あとがき+
拙作『NEMESIS』をここまで読んでいただき、ありがとうございます。あるいは、ここだけでしょうか。いずにれせよ、とても長い物語でしたので読者の皆様、お疲れ様です。
この作品は前のあとがきでも触れたのですが、HEXA第三部までのストーリーが全て終わったその後に時間が巻き戻った、いわゆる「一巡後」の話となります。
なので、オーキド・ユキナリの物語になったのは、すべての始まりといえるストーリーを描くことによっての「やり直し」とそして原点回帰を狙ったものとなります。
HEXA第一部と同時並行で更新したのは、ある意味では対比であったのと、そして同じ作品内であるはずなのに全く違うキャラクターとなる「ナツキ」を含む同名のキャラ。
読者の皆様からしてみれば、分かりづらい展開か、あるいは混乱を生んだのかもしれません。
言ってしまえば別の時間軸の並行世界の話。
HEXA三部作に続く作品として構築したわけですが、いろいろと公開当時に言えなかったのは、かなり……というかあからさまなオマージュですね……。
トレーナー同士が一個の競技者として優勝者の身分を争うというのはジョジョ七部ですし、八章十章なんてエヴァなのでどうなのかなぁ、とは思いましたが、ある意味ではこういうのは心の澱ですので必要な時や大事な時に出してしまうよりかはこういう二次創作でやってしまうのが一番いいと思ったのです。
ある意味ではこのシリーズそのものが大きな実験場ですのでたまにはこうして解放しないと色々と澱がたまってしまうのですから、自分で試行錯誤しつつ、やっていくしかなかったのです。
実験場ですので、無理そうな設定や、怒られそうな話もやれる……というほど思っているわけではありませんが、それでもこうして試行錯誤を繰り広げることで、可能性が広がり、やれる範囲もだいぶ広がってきた結果が第十部であり、そしてこの先に更新予定のHEXA第五部でもあります。
この先、HEXA第二部と第五部を同時更新し、ハーメルンにて少しでも皆さんの暇つぶしになれるように精進していきたいと思っております。
いずれにせよ、最終目的はHEXAシリーズ最終幕の第十部であり、ほかのシリーズは繋ぎのようなものなのですが、知っていただくことで自身の作品を受け入れていただく土壌も整うと考え、そうした次第です。
あ、更新ペースが速いとか、何かしら不満があれば仰ってくだされば改善します。
何にせよ、NEMESISだけは一月の中旬までに終わらせる必要性があったのです。それはまぁ、エヴァが終わるからですね。
そんな身勝手な都合ながらも、毎日更新していれば何かと気づく点はありましたし、それに何よりも過去の自分の書いた作品を読み直し、自身の癖やこうしたほうがおもしろそうだ、などとも考えました。
ですが、今になってはほっとしているのです。
ひとまず第四部を完結できた。その安堵と、あとはこれを次に活かせそうだという感覚でしょうか。
HEXA十部『AXYZ』はちょっと時間がかかりそうだな、という感じです。
ソードシールドの要素や、あるいは別段階の要素を入れるつもりでもありますので、その辺りはすいません、気長に待ってくださいとしか言えませんが、ひとまずはここで筆を置かせていただきます。
では次はHEXA第五部『INSANIA』にて。
大きな物語が平穏に終わるのを願って。
2021年1月14日 オンドゥル大使より