ようこそ葛城康平に補佐がいる教室へ   作:地支 辰巳

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 これが終わり、残りの幕間は2つとなりました


幕間 坂柳有栖の嗟嘆

 

 お見事としか言いようがありませんね。まさかここまで皆さんが反抗してくるなんて思ってもいませんでした。今回は神室さんへの警告と一之瀬さんへの攻撃だけの予定だったのですが、下関くんも綾小路くんもここまで動いてくれるとは思いませんでした。私としては満足出来たので良かったです。

 

 ええ。2人に勝負を持ち出した理由ですか? このままいけば、どの組み合わせで勝負をしようと邪魔や何処かやり切れないように感じますから、それを防ぐためですね。もし、それまでに下関くんと対決する機会があれば、もちろん勝負しますが。

 

 下関くんと綾小路くんの勝敗ですか? そんなもの聞くまでも無いことですよ。綾小路くんは私に届きうるかもしれない作られた天才です。政治家という家に生まれただけの秀才が勝てるはずがありません。

 

 私は下関くんがどんな風に抗うのかということと、綾小路くんがどんな風に下関くんを蹂躙するかしか興味ありません。二つは矛盾しているようですが、存外矛盾していないですから、楽しめるなら2つとも楽しみたいですね。

 

 その上で下関くんの良さですか? 難しい質問をされますね。下関くんはその憎悪と執着心が良さではありませんか? 彼がそれを無くさない限りは綾小路くんに挑むでしょうし、綾小路くんのお父上にも挑むはずです。それは並大抵の精神で出来る代物では無いので、私は長所と表現したいですね。まぁ、彼は準備が整うまではそこから逃げる傾向にあるようですが。

 

 神室さんの話ですか……ええ、話せますよ。彼女は私にとって良いお友だちだと思っていました。色々と私のことを手助けしてくださったりもしたので。残念ながら、今はその関係が切れてしまい、彼女は私の側にありながら私を裏切り、下関くんの側に行ってしまいました。嘆かわしいことです。もちろん、私に原因もあるとは思うのでしょうが、裏切った方にはそれ相応の報いを与えようとも考えています。

 

 ですが、神室さんにも良いところはあります。彼女は尽くすことに関しては他の人よりもよく出来ます。手を貸してもらった私が言うのですから、間違いありません。下関くんも同じように感じていると思いますよ? 本人は認めないでしょうが。彼女はその内面と行動の歪さが魅力ですね。

 

 さて、色々と語り終えましたが、私の言いたいことは綾小路くんと下関くんの対決が楽しみというわけです。私が対決したのはやまやまですが、やはり楽しみは後にとっておきたいですし、まだまだ時間はあります。じっくりと高みの見物をさせていただきますよ。

 

 




 次話からは10巻の内容ですが、更新を数ヶ月ストップします。
 本当に申し訳ないですが、ここからの内容はテンポよく読んでいった方が没入感や展開への理解が深まるだろうと思っての判断です。
 自分が11巻の幕間までを書き終えた段階で投稿を再開する予定です。
 夏までには投稿を再開出来ると思いますので、急ですがよろしくお願いします。
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