分の一人前らしいがポテンシャルを秘めた将来有望な若者だ。お前とも仲良くなれるだろう。』

『へぇ〜。俺も会ってみたくなりましたよ。』

『楽しみにするといい。』

 

トライスクワッドはタロウに続いて宇宙を飛んでいく。そして一点に向けて直進していった。

 

 

 

 

 

 

タイガ達が飛び立っていくのを見送って数分後、ヒロキの隣にクララが立つ。

 

「行っちゃいマシタネ。」

「ああ・・・これからは・・・僕達で頑張らないとな。」

「大丈夫です。宇宙人と地球人、そして怪獣娘が共存出来る社会へのスタートがきって落とされました。」

「ああ、この星を守って行こうぜ。俺達だけの力でな。」

 

ベニオが空を見上げながら言った声に皆が頷く。その時、ヒロキはクララの手を取る。

 

「ヒロキ?」

「さっ、僕達もGIRLSに戻りましょう‼︎タイガ達に次に会った時にお互い誇れる・・・そんな自分になれるように‼︎クララちゃん、行くよ‼︎」

「ヒロキ・・・ハイ‼︎」

「あっ、ヒロキさんにキングジョーさん‼︎待ってよ‼︎」

 

ヒロキはクララの手を取ってタイガ達が飛んで行った方向に向かって走り出す。その後を他の怪獣娘達も追い掛けていった。




これにて怪獣娘タイガ完結です‼︎皆さん、最後まで応援ありがとうございました‼︎

怪獣娘タイガ本編は完結したもののスピンオフでヒロキ達の活躍はまだまだ続きます‼︎また、烈伝時空的なこれまでのお話の裏話も予定しています。
これからは怪獣娘Zとスピンオフ(主にタイガ編)・・・そして新作を中心に連載していく予定です。

最後までお付き合い頂きありがとうございました‼︎この後、新作の告知もあるのでそちらの方も皆さんと一緒にお付き合い頂けたらと思います‼︎







怪獣娘の世界で新たな光の巨人伝説、始動‼︎
三千万年前、世界を脅威に包んだ巨大な闇が復活する時、新たな光の巨人と怪獣娘の新たなる戦いが始まる。

怪獣娘トリガー 〜ウルトラマントリガー復活計画〜


近々連載開始‼︎
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。