ようこそ葛城康平に補佐がいる教室へ   作:地支 辰巳

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 涼禅のぐちゃぐちゃの心の中です


幕間 下関涼禅の懊悩

 

 いやだ。いやだ。どこかへ行かないで欲しい。俺のことだけを見て、俺の為だけに生きて欲しい。父さんと母さんに続いて真澄までいなくならないで

 

 全部、全部俺のせいだ。俺が真澄と依存したからこうなったんだ。俺が真澄と知り合うことがなければ、俺がこの学校にいさえしなければ、真澄が退学することなんてなかったんだ。このまま消えてしまいたい。真澄との思い出の中にいたい

 

 いつもそうだ。綾小路と会った時だって知らない振りをしておけば良かった。あんな奴知らないって言えば、何も無いそのまま時間が流れたのに。俺はいつもそうだ。後悔しかしない。後悔ばっかりだ。もう、こんな人生はいやだ

 

 真澄ごめん、ごめんなさい。不甲斐ない俺でごめん

 

 ……違う違うだろ。そんなことはない。俺と真澄に落ち度ない。なんで全力で戦った俺たちが後悔して、あんな手を使ってきた坂柳に平伏しなきゃいけないんだ? そんなこと、あるわけないだろ。そんなことは正しくない。父さんならこんな卑怯な手段は許さない

 

 坂柳だけは絶対に許せない。許せるはずがない。俺と真澄を引き裂いた。真澄を退学させたあいつだけは許さない。あいつも真澄に同じ目に合わせてやる。……いや、無理だ。無理に決まってる。坂柳に敗れた俺が綾小路を倒して坂柳に挑む? ……そんなこと無理に決まってる

 

 俺なんかじゃ綾小路に勝てない。そんなこと分かっていたんだ。あいつは生まれついて特別な教育の末に生まれた天才。俺はただの凡人。勝てる道理なんて何も無い。あれ、俺は何のためにこの学校に?

 

 ……何の為に生きてるんだっけ。俺が生きてる意味ってなんだ。俺は誰のために生きてるんだ。……違う……違う。俺は綾小路の当て馬になる為に生きてるんじゃない。俺が綾小路に復讐したいから生きてるんだ

 

 俺が綾小路を復讐することに意味なんて無いんだ。そこに父さんと母さんのことを言い訳に使わない。俺は俺がすっきりしたいから、綾小路に復讐したいだけだ。それ以外に復讐することに理由なんていらない

 

 俺は真澄を俺の人生に巻き込んだ。だから、真澄は退学することになった。そうだ、これは俺のせいだ。俺は復讐を忘れちゃいけない。真澄の言葉通り、やめちゃいけないんだ。俺は人生をかけて綾小路と綾小路に復讐する。それでしか真澄に償うことは出来ない。見ていてくれ、真澄

 

 俺は最後の最後のまで足掻いて、自分の人生をそれに使う。そして、俺の復讐が終わったら、一緒に余生を過ごそう。待っててくれ真澄。俺は1人で戦って直ぐに行くよ




 時系列はちょっと曖昧にしておきますが、これから色んな心持ちに涼禅はなりますが、それでも心の奥底にはこれがループしています。
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